相変わらず字数制限(1000字)ギリギリ投稿ですが、今度こそ週一表明しておくぞ・・・。
サボると際限なくサボってしまうため、習慣化せねば・・・!
周りより頭一つ抜けた身長。そこに洗練されたジャンプとフォームで打たれれば為す術がない。俺が相手にしようとしている奴はそういった人間だ。しかし、これは所詮球技大会で、お遊びみたいなものでしかない。
球技大会のバレーボールなど、相手のコートに返すだけでも一苦労だからだ。運動神経もまばらな素人集団が多少練習したところでたかが知れている。やる気だって人による。
こちらの戦力は戸塚以外知らないが、どちらも似たり寄ったりだろう。それに例え経験者がいたとしても、これほど弛みきった空気で、バンバンアタックかけられるやつはそうはいない。真剣な部活や大会などではないのだから。
試合開始直前に戸塚に目配せをする。コクリと頷かれると同時に試合開始の笛が鳴った。
相手の緩い素人サーブがこちらのコートに飛んで来る。誰かは知らないが、それを戸塚に弾き、それを合図に俺は軽めの助走を、戸塚は手をかまえる。
これはお遊び、ただの球技大会。だから真面目にやるなんてばかげてるし、本気でやるやつなんて空気が読めない。
結構結構。俺はもとよりそんな人間だ。だからこそ、俺がこの弛緩しきったこの空気をぶった切る!
戸塚のトスは宙を舞い、俺もボール目掛けて跳ぶ。
ボールの影と俺の影が重なり、放たれたスパイクは例のヤツ目掛けて向きを変える。そう、つまりはベクトル変換。俺は一方通行だ!
無論そんな能力はなく、スピードも人外とまではいかない。が、経験者を驚かせる効力くらいはあるはずだ。
自分にボールが向けられたと気づいたはいいが、時既に遅し。舐めて構えていなかったために、ボールは再び舞い上がることなく地を転々と這う。
「比企谷をぱっと見ただけなら喧嘩っ早い不良に見えるだろう」
「・・・? 先生、いきなり何をおっしゃるんですか。小物臭が滲み出るモブもいいところだと思いますが」
「雪ノ下は相変わらず辛辣だな。だがそれはお前が強者だからだろう。大半の者からしたらあいつは畏怖の対象だよ」
「で、でも! 優しいとこともあるんですよ!」
「ふっ、そうだな由比ヶ浜。彼を知るものは大抵そう言うだろう。君や私や雪ノ下はな」
「私は一言もそんなこと申しておりませんが」
「君こそわかっていると思うんだがね」
「・・・」
「まあいい。だが案外見た目通りなのかもしれんな」
「見た目・・・どおり? ヒッキーは怖いってことですか?」
「怖い・・・というのは少し違う。先ほど言った喧嘩っ早いというところだ」
「比企谷君が何か不祥事でも?」
「そう怪訝な顔をするな。いやなに、喧嘩と言ってもかわいいものだ。ルール無用の殴り合いでなく、こういった試合によるものなのだからな」
素人ではない威力だ。わざわざお前を狙ったということはわかるよな?
さあ、こいよ。お前の本気を引きずり出してからが本番だ!
お読み頂き感謝です!
やべえよ、ガイル読んだり見たりSS漁ったりしてたの何年前だよ。
キャラの口調がががが。
どっかおかしかったら遠慮無く言ってください、優しい言葉で!()