記憶の片隅で   作:to110

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はぁ………一体私は何をやっているんだ。
3日間?も何も投稿しなちとか。←しないとかですね。消すのが面倒になってしまいました。もうだめじゃん私。ほんと、申し訳ありません。
まぁ理由としては、八幡の誕生に投稿できないという事態回避を防ぐためですよ。
それでは、どうぞ!とんでもなくマイナスや負で始まってますね。内容は甘々なので気をとりなおしてお読みください。


第十二話 彼らに休みは訪れない。

「………幡君?………八幡君?」

 

 

どこからか声がする。まぁどこからかわからないからどうしようもないし、そもそもどこかからの声じゃなかったら、すごく怖い。脳内に直接!的なことになるもんな。

それに体も、なんか揺れてるし。

 

 

「起きないなら………えいっ」

 

 

なんかのかけ声だろうか、祭りなんてやってたかなー?

それからなんだか、顔が温かい。特に、口の…辺りが…

 

 

目が覚めた。

 

 

目を開けた先には雪乃。正確に言うのならば、雪乃の顔。

 

 

雪乃「………ぅん」

 

 

八幡「………」

 

 

雪乃「………っ⁉︎」

 

 

パチパチするな、目を。俺が起きたことに気づいたのだろう、顔が赤くなっていく。

いつの間にか離れていた雪乃の唇。少し寂しいなとも思ってしまう。

 

 

雪乃「っ………///」

 

 

八幡「よぉ雪乃、おはよう」

 

 

雪乃「お、おはよ………う………」

 

 

八幡「最高の朝だぞ?」

 

 

雪乃「わ、忘れてちょうだい。いいえ、忘れなさい」

 

 

キッと睨みつけてくる雪乃だが、顔赤いし指は遊んでるしで迫力がないどころか、むしろかわいい。

 

 

八幡「一生憶えてるよ」

 

 

雪乃「っ〜〜〜〜〜///」

 

 

いじわるし過ぎたか?雪乃には悪いがこの朝は忘れそうにない。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

八幡「雪乃の鬼ー!」

 

 

雪乃「かわいい彼女に向かってその言い方はないでしょ?」

 

 

八幡「ちきしょー!」

 

 

さっきの最高の朝、いや、言い方を変えよう。最高の目覚めの30分後くらいだ。俺がニヤニヤしてたら雪乃が怒って、

 

 

雪乃「そんなことをする余裕があるのなら数学をやりましょうか。今、からね」

 

 

なんて言い出すもんで、俺は地獄と書いてジゴクと読む数学をやっている。なにが言いたいんだよ、俺。なんもかかってないじゃん。ついに脳内に数学の侵略が始まったか。脳細胞が数学に殺される!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

雪乃「お昼にしましょうか」

 

 

八幡「」チーン

 

 

雪乃「なにが食べたいかしら?」

 

 

八幡「」チーン

 

 

あーなんだかちゃーはんがたべたいなー。すーがくいやだなー。なんだかこえがでないぞー。なんでだー。かんじへんかんができないぞー。

 

 

雪乃「わかったわ。作ってくるわ」

 

 

八幡「」チーン

 

 

ゆきのありがとー。あいしてるぞー。

 

 

雪乃「///」カァァァ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

八幡「雪乃のチャーハンうまいな。さすがだな」

 

 

雪乃「ええ、ありがとう」

 

 

八幡「いやー生き返った」

 

 

………あれ?生き返ったってなに?数学で死にかけてたんだよな。

 

死にかけた原因→数学→雪乃

生き返った原因→チャーハン→雪乃

 

なんだこれ。生かすも殺すも雪乃は自由かよ。俺は弟子でもなければ強い女の子を守ろうなんてしたことないんだけど。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

八幡「もう………だめだ………おしまいだ………」

 

 

雪乃「お疲れ様でした」ナデナデ

 

 

八幡「あぁ〜………」

 

 

頭撫でられるのもなかなかいいな。雪乃が喜ぶ理由がわかった。

それにしても、やっと数学が終わった。もうね、感覚が痺れてる。雪乃に抱きつく勢いで痺れてる。

 

 

雪乃「そのくらいやれば高校数学に入っても問題ないわね」

 

 

………今、なんとおっしゃいましたか雪乃さん?高校数学に入る?このお人はなにをおっしゃる。もうやったじゃまいか。これで数学は大丈夫じゃまいか。

 

 

雪乃「あなたは高校受験でもするつもりかしら?これでようやく中学校卒業よ」

 

 

現実とは非常なり。

 

 

雪乃「それから、私は頭を撫でられて喜んでなんかいないわよ」

 

 

強がりやがってこいつ。

 

 

八幡「あ、そうなのか?ならこれからは撫でるのやめるわ。雪乃が喜ばないんじゃやっても仕方ないもんな」

 

 

雪乃「えっ………?あ、いえ、あ、そ、その………」キョロキョロ

 

 

慌てふためく雪ノ下雪乃。今の彼女はかわいさがとてつもない。だが、ここで雪乃の頭を撫でるなんてもったいないことはしない。

 

 

八幡「どうした?なんか言いたいのか?」

 

 

我ながらいじわるだと思う。だけどね?仕方ないよね?

 

 

雪乃「こ、これ、から、も………その………撫でて、欲しいの、だけれど………」

 

 

八幡「でも、雪乃いやなんだろ?」

 

 

さらなる追い討ち。

 

 

雪乃「な、撫でられて………私は………よ、喜んで………ます………だ、だから………ま、また、撫でて?」ウルウル

 

 

きたーーーーーKIっーーーーーTAーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

 

 

八幡「ならやってやるよ」

 

 

雪乃「あ、ありがとう………///」

 

 

いやー素晴らしい雪乃が見られた。これで俺は雪乃の頭を撫でることを認められたのだ。誰からでもない雪乃から、本人からの指名である。これはこれは、笑いが止まらん!

 

 

雪乃「はっ!………い、いえ、別に八幡きゅんに頭撫でてもりゃえるというにょに喜んでにゃんてないわよ。これは八幡きゅんがやりたいことなのだからやらせてあげるだけにゃのよ。勘違いしないでちょうだい」

 

 

出ました!天下で知られる「勘違いしないで」、やはりかわいい。雪乃かわいいよ。

噛みっ噛み。クールな女の子が慌てるとすごいかわいいよね。この原理が当てはまるのって雪乃だからかな?ねこのんねこのんねこのんのん。

てか、さっき喜ぶってちゃんと言ってたよね。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

こんな感じに年末年始を過ごした。さすがに正月に一回帰った。まぁ、すぐ雪乃の家に戻ったんですけどね。小町曰く、俺の居場所は雪乃の隣、だそうだ。おかしいだろ。まだ結婚しないぞ。まだまだ先だぞ。

 

 

雪乃「はやくこの問題を解きなさい」

 

 

八幡「ゆきのんのいじわるー!」

 

 

ゆきのん「由比ヶ浜さんの真似をしないでもらえるかしら。殺人未遂で警察に差し出すわよ。それから、邪を捨てて手を動かしなさい。ゆきのんの表示をやめなさい」

 

 

由比ヶ浜の真似をして殺人未遂とか、どんだけ俺の力強いんだよ。まぁでも、未遂にしてるあたりが、まぁあれだよな。

そんな(で済ませるつもりはない)ことよりもだな。

 

 

八幡「だってこの問題わかんねーんだもん」

 

 

雪乃「これさっきやったじゃない。こことここが同じでしょ?」

 

 

あえて何も言わなかったが、雪乃の顔は赤くなっている。読心術に俺が慣れてしまったからそれを利用するのがうまくなっている。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時は巡りて始業式前日。俺は雪乃の家で最後の調整をしている。なんの調整かっていうと、明後日から始まる実力テストのである。

訂正。今終わって帰るところだわ。いつの間にか玄関にいた。数学という悪魔に取り憑かれてたのだろう。意識までカットするとは数学はやはり、危険だ。

 

 

八幡「じゃあな、雪乃」

 

 

雪乃「ええ、また明日」

 

 

俺がドアを押すと雪乃はドアに隠れていった。明日会えるのになんか、なんだろう。寂しい、気がする。一緒にいたせいだよな。ここに来て雪乃と過ごした代償が襲う。

 

 

ま、明日会うしいいか。




こんな感じでバンバン進ましていきます。このシリーズは高校卒業で終わろうかなーって思ってます。あと何話使うのかなー?文化祭と体育祭でそれぞれ一話はとろうとしてるので卒業式などと合わせると3、4話ってところですかね。材なんとか君と戸塚君出そうかな?ちなみに私、材木座君はけっこう好きです。
八幡様!誕生日おめでとうございます!

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