今年もよろしくお願いします。
・・・まあ投稿してんの年明け前ですが。
材木座の動きもだいぶ板に付いてきた。偶にポカするが、俺のフォローもかなり減っている。問題点は体力で、一時間の授業すら持たないが、俺も人のことは言えないので仕方ない。前半カバーしなくてよくなった分後半に体力を回せるので、今では楽に勝ちを重ねられる。
今のところ全勝で勝ち進んでいた俺たちだが、ここでとうとうテニス部と当たることになった。当然相手も全勝中だ。二人は双方とも同期の中ではうまい方らしい。情報源は言わずもがな戸塚だ。ただし、あまり練習熱心ではないとも言っていた。
「ククク。我々に挑もうなどとは・・・片腹痛いな。軽くのしてやるとするか。のう? 八幡」
うわうざ。まああいつら目の敵にするのはわかるけどな。こいつのは異常だが。一挙手一投足に呪詛の言葉を吐かんでもいいだろうに。
相手の名前は庭木戸と神庭。カースト上位に位置しており、下位カーストの人間を見下す傾向にある。友達や別グループながらカースト同等以上の人間に対しては相手も楽しめるようなテニスを行う。最終的に勝ちは掻っ攫うが。それでも相手も笑みを浮かべている辺り、楽しいテニスができているのだろう。しかし、相手を完全に下に見るや否や途端に厳しいコースに打ち込んでくる。球速もあがる。当たり前のように圧勝し、周りからは称賛の嵐。友達はそんなやつらと善戦できたと嬉しがるし、自分たちは周りに己の力を誇示できる。所謂WIN―WINの関係だ。
「あの、八幡? 八幡師匠?」
「ああ悪い。考え事してた」
サーブ権は間違いなく取れる。あいつらはこちらを舐めきっている。いつも相手のサーブでゲームを開始する。相手が誰であろうと。
「次の対戦相手お前らだろ? サーブやっていいよ」
ポーンとボールが跳ねてこちらに向かってくる。ほいじゃま、ありがたく頂戴しようかな・・・。
俺がボールに手を伸ばしかけた瞬間、横の材木座が一歩前に進み出て、ラケットでその球を強襲する。
「雑魚の情けなどいらん」
材木座的には決まったつもりなんだろうか? 彼なりに考えたかっこいいポーズを決めている。俺からすればくっそださい。まあ本人がよければいいか。
早いボールを返され、当たりかけた神庭はかなり怒っているように思える。すっげえ睨んできてんだけど。材木座震え上がってんだけど。締まんねえなこいつ。
無言で彼らはサーブポジションに着く。つまり勝つには彼らのサーブ中に最低一回はゲーム取らなければいけないわけで・・・一番の敵は味方だったか。これ負け確定かな。
皆さんお気づきの通りモチベかなり低いので安定の字数制限ギリギリ・・・。でも恐らく次は長いと思われる。試合を字のみで描写するのは難しそうなので頑張って脳内補完お願いします。