神喰、狩人始めます『更新停止』   作:血途

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ちょこちょこあらすじを書いて、内容を膨らませていたら割と早く仕上がったので、上げちゃいます。
次回もこのくらい早く上げられたらいいな(遠目)
それでは本編です


決着~セイレーン戦~

 「仕事を始めよう」

 

 要はセイレーンに向かって飛び上がり、縦に回転しながら切り付ける。が、セイレーンは華麗な舞で左に避ける。

 

 「ちょこまかしてんじゃねえ!」

 

 続けて右下、左下から連続で剣を振るうも、同様にして回避される。

 

 セイレーンは空に向けてレーザーを放ち、要はそれを避けながら神機を銃形態へ変形させ、銃口をセイレーンに向けて放つ。

 着弾してから爆発するよう弾を作っているので、セイレーンに当たれば相当なダメージが期待できるが、

 

 「おいおい....マジかよ」

 

 弾はセイレーンの体をすり抜け、後ろにあった洞窟の壁へ当たり爆発する。呆気に取られている要にセイレーンはその身を全速力でぶつける。

 

 「ガハッ!」

 

 全力一撃によって肺の空気が全て吐き出される。とてつもない衝撃を受けた要は壁に追突する。セイレーンはこれを好機と見たのか、さらに追撃しようと要に激突する。が、要は壁を蹴ってこれを回避した。

 

 「銃がダメなら...」

 

 要はセイレーンを切り裂こうと剣を振るう。しかし、

 

 「これも気かねえのか!?」

 

 銃弾同じく、その一撃がセイレーンを切り裂く事はなかった。

 

(あと残るとすれば...捕食か...)

 

 神機最大の特徴である捕食形態。しかし、激しく動き回るセイレーンに隙が大きい 溜め捕食(チャージ捕食) をするのは危険だった。

 

連携捕食(コンボ捕食)でチマチマやってもスタミナ切れでこっちが負ける...。隙を作って一発で決めるしかねえ!)

 

 セイレーンの放つレーザーを紙一重でかわしながら天井へ向けて数発の銃弾を撃ち込む。ひびの入った岩盤の上にセイレーンが来た瞬間、要は強力な一発を撃ち込む。

 さすがにセイレーンもこれを予測出来ず、上から次々と落ちて来る岩盤に当たり地面に落ちた。

 

 空中であらかじめ溜めておいた神機は、下に向かって獲物に食らいつく。セイレーンの足に食らいつけた神機をもち、要は全力で神機を引く。

 

 「食い、尽くせぇぇぇぇ!」

 

 神機がセイレーンの体をガブガブと食い尽くす、いや、飲み尽くそうする。そして皆の脳裏に勝利の二文字が浮かび上がる。が、

 

 

 

 

 

 バッサーン!

 

 「んな!?ぐあぁ!」

 

 

 

 

 海から飛び出たガノトトスに押され、3メートルほど飛ばされてしまった。リン達の方を見ると、一人一体が限界のようで、こちらのガノトトスについては気づいていないようだった。

 

(クソッタレ....。あと、後すこしなんだ。動、けぇ!)

 

 「FRUUUUUU」

 

 見るとセイレーンの体はもとあった半分にまで減っていた。もう一度当てることができれば勝てるといった状態である。

 しかし、セイレーンも馬鹿ではない。己が死にかけになった状態で、その状態にした当人を見逃すわけがないのである。

 セイレーンは背後の海に浸かり、空中に水を集める。それはやがて渦を巻きはじめ、数十本の水の槍へと変貌した。

 

(まだそんな隠し芸持ってやがったか...。)

 

 水というものは鋭利なもので、高圧の水流はコンクリートをも貫くことができる。こんなものを食らえば要の体は間違いなく風穴だらけになるだろう。

 さらに悪いことに、セイレーンの前にはガノトトスが立っている。目立った外傷もないので、全力で要を追撃しようとするだろう。

 

(それがどうした...

 

 いつだって危機的状況は味わってきた。部が悪い状態も一度じゃない。あの時だってそうだった。)

 

 足に力を入れ、神機を構える。

 

 「こんの、畜生どもがぁ!」

 

 眼前の敵に向かって駆け出す。ガノトトスは尻尾を回転させ迎撃しようとするものの、

 

 「邪魔だぁ!」

 

 根本から尻尾が切り取られた。そして悲鳴をあげさせる間もなく頭から一刀両断。程なくして地に伏せる。たいしてセイレーンは水の槍を要に向かって打ち出す。

 要は自分に向けられた槍をたたき落とす。それでも二、三本は命中し要の肩、腹、左足に突き刺さった。

 

 「くたばれぇぇぇ!」

 

 そんなものどうでもいい、と要は神機を捕食形態へと変形させる。食いつかれたセイレーンの体はみるみる神機の中に取り込まれて、遂には飲み干した。

 

 「はぁ、はぁ。仕事、完了!」

 

 セイレーンが飲み干されたと同時に、ガノトトスの動きが変わった。今まで要の方へ力ずくで進もうとしたガノトトスは目の前の獲物、つまりはリン達へと攻撃を開始した。

 

 「うわぁっと!」

 

 リンはいきなりの行動の変化っぷりに対応できず、ガノトトスに持ち上げられた。

 

 「なんか、いつもの感じに戻ったようだね。」

 

 「そうね。さてあなた達、よそ見してると風穴開くわよ!」

 

 「おらぁああ!」

 

 「え?あ、ちょ、助けてぇぇぇ!」

 

 セイレーンの洗脳が解けたガノトトスの残党は一分程度で片付けられた。

 

 




ガノトトス<解せぬ!

結局ガノトトス自体に強くなる権利はありませんでした(笑)

取り合えず、セイレーンの大部分は終わりました!
今後の予定としましては、

後日談

凍土にいこう!

という流れになります。


ところで最近筆者は思うのですが、この小説モンハン要素が少ねえと思っているので、もう少しモンハン要素を増やしていこうと考えていますが取り合えず凍土編までは少ないかと(プロットが出来ているので)

さて、余談はここまでにします。次回の投稿のときにまた会いましょう。

※感想、ダメだし、誤字指摘等ありましたらバシバシ書いちゃって下さい。いつでもお待ちしております。

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