SAOに俺がいる(仮)   作:remi

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どうもです!
今回は長くなりすぎたので半分位で区切って投稿しようと思います。

今回も次回もかなり設定に難アリ!な感じですがどうか見てやってください。


♯3やはり俺が俺でいるのは間違っているのかもしれない

 

 

 

 

  ここは11層、最前線は28層なんだが俺は今何故か11層にいる。そのワケは・・・

 

 

 

 「我ら、月夜の黒猫団に乾杯っ!」

 

 

 「「「「乾杯っ!」」」」

 

 

 「そして、命の恩人。ハチさんに乾杯」

 

 

 「「「「乾杯っ」」」」

 

 「か、乾杯?」

 

 

  こう言う飲み会みたいなノリをまさかこの世界で味わうとは・・・

 

  ぜってぇ働きたくねぇ・・・

 

  

 

  というわけで俺は素材を取りに下層まで来ていたら危険な状態のプレイヤー達を発見した。

 

  __聞いたことあるような声と共に。・・・まぁ、別人だったけどな。

 

  俺はこいつらにリアルではかけられたことのない言葉をかけられ困惑している。  感謝されたことなんてあったかどうかすら覚えてないよ・・・

 

 

 

 「あのぉ、ハチさん。大変失礼だと思うんですがレベルっていくつくらいなんですか?」

 

 

 「レベルは・・・今朝38になったところだな」

 

  キリトは昨日40行ったって言ってたな・・・ちっ

 

 「38!?もしかして攻略組なんですか?」

 

 「あぁ、今は前線から離れて装備や見落としたクエストをやっていたところだ」

 

  おかしい・・・こんなリア充感溢れてるやつと会話してる・・・このゲームすげぇ!

 

 「あぁ、それと敬語はやめよう。攻略組といっても俺は、ぼっ・・・ソロだし歳もそんなに変わらないだろう」

 

 「そうな・・・そうか、なぁハチ。少しの間でいいからさうちのギルドに入らないか?」

 

 

  !??ギルド・・・俺がこんなリア充感溢れるギルドに入るというのか・・・

 

 

 「最前線に戻るまででいいんだ。うちのギルド前衛ができるのがテツオしかいないんだ。こいつ、サチって言うんだけど前衛ができる盾持ち片手剣士に転向させようかと思ってるんだが勝手がわからないみたいでさ。ちょっとコーチしてやってくんないかな?」

 

 

 

  ・・・・・人に教える・・・

 

 

 「急に前に出て接近戦やれだなんて、怖くておっかないよ」

 

  そりゃそうだ。ナイフ一本でクマと戦ってこいなんて言われても怖くて動けないだろうな。

 

 

  ・・・例えが極端すぎたか、この世界に慣れてしまったせいだな。

 

 

 「全く、お前は昔から怖がりすぎるんだよ・・・」

 

 「ぶぅぅ~!」フテクサレ

 

 「いやぁ、うちのギルド、リアルでは同じ高校のパソコン研究会のメンバーでさ、あぁ!でも心配しなくてもハチもすぐ仲良くなるさ」

 

 

  どうしてだろう。『仲良くなる』 俺の嫌いな言葉だってのに、こいつらを見てると悪い気がしない。

 

  俺が未熟だったから拒んでいたから壊してしまったのか。俺がこの世界に来たわけは・・・

 

  俺は変わるのか・・・変わらないとダメなのか。いや、

 

  俺は変わらない。進化しない。ただ、ただレベルを上げていく。

 

  成長していく(・・・・・・)。それだけだ。

 

 

 「それじゃあ、仲間に入れてもらおうかな。・・・よろしく」

 

 

 

  ニンマリと彼らの顔が明るくなる。

 

 

  これがハチの、いや 比企谷八幡としての最初のレベルアップだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

  __________

 

 

 

 

 

 

 

  20層・ひだまりの森

 

 

 

 

  ここで俺たちは狩りをしていた。サチの手には盾と片手剣。慣れない戦い方に怯えている。

 

 

  グギャァァァ

 

 「ひゃぁっ!」

 

 「サチ!一度下がれ」

 

 

  俺は柄にもなく前に出て剣を振る。いやまぁ攻略組だから柄にもなくってのはおかしいか。

 

  敵はカマキリのような昆虫型モンスター。鎌攻撃を主に使用してくるモンスターだ。と言っていた気がする。

 

 

 「テツオ。スイッチ!」

 

 「おおう!でりゃぁぁ!」

 

 

  一応、危なげなしに倒せた。ただ、やはり人には向き不向きがある。俺の場合ぼっちスキルのせいか隠密・索敵のスキルは既に8割ほど完成している。

 

  サチには剣士より槍使いが向いているのだろう。

 

 

 

 

 

 「攻略組、第28層突破か・・・すごいなぁ。・・・ねぇ、ハチ。攻略組と僕たちは何が違うんだろう?」

 

 

 「情報の量、正確さ。は当たり前として、やっぱり・・・心持ちとかか」

 

 「心持ち?」

 

 「奴ら、と言うか俺ら攻略組はとにかくクリアすること勝つことそれしか考えてないんだ。口でははじまりの街にいるプレイヤーの為とか言ってるが結局は俺たちは攻略組でこの世界のトップを駆けるプレイヤーで居たい。そう思ってるんだろうな」

 

 「へぇ・・・なんかハチが言うと説得力があるなぁ」

 

 「でも、俺は思ってるよ。黒猫団みたいな中層ギルドのプレイヤーたちが攻略組に入れば攻略組の雰囲気はガラリと変わるだろうって」

 

 「僕らもいずれ攻略組を目指そうと思ってたからそうなるように頑張らないとな!」

 

 

  後ろの方でサチ達が笑っている。俺はこの月夜の黒猫団が俺が望んでいたあの空間のようで、そしてこの世界の俺のいてもいい場所であって、そして

 

  奉仕部のように失いたくない場所になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

  __________

  

 

 

 

 

 

 

 「みんなに報告がある。今回の狩りで20万コル貯まりました!」

 

 「「「「おぉぉぉ」」」」

 

 「そろそろ、俺たちの家を持つことも夢じゃないな!」

 

 「ハチ、ずっと気になっていたんだが、最前線に戻らなくていいのか?」

 

 

  いつか聞かれると思っていた。どう答えようか悩んでいた。逃げずに前に進むように・・・

 

 

 「その事なんだが、俺はボス攻略には出てないがコツコツとレベル上げはしてきてたんだ。いつでも戻れるようにって。でもここにいて、このギルドにいて、何よりこの前のケイタの発言。いずれ攻略組を目指すって。だったらそれに最後まで付き合うだけだ!」

 

 「つまりは?」

 

 「あぁ、俺もこのギルドで、このメンバーで攻略組を目指す」

 

 「本当にいいのか?ハチはすっごく強いのにこんなギルドで道草食ってて・・・」

 

 「おいおい、こんなギルドって酷いな。俺が心から居たいと思えるギルド(場所)だってのに」

 

 

  こうして俺は初めて月夜の黒猫団になれた気がした。だからこそ失いたくないと強く思った。

 

  そして俺たちはこの世界に家を買った。こんな仮想世界でも仮想世界だろうと帰る場所ができたのだ。

 

 

  この時俺は気付いていなかった。高揚感に浮かれて。彼女の顔が曇っていたことに・・・

 

 

 

 

 




次回でアニメで言う3話赤鼻のトナカイが終わります。

その次はビーストテイマー○○○ちゃん回です!


赤鼻のトナカイではボロ泣きした私です・・・

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