風呂上がりの白熊うめぇ~。
あ、生き物じゃなくて、アイスの方ねww
昔、「白熊ってどんなアイスだろ~?
はっ!!Σ
ま、まさか、白熊がミンチにして入っているアイスなの!?」ってずっと勘違いしてたなぁww
そんなこんなで、第6話ですww
そんなこんなで、授業も終わり、琉歌は下駄箱でスリッパから靴に履き替える。
もう、下校時間だ。
定時制は全日制と違い、4時間で授業が終わる。
だから、21時手前には学校が終わるのだ。
それだけを聞くと楽そうだが、その代わり、4年間学校に通わなければならない。
昼間働いて、夜勉強。
その為の夜間定時制学校なのだ。
琉歌は、ちょうど来た電車に乗り込んで地元へ帰る。
車内はガラ空きで、ゆっくりと出来そうだ。
ボックス席に座り、ケータイを弄る。
大抵見ているサイトは、二次創作などの小説を取り扱っているサイトで、そこに琉歌も小説を投稿していた。
さて、今日のアクセス数はどうかな?
おぉっ、あの作品、更新されてる!
後で見なきゃ!
最早、琉歌は1人の世界へ
電車の中で音楽聴きながら、小説を更新する。
聴いているのは、ボーカロイドと呼ばれる、某有名な音楽専門会社が開発した音声合成ソフトに素人が作った曲を歌わせている曲やアニメソング、声優の曲など、聴けば解る人にしか解らない曲ばかり聴いている。
それを聴きながら小説を更新すると言うのは、この退屈な日々の中で唯一の癒しだ。
小説を書くのは楽しい。
それを読んで、コメントや評価をして貰えたら、もっと楽しい。
この小説で評価を得られれば、小説家の道も検討してみよう、と琉歌は思っていた。
本命は声優であるが。
声優を逃した時は小説家にでもなってみようか、と言うのが琉歌の今の目標だ。
その二つなら、どっちでもなって良いな、と言うのは、中学生の時から考えていた。
人と上手く話せない琉歌にとって、普通の職に就こうなんて出来るはずもなく、なら、極力人と話さずに、障害があっても出来る様な職に就きたい。
それを考えた結果で、自分が好きで出来そうなことと言ったら、声優や作家と言った特殊な職業だった。
≪間もなく~総紗駅~。
総紗駅です。
お降りの際は、足下に段差がございます、ご注意下さい≫
車掌のやる気のない声が聞こえて、琉歌は窓の外を見る。
若干鳥目の為、良くは見えないが、ポツポツと見える街頭に照らされて見える景色は、琉歌の馴染んだ景色だった。
ケータイを仕舞い、電車が止まってから席を立つ。
ドアが開くと、琉歌は電車を降りた。
「安藤さ~ん!!」
電車を降りたタイミングで、水田が走り寄ってくる。
どうやら、同じ電車に乗っていたらしい。
琉歌の顔が微妙に引きつる。
水田はそれに気付いていないのか、琉歌の隣でペラペラ話し出す。
「もう、向こうの駅で声掛けたのに、気付かないんだもん、電車の中に乗っても、何処にいるのか解らなかったし。
置いていかないでよね~」
いつから、私とお前は一緒に帰る程の仲になったんですか。
そう思いながら、敢えて無視をする。
入学して半年。
同じ電車に琉歌が乗っていると知った水田は、琉歌と帰り道が途中まで同じな為、一緒に帰っていた。
いや、勝手に琉歌に水田がついて行っている、という表現の方が正しいだろうか。
琉歌から無視をされているにも拘わらず、水田は話し掛けてくる。
水田は、琉歌が「無口なだけでちゃんと私の話を黙って聞いてくれている優しい人」という認識をしているが、琉歌は水田の話なんか、これっぽっちも聞いていない。
そればかりか、目すら合わせていないのだ。
「でね、うちのお母さんが今日、連れてきたらいいじゃないって!
安藤さん、今日、家に来ない?」
半分話を聞き流そうとしていたが、その話で流そうとしていた耳にブレーキが掛かった。
当然、水田の家になんて行こうとは思わない。
コイツと話すのも面倒くさいが、無視を肯定と勘違いされては困る。
琉歌は溜息を吐いた。
「無理。
疲れてんだ、さっさと帰って風呂に入りたい」
それだけを言うと、琉歌はさっさと歩いて帰路に就いた。
正確には、さっさと帰る、じゃなくて、蒼星川に行きたいのだ。
そこの景色を眺めて、ゆっくりしたい。
琉歌のプロフィール2
性格:思考が歪んでいる。無気力。天の邪鬼。何気に外道。案外、優しい面もあるが、歪んでいる。他人と考え方がずれている。毒舌。
趣味:絵を描く、小説を書く、読む、漫画を読む、歌う、ネット
好き:専ら二次元、歌い手、踊り手
嫌い:男(二次元は別)、脳内快適系キャピキャピ女子、嫌いだと思ったモノ