コードギアス反逆のルルーシュ Children in succession to will 作:ラムネ便
番外編1
ーイギリス シンフォニー本家ー
スカアハが着陸場に近づくと作業員が赤灯棒で誘導を開始。スカアハの巨大な船体に合わせていたのか円の中にぴったり収まる。そして地下に収納されていくスカアハ。周りには大量の空上戦艦が整備を受けていた。昇降口が設置されスカアハから全員が出た。
「ここがシンフォニー本家の整備基地、、デカイ!」
タキセはその立派な機器を見て興味が尽きない。スカアハは超音波検査場と書かれた場所へと運ばれてゆく。そして昇降口付近にいたのは木月と安達だった。
「安達大佐!到着しました!」
「木月中佐。到着しました」
「二人とも御苦労。直接会うのは初めてだったな」
オーキスは二人の司令を連れて奥へと向かってしまう。取り残されたナヴィス達はついていくしかない。
ー地下基地 広場ー
オーキスを初めて見た兵士達はピシッと敬礼を向ける。薬学部門と書かれた者も敬礼を向ける。安達はオーキスにマイクを持たせた。
〈あー、、はじめまして。シンフォニーの総司令でスカアハの艦長を務めているオーキスだ。最初皆が認めてくれないのは分かっている。ここのルールを教えて貰いたいと思っているしあまり当主だからと甘くはないのは百も承知。これからよろしく〉
オーキスの演説に少しだけ拍手が起きる。周りを見回すと女性が多い事がよく分かる。
「木月。女性が多いのは何故だ?」
「はい。データを見たと思いますが傭兵師団にいるのは男性のみ。何人か志願者で女性がいますが、、ここの広場は福祉部門が集まりやすい場所ですから」
「なるほど、、ってあいつ!」
木月の説明を聞いている間、女性が多いとなればユフィやクレア、E.E、ナナリーが話しているのはおかしくない。だが、、キシは例外だ。
「そこお嬢様。今夜BARで飲まない?」
「あら?私と飲み比べするつもり?勝てるかしらねぇ」
少し色気がある女性。キシはその魅力に惹かれていた。しかし許さない女性が一人いた。
「キシさん?」
「分かってるって!」
「残念ねぇ。こんな可愛い奥さんいるんじゃ。ヘタレ坊やと遊んであげたのに」
「ヘタレじゃないっ!」
オーキス達が止めに入る。これ以上痴話喧嘩は抑えてほしい。
「まったく、、いいかげん若い男性を狩るのはやめて下さい。フォン薬学部門長」
「や、薬学部門長⁈」
キシが驚くのも無理はない。こんな美しい年上女性がまさか薬学部門長というとんでもポジションにいるのだから。
「ところで、、御年齢は?」
「あら、新しい当主様はレディに対する考え方が浅いのねぇ。私が筆下ろししてあげようかしら?」
「わ、私がいるから間に合ってます!」
庇うようにオーキスの前に出てきたクレア。その身体は少し震えている。
「またまたぁ〜。あなた未経験でしょ?そんな事が出来るのかしらねぇ」
フォンがクレアをからかう。だがそれはクレアを涅隊長にしてしまう最大の原因であった。つまりクレアの弱点は下ネタによる沸点が低いという事。
「ふざけないでくださる?これでも神経に効く薬ならごまんとあるんで」
クレアが白衣を脱ぐとスカアハ専用隊服に大量のシリンダーと針、ナイフが装備されている。
「ふぅん、、流石はクレア・シルフィさんと言ったところかしら」
ブリタニア医学学科を卒業後、私ですら遂に開発できなかった毒素を開発した彼女。勝ち目はないわね。
「冗談よ。気にしないで」
「次に貴方がこのような事を言ったら、、多分私はプッツンします」
笑顔でそう言うがその奥に隠れた感情は計り知れない。クレアの怒りは新婚の旦那を寝取られかけた状況を目前にした嫁以上。いや、9秒前でロードローラーから脱出した承太郎以上だ。そうキシはそう感じた。
「薬学ねぇ、、フォンさん。このネタが分かるかい?」
雰囲気を壊す為にキシはオーキスの被っていた艦長の帽子を借りて白い手袋をする。帽子のツバを持つとこう言った。
「我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ!」
「出来ん事はぁ、、!」
「「無いぃぃ!!」」
フォンとキシのタイミングは完璧。まさにあの機械人間と同じ事を言っている。女性とは思えないほどアニメには興味があるようだ。
「はいはいそこまで。まだ用事があるんだからな」
ナヴィスが二人の暴走を制止する。そして各々にキーを渡した。
「それぞれの部屋の鍵だ。この鍵は一年間使うもんだから失くさないように」
「私は?」
「クレアはオーキスの部屋に泊まってくれ。キシも同じように頼む。俺はまだやる事がある」
そう言ってナヴィスは隊服のままエレベーターに乗り移動する。ナヴィスの向かう先は連絡モノレールを使用して数分の病棟だ。
「親父にあわねぇと、、オーキスについても知りたいし何よりあのクソ親父を見ないと気が済まねぇ!」
オーキス達は渡された鍵の部屋に向かう。居住棟は以外と大きく二人用はリビングもある。シンフォニーは居住棟にも医者を構えているらしく無料で診療を受けられるらしい。
「普通のリビングとなんら変わりしないな、、」
オーキスは荷物をベッド付近においてシンク周りやタンスを調べる。どうやらイギリスの品を特に使用しているみたいだ。
「それにしても、、どうやって胸ポケに入れたんだ?」
オーキスの胸ポケットに入っていたのはフォンがいつの間にか入れていた招待状。実験室まで来いと書いてある。
「クレア!俺はもう少し基地を知ろうと思う。だから基地周りをしてくる」
「うん。私疲れたから寝てるね、、」
すぐに寝付いてしまうクレア。オーキスはばれないように実験室にむかうのであった。
ー実験室ー
実験室についた。しかしそこにはタキセとキシ、ナオト、ブレーンがいた。
「お前らも呼ばれたのか。黒金はどうした?」
「ベイリンと肴食べながらダベッてる。ここには居酒屋もあるらしいな」
タキセも一応ベイリンを呼んだらしいが他の隊員達と話が合いずっとそのまま。どうなっているかは分からないという。
「皆さんよく来てくださいました。特に当主様」
「で、何の為によんだんだ?まさか冷やかしで呼んだんじゃあるまい」
「これを飲んで欲しいのです」
フォンに渡されたのは黄色の炭酸ジュースと思しき飲料。柑橘系の香りが強めの炭酸だ。
「なんだよこれ、、美味そうやん」
キシは何の躊躇いもなくコップ一杯飲み干してしまう。一瞬何かが起きると思ったが、、変化がない。
「問題ないなら、、まあ」
ブレーンも飲み干し全員が飲んだ。もちろんなんら変化はない。
「明日になったら驚くべき姿になっていますよ。では。戻ってください」
フォンは全員を実験室から出すと再び薬品を整理し始めにやりて笑った。
ー翌日ー
「んー、、なんか身体が軽い〜、、服がだるだるじゃねーかよ。誰だよ脱がせた、、の、、」
オーキスは自分の身体に驚く。しかし驚いて声が出ない。隊服が緩すぎて着ていない。だが子供になっているわけではない。声が高くなっていていつもの自分ではない。髪の毛が伸びてロングになって色が黒から茶髪になり胸には、、謎の実が。
「いやぁ、、嘘だよね、、?」
鏡を見たオーキス。それで見てしまった。自分の身体を。
「そ、そんな馬鹿なぁぁぁ!女になってるぅぅ⁈しかも顔まで⁈」
「オーキス!」
扉を大袈裟に開けたその先には赤髪の女性がいた。
「えー、、どちら様ですか?」
「タキセでーす」
冷や汗しか出ない。今クレアが起きたら全てが終わる。仕方ないのでタキセと共にキシの部屋に行く事にした。
ーキシの部屋ー
ゆっくりと扉を開けるオーキス。一応服を変えて歩けるようにはなっている。
「キシ、、?」
目の前には紫の髪をした謎の女性。多分キシだ。少し錯乱している。
「ははははは、、」
「キシ!落ち着け!」
「この大空ぁにぃ〜翼を広げぇ〜」
「戻れぇぇぇ!」
キシにワールドの一撃を喰らわす。どうやら目が覚めたようだ。
「はっ⁈」
「どうすんだよ、、」
「まだ!まだブレーンがいる!希望を捨てるな!オーキス!」
「俺がどうかしたか?」
廊下にいたのはスリムで少し背が小さい和風な格好をした翠の髪をした女性。
「ブレーン、、か?」
「ご名答。俺が、、いや私がブレーンよ」
タキセの問いにしっかりと女性らしく答えるブレーン。
「全員、、行くぞ。全ての根元に」
四人は研究室へと向かう。全員が武装を持ち誰一人甘い顔をしていない。そして実験室前でジョジョのように並び扉を開けた四人であった。
続く!
オーキス 容姿
らき☆すたの泉こなたが茶髪になり背が高くなった感じ。
キシ容姿
ハルヒのまんま長門。頭がいいかどうかは不明。
ブレーン容姿
東方projectの風見幽香を少しゆるくした感じ。
タキセ容姿
キルミーベイべの没キャラをもう少し赤い髪にした感じ。瞳は緑ではなく青。