Croce World―君に呼ばれて―   作:紅 奈々

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96猫さん、やっぱいいなぁ・・・・・・。
イケボ過ぎる。


第3話

琉歌はショッピングセンターに来ていた。

この街で一番大きなショッピングセンターで、スーパー、小さなカフェ、パン屋、本屋、ゲーセン等が出揃っているショッピングセンター。

駅から近く、琉歌はこうして電車待ちの間の暇つぶしに良く訪れる。

用事があるのは、本屋とスーパーの方だ。

3階の本屋に入ると、琉歌はお目当ての単行本を探す。

リボーンと進撃を探していると、一つの本が目に入った。

それは、赤い少年と青い少女が書かれている単行本だった。

その本は、琉歌が喉から手が出るほど欲しかった本だ。

普段死んでいる琉歌の目が輝いた。

 

 

「カ・・・・・・ッ、カゲロウデイズぅぅぅぅぅぅぅううう!!」

 

 

そう、それは知る人ぞ知る・・・・・・と言う事はないが、きっと、ボカロを知っている人の大方くらいが知って居るであろう、真夏の物語りの漫画が置いてあったのだ。

それが3巻まで売ってあったので、3巻を纏めて手に取り、それと進撃とリボーンを手にとって、レジへ持っていくと会計を済ませて、店を出た。

エスカレーターを降りて、1階へ行くとスーパーに寄った。

ふと、惣菜コーナーにサラダが置いてあったのが見えた。

よく考えてみれば、朝ご飯も昼ご飯も食べてない。

まぁ、元々朝は食べないが、昼は食べないと流石に気持ち悪い。

学校で食べよう。

琉歌はサラダを手に取って、アイスコーナーでアイスを取ると、それと野菜ジュースをレジに持っていく。

どんなチョイスだよ、と思うが、気にしないのが琉歌だ。

365日野菜で良いとか言っているほどだしな。

買った商品をレジ袋に詰めて、琉歌はケータイを開いた。

もう、良いくらいの時間になり、琉歌はアイスを袋から取り出すと備え付けのゴミ箱に入れてショッピングセンターを後にした。

 

 

 

 

 

駅の改札を通り、ホームに降りると電車を待つ。

あと5分程度で来る電車を待ちながら、先程買ってきたカゲロウデイズの封を開けて、カゲロウデイズを読む。

カゲロウプロジェクトと呼ばれる、じん(自然の敵P)と呼ばれるボカロPが手掛けた、8月15日を繰り返す世界の物語になっている楽曲がラノベ、漫画化されているのは知っていたが、何処に行っても売り切れで買えなかったのだ。

それが漸く手に入って、気分は上々だった。

カゲロウデイズを読んでいたら電車が来たので、カゲロウデイズを鞄に仕舞って、電車に乗り込んだ。

夕方の下り電車は殆ど空いていて、琉歌はボックス席に座って鞄に仕舞ったカゲロウデイズを取り出して読む。

これから、30分近く暇になるのだ。

丁度良い。

電車は琉歌の通う学校の最寄り駅へ進んでいく。

 







カゲロウデイズ、実は持ってません!!Orz
欲しいんですがね、漫画Orz
あぁ、買えないおOrz

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