大波「おいおい。どうした?もうギブか?」
杉村「まだいけます。バッチコイ!」
カーン!パシッ!カーン!パシッ!
合宿が終わってから1週間
今日も俺らパワフル高校野球部は練習をしてた。
大波「よし。杉村休憩していいぞ。」
杉村「ありがとうございます。部室でアンダー着替えてこよう。」
テクテク。カチャ
尾崎「おっ、杉村。休憩か?」
杉村「はい。その間に着替えようかなと思いまして。先輩は何してるんですか?」
尾崎「へへへ、道具に俺の信念をペンで書きこんでいるんだ。いつどんな時でもあきらめないようにな。」
杉村「へー、凄いですね。えーと。帽子には・・・『目指せ甲子園』。あ、バットにも書いてある・・・『甲子園わが命』。」
尾崎「よしこれでOKだ。」
杉村「グラブにはなんて書いているんですか?」
尾崎「みるか?」
杉村「えーと・・・『I・LOVE・甲子園』」
尾崎「どーだ、ステキだろっ!」
杉村「そ、そうですね。」
尾崎「甲子園、特に高校野球の甲子園はな。俺にとって小さい頃の憧れの場所、すなわち聖地なんだ。」
杉村「セ、聖地・・・」
尾崎「杉村!ともに甲子園を目指し、がんばろう!」
杉村「は、はい。そ、そーだ!俺も帽子の裏に書いておこう!『目指せ甲子園!!』っと。」
尾崎「よーし、今日も練習ハリキっていくぞー!」
尾崎先輩の甲子園に対する思いはそうぞういじょうだ
俺も先輩に負けないぐらいいしきしてみるか
尾崎「そうだ杉村俺が見たところお前はまだまだ伸びるぞ。」
杉村「そうですか?正直自信ないんですけど。」
尾崎「自信を持て。そうだ、どうだ、俺と一緒に打撃練習してみないか?」
杉村「いいんですか?」
尾崎「いいに決まってるんだろ。よし決まりだっ俺とお前がこのチームの攻撃の要になるんだ。そして目指すぞ甲子園。」
杉村「は、はいっ。」
ガシっ!二人は熱い握手を交わした。
こうして尾崎先輩との友情タッグが芽生えた。
そして放課後
大波「杉村ちょっといいか?悪いんだが備品が足りなくなってな明日、買いに行ってくれないか?」
杉村「えー。明日ですか・・。明日って休みですよねー。」
大波「だから頼んでるんだよ。明日俺は職員会議に出ないといけないからなー。これでも一応教師だから。頼むよ。」
杉村「仕方ないですねー。いいですよ。どうせ暇ですから。」
大波「そうか。助かった。そしたらこれがメモと備品代な。一応お礼としてこれも受け取れ。明日の昼めし代ということで。」
杉村「あ、ありがとうございます。」
大波「領収書は備品の分だけもらって来いよ。お前の飯代はいらないからな。じゃあよろしく頼んだ。」
杉村「は、はい。」
帰り道
杉村「にしても結構あるなぁ。一人でできるかなぁ。まぁ昼めし代で2000円貰ってるから矢部君あたりにでも協力してもらおうかな」
舞「どうしたの。ブツブツ言ってるけど。」
杉村「舞ちゃん。ビックリしたぁ。」
舞「なんかいつも驚かれてるような気するんだけど。」
杉村「気のせいじゃないかな?」
栗原「まぁいいけど。それって部活の備品?なんで亮君が?」
杉村「うん。なんか監督に頼まれてさぁ。たぶん結構の量があるからマネージャーに頼みずらかったんじゃないかな?」
栗原「明日買いに行くの?」
杉村「うん。その予定だけど。」
栗原「なら、私も行くよ。どうせ暇だし。」
杉村「えっ、いいの!」
栗原「うん。構わないよ。そしたら明日の11時に駅前でいいかな?」
杉村「う、うん。わかった。そしたらまた明日。」
栗原「うん。明日ね。バイバイ。」
そして夜
杉村「明日は舞ちゃんと買い出しかー。なんかドキドキしてきたなー。小さい頃は2人で家で遊ぶことはあっても出かけるのは初めてだなー。ただの買い出しなのになんか楽しみだ。寝坊したら元も子もないから早く寝ないと。まだ22時30頃だけど今日はもう寝るか。明日のために。」
こうして俺は眠りについた
尾崎先輩と友情タッグを組めるようになったうえで明日は栗原舞とまさかのデート!?
さて杉村亮君は明日無事に起きれるのだろうか
次号をお楽しみ