主人公はレギュラーになれるのか?
雨が多かった梅雨が明け、いよいよ高校野球のメインの夏の地区予選がはじまる 。今日は我が県である山梨県の夏の地区予選大会の抽選日だ。ここ最近の山梨県の優勝校は帝王大付属甲府か山梨防衛そして、あかつき大付属だ。
今年もこの三校に甲子園出場経験のある桜花が優勝候補だ。我がパワフル高校の評価はあまりない。これでも20年前ぐらいに甲子園に出場したこともある高校らしいが最近では3回戦がやっとらしい。
今日が抽選日で来週の土曜日が山梨県の夏の地区予選の開幕だ。
そろそろ抽選会も終わって監督とキャプテンが戻る時間だ。
俺はかなりそわそわしている。なぜなら、今日がレギュラー発表の日でもあるからだ。
大会本部には6月の頭に提出済みなのでレギュラーは前から決まっていたがあえて監督が今日にしたらしい。
そしてキャプテンと監督が5時頃に高校に帰ってきた。
大波「全員集合。来週から始まる夏予選の対戦相手とレギュラーを発表する。まず対戦相手はそよ風高校だ。試合日は2日目の2試合目だ。気を抜くなよ。いいな。」
選手「はい。」
大波「次に前から決まっていたレギュラー陣を発表する。背番号1は金沢。」金沢「はい。」大波「2は石原。」石原「はい。」・・・大波「6は尾崎。」尾崎「うっす。」・・・大波「以上がスタメン。次にベンチ組。10は・・・」杉村(俺は入れたのかな?)大波「17は堺。」堺「はい。」杉村(あと一人)大波「ラスト18は鈴木。以上が今大会のレギュラーだ。レギュラーじゃないものはレギュラー陣のサポートだ。以上」
杉村「やっぱり無理か。」
矢部「そんなに簡単なものではないでやんすよ。秋にベンチ入りできるようになれればいいじゃないでやんすか。今は先輩たちを応援してあげようでやんす。」
杉村「そうだね。先輩達のために一生懸命応援しよう。」
その日の帰り道。
テクテク
杉村(やっぱり無理だったか。結局誰一人一年はベンチに入ってないけど悔しいな。)
そんなことを思っていると前から声が聞こえた。
俊太「あれ。亮じゃん。久しぶり。」
杉村「俊太。久しぶり。」
この前あおいちゃんと一緒にいた谷口俊太と偶然再会した。
俊太「そういえば地区予選もうすぐだけどレギュラー入れできたか笑」
杉村「無理だったよ。やっぱり簡単にはなれないと改めて思ったよ。」
俊太「そうか。まぁそうだよな。でもお前は秋に再び登録メンバーに入るチャンスがあるやん。俺とかあおいちゃんとか来年まで試合出られないんだからそれに比べたらマシじゃん。これからだぞ。」
杉村「そうだね。俊太の言う通り。俺頑張るから。もし秋の大会に出場できたら応援に来いよ。」
俊太「了解。おっと、もうこんな時間だ。呼び止めてごめんな。またな亮。頑張れよ。」
杉村「俊太もな。」
俊太は俺に激励?の言葉をかけて走りさった。
いよいよ夏の大会がはじまる。
一回戦の相手はそよ風高校。一体どんな高校なのか楽しみだ。
やっぱり1年でレギュラーは無理ですよね〜
可能なのは猪狩ぐらいですよ。
さて、そよ風との対決はどうなるのでしょうか?