帰ってきていきなりですが、UA3000突破しました。
たぶん夢じゃないと思う……
何はともあれ今回もアレやります!
詳しくは活動報告にて。
リムジン……その車は庶民の憧れ。
TVのスーパースター達が乗りまわし、庶民の我々にはまず乗る事、場合には見る事さえ叶わない高級車!
その高級車に!我らがロリコン 幻原 天峰が!乗り込む……
「おお!これがリムジンの中か!」
天峰がリムジンに乗り込むと同時に感嘆の声を漏らす、しかしそれも無理はない。
はじめて乗るリムジンの中はまさに「豪華」の一言!
埃一つない赤いじゅうたん、フカフカで巨大なソファー、小さくとも非常に細かいガラス細工のシャンデリアが幻想的な光を放ち、脇には小さな冷蔵庫も完備しされている、高そうなシャンパングラスも見える事からシャンパンなどが入っているのだろう。
「はあ、貧乏くさい上に面白味が一切ないセリフですわね」
ソファーに悠然と座りながらこちらに一瞥をよこしたまどかが言う。
「そうだよねーこんなの慣れたら、全然すごくないよ~」
先ほどの子が笑いながらソファーに寝転ぶ。
それを見てまどかがため息をこぼす。
「出涸らしにはこの素晴らしさが理解できないんですわね」
心底つまらなそうにまどかが言う。
「ぶー!私は出涸らしじゃ無いよー私は木枯(こがれ)だよ」
口をとがらせ話す。
「名前じゃありませんわ!アナタの存在自体が出涸らしという事ですわ!」
ビシッとまどかが木枯を指さす。
「慣れたらって、いや、だってさ……こんなの……」
豪華な雰囲気に気おされながらも天峰がソファーに座ろうとする。
しかし
「ちょっと!ナニ座ろうとしてるんですの!?アナタは床に座りなさいよ!!」
まどかが厳しく言う。
(ゆ、床ですか……なんかこの子スゲー性格悪いな……)
天峰はその剣呑な雰囲気にのまれオズオズと床に座り込んだ。
「そうそう、庶民のアナタにはそれがお似合いですわよ?うっかりソファーや窓を汚されたりしたらたまりませんもの」
そう言って足を組む、その瞬間!天峰に走る衝撃!
(あれ?今ここで俺土下座したら幸せになれるんじゃね?)
天峰がついに狂った!
という訳ではないから読者諸君は安心してほしい!
現在の状況を説明しよう!天峰の前には現在二人の幼女がいる!一人は金髪碧眼!もう一人はロリコンを魔道{巨乳}の道に引き込みかねない禁断の果実の所有者!
この二人はソファーに座り、逆に天峰は床に座っている!
勘のいい読者はもう気が付いているかもしれないが……非常にスカートの中が見えやすい位置に天峰は座っているのだ!
此処からなんらこの形で頭を下げれば……魅惑のデルタゾーンが現れる!その事に天峰は気が付いたのだ!
(どうする?何らかの形で土下座すればデルタが……しかしデルタのために土下座していいのか!?俺は幼女のデルタのためにプライドを捨てていいのか!?)
心の中で葛藤する天峰!他作品と比べても類を見ないくらい最低な葛藤!
そんな天峰の心に八家が話しかける。
天峰……天峰……何をしている……戦え……戦え……自分の願いのために……最後の一人が……願いをかなえるのだ……
戦わなければ生き残れない!
(そうだ!俺は戦う!俺の願い{幼女のパンツ}のために!)
最低な決断!大丈夫かこの主人公!?
(くしゃみをして、窓を汚して土下座!このコンボだ!)
天峰が己の作戦をしようとわざとらしくくしゃみをしたふりをしようとすると……
「ちょっと!?出涸らし何をしていますの!?」
まどかが突然怒声を上げる、何事かと天峰が木枯の方を見る。
「んー?おやつタイム~」
木枯は何処から取り出したのか、ポテトチップ取り出しポリポリと食べている。
「ちょっと!?出涸らし!!やめなさい!」
辺り前だが食べるたびに、ポテチの破片が飛び高そうなソファーや床に落ちていく、さらには……
「あー駄菓子屋さんだー!」
木枯が窓の外に駄菓子屋を見つけて、窓に張り付く。
当然窓ガラスには両手の手形と顔の跡が付いている。
「いやー!アナタ!な、なんてことを!?汚れだらけじゃないですの!?」
当然のように木枯は全く気にした様子が無かった。
ガヤガヤと二人が話すうちに、リムジンは天峰の道案内により雷獄軒に到着した。
「やっと着きましたわ!……にしてもずいぶんみすぼらしい店ですのね」
リムジンから降りるなりまどかが雷獄軒を一瞥する。
「あー!思いでした!ここだここだ!」
その次に降りてきた木枯が話す。
「ありがとうございました」
天峰は運転手の佐々木さんにお礼とあいさつをした。
「どうぞごゆっくり」
にこやかに笑うと佐々木さんは静かにリムジンを発車させた。
天峰が振り返ると二人が店に入らずに立っていた。
「何してるの?入らないの?」
天峰が二人に後ろから話しかける。
「も、もちろん入りますわよ!ちょ、ちょっと緊張しているだけですわ!すぐに入って見せますわ!」
しかし一歩も前に踏み出す様子はない。
「じゃー私先に入っていい?」
木枯が店に入ろうとした時、まどかが木枯を抑える。
「出涸らしが私より先に、なんて認められませんわ!」
二人でずっとこの問答を続けてらしい。
「俺、腹減ってるから入るぞ?」
天峰が空気を読まずに店の扉を開けて、店内に入る。
「ちょっと!私の前を歩くんじゃないですわ!」
どこかの走屋みたいな事を言いながらまどかが天峰に続く。
「おー幻原!やっと来たか!待ってたぞ!」
山重が笑いながら出迎える。
「天峰先輩!待ってましたよ!」
「天峰……何かあったか……って心配した……」
藍雨と夕日もすでについていたようだ。
「スミマセン!遅れました、藍雨ちゃん夕日ちゃんおまたせ」
全員に挨拶して椅子に座ろうとする(もちろん夕日と藍雨の隣)。
「やっと見つけましたわ!」
天峰の後ろからうれしそうな明るい声が聞こえた。
(え?誰だ今の声?)
天峰が後ろを振り返ると……
「ああ!ずっと会いたかったですわ!」
まどかが走りながら山重に抱き着いた!
「もう離しませんわ!」
まどかが愛おしそうに山重のシャツに自分の顔を何度もこすり付ける。
全く自体が読めない天峰!
「えっと?山重先輩の知り合いですか?」
やっとの思いで天峰が山重に質問する。
「うーん?知らない……あ!まどかか!おお!こんなに大きくなって!」
山重がまどかを抱き締め返した。
「万里、どうやらみんな理解して無いっぽいよ?説明よろ」
森林が山重に説明を促す。
「おっとそうだな!まどか!説明してやれ!」
山重の言葉にまどかはさっきまでのツンツンしていた態度が嘘のように笑顔で答えた。
「はい!わかりましたわ!庶民の皆様良くお聞きなさい!ワタシの名前は円(まどか)・ディオール・トレーディア!!イギリス屈指の宝石商の娘にして偉大なる万里お兄様の婚約者ですわ!」
まどかは高らかに自分の名前を話す。
「「「婚約者!?」」」
日常では滅多に聞かないセリフに天峰、藍雨さらには夕日まで声を荒げる。
茶番劇!
ベアード「く……此処までか」
???「ずいぶん逃げたみたいだな?そんなにいやか?」
ベアード「当たり前だ!わしにもプライドが有る!」
???「ほう?ベア子がどうなってもいいのか?」
ベアード「くっ!この外道め!」
???「良いね!最高の褒め言葉だ!さぁ、言う事が有るんだろ?ほら、ベア子のためにもここは一気にさ?」
ベアード「く…くう!皆さんリミットラバーズ応援ありがとう!」ニコッ!
???「やればできるじゃないか?ゲ~ド!ゲドゲド!」