題名通りにアナザーストーリーです。本編からの分岐です。
①
寝てた。格好悪い………
本来、土曜日は正午まで寝るものだ。と思ったが、前言を撤回しよう。土曜日限定ではなく休日全てだ(日曜は早く起きてテレビ観る)。
さてと、陽乃さんもそろそろか。
「ひゃっはろー!」
来ましたか。そしてその横には雪乃。
八幡「ども」
陽乃「それじゃあね〜比企谷君」フリフリ
雪乃「待って姉さん」
陽乃「えっ?ちゃんと比企谷君と話しなよっ」ポンッ
雪乃「今日これから話すのは姉さんのことよ」
陽乃「へ?どうしうこと?」
八幡「いや、雪乃との問題は昨日解決しましたので、陽乃さんを引っかけてやろうということになりまして」
陽乃「へ?え?へ?え?へ?え?」フワフワ
なにそれおもしろい。陽乃さんが戸惑ってる。すげぇ………
雪乃「と、いうわけよ。姉さん早く座って」
陽乃「え?私なにかしゃべることあった?」
八幡「俺があります」
陽乃「………そう」スッ
そう言って陽乃さんは俺の正面に座る。いつの間にか落ち着いた雰囲気を出している、いつも通りの。否、微かに戸惑いの色がある。
陽乃「そ、それで、何の用事かな?」
八幡「陽乃さん………」
すー………空気に味付けをしたのは誰だろうか。少し、苦い。が、それでも、嫌な苦味ではない。ふぅ………
八幡「俺は………
陽乃さんが好きです」
陽乃「えっ………!そ、それって、どういう………」
八幡「俺の純粋な気持ちですよ」
純粋なんて俺には合わんな。
陽乃「で、でも!ゆ、雪乃ちゃん…は………?」
八幡「雪乃とは付き合います。無論、責任どうこうではありません。その雪乃と同じように陽乃さんが好き、ただ、そういうだけです」
雪乃「………そういうことよ。八幡君は姉さんに優しくされて好きになってしまったそうよ」
陽乃「で、でも雪乃ちゃん!恋人がそんなこと言ってていい、の?」
雪乃「構わないわ。彼が姉さんに好意を抱いていても、彼が私を好きでいてくれればそれで」
そんな恥ずかしい台詞をよく人に、しかも姉に言えるな………
雪乃「///」カァァァ
………読心術は本日も平常運転のようだ。
陽乃「で、でも………!そんなこと言われても私、は………」
八幡「まぁそうなりますよね。ですからーーーーーーーーーーーーーーー」
雪乃「姉さんと私で八幡君を半分、というのはどうかしら?これを提案するわ」
俺の台詞を遮り、遮り、雪乃はそう言った(大事なことなので以下略。今回出番少ないのに………)。
陽乃「なんなの、それ………」
雪乃「それで、どうするのかしら?」
陽乃「………生意気よ雪乃ちゃん。いつから私にそんなこと言えるようになったのかな?いいよ、その提案乗ってあげる。半分と言わず全部持っていってあげる。雪乃ちゃんに負けるなんていやだもん」
雪乃「私が八幡君のことで姉さんに負けるはずないでしょう?」
くっ………くくっ………だめだ、笑いが止まらん………
陽乃「それで?もう終わりかな?」
雪乃「ええ、終わり、よね?八幡君」
八幡「はい、これで終わーーーーーーーーーーーーーーー」
陽乃「よーし八幡君!これから遊びに行こう!さぁ行くよ!」グイッ
八幡「ちょっ………」
せめて、せめて歩かしてください。痛い痛い足が痛い。なんなら脚が痛い。
雪乃「姉さん何を………」
陽乃「言ったでしょ?八幡君全部持っていくって」タッタッタ
雪乃「くっ………ま、待ちなさい八幡君!」タッタッタ
あーこれから疲れるな、これは。
それにしても、贅沢だな。美人と美少女とは。おっと、読心術の効果やいかに。
雪乃「///」
雪乃は相変わらずだな。かわいい。
陽乃「残念だったね八幡君。私はあんな真っ赤にはならないよっ」
なんて言っている陽乃さんだが、顔は真っ赤である。強がる陽乃さん、かわいい。
これを見たら確実に爆発しろとかいうレベルであろう。
欲しいものは手に入れるのは俺の信条に反することかもしれないが、こればっかりは譲れない。
これからどうなるんやら、少し、ほんの少し、楽しみという感情がある。
雪乃「ま、待って………はぁ、はぁ………」ハァハァ
強引な感じはお許しください。というか、強引なのはいつもですね。
あと一話、どこかのタイミングで入れたいと思っています。まぁ八幡と雪乃の解決シーンですね。
次からはアフターストーリーに入ります。ではでは〜。
あっ、そうそうそうです。アンケート開始です。できる限り参加していただけると嬉しいです。