先日教師達による生徒の順位付け、校内模試というものをやって来ました。ちなみに筆者は3教科(国・英・数)の平均点を余裕で下回ってます。
さて、喧嘩人形書いているのに何でこっちが先に上がるんだろうと思いつつ書き上げてしまいました。
それでは本文です。
「カナメ!ハチミツを取りにいこっ」
早朝、要の部屋のドアが勢いよく開けられる。
「・・・うるせぇ、今何時だと思ってやがる・・・」
「何時って朝4時だけど」
朝の4時。よほど早起きしなければならない人でないならたいていは寝ている時間
「・・・何で朝っぱらからハチミツ取りに行くんだ?」
「だって早くいかないと食べられちゃうもん」
「誰にだよ」
リンは何を今更、というように要を見つめながらながら、
「誰ってアオアシラ?」
と当たり前に言う。
「何で疑問形何だよ」
「そういうことはどうでもいいからさっさと行くよ! 」
「ったく・・・」
こうして、要は強制気味に渓流へと連れていかれた
~渓流~
「なあ、猫の旦那。女って、何であんなにはしゃぎ回るんだろうな」
渓流にてハチミツを取りに来た要達だが、リンはハチミツだけでなくキノコやタケノコ、薬草類を採取していた。時には「あ!マンドラゴラ!」とレアな物を見つけて大層喜んでいる。
「きっと若さ故だにゃ」
「何かそればっかだな、旦那。若い頃何かあったのか?」
そう要が問いかけると、旦那は懐かしむかのように空を見上げて語り始める。
「それはそれは我輩がまだ若かりしころ、我輩はハンターのオトモとしてともに戦っていたのにゃ」
「今も若そうだけどな」
「そんなことないにゃ。身体に色々ガタがきてしまって、もうロクに戦えないにゃ」
「へ~」
「さて、何処まで話したかにゃ・・・。そうそう、あれは月明かりも出て、静かな渓流の夜のことにゃ。我輩とご主人、いや元ご主人のハンターは渓流の様子がおかしいという依頼を受け、渓流をパトロールしていたにゃ・・・・・・」
旦那は語る
「・・・満月の夜、我輩とそのハンターは森の中を歩いていたにゃ。ハンターのほうは村でも腕の立つハンターの1人で、よく危険なクエストに出かけていたんだにゃ。我輩はそんな彼がハンターになりたての頃からすぐそばについていて、いつしか相棒と呼ばれるようになったんだにゃ」
何処か懐かしいように顔を緩める旦那。だが、その顔は急に険しくなった
「だけどパトロールをしたその日、森の中には大型のモンスターがわんさかいたにゃ。でも・・・そのモンスター達は何かに怯えているようだったにゃ」
「ふむ・・・・・・」
「それで、そのモンスター達は村の方角へ向かっていたから我輩達は応戦したが、数で押し切られてしまった。依頼元ご主人は重症を負って今は教官として新米達を鍛えているのにゃ」
とここで要はハッと重大な事に気づく
「訓練所の教官ってお前の元ご主人立ったのかよ!」
「おや?もう会ったことあるのかにゃ?」
「まあ、新人講習って事で何か小っせえのを何体か狩らされた記憶があるね」
あの時要の動きを見ていた教官が大型のモンスターと要を対峙させようとしていたが、周囲から羽交い締めにされて止められた。(この話は別の機会に書こうとおもうBY筆者)
「カナメーーーー!たーーーすーーーけーーーてーーー!!!!!」
ふと悲鳴がしたほうを見ると、リン蜂の巣を刺激してしまっらしく、蜂の群れに追い回されていた。
「・・・・・・逃げるぞ、旦那」
「合点承知にゃ!」
おいてくなー!というリンをすっぽかして全力疾走で逃げる1人と1匹。彼等の逃走劇は夕方まで続いた。
感想等お待ちしています。