Croce World―君に呼ばれて―   作:紅 奈々

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サラダにマヨネーズを使うと、あっという間に無くなるんだよね~;;
しかも、マヨ足りなかったOrz
本当は、野菜中心で献立組みたいんだけど、旦那が肉食で;;
うわぁーん、私は菜食主義者(ベジタリアーノ)なのに~!!


はい、そんな事を思いながら、第5話です。


第5話

料理も運び終わり、男性達は琉歌の作った料理に舌鼓を打っていた。

初め、「そんなに期待しないで下さいね?」と念を押された彼らは、そんなに料理には期待していなかった。

だが、料理が運ばれてきた時、質素じゃない料理に関心を覚えたのだった。

とても質素な料理が出てくるのかと思えば、一般の家庭料理ってこんなモノなのか!?と言う様な料理が出てきたからである。

ある程度お腹が落ち着いたところで、沈黙を破ったのは、ルッスーリアだった。

 

 

「それで、どうして私たちは帰れないのかしら?」

 

 

空腹から解放されて、ある程度落ち着いたルッスーリアは琉歌に目を向けた。

食事をして落ち着いたお陰か、ルッスーリアは殺気立っていなく、さっきとは打って変わって冷静に琉歌に問う。

琉歌は何から話せば良いのか考えていなかった為、少し考える素振りを見せた。

 

 

「う~ん、何から話せば良いのか・・・・・・

私もよく、状況を理解していないので・・・・・・取り敢えず、今の現状をそのままお教えします。

質問は後で聞きますから、落ち着いて話を聞いて下さいね?」

 

 

琉歌がルッスーリア達を見回して確認を取ると、ルッスーリアは「解ったわ」と言って、琉歌の話を聞く体勢を取った。

それを見た全員が口を閉じる。

今、この場で彼女を怯えさせずに話が出来るのはルッスーリアしか居ない、と判断したのだろう。

琉歌は深呼吸すると、口を開いた。

 

 

「貴方たちは本来、この世界に二次元として現れている存在であり、此処は、貴方たちの知る並盛やイタリアのない世界です」

 

 

その説明に、ルッスーリア達は琉歌を凝視した。

それもそうだ。

いきなりそんな事を言われれば、誰だって呆然とするだろう。

そんな彼らに構わずに、琉歌は話を続けた。

 

 

「もっと簡単に言うと、貴方たちは現実(私の世界)次元トリップ(夢渡り)してきたと言うことです。

時空間や次元を超えて、ね」

 

 

琉歌の説明に一同は硬直(フリーズ)してしまう。

言葉の意味を理解した時は全員、冷や汗を流した。

それもそうだ。

次元を超えて別の時空間に行くなんて、そんなSFの映画や漫画じゃあるまいし。

琉歌は更に説明を重ねた。

 

 

「貴方方は、この世界では“家庭教師(カテキョー)ヒットマンREBORN!”という漫画の世界にしか存在しません。

それがどういうワケか、貴方方は次元トリップ(夢渡り)をして、この世界に実在してしまった。

時空に歪みが出来たのか何なのかは解りませんが・・・・・・貴方たちは確かに現在()、此処に在るのです。

貴方たちが存在し得ない、この現実(世界)にね」

 

 

信じられない、と言う様に彼らは目を見開いた。

それもそうだろう。

別の次元に飛ぶなんて、お伽噺じゃないか。

だが、ここに来てさっきの空腹感と言い、今の料理の味の味覚や食感と言い、到底夢だと思えない。

それに、手を触れている机の固い感触が夢ではないと物語っている。

それに、目の前の少女は何かを知っているようだ。

なら、聞いてみたいことがあった。

黒髪の男性は、琉歌を見据えて問う。

 

 

「さっき、俺たちは漫画の世界にしか存在しないと言ったな?

その漫画、お前は知っているのか?」

 

 

鋭い視線が琉歌を射貫く。

視線が鋭いだけで、殺気を感じないことに安堵して、琉歌は頷いた。

 

 

「知っていますよ。

だって、持ってますから。

更に言うと、貴方たちのことも知っています。

何なら、名前でも当てましょうか?」

 

 

「ほう、やってみろ。

できたら、お前の話を信用してやらんでもない」

 

 

琉歌が微笑んだのに対して、黒髪の男性も目を細めた。

それは、どちらかというと琉歌を嘲笑っているように見えて、琉歌は恐怖よりも何か腹が立つという感情に切り替わった。







ちなみに、水田から見た琉歌

大人しい。
誰よりも仲が良くて、自分のことを理解してくれている理解者。
もっと話したい。

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