皆さん執筆のモチベーションってどうやって保ってます?
今回の物語はリムジンの中から始まる。
中には4人の搭乗者たち。
先ずは運転手の佐々木さん。
まどかのお目付け役にしてリムジンの運転者!!
何時もの様に安全運転を心がけてくれています。
二人目は森林 木枯。
禁断の果実(巨乳)を揺らし、夕日に話しかけている。
「ねえねえ、ゆーかちゃんと道案内さんのなれ初めは?」
幼くともやはり女の子!!コイバナに興味深々である!!
「……うるさい……」
その視線の先には明らかに不機嫌顔の坂宮 夕日。
リムジンは初めてなのだが、その事による心労よりも木枯の絶え間ない口撃に疲弊気味だ。
「……天峰……助けて……」
そしてこの車、最後の搭乗者に助けを求める!
しかし!!
「まあまあ、夕日ちゃんも木枯ちゃんもそんなに喧嘩しないで、ね?」
あっさりと夕日の言葉を却下!!
そういうのはこの作品のロリコン末期系主人公!幻原 天峰!!
言っている事は一見まともだが……騙されてはいけない!!
その顔は思いっっっ切り!緩んでいる!!
それもそのはず。
現在天峰達三人は一つのソファーで並ぶように座っているのだ!
事の初めは夕日と木枯の会話からだった。
夕日の苦手とする高いテンションを持つ木枯から逃げるため、夕日は天峰の隣に移動した。それだけならばよかったのだが……
「わたしもー」
と言って木枯が夕日の隣に行こうとした!
二人の話し合いの結果天峰をはさんで夕日と木枯が隣同士に座る事になった!!
その結果!!
(ひゃうほっう!!両手に華ならぬ両手に幼女!!三人で座るには狭いソファーが逆にイイ!!右側から夕日ちゃんのスレンダーボディが!!左側からは木枯ちゃんのムッチリ生意気ボディが!!しかも揺れる車内!!二人のボディ&ハートが堪能し放題だ!!こ、これが現代日本ではエロゲの中にしかないと言われるユートピア、ハーレムエンドか!?ロリコニウムが!!ロリコニウムが暴走寸前だ!!)
天峰ヘヴン状態!!顔面だけ見れば通報待った無し!!おまわりさん何時ものこの人です!!
「……天峰……何笑ってるの?」
「とにかく幸せそうだよね!」
((この人/天峰大丈夫なのかな?))
二人が心配になってくるテンション!!
しばらくして……
煩悩の塊を乗せたリムジンはまどかの屋敷まで到着する。
佐々木さんがリムジンの扉を開ける。
「天峰様、木枯様そして……」
夕日を見て言葉が止まる。
「……坂宮 夕日」
ぼそりと自身の名を告げる夕日。
「失礼しました……坂宮様ですね。お三方この先にまどか様がいらっしゃいます、使用人風情の私では口出しできぬことも多々あります。どうか、どうかまどか様のお力になってください」
そう言って佐々木さんは深々と頭を下げた。
「任してください、きっとまどかちゃんを説得して見せます」
「大じょーぶだよ!!」
そう言って天峰達はまどかの屋敷に入って行った。
「アラ?何の用かしら?ワタシ忙しいのだけれども?」
玄関ホールで早くもまどかが姿を現した。
いつもの様にとげとげした威圧感が有る。
「まどかちゃん!俺達ボーノレの大会に参加することにしたんだ、まどかちゃんもチームに入ってくれない?」
天峰がそう言いながら歩みよる。
「ワタシがアナタ達と?冗談でしょ?ワタシ一人で出た方がまだマシですわ!!」
そう言って天峰の提案を一蹴する。
鳥つく島なしという表現が当てはまるか?
「まどか~意地はらないで一緒にわたし達と一緒に出ようよ?」
木枯も天峰に追従するように声を上げる。
「いやですわ!!というよりまだアナタはワタシに付いて来ますの?」
ジロリと木枯を睨む、その視線に木枯がたじろぐが……
「だって友達だもん!!」
その視線に負けじと木枯が声を上げる!
「言ったでしょ!!アナタは友達でもなんでも無いと!!」
まどかからの2度目の決別の言葉、木枯がビクリと体をこわばらせる!
「まどかちゃん!まだそんな事……!!」
天峰が怒りを爆発させる前に動いて居た影が有った。
「……いい加減……うっとおしい……」
夕日のその言葉と共にパチンッ!と広場に音が響く。
「な!?」
「あ……」
「この……!」
まどかに対しビンタを繰り出した夕日三者三様の声を出す。
「いきなり何を……」
打たれた頬をぬぐうように手を当てるまどか。
「……甘えるな……一人じゃ……何も出来ないくせに……!!」
珍しく夕日が怒りを表に出している。
「はぁ!?ワタシが一人じゃ何もできない?馬鹿にしないでくださる!?ワタシはアナタよりも賢いし、権力だって持ってますわ!!実際ここに来たのだってワタシの努力のお陰ですわ!!」
夕日の言葉に対し逆上するまどか、その表情には鬼気迫るものが有った。
「……だから……何?……そんな事……自分の為に自分がした事を……誇るな……誰でも助けあって生きてる!!……みんな自分の弱さと……生きてる!!……自分だけで完結できるわけない……もしそれが出来た……と思うなら……それはただの思い込み……」
夕日の言葉にまどかは自分の周りの人間の事を思い出す。
ずっと自分が他人に頼らないように生きようとした、それが強さだと思った。
「まどかちゃん、まどかちゃんがすごく努力家なのは木枯ちゃんから聞いたよ。一生懸命頑張るのは良い事だよ?けど自分だけでは出来ない事も一杯あるんだ。強がらなくていいんだよ、友達に頼っていいんだよ、まどかちゃんはイイコなんだからきっと助けてくれるよ?」
天峰はゆっくり諭すようにまどかに話す。
「……皆さんワタシを助けるためにここに来ましたの?」
まどかが三人を見回す。
「そーだよ!!」
「もちろんさ!」
木枯と天峰が確かな意志で頷く。
「……?天峰に……協力しただけ……あなた誰?」
「夕日ちゃん!!今いいとこだから!とりあえず頷いて!!」
台無しである……
「ま、まあいいですわ。皆様ワタシのために集まってくれてありがとうございます、ボーノレの大会ですけど……」
「悪いけど俺は諦めないよ?」
天峰がまどかの言葉を遮る。
「悪いけど今回俺はマジに怒ってる、木枯ちゃんを傷付けたまどかちゃんもだけど、傷ついた木枯ちゃんをほっておける先輩たちも許せないんだ。たぶん先輩たちに何を言っても無駄、だから徹底的に大会で恥をかかせるぞ!!」
天峰が3人にそう宣言する。
「理由が……」
「道案内さん根暗~」
「……天峰はロリコン……幼女を傷つける人は……許さない」
「夕日ちゃん!?突然何を言ってるの!!ほら!!まどかちゃんたちドン引きしてるでしょ!?」
「ドン引きですわ……」
「うえ~い……ドン引き」
突然の夕日の裏切りの驚く天峰!!
まあ、嘘は一言も言っていないのだが!!
「……隠してたの?」
夕日がかわいらしく首を傾げる。
「当たり前でしょ!!いいかい夕日ちゃん?ロリコンは場合によっては警察呼ばれる可能性がある危険な嗜好なんだよ?俺は幼女を愛さねばならぬサガを持っているけど静かに暮らしたいんだ、正体をばらしちゃダメ!」
何処の殺人鬼だ!!
という突っ込みは無しでお願いします!!
「……解った」
場の空気を換えるようにまどかが咳払いをする。
「兎に角!!大会まで近いんですから練習有るのみですわ!!ワタシの屋敷を使って特訓しますわ!!」
まどかが一気に気合いを入れる。
もともと負けず嫌いな性格、勝負ごとに取り込む姿勢が違う!!
「わ~い!!お泊りだ~」
木枯がはしゃぐ!!
そんな中ゆっくりと夕日が天峰に近づく。
「……天峰……最後の……一人は?」
「ああ、今頃準備してくれてるはずだよ」
志余束高校の廊下を一人の少女が走っていた。
「あれ?ウッキーどこ行くの?」
「ちょっと~」
「アレ?いま帰りか?」
道行く友人に声を掛けられる。
その多さから彼女がどれだけ他人に好かれているのか予測できる。
そんな彼女が目指す場所は一つ!!
そして顔には僅かな笑み!!
(天峰ったら……いきなり部活の大会に出るから助けてくれなんて……調子いいんだから!!けど……電話までしてきたんだし!助けてやってもいいかな~なんて……)
天峰の事を考えつつ部室の扉を開ける!!
「こんにちは!!卯月 茉莉です!!入部したいん……です……けど?」
部室の中の訳のわからない行動を見て言葉が止まる!!
「おお!!君が天峰の言っていた
「あれ?卯月ちゃんじゃない?君、僕のクラスで人気高いよ?」
謎のゲームを繰り広げる先輩に固まる。
「あの……天峰は?」
「ああ!!他の奴らと大会に出るらしい!!代わりにお前をよこすと!!行っていたが?」
「ああ、解りました……そういう事ね……」
ゆらりと雰囲気が変わる。
(天峰……いい度胸じゃな!!乙女の心をもてあそんで……全力でぶっ潰すわ!!)
此処に一人の復讐鬼が誕生した!!
「おかあさーん!歯ブラシセットってどこにしまいましたっけ?」
とある家でかわいらしい声が響く。
「洗面所の右の棚よ?ハイ、タオル。ご迷惑かけないようにね?」
「はーい!明日が楽しみです!」
天峰に誘われた藍雨が待ちきれない様に荷作りをする。
なんだかキャラクターが増えてきたな~
ハーレムっぽくなってきたか……?
イヤ!ハーレムは適齢期の女性が居る場所!!
この作品のハーレムは小学校のクラスだ!!