ロリコニウムの含有量が違うぜ!
「ふー、こんな物かしらね…」
卯月が教科書を閉じる。
「あー、なんかスゲー勉強した気がする…」
やれやれと言った感じで天峰が背伸びする。
「まだ、宿題終わりじゃないからね?私が帰ってもしっかりやること!」
「へいへーい、わかってまーす」
天峰が気の抜けた返事を返す。
「そういえば天峰、足の調子はどう?」
心配そうに卯月が聴く。
「ああ、だいぶ良くなったよ、もう松葉杖なくても歩くのは問題ナイっぽいぞ!毎日牛乳飲んでるおかげだな!」
「それならよかったわ、そういえば昔から天峰怪我の治りは早かったわね…ねえ、この後少し外に行かない?行ってみたい店あるのよ」
卯月は前々から用意していた計画を発動する!
「店?」
「そうなの!レストランなんだけど、ゴールデンウィーク中だけスイーツの食べ放題が有るのよ!行きましょうよ!病院って甘いものあんまりないでしょ?」
スイーツ(笑)!
「スイーツ(笑)って何が有るんだ?」
「なんか馬鹿にしてる?まあ、いいわケーキがメインみたいよ、どう?行く?」
「4時位には帰って来れるよな?」
(夕日ちゃんの所行きたいし…)
天峰の脳内では…
幼女(3次元)>頑張れば超えれる壁>幼女(2次元)>>>越えられない壁>>>卯月>>>ATフィールド>>>熟女
となっている!
戦う前から負けている気がする!だが!がんばれ!卯月!
「ええ、バスで往復20分くらいだし、余ったのは別料金だけど持ち帰れるそうよ」
「よし!そんなら!着替えて出発だー」
天峰が着替えを始める。
(やったわ!天峰とデートよ!二人きりでデートよ!)
(よし!夕日ちゃんにケーキを買ってプレゼントだ!)
見事にかみ合わない二人!思いはまさに一方通行!
「ほら、バス来たわよ?」
病院前のバス停で、卯月が天峰を引っ張る。
「悪いな…あんまり動いてないせいか、体がなまってるみたいだ…」
天峰が照れ隠しのように笑う。
「良いのよ、誘ったの私だしね、これ位気にしないで」
優しい笑顔で卯月が腕を引く。
「何とか杖なしで歩けるっぽいけど…腕がなー、まあ左腕だし何とかなるかな?」
「何なら、私が食べさせてあげましょうか?」
「いいや、大丈夫だ、自分で何とかする!」
「ホントに大丈夫~?」
二人がバスの中で談笑する。
卯月は忘れられがちだが美少女!バスの中の男性諸君は天峰に対し、嫉妬丸出し!
(チッ、リア充が!)(あの男の上にピンポイントで隕石ふらねーかな?)(憎しみの力で潰す!)(パルパルパルキア!)(ウホ!いい男!)
「なんか、視線が痛いぞ?」
「天峰大丈夫?」
二人は楽しい時間を過ごした。
キングクリムゾン!幼女の出ない時間を吹き飛ばす!!
「ほら、天峰病院ついたわよ」
卯月が天峰の手を引きながらバスから降りる。
「ふー今日は楽しかったぜ、卯月ありがとうな!」
「良いのよ、退院したらまたほかのところも、二人で行きましょ!」
「ああ!いいな!今度は藍雨ちゃんとヤケも誘おう!」
天峰の乙女心ブレイク!
卯月とバス停で別れた、天峰は自分の病室に帰ってきた。
「あれ?」
天峰は自分のベットが人型に膨らんでるのを見つけた。
(ん?どうしたんだ?誰か隠れてるのか?ヤケか?そうか!ヤケが今日の分のエロ本を人型にしてベットに隠したんだ!ベットは人が寝ている物という心理的盲点を見事に突いたんだな!前貸してもらったRodeo engaged(エロ本)とCrying Empress(エロ同人)は良かったなー!さてさて今回は~)
パサリと布団をめくる。
「…ん~何するの?まだ…ねむたいんだけど…」
布団の中にいたのは不機嫌顔の夕日だった!
見方によっては事後感ハンパない!
(え?なんで夕日ちゃんがここに?俺のベットから夕日ちゃんが出てきたよ?なんで?なんで?教えてエロい人!)
「夕日ちゃん!?どうしてここにいるの!?」
天峰が夕日を揺り起こす。
この時、天峰は冷静さを失っていた!本来なら寝返りによってチラチラと姿を変え!見え隠れする鎖骨を楽しんだり!お母さんから生まれた象徴のおへそを見たりすべきなのだが!そんなこともせずに夕日を起こした事から!天峰の混乱具合がよくわかるわかる!
「ん…ああ…今日来るかもって…待っててあげたのに…ちっとも来ないから…探しに来たのよ…そしたら病室は見つけたけど…いなかったから待つことにしたの…どうやら寝ちゃったみたいね」
夕日がベットから起き上がる。
(夕日ちゃんが寝た布団!夕日ちゃんが寝た布団!!夕日ちゃんが寝たふとぉおおおん!!!)
「気持ち悪い!」
「ゲブっ!」
夕日に腹を殴られた。
「来るって約束したから、待ってたのに来ないし、立ったままニヤニヤして、何がしたいのよ」
夕日が怒りをあらわにする。
「ごめんごめん、明日は一日中付き合ってあげるから。あ、ケーキ買ってきたけど食べる?」
夕日の機嫌を伺う。
最も天峰にとっては、幼女から受ける殴る蹴るの暴行はむしろご褒美なのだが…
「本当に?」
不機嫌な顔を向ける。
「本当だって」
天峰が真剣な顔で返事する。
「約束破ったら?」
無表情になり静かな声で聴いてくる。
「ハーゲンボーデン一年分でどう?」
さらにまじめな顔を天峰がする。
「…わかったわ、許してあげる」
そっと夕日が視線を外す。
「…今日は、もうかえるわ」
くるっと背を向ける。
「あ、夕日ちゃん送っていこうか?」
「ううん、いいそれより約束、忘れないでね」
夕日は、夕焼けで紅く染まりつつある病室に背を向けて、扉から出て行った。
今日はもう一度投稿したいけど…できるかな?
重要な部分が近いので、なるべく早く投降します。