どうも皆さん、作者の白夜です!
「一応主人公の古雅だ」
いや~不定期更新タグに書いておきながら連日投稿してしまいましたw
それと言うのも、なんと!感想をもらったからです!
「そういや、一件着てたな・・・・しかもまだ俺もちゃんと出てきてないのにな」
そうなんですよね~・・・でも古雅君は名前出てるだけまだマシじゃない?
「まぁ~そう言われればそうなんだがな・・・ところで作者」
ん?なんだい?
「タグで思い出したんだが、この作品って一応‘シリアル’なんだよな?‘シリアス’じゃなくて」
はい!そこは譲れません!
自分は主人公達がドタバタ、キャッハウフフでハートフルな作品を目指してます!
「じゃ~前回のあれはなんだ?どこにそんな要素があるんだよ。あんなのホントにただのホラーじゃねぇか」
いや、あれは前フリというかなんと言うか・・・・
「まぁ~俺は面倒にならなきゃどうでも良いんだがな」
大丈夫です!この第二話で全部ぶち壊して見せます!
「はぁ~・・・・どうなっても知らないからな」
まぁ、取りあえず長々と書いてしまいましたが第二話の面倒くさがりな妖怪屋を・・・
「「お楽しみください」」
「ボツ」
「え~何で~!いい出来でしょ~!」
「何でもなにも、なんだこの何処にでも有るような展開は」
一つの部屋の中に二つの声が響く
片方は少年で片方は少女、具体的に容姿を説明するならば、肩まで伸ばした黒い髪を首辺りで結び、絵に描いたような瓶底のメガネを掛けた少し高めの身長の少年と明るい茶色の髪を腰くらいまで伸ばし、出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる所謂モデル体型の少女
「なんだは無いでしょ~!折角私達の出会いを小説風に書いてみたのに~!」
「はぁ~?どの辺りがだよ・・・」
「全部だよ!」
「それこそ何処がだよ!捏造、改竄、妄想爆発のオンパレードじゃね~か!」
バンッ!
少年が手に持っていた紙の束を机に叩きつける
その表紙には可愛らしい女の子が書いた文字で「
「そ、そんな事無いもん!こんな感じだったもん!」
「はぁ~・・・どう解釈したらこんな事になるんだよ・・・」
「・・・・うぅ~!」
「はぁ~・・・」
どうやら先ほどの小説の内容には小白と幽斗ではかなりの認識の違いがあるようだ
唸りながら少し涙目になった小白が上目使いで幽斗を睨むがどうやら効果は全く無い、寧ろ可愛げのほうが勝っている
それを見ても幽斗はため息を一つ零すのみ
「・・・・は書いてないもん・・」
「んぁ?なんだって?」
「嘘は書いてないもん!」
「・・・・・・・・・・」
小白の叫びが部屋に響き渡る
そう、小白の小説の中には嘘は無い。確かに小白の主観や脚色はあるものの、その時思った事と起きた事件、小白が幽斗によって助けられたのは紛れも無い真実、それもほんの三日前に起こった出来事・・・・・なのだが
「はぁ~・・・・確かに嘘は書いてないな」
「・・・っ!で、でしょ!?」
「だが」
幽斗は一拍置いて、話出す・・・・三日前の本当の真実を
「まず、前提が間違っている。前にも説明した筈だが、別に‘あの子’はお前を追いかけようと思って追いかけた訳じゃない。‘お前が逃げたから追ってきたんだ。’」
「うっ!・・・そ、それは・・」
「確かに普段‘視えてない’奴がいきなりあの子を見れば怖くて逃げ出す気持ちもあるだろうが、それでも‘あの子’はずっとお前が‘危険な方’から遠ざけようと‘意思を飛ばしてた’筈だぜ?」
「うぅ~・・・」
「そして、最後に俺は別に窓を割って入って来てはいない」
「・・・・・・・はい」
そう、これが三日前に起きた事件のとも言えない騒動の全貌だった
簡単に説明するのであれば、忘れ物を取りに夜の学園に侵入した小白→無事、忘れ物回収→折角、夜の学園に居るのだから探検してみよう!→誰も居ない筈の廊下を曲がったら目の前に白く光る透けた女の子を見つける→幽霊!?と慌てて全力で逃げる小白→逃げてる最中、足を絡まり転倒→もう駄目だ!と思ったが朝クラスメイトが話していた古雅の事を思い出す→助けを叫ぶ→夜の散歩をしていた古雅登場
となったのである
そして、先ほど古雅の言った‘あの子’とはつまり幽霊の事である。今は詳しく説明することを割愛するが古雅は所謂視える人なのである
補足として古雅が言った意思を飛ばしていたというのは幽霊は言葉を発する事が出来ない代わりに、相手に今自分がして欲しい事をさせるという能力がある。ただし、そこまで強い強制力があるわけではないが例を挙げるなら、後ろに誰かが居る気配がする時に怖くて振り向きたくない、しかし何故か振り向いてしまう。っといった感じである
それを使いその幽霊は、小白が危ない所を走って行かないように誘導し、転んでしまったときは自分が手当てを出来ないので古雅のことを呼んで貰う為に朝の情景を思い出させた、と言う訳だ
「さて、それを踏まえてもう一度聞くがこの小説はなんだ?」
「・・・・・・私の妄想です」
「ん~?なんだって~?」
「・・・っ!私の妄想です!」
「わかりゃ~いいんだよ」
「うぅ~・・・・///」
頬を赤く染め、目じり一杯に涙が溜まり今にも零れそうになるのを必死に我慢する
今日、この短時間で何度も泣きそうになっている小白だが今回は今日一番と思える涙のたまり具合だ
「しっかし、なんでまたこんな俺が主人公みたいな登場なのかね~・・・」
改めて小白の小説をダラダラと流し見だがら古雅が呟く
「そ、それは・・・・・だから///」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもない!きょ、今日はもう帰る!じゃ~ね!」
バタンッ!
言うな否や小白は部屋の中から出て行ってしまった。部屋に残された古雅はポカンとしながら
「なんだったんだ?・・・・」
と小白に置いていかれた小説片手に呟いた
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一方、駆け出した小白は部屋を出た後直ぐに外に出て今さっき飛び出してきた場所を見上げる。そこは細い路地のその先にある場所、普段誰も寄り付かないのか周りは荒れ、人が住んでいる気配の無い空き家、そこにぽつんと存在している事務所のような建物。
看板が掛けてあり、そこに‘妖怪屋’の三文字
それを見ながらさっきの事を思い出し
「言える訳ないよ・・・・格好よかったからなんて///」
と呟く
その頬はまだ薄っすらと赤く染まっている。それは、先ほど弄られた時の羞恥が残っているからか、はたまた別の理由からかは本人にしかわからない
・・・ダッ!
そのまま振り返り、元来た道を戻って行く
明日もまたここに来よう!と心の中で思いながら・・・・
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‘妖怪屋’
心霊現象でお困りの貴方、餅は餅屋、
依頼、相談、何でも受け付けております
(XXX-XXXXX-XXXX 取締役 古雅 幽斗)
終わった~!!
「はぁ~やっとまともに出られたぜ・・・」
幽斗君お疲れ様~!
「まぁ~疲れたぜ・・」
「お疲れ様!幽斗君!」
「おぉ~小白も来てたのか」
今回は私が呼びました~
「そうなのか?まぁ、どっちでもいいけどな~」
「幽斗君ひっどい!どっちでもいいって何よ!」
まぁまぁ、喧嘩せずに仲良く仲良く~
「むぅ~・・・・」
「俺は何もしてないけどな」
さてさて、折角小白さんを呼んだんで感想でも聞こうかな?
「え?あ、はい!」
「えっと、一話からお世話になってます白川小白です!今後ともこの妖怪屋をよろしくお願いします!」
ん~、なんだろすごく真面目だな~と思ってしまうwww
「いいじゃんね?別に」
まぁ~そうだね~いいっか!w
では最後に皆で~
「「「また、よろしくお願いします」」」