私自身、あんなに修正が長引くとは思っていませんでした。すみません。
さて、だいぶ間があいてしまい、話の内容を覚えていらっしゃらない方もいるかと、存じますが、もしよろしければ、一回戻って読んでみることをおすすめします(私のせいです)。
そうそう、あとオリジナル小説も修正の間に書き始めたんですよ。
もしよろしければ、そちらもぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
それでは、久しぶりにどうぞ。
椛は柊を担ぎながら、轟音が聞こえた方へ向かっていた。
「もしかしたら双葉さんが……」
目的地に着くと案の定、双葉がいた。
「双葉さん!」
「ん? あ、椛さん!」
椛は双葉に駆け寄る。
「だ、大丈夫ですか……?」
「うん、私は大丈夫だけど……その、家にいられなくてごめんなさい……」
「…………双葉さんが、柊さんを家に残して出て行くなんて、そんな無責任なことをする人ではないと分かっています。何があったのですか?」
双葉は説明を始める。
「私が家にいたら、急に扉が破壊されて、夢宮 幻っていうやつが入ってきたの。だから、柊ちゃんに被害が行かないように、離れた場所に連れて行ってからそいつと対面した。その時に、何が目的なのかは勿論聞いた。そしたら……」
「そしたら……?」
「あいつは、天狗を壊すのが目的だって言ってた。しかもその時に、柊ちゃんのことも侮辱していた……!」
双葉の、幻に対する怒りが増えていく。
「だから私は、あいつとの戦闘に持ち込んだ! でも……あと一歩のところで私が退いたからとどめを刺せなかった……」
「なるほど……そういうことが……」
「だから私は、絶対にあいつを許さない! 柊ちゃんのためにも……必ずあいつを殺す……」
双葉からにじみ出る殺意は、椛でさえも怖気づくほどのものだった。
「と、とりあえず二手に別れて探しましょうか。そのほうが効率もいいでしょうし、私は柊さんを総会場の医務室に運ばなければいけませんから」
「うん、そうしようか。じゃあ、見つけたら何か合図を送ってもらえると嬉しいな」
「わかりました。それでは見つけ次第、お互いに合図を送るということで」
二人はそこで別れた。
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椛は、柊を総会場の医務室まで運んでいった。
医務室には既に、柊と同じ状態の天狗が少数だがいた。
「それでは、柊さんをよろしくお願いします」
「あぁ、任せてくれ。お前も頑張れよ」
「はい」
医療担当の天狗に柊を預け、椛は幻というやつを探し始める。
「どんなやつか分からないけどどうやって探せば……」
そんなことで迷っていると、下の方で会話が聞こえてきた。
「僕の名前は夢宮 幻って言うんだ! やっぱりさ、天……」
幻! 椛はその言葉に反応して、急降下をし、近くの木に身を潜めた。
物陰から、会話をしている人物と幻というやつがいることを確認する。
あいつが幻……。
しかし、確認してからまもなく、幻は飛んでいってしまった。
「なっ……! どこに行くつもりなの……?」
何をしたかったのかは分からないが、顔が確認できたことは、椛にとって大きかった。
合図を送ろうか迷ったが、もう少し情報を得るために合図は送らない。
「あとは、どんな能力を使うかさえわかれば……」
椛は、幻の後をつけて行った。
本当にお久しぶりです。そしてすみませんでした。
あと、小説情報にも追加させていただいたのですが、今まで感想には、全て返信をさせていただきました。ですが、これからは、返信はしないことに致します。
何卒ご了承ください。
それでも感想、おまちしております……