神喰、狩人始めます『更新停止』   作:血途

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さて、皆様、残暑をいかがお過ごしでしょうか。宿題が終わらない血途です。今回苦手な戦闘シーンが多めで余りよい出来ではないと思っているのですが、楽しんでいただけたら幸いです。
後書きにイフリートの追加設定を少し書いてみました。

ではどうぞお楽しみください


決着~イフリート戦~

 「はぁぁぁぁぁ!」

 

 攻撃を再度弾かれた要はゼロスタンスの構えをとり、次の攻撃の準備をする。だがイフリートはそれを妨げようと炎の剣で連続攻撃に入る。

 

 「くっ....」

 

 かろうじて盾を展開したが、要の使用している盾の種類はバックラー、それは展開速度が速い代わりにダメージ軽減の効率が悪いのである。つまりイフリートの連続攻撃で要のバイタルは大幅に削られていくことになる

 

 「くっそ....」

 

 一先ず距離をとり、銃形態に変形して攻撃する。一発一発の威力が低いアサルトでは再生能力を持つイフリートには大したダメージを与えることはできないが、数多く弾丸によって行動を阻害されている。この隙を見て要は回復錠・改を服用し、バイタルを回復する

 

 「くらいやがれ!」

 

 要はゼロスタンス派生のブラッドアーツ、疾風ノ太刀・鉄を発動させる。すれ違いざまに高速で相手を切り付けるこの攻撃はイフリートに多くの傷をつけるが、

 

 「やっぱり再生すんのか」

 

 僅か数秒で再生してしまう。が、この時要はイフリートが再生中動かないことに気づいた。何度も攻撃をしていれば動くことがないのではないかと考えた。

 

 「だったら、もう一度!」

 

 攻撃を畳み掛けようともう一度技を放つ。それによってさらなる傷を増やしたイフリートは再生行動をやめ、火球を要に向けて放つ。

 

 「やっぱそう簡単にはいかねえか」

 

 愚痴を言いつつも要は火球を避け、攻撃の手をやめない。イフリートは要から距離をとろうと何度も後退するが、

 

 「逃がすかよ」

 

 そう言ってイフリートに接近する要。しかしイフリートは今までとは異なる行動を見せる。

 

(!何だこれは!)

 

 突如イフリートの口から今までとは違う、紫色の炎が吐き出された。要は炎の燃焼によって発生した煙を吸い込んでしまう。

 

(この感じ、ヴェノムか!)

 

 要はすぐさま薬を服用しようと、ポーチの中をあさるが、体が痺れてうまく手が動かない。

 

(体が....動かねえ)

 

 イフリートの毒は要の体を着実に蝕んでいく。イフリートはというと、まともに動けない要にゆっくり近づいていき、

 

 「ガッ....」

 

 イフリートは要を地面に落ちている石ころのように蹴飛ばし、時には投げはじめた。客観的に見た感想としては、それはまるで人間(オモチャ)を見つけたアラガミ(子供)だった。

 

 「....」

 

 何度も蹴りつづけたことで、反応が無くなった要の頭を持ち上げ、イフリートは遠くへ投げ飛ばすそしてその鎌首を持ち上げ、渓流に勝利の雄叫びを震わせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「............人間なめんなよアラガミ....」

 

 そのまま静止する。

 傷だらけの体を起こし、神機を持ち上げ、そのままイフリートへ近づいていく。獣の勘からだろうか。要から溢れ出る食欲とも言えるような獰猛な殺気にイフリートの本能は告げていた。こいつは危険だと。

 

 「グラアアアアアア!」

 

 カウンターを考慮して、遠距離からの攻撃に切り替えようと後方へ跳ぶイフリートだが、

 

 「逃がさねぇ」

 

 神機を捕食形態へ移行し、一歩遅れたイフリートの尾に食らいつく。

 バランスを崩したイフリートは重力に従い落下してくる。

 

 「ゼロスタンス派生・・・・轟破ノ太刀・金!」

 

 地面にたたき付けられたイフリートの弱点、背中に向けて、力を集中させた突きを放つ。そして、ズドォォンという音と土煙とともにイフリートは地に伏した

 

 「仕事....完....了..」

 

 要はそこで意識を手放した

 

 「カナメ!」

 

 要に駆け寄るリンの姿を横目に見ながら

 

 

 

 sideリン

 

 リンはひたすら森の中を走っていた

 

(カナメは私に『逃げろ』って言った。あの時、あんな顔のカナメ初めて見た....)

 

 リンはカナメの気迫に圧されてそのまま逃げてきたはいいが、カナメ一人に任せて逃げた自分を責めていた。

 

(あのおじさんの装備、明らかに上位以上の物だった。だとするとカナメが危ない....)

 

 本部に伝えろという男の言葉を思い出す。と、その時

 

 「あら、リンじゃない。クルペッコはもう倒したの?」

 

 「!!師匠....」

 

 カンナが荷車にのってやって来た。彼氏とその弟子も一緒である。

 

 「ていうかカナメは何処よ。せっかくみんなに紹介しようと思ったのに」

 

 「師....匠..ヒック」

 

 「ってあんた!何で泣くのよ」

 

 「カナメが..ヒッグ....私を逃がして....一人で....」

 

 「リン、何があったか説明して」

 

 リンはカンナに事情を説明すると、カンナは荷車を走らせた。

 

 そしてその場で見たものは、地に伏した新種と

 

 「仕事....完....了..」

 

 その場に倒れたカナメがいた

 

 「カナメ!」

 

 気がつくとリンの体は走り出していた




イフリート追加設定(1点だけ)
再生中は動かない(頭を狙うと再生を阻害できる)←スパルタカス見たいな感じ

6月27日加筆修正しました

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