卯月回です!
年増のババアにキョーミなし!でも読んでください…
楽しい空間から強制送還された天峰!まだその状況が読み取れていない!
「え?あれ?夕日ちゃんは?」
辺りを見回す。
「あーはいはい、そういうのいいから、とりあえず私の気のすむまで殴らせてくれない?」
卯月からまさかのオファー!
「ま、まあまあ、落ち着いて卯月さん、男の見た夢は責められませんって」
隣にいた八家が止める。
彼の夢の中は常に18指定!公開不可能レベルだ!
「野原君は黙ってて!天峰、「ゆうかちゃん」ってだれ?まさかあんたついに小学生の恋人が出来たの?」
すさまじい形相!まさに浮気は許さないといった感覚!付き合ってもいないのに!
「いや、違う、違うんだ卯月!夢さ!夢に出てきた恋人さ!ほら、えっとフィクションさ!な?な?」
天峰が弁解する。
「本当に~?」
「ほ、ホントさ!小学生の恋人なんてありえないって、いないよ!」
(うん、大丈夫!夕日ちゃんは中学生!小学生じゃない!)
「おはようございます!天峰さん起きてますか?」
タイミング良く?藍雨が病室に入ってくる。
「あ!藍雨ちゃん!おはよー!」
天峰は卯月を振り切るため、あえて話をそらす。
「また、たくわん持ってきてくれたの?」
「あ、すみません浸かるまでもうちょっと時間かかるんです」
申し訳なさそうに藍雨がいう。
「そっかぁ、出来たらまたもってきてくれない?アレすごく好きなんだ」
天峰が笑顔できく。
「はい!楽しみにしててください!」
うれしそうに藍雨が答える。
「うん、楽しみにしてるよ」
同じく天峰もうれしそうに答える。
その笑みをみて。
(!?そんな…天峰がそこまで小学生に手なずけられているなんて…もう手遅れかも?)
卯月がショックを受ける。
「どうした卯月?そんなにたくわん食べたかったのか?」
乙女心?そんなん知らん!といった感じの天峰のことば!
「いえ、そんなことはないわ、それより今日は宿題を見てあげる、昨日は何処までやったの?」
その言葉に天峰はギクリと固まる。
「あんた、まさか…」
「う!実は…まったくやってません…」
天峰は申し訳なさそうに言った。
「まったく、しょうがないわね~私が特別に勉強教えてあげるわ」
藍雨は小学生、八家はあまり勉強好きではないため、ここで勉強を教える事が出来るのは卯月ただ一人!つまり「勉強を教える」という大義名分のもと、卯月は天峰と二人の時間を手にすることが出来るのだ!
「え~いいよ、自分でやるし~」
天峰が断らなければ…
「なにがいいのよ、今までやらなかったし、ゴールデンウィーク前から休んでたから授業も少し抜けているでしょ?学校戻ったとき苦労するわよ?」
卯月は引かない!媚びない!顧みない!
「出来るってんなら実際やって見せてよ?ほら、宿題のプリント」
机の上にプリントを出し、半ば強引に勉強をさせる。
「ったくいったいどうしたんだよ一体?なんか今日の卯月強引だぞ?」
釈然としないままプリントを始める。
「おお!ついに秘密の勉強会が!天峰!明日大人の階段を上ったときの事、詳しく教えてくれよな!」
八家がぐっとサムズアップ!
天峰も無言でサムズアップ!
言葉なくして伝わる男同士の友情!
そして八家の腹に無言でめり込む卯月の拳!
「うお、お…」
「卯月さん!?暴力はダメですよ!!」
藍雨が卯月を制止する。
「大丈夫よ!藍雨ちゃん、八家くんって自分の体を痛めつけるのが大好きなの、ほら笑っているでしょ?」
二発目の拳を八家に叩きこみつつ、いつか見たプロレスの技のかけ方を思い出しながら卯月が優しい声で諭すようにいう。
「ああ!ヤケがすごい幸せそうな顔してる!こんな幸せそうなヤケ初めてだ!こんなイキイキしたヤケを俺はまだ知らない!」
「天峰…聴いて…くれ…」
プロレスの固め技を受けながら、八家が天峰に話しかける。
「何だヤケ!」
「俺、遂に…自分の求…めていた…もの…を…手に入れ…たのかも…しれな…い…ずっと手に入れ…られない…って…諦め…てた…ものやっと…見つけ…た…悔いはない…桃色の天…国で待っ…てるぜ」
八家はやりきった顔で動かなくなった。
「ヤケェェェェーーー!!」
天峰の叫びが病院に響いた。
「こら!病院ではお静かに!」
通りすがりの看護師に叱られた。
「はいはい、茶番はいいから、さっさと勉強!邪魔しないなら野原君も宿題やる?」
今まで伸びていた八家が立ち上がり、直立不動で敬礼のポーズ!
「卯月さま!わたくしめはこれで失礼させて、いただきます!」
軍人の様な足取りで八家は病室から出て行った。
「あ、天峰先輩、私もそろそろ勉強の邪魔にならないよう、お暇しますね、あ私また道場いき始めたんです、先輩もたまには来てくださいね」
藍雨が病室からでる。
(ああ、藍雨ちゃんまた始めたんだ…良かった)
天峰が優しく藍雨を見送る。
「ほら、宿題始めるわよ?」
「へいへい」
天峰は仕方なく宿題を進める。
「どう?できた?」
卯月が天峰の手元を覗き込む。
「あ~正直言うと全然わからん、少し休んだだけの積りなんだが…」
「あー、ここはね、Xをただ入れるんじゃなくてX+2を…」
ここで再び状況を説明しよう!
天峰は今ベットにいる、卯月がその天峰の手元のプリントを覗き込んでいる!
そのため天峰の視線からは、卯月の控え目でない胸とさらに下着まで見えてしまうベストアングル!天峰はその事に一瞬にして気がついた!
(うほ!いい女!…な訳ないな、卯月め、俺を誘っているのか?馬鹿にするな!俺を誰と心得る!!俺は幻原 天峰!天下のロリコンだ!同い年の胸で興奮するわけなかろう!ここはビシッ!と言ってやらねばならんな!)
「卯月」
「何?天峰?」
「胸アンド下着見えてる、ちなみに水色」
ブチィ!!
何かが切れる音がした!
「こぉぉぉぉんのぉぉぉぉぉお!万年発情期男!!」
「へ!?ちょっと!?卯月さん!?」
*ここらしばらく音声のみでお送りいたします。
「ごめんって!許してあげて!」
「許すかあぁぁ!!!」
「ぎゃーああぁ!ちょっと!?そんなもので殴ったら!」
「しるかあぁぁぁ!」
「ひぎゃーぁぁ!お願い!!もう許して!もうしませんから!」
「ふふふふふ…後悔は地獄でしなさい!」
「ぎゃーぁぁ!!」
「あらあらあら?悲鳴のレパートリーが無くなってきたわね~ほぉらもっと愉快で、面白味のある悲鳴は出せないの?ほら、ほらほら。ほらぁ!!」
「あっ!ああっ!あああ!死ぬ!死ぬ!死ぬ!ナっ、ナースコール!ナースコールを!誰でもいい!誰か助けてお願い!!」
「無駄よ~私天峰の事、絶えぇぇぇぇ対に逃がさないから!!」
「うおぉぉおおぉぉん!卯月、お前別の趣味に目覚めてないか?」
「別にいいじゃない?ここ病院だし多少怪我しても、それに!!天峰が私に合わせてくれればいいじゃない?」
「という、わけでここの答えは72になるのよ?」
卯月が得意そうな顔で説明する。
あの後天峰は偶然通りすがりのナースに求出された。
(白衣の天使って、本当にいるんだな…何とか卯月様に許してもらえた…ん!?俺今なんて言った?ヤケと同じ状況になりつつあるのか!?気を付けよう…)
「天峰、一段落したから、休憩しましょうか?」
「はい!卯月様!」
最近忙しくて、なかなか更新できずすいません。
もう一つの作品が、なかなか描けない…もう少しお待ちください。