記憶の片隅で   作:to110

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これから2週間はさらなる更新速度の低下が起こります。あらかじめご了承ください。ところどころで短編を突っ込もうとはしていますが。
俺ガイルがあと3話(これが投稿されるころは2話ですね)と、終わりがせまってきて少し寂しがっている筆者がおくる長編シリーズ第15話、では、どうぞ。


第15章 彼を取り巻く環境は大きな波を迎えていた。

八幡「んじゃ、俺こっちだから」

 

 

雪乃「ええ、さようなら。八幡君」

 

 

八幡「じゃあな、雪乃」

 

 

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帰宅、ではない。

 

 

「ひゃっはろー!」

 

 

後ろに手を組んだ魔の手に足止めされる。

 

 

「私は魔なんかじゃないぞ!」

 

 

なんで姉妹そろって読心術持ってんだよ。

 

 

八幡「なんですか、雪ノ下さん」

 

 

陽乃「陽乃って呼んでよ〜」

 

 

八幡「いやですよ」

 

 

陽乃「」プクー

 

 

八幡「それで、なんの用ですか?俺明日学校なんですけど」

 

 

陽乃「まぁまぁ〜、少しお話をしよっかな〜って思ってるだけだよ?」

 

 

八幡「大人の少しは子どもの少しじゃないんですが」

 

 

陽乃「いや〜でもね〜。比企谷君、責任とってくれたみたいで安心したよ」

 

 

⁉︎………なに………言ってんだ………この人は………

 

 

八幡「なんのことですか?もう俺帰りますね」

 

 

陽乃「ふふっ、じゃあね〜比企谷君」

 

 

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責任?俺はいつ責任をとったというんだ?

 

 

しっかりと責任はとるつもりだ

 

 

こんなことを思っていたことはあった。なら、本当に今雪乃と付き合っているのはその責任のためか?俺にそんな感情はないと、勝手に思っているだけか?ちっ…考えがおかしくなっている。はやく、はやく帰って寝よう。こんな状態で起きてられない。

 

 

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八幡「はぁー………」

 

 

ベッドでこんなため息が出る。疲れた。疲れたんだ。なんなんだよあの人は。

 

 

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八幡「………んぁ?」

 

 

寝てた、のか?日差しが眩しいから朝だろうし、家に昨日ついたのは明らかに朝じゃない。時間は………6時。うん、なんか普通。遅刻する時間じゃないしかといって何かできる時間でもない。

 

 

はやく学校に行こう………

 

 

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まぁ特に学校で何かあるわけでもないし、俺も雪乃も学校じゃただの他人。特に話すこともない。それから、由比ヶ浜に対して聞き耳を立てていたが(盗み聞きですね、はい)、落ち着くのはしばらく時間がいりそうだ。さて、俺は寝よう。睡眠は素晴らしい。なにもかも、忘れさせてくれそうだから。

 

 

『責任ーーーーーーー』

 

 

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放課後は部活があるわけだが、雪乃と二人きりだからといって、なにかやることはない。誰か入ってきたときとか気まずいし。

 

 

雪乃「ねえ八幡君」

 

 

八幡「なんだ?」

 

 

雪乃「今日、時間空いてるかしら?」

 

 

八幡「なんでだ?」

 

 

雪乃「姉さんから八幡君を持ってくるように言われたの」

 

 

八幡「俺はものじゃない」

 

 

雪乃「私の…ものよ」モジモジ

 

 

八幡「うっ………」カァァァ

 

 

雪乃「そ、それでい、行くの、かしら?」///

 

 

八幡「わ、わかった………」///

 

 

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陽乃「お〜い、こっちこっち〜」

 

 

おいおい、来るのはやいな。ん?まて。まず場所の確認だ。ここはカフェ。なかなか有名で、人も結構くる場所だ。そして今、俺は雪乃と来て、さらに雪ノ下さんが待っていた。これは非常にまずい。周りからの視線がきつい。だいたいなんなんだよ。これ、周りから見たら美少女と美人を侍らせてるだけじゃねーか!なんか雪乃の顔が赤くなってるし。そうか、雪乃には読心術があった。読まれたわけか。そして、これを仕組んだ雪ノ下さんはというと、

 

 

陽乃「ふふんっ」ルンルン

 

 

めっさ嬉しそう。ちくしょう………

 

 

八幡「それで、なんの用ですか?」

 

 

陽乃「あぁごめんね。今日は比企谷君に用はないんだ」

 

 

雪乃「ならなぜ呼んだのかしら?」

 

 

陽乃「だって〜雪乃ちゃん、呼んでも来ないんだもん。だったら何か持ってこさせたら来てくれるかな〜って」

 

 

あああれか。自分が呼ばれたと思ってたら実は仲がいい人が目的だったみたいな。ぐっ、トラウマが!って思ったけど俺に仲良い人いなかったわ。よかった〜変なトラウマ作らなくてすんだ。

 

 

雪乃「寧ろそのことをトラウマにしなさい」

 

 

八幡「……………」

 

 

雪乃「姉さんも私に用事らしいし、八幡君、ごめんなさいね。変なことに巻き込んでしまって」

 

 

八幡「案ずるな」

 

 

まったくだ。まったく気にする必要がない。その

 

 

「おかげで雪乃と二人で歩けたんだ」

 

 

??????さぁ?だれのセリフだろうねー?ね?

 

 

雪乃「」ボンッ

 

 

陽乃「雪乃ちゃん?ねえ比企谷君、雪乃ちゃんどうしたの?」

 

 

雪乃「」 プシュー

 

 

八幡「こうなったらしばらくは戻ってこないです」

 

 

雪乃「」ポワポワ

 

 

八幡「んじゃ、雪乃が戻ってくるまではここにいます」

 

 

陽乃「お、お願い………」

 

 

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雪乃「ん………ぅ………あっ!………ぅん………」

 

 

陽乃「どういうことなの⁉︎」

 

 

八幡「いつもどおりです。

っと録音しないと」

 

 

陽乃「ゆ、雪乃ちゃんが私の知らないところで変になってる………」

 

 

雪乃「あっ………ぅ………ん………あ!………っん………」

 

 

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八幡「雪乃、起きろー」トントン

 

 

雪乃「………んぇ?私は………は!八幡君まさかとは思うけれど………」

 

 

八幡「ちゃんと録音しておいてやったぞ」ニヤリ

 

 

「あっ………ぅ………ん………あ!………っん………」

 

 

雪乃「」カァァァ

 

 

陽乃「ゆ、雪乃ちゃん………」

 

 

八幡「んじゃ雪乃起きたんで俺は帰ります」

 

 

陽乃「あっ!ごめんね。今日はありがと!」

 

 

八幡「じゃあな雪乃」

 

 

雪乃「え、ええ」

 

 

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んにしても雪ノ下さん、俺を使ってまで雪乃と話したいことがあったのか?雪ノ下家は大きい家だもんな。………俺は大丈夫か?そんなすごいところのお嬢様と付き合っていて、こんな俺で、今の俺でいいのか?雪乃ならどう答える?知れたことだ。そのままでいいとかそういうことを言うに決まっている。それを世間が、雪ノ下家が、どう捉えるのかも知れたことだ。これは思っていた以上にーーーーーーー

 

 

それに、雪乃の違和感がなぜあるのかも、それは何が原因かもわかっていない。




いや〜こういう展開、私としてはすごく好きなんですよね。
ここらでアンケートを取りたいと思います。活動報告に詳しいことが載っているのでそちらでお願いします。
これからも、お読みください!さい!では、これにて。

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