雪ノ下雪乃の短編集   作:to110

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part7

雪乃「」ソワソワ

 

 

雪乃「」キョロキョロ

 

 

雪乃「」ポワポワ

 

 

雪乃「」シュン

 

 

八幡「(………何してんだ?駅から出てずっとこんな調子で一喜一憂してる。こんなに感情あったのか雪ノ下)」

 

 

八幡「なぁ、さっきからどうしたんだ?」

 

 

雪乃「っ………⁉︎な、なんでも、その…ない、わ………」

 

 

雪乃「(さっきから告白の言葉を考えて、それを頭の中で言ってみているのだけれど、全てフられるイメージしかでてこないのはなぜかしら………)」

 

 

………………………………………

 

 

雪乃「ひ、比企谷君。あなたの、こと、が、好きです!わ、私と、つ付き合ってください!」

 

 

八幡「わりっ、眼中になかったわ。すまん」

 

 

………………………………………

 

 

雪乃「」ウルウル

 

 

八幡「(なんか泣き出したんだけど⁉︎いや、性格にいえば涙目になっているだけだ。てかかなり俺が動揺してる。正確を性格にするくらい動揺してる。これは、やばいな)」

 

 

八幡「なぁ雪ノ下」

 

 

雪乃「なに…かしら…?」

 

 

八幡「悪かったな」

 

 

雪乃「えっ?な、なんで?」

 

 

八幡「いや、俺と帰りたくなかったからそんなことしてんだろ?(それならそうだと言ってくれればいっそのこと楽になれるしな。いや別に死ぬわけじゃねーけど)」

 

 

雪乃「………わよ」ボソッ

 

 

八幡「なん?」

 

 

雪乃「そんなことないわよ!」

 

 

八幡「ふぇん⁉︎(なんだこの声どこから出たんだよ⁉︎てか、雪ノ下の大声出すとこって見たことなかったな)」

 

 

雪乃「そんなこと…ないわよ…」

 

 

八幡「いやだってお前ーーーーー」

 

 

雪乃「あなたにどうやって告白しようか考えてたのよ!」

 

 

八幡「」ポカーン

 

 

雪乃「」プルプル

 

 

八幡「(………い、いや。勘違いするな比企谷八幡。告白ってのはあれだ、なんか隠し事してんだな。そうに違いない………そうだ、そうに違いないんだ)」

 

 

雪乃「(こ、告白って言ってしまったわ………⁉︎ど、どうすればいいのよこれから………!)」

 

 

雪乃「」

 

 

八幡「」

 

 

雪乃「」

 

 

八幡「」

 

 

雪乃「」

 

 

八幡「………なんの告白だ?隠し事でもしてたのか?」

 

 

雪乃「っ………」

 

 

雪乃「(彼には…届かなかったのかしら…私の…思い、は…そんなこと言うなら…はっきりとフってくれればいいの…に………)」ポロポロ

 

 

八幡「(今度は本当に泣き出した………この反応は、その、まぁあれだな。

………勘違いできねぇよ、な。)」

 

 

八幡「国語で習っただろ?ちゃんと、まぁ、文を構成しないと、その、気持ちも伝わらないんじゃねーのか?(これ以上の言葉を俺は有していない。あとは目の前の彼女次第だな)」

 

 

雪乃「(………そう、よね。私らしく、ちゃんと言葉で伝えないと、いけないわね)」

 

 

雪乃「(なら、私ははっきりと言葉に!)」

 

 

八幡「(落ち着いたか)」

 

 

雪乃「すぅー………ふぅー………わ、私…雪ノ下雪乃は…あ、あなた…比企谷八幡の…こと…が…」プルプル

 

 

雪乃「(言うのよ。ちゃんと、最後まで!)」

 

 

雪乃「比企谷君のことが!好きです!!だ、だから…私と…付き合っ…て…く、ください!!」プルプル

 

 

八幡「………」

 

 

雪乃「///」プルプル

 

 

八幡「ふぅー………はぁー………」

 

 

雪乃「(どんな結果でも、ちゃんと受け止めるのよ。ちゃんと………)」

 

 

八幡「お、俺はーーーーー」

 

 

雪乃「えっ………?(ゆ、揺れる………)」

八幡「なっ………⁉︎(結構でけぇ揺れだな………)」

 

 

八幡「おい雪ノ下、掴まれ!」

 

 

雪乃「えっ、ええ」ギュッ

 

 

八幡「これは震度いくつくらいだ?」

 

 

雪乃「3は、あるわよ」

 

 

八幡「んじゃ、もう少し寄っといた方がいいな」ダキッ

 

 

雪乃「ぁ…うぅ………」///

 

 

八幡「」ナデナデ

 

 

雪乃「」ギュッ

 

 

八幡「」ナデナデ

 

 

雪乃「わ、私は言葉にしたの…だから…あなたも言葉にしな…さいよ…」ポフッ

 

 

八幡「(胸に顔埋めて、さらにそこから上目遣い。せこいよなー雪ノ下)あぁ、わかった。んとなー、コホン。俺は、比企谷八幡は、雪ノ下雪乃のことが、好き…だぞ…」

 

 

雪乃「それで?」

 

 

八幡「お前意地悪すぎんだろ………」

 

 

雪乃「ふふっ、あなたがそれを言うの?」

 

 

八幡「けっ………だからな、そのな…俺と付き合ってくれ。もちろん恋人とし…て…///」

 

 

雪乃「70点ね」

 

 

八幡「微妙だな⁉︎」

 

 

雪乃「語尾が弱くなっていくんだもの。それはもちろん減点ポイントよ」

 

 

八幡「さいで………」

 

 

雪乃「けれど」

 

 

八幡「けれど?」

 

 

雪乃「恋人としてという部分は、その…プラスポイントよ…///」ボソボソ

 

 

八幡「なんて?」

 

 

雪乃「なっ、なんでもないわよ!」プイッ

 

 

八幡「(ふっ、まぁ加点部分はなんとなくわかる、かな。そんなに顔も耳も、真っ赤にしてたら」

 

 

雪乃「だか…ら…また…///」

 

 

八幡「(おうおう、さらに赤くして。まったくかわいげのあるやつだな)」

 

 

雪乃「(卑怯よ、ほんとに………いつも、いつも………卑怯なのよ、比企谷君は………)」モジモジ

 

 

雪乃「あと、それから」

 

 

八幡「まだあんの?」

 

 

雪乃「私に向かって勉強に関することで例えを出すのは愚策よ。そして」

 

 

ギュッ

 

 

雪乃「生意気よっ」ニコッ

 

 

八幡「っ………そ、そうかよ///」プイッ




これで最終話ーです!ででん!
私としてはもう満足です。ただの自己満足ですね。
ここまで付き合ってくれた読者の皆様、ありがとうございました!
他のシリーズもぜひよろしくお願いします!

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