Croce World―君に呼ばれて―   作:紅 奈々

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最近、PSO2にハマってしまったww←
いや、その所為で更新が滞っているわけじゃないんですよ!?
基本、PC更新なので;;
だって、iPhoneは文字打ちが面倒くs((じゃなくて、三点リーダとか打ちにくいんですもの、しかも、全角になるし;;
決して、文字打ちがメンドイわけじゃないですから!ww

さぁ、そんなこんなで第4話ですww←


第4話

「お帰りなさい~、琉歌ちゃんと+三人」

 

 

帰って来るなり、玄関先にいたオカマに琉歌、マーモン、フラン、ベルは絡まれた。

「何で俺達は纏められてんだよ」とベルが小声でツッコミを入れる。

フランはと言うと、「うわー、キモさ10割増しですー」とルッスーリアのフリルエプロンを見て、死んだ目で呟いていた。

実はルッスーリアは、昨日の食事や今日の買い物の一件で琉歌を甚く気に入った様で、琉歌とルッスーリアは昨日知り合ったばかりとは思えない程に打ち解けていた。

それはさておき、ルッスーリアの言葉に唯一まともな反応を示したのは、琉歌だけだった。

 

 

「ただいま~。

今日一日、どうだった?」

 

 

玄関で靴を脱いできちんと揃えながら、琉歌はルッスーリアに話を振る。

マーモン達も、琉歌に倣う様に靴を揃えて、家に入った。

琉歌の話にルッスーリアは何か良い事でもあったのか、上機嫌に頷いた。

 

 

「それがねぇ~、今日、団地の女の子達とお話ししてたんだけど~、もう、意気投合とかしちゃって!

物凄く可愛い子と仲良くなっちゃったのよ~!」

 

 

上機嫌で話すルッスーリアに琉歌は笑いを零す。

流石、ヴァリアーの母、人付き合いが上手いなぁ~、と思った。

 

 

「ベルちゃん達はどうだった?

大変だったでしょう、あの子達、やんちゃだから」

 

 

ルッスーリアに話を振られて、琉歌は今日一日の事をルッスーリアに話した。

集会で大変な事になった、とか。

みんな、直ぐにクラスの人間に気に入られていた、とか。

そんな事を話していたら、ルッスーリアは安堵した様に息を吐いた。

どうやら、マーモンはともかく、ベルやフランの事が心配でならなかった様子だ。

 

 

「そうだ、夜食作ったんだけど、琉歌ちゃんは食べる?」

 

 

「明日、バイトがあるから早く寝ないと。

ごめんだけど、遠慮させて貰うね」

 

 

ルッスーリアの言葉に琉歌はやんわりと断りを入れた。

終電に乗らなかったら食べていただろうが、終電に乗った所為もあり、時間的に食べられない。

食べて直ぐに寝るのは、琉歌の中では御法度だった。

ルッスーリアは残念そうに俯いて、「そう」と呟く様に言った。

 

 

「あー、と・・・・・・私のバイト、火、水、木だから、木、金、土、日曜日だけ、用意してもらっていい?」

 

 

しゅん、と(しお)れたルッスーリアに琉歌は、提案した。

目の前で萎れられると自分が悪い事を言ってしまったのかと思ってしまう。腐っても一応、良心の欠片はまだあるつもりだ。

性格は歪んでしまってはいるが。

琉歌の提案にルッスーリアは不思議そうな顔を琉歌に向ける。

 

 

「琉歌ちゃんは普段、夜も食べないのかしら?」

 

 

少し、疑問に思った程度の事を琉歌に訊いてみる、ルッスーリア。

すると、琉歌は頷いた。

 

 

「平日の夜は補食で貰ったパンを食べているし、朝はバイトの関係で食べてる暇がない。

昼は学校に行く道のりで適当に買って、学校で食べてるね。

だから、まともに食べるのは休日くらいかな。

お陰で、最近はバイトを増やそうと思ってた所だよ」

 

 

 

「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁめよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!?」

 

 

琉歌の生活リズムを聞くと、ルッスーリアは顔面を蒼白にして、琉歌に詰め寄った。

余程、驚いたのだろうが、ルッスーリアのあまりの剣幕に琉歌も驚いて、身を一歩引いた。

発狂にも似た叫び声だったので、後日、大家に文句言われないかと、琉歌は気が気じゃない。

唯でさえも、休日の昼だけという条件で歌い手の活動を許して貰っているのに、夜中のこの絶叫では、流石に追い出されても文句は言えないだろう。

そんな琉歌の気も知らないで、ルッスーリアは琉歌を捲し立てる。

 

 

「今時の女子高生がそんな不摂生!

百歩譲ってバイトは良いとしても、最低2食と睡眠はしっかり取らなきゃ!

じゃないと、お肌にも悪いんだからね!?」

 

 

「道理で痩せているワケよ~、顔色もあまり良くないし~」と、ルッスーリアは琉歌の両頬に手を添えて、グリグリと擦る。

摩擦で熱くなっていく頬に、「火傷しないだろうか」と、琉歌は困り顔を浮かべた。

 

 

「琉歌の顔が赤くなっていってるよ?」

 

 

まるで困った表情を浮かべて何も言わない琉歌の代わりに、マーモンが一言ルッスーリアに言ってくれた。

マーモンの言葉にルッスーリアは冷静さを取り戻したのか、琉歌の顔を見て、んまぁ!!と声を張り上げる。

琉歌の頬は、ルッスーリアが擦りまくった所為で色白というワケでもないが特に黒いわけでもない黄色みを帯びた皮膚が赤くなっている。

「あらあら、ごめんねぇ~、うっかりしてたわ」と、ルッスーリアは琉歌に詫びた。

琉歌は別段気にした様子も無く、苦笑いを浮かべているだけだ。

 

 

「とにかく、明日は早いから、さっさと寝るよ。

もう、眠たいしね・・・・・・」

 

 

くあ・・・・・・っ、と口に手を添えて欠伸をすると、琉歌は眠たそうな顔でルッスーリアに言った。

その後ろでマーモンが「さっき、電車の中でも寝てなかったっけ?」と突っ込んでくるが、眠たい為、無視。

眠くなると、普段の倍くらいに愛想が無くなるのはそんな性格なので、仕方がない。ピークを過ぎれば夜中のテンションだとかでテンションが異常に高くなるが。

「じゃあ、おやすみ~」と琉歌は自分の部屋に消えて行った。

その背中を見送って、ルッスーリアはベルとマーモンとフランに「貴方達はどうする~?」と訊く。

 

 

「俺は要らね。ガッコーからパン貰ってるしな、しししっ」

 

 

「僕も遠慮しとくよ、そこまでお腹減ってるワケじゃないし」

 

 

「ミーは食べますー」

 

 

ベル、マーモン、フランがそれぞれに反応した。

正直、ベルとマーモンは買い食いが原因でお腹は減っていない。

フランの言葉に「太るぞ、蛙」とベルが絡む。

鬱陶しそうにベルをあしらい、フランはダイニングへ行く。

ベルとマーモンはダイニングの目の前の部屋に入っていった。

ちなみに、琉歌の家は3DKで、琉歌の使っている部屋の隣がマーモン、ベル、フランが使っている部屋、廊下を挟んだ前にあるのがダイニングキッチン、その隣にXANXUS、スクアーロ、ルッスーリアの使っている部屋がある。

部屋割りは、あみだくじで決まったモノだ。

最初は不満げにしていたベルとフランだが、琉歌の「嫌なら君たちは屋上だ」の言葉に黙り込んだ、というエピソードがあったが、それはまた、どっかの機会に。

 

 

「今日、琉歌の様子見て思ったんだけどさ・・・・・・」

 

 

部屋に入ると突然、ベルがポツリと喋り始めた。

声の静かさにマーモンは口を挟まず、続きを促す。

 

 

「琉歌、自分から他人を避けている様な感じでもあったんだ。

転入生に話し掛けられても、突っぱねていたり、ウチのクラスにいる女子に話し掛けられてんのに無視してたり・・・・・・

まぁ、無視されても仕方ない奴だったんだけどさ、琉歌に話し掛けてたその女。

琉歌の悪口を散々聞かされてたからさ。

それは問題無いんだけど、全校集会のあの騒ぎがあった所為か、俺とフランの事も避けてる様な感じがするんだよね」

 

 

 

何気なく言ったであろう、ベルの言葉にマーモンは琉歌の言葉を思い出す。

性格の所為か、クラスに馴染めない、と言っていた琉歌。

琉歌の性格が悪くて馴染めないんだったら、自分はどうだろうか、とマーモンは思った。

自分が自覚している性格だけでも、自分に好かれる要素は無いし、今日近寄ってきていた女子についても、何故近寄られているのかが解らない。

嫌われはしても、好かれるようなことはないと思う。

反対に琉歌は、確かに馴染みにくい所はあるだろうが、根は優しそうだし、実際にいきなり来た自分たちに部屋を提供してくれたりしてくれている。

話してみれば、まったく人畜無害の様にも感じる。

そんな琉歌が嫌われているのは、琉歌の性格以外にも何か原因があるはずだ、とマーモンは思った。

琉歌が人間嫌いなのも何か原因があるのでは?それを前提にマーモンは、琉歌の事をより観察してみよう、と思う。

 

 

「水の中に夜が揺れてる 悲しい程静かに佇む・・・・・・」

 

 

マーモンとベルの間に流れた沈黙は、隣の部屋から聞こえてきた歌声に消された。

琉歌が歌っているのだと理解するのに時間は掛からなかった。

琉歌の部屋とベル達が使っている部屋は襖一枚で仕切られていて、隣の声は聞こえる。もっとも、琉歌は机や棚を襖の前に置いている為、襖を開けてもそこから琉歌の部屋には入れないのだが。

 

 

「翠成す岸辺 美しい夜明けを唯、待って居られたら

綺麗な心で・・・・・・」

 

 

マーモンとベルは、顔を見合わせながら、歌を聴いていた。

普段の彼女からは想像も出来ない様な、繊細な歌声。

決して上手いとは言い難いが、音痴だというわけでもない。至って普通の歌声だ。

その声は何処か哀しみの様な色も混ざっているかの様にマーモンは感じた。

普段、そんなに歌なんかを意識する様な性格はしていないが、意識しなくても、琉歌の歌声が何処となく悲しげなのはマーモンにも感じ取れた。

 

 

「・・・・・・僕は極力、琉歌と行動するよ」

 

 

暫くして、マーモンは今まで思っていた事を口に出す。

そうすれば、自分でも行動を起こせると思ったのだ。

マーモンの言葉の真意を理解して、ベルは頷いた。

 

 

「俺も」

 

 

この時のマーモンとベルの言葉には、琉歌と行動するイコール琉歌を守る、と言う意味が込められていた。

それから、二人は琉歌の歌を黙って聞いていた。





う~ん、この小説、何話で終わりにしようかとかずっと考えてるww←
あまり長いと、作者が更新をサボっちゃうんですよね・・・・・・←
一応、最終話までの粗方の話のあらすじは決まっているんですが、肝心の何話構成にするか、が決まってないという;;←纏めてから書けよ
と、言うか、ちゃんと完結するのか、これ?←
今年中には完結させたいけど・・・・・・無理なんだろうなぁOrz

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