Croce World―君に呼ばれて―   作:紅 奈々

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初めまして、紅奈々です!
こちらでの作品投稿は初めてなので、至らない所も在ると思いますが、長い目で見てやって下さい!

誤字・脱字等は指摘して頂けたらありがたいです(極力、ないようには致します)!



プロローグ

淡々と過ぎていく毎日がつまらなかった。

目に映る全てのモノがしょうもなく感じていた。

人間の感情も、移ろう他人との関係も全てがどうでも良い。

 

所詮、人なんて直ぐに掌を返す。

そんな単純な人間が嫌いだった。

長いものに巻かれ、媚びる人間。

弱者をいたぶってそれを良しとする人間。

それらが堪らなく下らないと、そんな人間を何処か遠い場所で見下していた。

 

考え方の相違から、避けられていた。

訳が解らないまま避けられていた。

誰に理解される事もなく、独りぼっちで諦めて。

いつしか、思考は歪んでさ。

私の心を癒やしていたのはいつだって、二次元だった。

音楽だった。

だから、ヘッドフォンが手放せなかった。

 

 

 

きっと、あなたたちに出会わなければ私は、孤独(ひとり)で居られただろう。

孤独(ひとり)で夢を追って、そして、歳を取って、孤独(ひとり)で死ぬのだろう。

そう思っていた。

それも悪くないと。

賑やかよりも静かな方が私は好きだ。

五月蠅いなら、何も聞こえない方が良い。

 

 

でも、あなたたちは喧しくて五月蠅くて、静かな時って無いんじゃないかって思うくらい。

それがいつの間にか「悪くない」なんて。

もう会えないだろうけど、私はこの日々を忘れない。

あなたたちが忘れたとしても、私はこの日々を生涯忘れずに、墓場に持っていこう。

あなたたちと過ごした時間は夢なんかじゃない。

誰が何と言おうと、確かにそこにその日々はあったのだから。

 

 

マーモンが居て、ベルが居て、XANが居て、フランが居て、ルッス姐さんが居て、スクが居て、私が居て。

あの家に行くと、ルッス姐さんがご飯を作って私とフランとベルとマーモンの帰りを待ってて。

みんなでご飯を食べて、ゲームをして、遊んで。

まるで、違う世界に居るようだった。

 

 

過去に置き去りにした感情を戻してくれた。

消え失せた温もりをくれた。

死んでいた心を生き返らせてくれた。

 

感謝してもしきれない。

伝えたい事が沢山ある。

伝えきれてない事が沢山ある。

「ありがとう」って言いたかった。

「大好き」って言いたかった。

 

 

もう、私と彼らの世界が交わる事はない。

どんなに願っても。

どんなに望んでも。

 

 

大丈夫、これからは孤独(ひとり)じゃないから。

一人でも歩いて行けるから。

生きていけるから。

 

 

 

ありがとう、XAN。

ありがとう、スク。

ありがとう、ベル。

ありがとう、マーモン。

ありがとう、フラン。

ありがとう、ルッス姐さん。

 

 

そして、大好きだよ―――――――――――

 






まだまだ始まったばかり!!
さぁ、頑張って書いていこう!!

ちょっと質問なのですが、私は何話か書いて、一気に投稿していく書き方なんですが、一日1話更新くらいが良いのでしょうか?

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