一日書かないとサボリ癖が付いてヤバイですね……
発表しなくても1000字は書かないと……
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「決?流……場?」
藍雨によって連れてこられた晴塚家の入り口に、ひどくかすれた文字で何かが書いてあった。
「ああ、ウチの名前ですよ。遠慮しないで来てください!!お礼しますから!!」
藍雨が天峰の手を取って、大きな木製の門をくぐろうとする。
通常なら幼女の家という事もあって天峰は大はしゃぎするはずだが!!
今回はそうはいかない!!
先ほども言うように目の前には大きな木製の門!!
純和風のお屋敷……というには多少小さいが十分大きいと言える面構えの家!!
しかし!!しかしぃ!!
あまりの存在感に天峰は恐ろしい予感がひしひしとしていた!!
(やばいやばいやばい!!コレ、ひょっとしてヤの付く自営業のお兄さん達のお家じゃね?そう言えば……藍雨ちゃんって年の割には変に躾が行き届いてたよな……)
振るえる天峰に気が付くことなく藍雨は、天峰の手を引き誘う!!
(コレって半分ワザとなのかもしれない!!さっき見たとき時間は7時54分!!小学生連れていていい時間じゃないよな……も、もし入ったら……)
「よう、ロリコンのアンちゃん。お嬢が世話成ったみたいやな?お礼にお前の腹搔っ捌いて内臓売ったるわ!!……けど先ずはケジメや、小指からばらしましょか?」
(なんて感じの黒服のお兄さんが……!!どうしよう!?内臓は2個有るのは全部売られる!!目と肺と心臓と肝臓と……後、下の玉も二つあるから売られる!?)
*玉は売りません。
*2心臓は一つしかありません。
戦々恐々としならが、天峰が何とか言葉を藍雨に繰り出した!!
「あ、藍雨ちゃん?悪いけど俺やっぱ帰るよ……ご両親とかいきなり来たら困るでしょ?」
何とか絞り出す天峰の言葉に、藍雨は首を横に振る。
「今日お母さんはお葬式に行っていていないんです、お父さんとお兄ちゃんは遠い所に居ます……あ!!遠い所とお葬式って言いましたけど二人とも生きてますからね?死んでませんよ!?」
天峰が気の毒そうな顔をしたのに、気が付いた藍雨が必死でフォローする。
想像と違いちゃんと生きている様で天峰は安心した。
「ああ、びっくりした……そう言えば……」
さっき藍雨が外に居た事を思い出した。
友達と遊んだ帰りと言っていた。
普通あんな時間まで子供が帰らなければ、連絡なりするだろう。
そう言った事が無い、という事は本当に誰も家に居ないのだろう。
「ふぅん……そうなんだ……」
天峰はゆっくりと藍雨の言葉を自身の中で消化した。
(不思議な気分だな……目の前には親が家に居ない幼女、まさにどっかのエロゲ的シュチュエーションだけど……そんなに興奮はしない、なんでだろ?きっとさっきの顔を見たからかな?)
自身でも感じている様に、天峰は藍雨に対してなぜかほっておけない気分になっていた。
(この子の傍に居てあげたい……藍雨ちゃんの近くに居るとそんな気分になる……)
気が付くと、半場無意識に藍雨の頭に手を置いていた。
「わわ!!先輩!?」
「ん?あ!ごめん!!なんとなくやってた、ごめん!!」
藍雨の言葉に気が付き急いで手をひっこめた。
「もう!子供扱いはやめてくださいね!!」
どうやら藍雨は御立腹の様だった。
「ごめん、ごめん、悪気はなかったんだよ」
そう言いながら天峰の藍雨に続いて門をくぐった。
「そう言えばさ、藍雨ちゃん、門の所に有った木の表札みたいなのってなんて書いて有ったの?快とか、流?は読めたんだけど……」
「ああ、それは家の道場の名前です。『快晴気流』って言うのがお父さんが師範をしていたんです、今はお兄ちゃんと一緒に修行の旅に出てるんですよ!!」
誇らしげに藍雨が話す。
どうやら余程父親と兄が好きな様だった。
「へぇ~!!道場なんて有ったんだ!!っていうか修行の旅なんて実際に有るんだ……」
何処か時代錯誤な情報に天峰が突っ込む。
それに対して藍雨も
「あ、やっぱりそう思います?私もこの年に成ってやっとそう思いはじめたんですよ」
そう言ってケラケラ笑いはじめる。
「そうだ、先輩ごはんって食べました?まだなら一緒に食べて行きませんか?私作りますよ?」
その言葉に天峰は激しく反応した!!
「え!?マジで!?実はどっか食べに行こうとしていたから今お腹ペコペコなんだよ!!ホントにつくってくれる!?」
幼女の作った手料理を食べられるとあって、天峰の瞳が嫌に輝く!!
尻尾が有れば千切れんばかりに振っていただろう!!
その言葉を理解した藍雨の表情も同じくぱぁっと輝く!!
「はい!!私腕によりを掛けて作りますね!!」
「あ!!待って!!藍雨ちゃん!!」
そう言って走って行こうとするが、天峰は藍雨を呼び止めた。
「実は道場に興味が有るんだけど見に行っていいかな?」
折角の幼女の料理なのだ!!僅か、ほんの僅かでも腹を空かせよりおいしく戴こうとの天峰の計画であった!!
その申し出に藍雨はにっこりとうれしそうに笑った。
「どうぞ、コレ。お兄さんの胴着と鍵です」
案内された道場内で、何処かから持ってきた胴着と鍵を天峰に渡す。
「ありがと、藍雨ちゃん」
胴着に着替えた後、きれいに掃除された道場内で天峰は思いつく限りの運動をした。
「よっ!!ホッツ!!ライダーキック!!」
テンションが上がり始め、何時かテレビで見た技をやってみようとして派手に失敗する!!
「あ、天峰せんぱ――」
料理が出来たのか、呼びに来た藍雨が天峰の姿を見て固まった。
「かっこ悪い所見せちゃったね、どうしたの?」
尚も固まる藍雨に気が付いた天峰は声を掛ける。
「い、いえ……胴着のせいですかね、なんだか一瞬お父さんに見えて……昔稽古をつけてもらった事を思い出したんです」
恥ずかしそうにそう語り始めた。
「ふぅん。俺まるっきり初心者だけど稽古してみる?空手なら少しだけ知ってるし、まぁ逆に藍雨ちゃんに稽古付けられるだけだと思うけどね」
笑ながら半分冗談で行ったのだが、その瞬間パァっと藍雨の表情が明るくなった。
「本当ですか!!」
「い、いいよ?ど~んと来てよ」
あまりの表情に『アレは冗談だった』とは言えず、天峰は受け入れてしまった。
「私着替えた来ます!!」
今まで見た事のない様なイキイキした顔で藍雨が道場を出ていく。
(ま、まぁ結果オーライとしようか……プラス思考だ。そうだよ!!稽古なら藍雨ちゃんと合法的に抱き着けるぞ!!ロリっ子と組手だ!!身体が触れ合う大チャンス!!全然やましくない!!間違って膨らみかけの胸とか当たっても事故だよね!!)
鼻血を出しそうになりながら天峰が、テンション高めで待つ!!
たぶん表情だけで逮捕されてもおかしくない!!!
「おまたせしました!」
ペタペタと胴着姿に成った藍雨が道場に入ってくる。
「有だ……」
そんな言葉が意図せず天峰の口から漏れ出した。
「へ?」
「い、いやなんでもない……さぁ、藍雨ちゃんドンと来てくれ!!」
「じゃ、行きます」
必死で誤魔化すが彼の脳内では!!
(アカン!!マジでかわいくない!?清楚な感じの子が活発な胴着だよ!?アンバランスさが際立っている!!それどころか、必死にこっちに技を掛けようとしているトコとか考えたら――)
しかし!!
そこで天峰の妄想は強制終了!!
一瞬体がふわっとした空気を感じる、一瞬後に感じるのは激しく床に叩きつけられる感覚!!
「いてぇ」
痛みを感じ目を開けた天峰の前に飛び込んできたのは、まるでさっきと雰囲気が違う藍雨!!
獰猛な猛禽類をイメージさせるような鋭い、空気を纏っている!!
(な、ナニコレ!?ライオンの前のうさぎってこんな気分なの!?ってか藍雨ちゃん変わり過ぎ!!視線だけで紙とかなら斬れそうなんだけど!?)
「……立ってください……まだ終わりじゃないですよね?」
ドスの効いた声で天峰の耳元で話す。
圧倒的強者の言葉に天峰は素直に従うしかなかった!!
「は、はい」
「良い子です……では2本目いってみましょうか」
その言葉と共に再び藍雨が姿を消す!!
グイッと天峰の腕が引っ張られる!!
気が付くと藍雨は天峰に関節をキメていた、何時でもへし折れる体制だ。
力を加減した技だろうが、天峰のは無意識に腕を庇った!!
藍雨はそこを待っていた!!
僅かに痛みを庇いずれた天峰の重心!!
そこの容赦なく藍雨が足払いを掛ける!!
再び襲う無重力感!!
そして先ほどと同じく待つのは……
「舌を噛みますよ?」
その言葉に最後の抵抗として天峰は歯を食いしばった!!
その瞬間!!全身を貫く痛み!!
「あ!やり過ぎました……!!」
最後に天峰が見たのは慌てた藍雨の表情だった。
余談
ふははは!!遂に手に入れたぞ!!超進化と同等の力を!!
これからは『ゴルド・ラム』と呼べ!!!!
はい、何故か逝イイーヨされそうな人の物マネを始める私。
いや、今回はちゃんと理由有るんですよ?
何時もの奇行ではないんですよ?
実は遂にUAが1万超えました!!
1万ですよ1万!!1000UAが10回分ですよ!!
気が付いた瞬間リアルで超進化しかけました……
これも全部応援してくれた皆様のおかげです!!
ありがとうございます!!