リミットラバーズ   作:ホワイト・ラム

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注意!注意!注意!注意!注意!注意!注意!注意!注意!注意!注意!注意!注意!
本作はパラレルワールドの出来事です!
今回の話は本編に全く関係ありません!
設定の一部が本編と変化しています!
この話には幼女は出ません!
そのためロリコニュウムの摂取には向いていません!
本編中何か気分が悪くなったらすぐにブラウザバックしてください!
注意書きは以上です。


リミットリバース1

夕焼けで紅く染まる街中。五時を知らせるチャイムが鳴り遊んでいた少年たちが家路につく。

そんな少年がここにも2人……

「ヒャッハ―!いっけー!サイクロンシュータ―!」

ガチャガチャと自転車を立ち漕ぎしている。

「甘い!俺の8(エイト)・ビート・ヒートに追いつけるもんか!」

子供は遊びの天才!どこだろうが何らかの遊びを見つけ楽しんでいる。

そう、どこだろうと……

「オッシャー!ぶち抜いてやったぜ!」

角でもう一台の自転車を追い抜いた少年が勝利の雄たけびを上げる。

「オイ!天峰!前!前!」

追い抜かれた方の少年が突然あわてだす。

「へ?なんだ……って、ウオ!」

道の間から乗用車が飛び出してきた。

自動車と自転車双方がブレーキを掛けるもむなしく衝突した。

事故から数分後、救急車が一人の少年を病院に連れて行った。

 

とある病院の前、髪を短く切りそろえた女が不機嫌そうに腕を組みながら歩いてる。

「ったく!天峰のヤツ!バカな事しやがって!なんで俺がこんな事……」

彼女の名は幻原 天音(げんのばら あまね)近くの出素都論大学に通う女性だ。

「アレ?ハイネ?」

天音が後ろから声を掛けられる。

ハイネとは天音の愛称であり、この呼び方からある程度親しい間柄であることがわかる。

「あ?夕日じゃねーか!何してんだ?」

そこには髪を長く伸ばした女性が立ってた。

彼女の名は坂宮 夕日(さかみや ゆうか)天音と同じく出素都論大学の一年生だ。

「私は叔父さんにお弁当届けに来た。ハイネは?」

すっと右手に持ったカッターナイフ模様の風呂敷を見せる。

「なんかスゲー変なデザインだな……俺は弟がバカやらかして明日検査入院する事になったから、その様子見だ。母ちゃん弟にはあめーんだよな」

やれやれとした様子で言う。

「弟いたんだ?」

ぼそりとつぶやくように夕日が言う。

「暇ならこの後俺らもメシ行かねーか?うまいラーメン屋があんだよ!」

「うん、すぐに終わると思うから行こうか」

夕日はカウンターで受け付けに自身の弁当を渡すと、待合室の天音の所まで戻ってきた。

「ん、おまたせ。病室まで付き合う」

「おう、悪いな!」

二人は病室までたわいもないことを話しながら歩く。

「ん!ちょっと待て夕日!」

天音が病室の扉の前で、立ち止まる。

「ハイネ、どうしたの?」

不審に思い夕日が聞き返す。

猪突猛進を地で行く天音がこんなにも慎重になるのは珍しい。

「いやな予感がする……出直した方が得策か?」

その言葉に夕日は自身の耳を疑った!大学で初めて会った時の自己紹介で、「座右の銘は引かぬ!媚びぬ!顧みぬ!です!」と言い張った天音が出直すことを考えているのだ!これは緊急事態である。

「めんどくさい……何が有るの?」

しかし夕日はそんな事を気にせず扉をあけ放った。

 

病室の中では二人の少年がカードゲームに興じていた。

少年の二人が同時に夕日と天音に気が付く。

一人の少年が「あ!ねーちゃ」まで言いかけた時、夕日の隣を何かがすごいスピードで通り過ぎた。

夕日はその何かを見ようと背後を振り向いた。

「天峰のねーちゃんのおっぱ……」

「うるせぇ!寄るなエロガキ!」

そこには両手をワキワキさせながら天音に殴られる少年がいた。

「何?してるの?」

あっけにとられた夕日が思わず声を漏らす。

「気を付けろ夕日!コイツは弟の友達のエロガキだ!毎回俺の胸を狙ってくる猿だ!」

天音が少年の腕を掴みながら、夕日に話す。

「まあまあ、そう言わないで?まだ母親が恋しいんですよ?あ、僕野原 八家(のはら ひろや)ですよろしく」

腕を掴まれたままヤケに紳士ぶった口調で自己紹介する。

「夕日!騙されんなよ!コイツは紳士ぶってるだけの猿だ!」

尚も八家の腕を掴みながら天音が言う。

「男ならおっぱい大好きに決まってるでしょ!?ふわふわ最高ですよ!」

遂に本性が出たのか八家の目が血走ってる。

「さすがに病院ではやめたほうが……キャ!」

一瞬の隙を突き八家が逃げ出し、夕日の胸に顔をうずめる。

「おお!ふわふわ……してない?むしろ絶壁?」

説明しよう!夕日と天音には胸部の格差社会ができている!説明終了!

「……殺す」

ぼそりとつぶやき夕日が八家を捕まえる。

「え!?いや、あの、ちょっと?ごめんなさい!ああああ!ごめんなさあああい!」

そしてそのまま病室の外まで引きずって行った。

最後の方は悲鳴だったが気にしない。

 

五分後

「スッキリ」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめん……」

スッキリした夕日と壊れたテープのように「ごめんなさい」を連呼するように成った八家が帰ってきた。

「夕日ナニした?」

天音が夕日に聞いてくる。

「トラウマ植えただけ」

夕日がさらりと返す。

 

「っと!時間かかったな、ほらお前の着替えだ」

天音は自身の手に持ったカバンを、ベットに投げた。

「うわ!ちょっと!ねえさん!いきなり危ないよ!」

ベットの少年が抗議する。

「あれくらい取れない方がおかしいんだよ!」

全く取り合わない天音。

「ねえ、アマネ?アレがあなたの弟?」

夕日が天峰を見たまま固まる。

「ん?ああ、そうだ。いつもなんかナヨッとしてて気に食わねーんだけど俺の弟だ」

天音が夕日に自分の弟の事を説明する、その間も夕日は天峰をじっと見ていた。

「あ、始めまして。志雄束小6年の幻原 天峰(げんのばら たかみね)です」

ベットから降りてちょこんとあいさつした。

 

夕日がちょんちょんと天音の肩を叩く。

「なんだよ?」

チョイチョイと廊下の方を指さす。

一緒に部屋から出ろという事らしい。

「ワカッタ、ワカッタ」

全くしゃべらない事を不審に思いながらも天音は夕日の指示通りに病室の外に出る。

「どうしたんだよ?いきなり?」

天音が夕日に再び話しかける。

「ハイネ、落ち着いてきいてほしい」

「ん?なんだ?」

夕日がそう断って話し始めた。

「ちいさい男の子って良くない?」

一瞬にして天音の頭がショートした。

(ん?いま、コイツなんて言った?)

「ワリ、耳がおかしくなったみたいだ、もう一回行ってくれないか?」

自らが聞き間違いを起こしたと思いたくなりもう一度聞いてみることにした天音。

「だから、小学生位の男の子って萌えない?可愛がりたくならない?家に監禁したくならない?」

夕日の言葉を聞いて天音は理解した。

(あ、俺の耳が悪いんじゃねーや、コイツの頭がおかしいんだ)

そう思った瞬間目の前にもう夕日はいなかった。

その代わり病室から声がした。

 

「へー!自転車で怪我したんだ!泣かないなんて強いね?」

「うん!かさぶた程度です!」

そこのには親しそうに話す、夕日と天峰!

夕日による天峰の籠絡はもう始まっている!

「そっかぁ!退院したらおねーさんとごはん食べに行かない?天峰君はなにが好きかな?」

夕日が次の約束をさっそくつけ始める。

「ちょ!ちょちょっと待て夕日!」

それを天音が止めに入る。

「おまえ、天峰をどうする気だよ!」

自身の友人に対して口調が荒くなる。

「何って餌付け?」

夕日はかわいく自分の首をかしげた。

「おおぅ!?なんだお前!相手は小学生だぞ!?」

天音が理性的に成れと夕日に遠まわしに告げる。

「小学生だから良いんじゃない!未発達な体!これから中学入ると筋肉質に成っちゃうんだよ?声もソプラノボイスなんだよ!?そして何より!なんか怯えた感じの目がたまらないの!」

夕日が力強く話す。

夕日は本来は物静かなタイプ、そこが男子にも人気が有る。

しかし目の前の夕日は獲物を捕らえようとするハンターの目をしていた。

(やべーよ!夕日ってこんな趣味だったのか!?)

天音は自分の友人の豹変に心底驚いた。

「ねえ、義姐さん。天峰君ってどんなタイプが好きかな?」

夕日が瞳を輝かせながら聴く。

「おい!いま、ちゃっかり義姐さんって言ったか!?おまえ天峰をどうするつもりだよ!?」

天音がこれ以上もないくらいにあわてながら言う。

平然としているつもりだが、内心では無性に泣きたい気分である。

「何って。まず{おねーちゃん}呼びさせて、人前で手をつないだりキスさせたり、一緒にお風呂に入らせたり、一緒に寝たり、入籍させたり、子供で野球チーム作ったりかな?」

顎に手を伸ばしながら指折り数える。

「おま!人生設計させねーぞ!天峰はお前には一歩も指を触れさせねーぞ!」

突如として危険な本性を露わにした夕日!この物語は自身の親友から弟を守ろうとする女と周りの批判をはねのけ自身の愛を貫かんとする二人の物語である!




偶にはこういうのも書いてみたくなった!
悪いか!←開き直り
すみません!ごめんなさい!反省しますから!石を投げないで!
今度は本編かきますから!

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