バカと仲間と来訪者達   作:フラスカ

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閑話だよっ

侑「本編書け」

本編のつもりだが筆が滑った

侑「本当にお前って奴は...」

咲「...今回私は必要なのかしら?」

当たり前です

侑「まぁ今回の主役だからな」

咲「...その」

どうしました?

咲「...少し、恥ずかしいわ」

ぐっふぁ!

侑「主が死んだ!」

何この子、何この子(2回目)

侑「珍しい、お前でも恥ずかしい事が」

ドスドスドスッ

咲「何か仰いましたか?」

今のは侑さんが悪い

侑「ああ、今のは悪かった」

咲「...私だって、一応女なんですから恥ずかしい事もあります」

ぐふぁっ!(2回目)

侑「また死んだ!」

咲「さて、そろそろ始めましょう?」

侑「そして咲夜はマイペースだな!」

咲「それでは、本編をお楽しみ下さい」


閑話 咲夜さんの恋心

いつも通りの時間に起床。いつもと少し違う所といえば、お客様がいる事。

何でも祝勝会らしい。侑が友達と楽しそうにしてるのを見てると嬉しく思う。

その気持ちとは逆に寂しく感じてしまう事もあるのだけれど―――

 

咲「ふぅ...駄目ね、このままじゃ」

 

そんな気持ちを払拭するように、侑達を起こしに行く。

 

侑「うう...」

 

明「何だろうこの覚えがある痛み...」

 

銀「あだだ!無理!裂ける!」

 

雄「そっちには曲がらん!」

 

康「...激痛」

 

と、かなり苦しそうな寝言が聞こえる。

それはそうだろう、お互いに関節技を極めながら輪になっているのだから。

確か似たようなのがいたわね、ウロボロスだったかしら?

 

咲「ひとまず全部外しましょうか」

 

このままでは5人とも松葉杖で学校へ行く事になりそうなので外す事にした

 

5人「折れる!!」

 

非常に困った事になった。あっちを動かせればこっちが、こっちを動かせればあっちが、と

複雑に絡み合って上手く外せない。外せない事は無いけれど時間が掛かってしまう。

かくなる上は―――

 

咲「解体した方が楽かしら?」

 

そんな冗談を呟いた、すると

 

侑「起きた!」

 

明「痛さで起きた!」

 

銀「解体されたくないので起きた!」

 

雄「早く外せ!腕がなくなるぞ!」

 

康「...それは困る」

 

全員が飛び起きた。実際にやりそうに見えるのかしら?

 

咲「冗談です、流石にそんな事はしません。後処理が面倒ですし」

 

侑「後処理が面倒じゃなかったらしてたのか!?」

 

...はぁ、さっきまで真面目に悩んでたのが馬鹿らしくなってくる

 

咲「そんな事より、少し急いだ方が良いと思いますが?」

 

明「え?今何時?」

 

銀「一大事だな」

 

雄「誰が上手い事を言えと」

 

康「...懐かしい」

 

咲「現在の時間は7:00です」

 

銀「あれ?早くね?」

 

明「もう少し寝れそうだね」

 

咲「そういえば、今日は点数補充のテストがあるようですが」

 

そういった後、テーブルを見る。テーブルの上にはゲーム機、ペットボトル

お菓子の袋等が散らばっている

この様子だと、私が寝た後勉強せずにゲーム大会でもしたのだろう。

 

咲「随分楽しんだみたいですね?」

 

5人(ギクリ)

 

咲「...今から後片付けをします。それまでにすべての支度を済ませておいて下さい」

 

5人「リョウカイデス」

 

咲「その後、小テストをしますのでそこで一定点数取れなかった場合は、分かりますね?」

 

5人「アッハイ」

 

そんな事を言いながら、テーブルの上の物を片付ける。どんなに落ち込んでいても

この人達を見ていると

不思議と気分が明るくなっていく。

私がどう頑張っても出来ない事で、侑にしてあげられない事。

 

―――私を見て欲しい。でも、彼の笑顔が消えてしまうのなら、この気持ちは殺してしまおう

 

侑「さくやー」

 

不意に、侑が私の名前を呼ぶ

 

咲「はい、何でしょう?」

 

侑「今何を考えてるが知らんが」

 

何故か、昔の事を思い出した。侑と初めて会ったあの時の事を

 

侑「アホな事は考えるなよ?そんな顔せずにひとまず笑っとけ、せっかくの美人が台無しだ」

 

―――全く、この人はこういう人だった。口が悪く不器用でぶっきらぼうで

困ってる人を見ると放っておけない。

どんな状況でも一生懸命抗って、見捨てる事が出来ない優しい人。

そのくせ誰からも理解されず、理解されようとしないのに一人が嫌いな面倒臭い人。

 

だから、私だけは理解しよう。彼の傍に居てあげよう。

彼に何があろうとも、彼が何をしようとも、

私に出来る全てで、支え、肯定し、彼の味方であろう。

彼を守るために敵になるしかないのなら、私は喜んでなろう

 

明「うわー...」

 

銀「お前ああいう事恥ずかしげも無くよく言えるもんだな!」

 

雄「昨日の今日で二人目か...またネタが増えたな」

 

康「...浮気性」

 

4人「お前(ムッツリーニ)にだけは言われたくない(よ)!」

 

康「...心外、訂正を要求する」

 

4人「だってお前(ムッツリーニ)誰でも写真撮るだろ(でしょ)?」

 

康「...気のせい」

 

侑「よし、カメラを奪い取れ!」

 

銀「明久、雄二!ジェットストリームアタックをかけるぞ!」

 

明「雄二!お先にどうぞ!」

 

雄「ああ、いいのか?」

 

康「...カメラは渡さない」

 

銀「思ったより素早いぞ、いいな!」

 

雄・明「おう!」

 

康「...受けて立つ」

 

侑(カリカリ)

 

咲「止めなくていいの?」

 

侑「いつもと同じならすぐに終わる、それよりもやっと普段通りになったな」

 

咲「それは...今なら誰にも聞かれないし」

 

侑「普段からそれで良いと思うぞ?Aクラスの男子も喜ぶだろう」

 

銀「いけるぞ、もう一度ジェットストリームアタックをかける!」

 

康「...同じ手は食わない」

 

銀「俺を踏み台にしたぁっ!?」

 

雄「ぐふぁ!」

 

明「あともう少しって所で!」

 

ゴン!

 

康「...強打」

 

銀「ちょっと待て雄二!」

 

明「ムッツリーニ!?」

 

咲「それはそれ、これはこれよ。それに」

 

侑「それに?」

 

咲「こういう所は、特別な人にしか見せないもの」

 

ゴガシャアン!

 

侑「...えーと、何だって?」

 

4人「いたたた...」

 

咲「いえ、何でもないわ。それはそうと顔が赤いわよ?」

 

侑「さて、知恵熱でも出たかな」

 

明「あれ?咲夜口調が...」

 

咲「どうかされましたか?」

 

明「いや、気のせいだったみたい」

 

咲「さて、それでは皆様。そろそろ小テストを始めますよ?」

 

4人「ハッ!ちょっと待っ」

 

侑「よし、俺の方は終わったからいいぞ」

 

4人「この裏切り者!」

 

咲「それでは、テストを始めます!」

 

結果は、散々だった。侑が範囲を間違えるというミスを犯し

目も当てられない事になっていた。

 

咲「それでは、罰の方は放課後発表しますので、お逃げなさらないで下さいね?

逃げても、捕まえますが」

 

5人「うーい...」

 

出来る事なら、この素晴らしい日々がいつまでも続くことを信じて―――

 

咲「それでは、皆様。学校へ向かいましょう」

 




今回のゲストは~?

2人「咲夜(私)だろ(でしょ)?」

いやまぁそうなんですけど

侑「それにしても...恥ずかしいな」

咲「あら、聞こえなかったはずだけど?」

はいはい、聞こえたかどうかは私のみぞ知るってことで!

侑「それはそうと咲夜がどんな気持ちだったのかが」

自分の気持ち丸裸ですからねー

咲「別に?恥ずかしくも何ともないわよ?」

本音は?

咲「ナイフと拳、どちらがいいですか?」

おお怖い怖い、早い内に店仕舞いしましょ

侑「今回は、咲夜の素の部分が出たな」

狙いとしては「憧れの女性」なので、少し大人びた物言いですね

咲「憧れの女性が誰にとってなのか詳しく聞きたいわね?」

それはー秘密でっ!さて、挨拶しますよ!

3人「次回もゆっくりしていってね!」

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