東方〜二人の白狼天狗〜   作:ふれんど

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皆様どうも、お久しぶりの投稿でございます。
私自身、あんなに修正が長引くとは思っていませんでした。すみません。


さて、だいぶ間があいてしまい、話の内容を覚えていらっしゃらない方もいるかと、存じますが、もしよろしければ、一回戻って読んでみることをおすすめします(私のせいです)。


そうそう、あとオリジナル小説も修正の間に書き始めたんですよ。
もしよろしければ、そちらもぜひ読んでいただけたら嬉しいです。


それでは、久しぶりにどうぞ。



弐拾漆巻~攻守交代~

 椛は柊を担ぎながら、轟音が聞こえた方へ向かっていた。

「もしかしたら双葉さんが……」

 

 

 

 目的地に着くと案の定、双葉がいた。

「双葉さん!」

「ん? あ、椛さん!」

 椛は双葉に駆け寄る。

「だ、大丈夫ですか……?」

「うん、私は大丈夫だけど……その、家にいられなくてごめんなさい……」

「…………双葉さんが、柊さんを家に残して出て行くなんて、そんな無責任なことをする人ではないと分かっています。何があったのですか?」

 双葉は説明を始める。

「私が家にいたら、急に扉が破壊されて、夢宮 幻っていうやつが入ってきたの。だから、柊ちゃんに被害が行かないように、離れた場所に連れて行ってからそいつと対面した。その時に、何が目的なのかは勿論聞いた。そしたら……」

「そしたら……?」

「あいつは、天狗を壊すのが目的だって言ってた。しかもその時に、柊ちゃんのことも侮辱していた……!」

 双葉の、幻に対する怒りが増えていく。

「だから私は、あいつとの戦闘に持ち込んだ! でも……あと一歩のところで私が退いたからとどめを刺せなかった……」

「なるほど……そういうことが……」

「だから私は、絶対にあいつを許さない! 柊ちゃんのためにも……必ずあいつを殺す……」

 双葉からにじみ出る殺意は、椛でさえも怖気づくほどのものだった。

「と、とりあえず二手に別れて探しましょうか。そのほうが効率もいいでしょうし、私は柊さんを総会場の医務室に運ばなければいけませんから」

「うん、そうしようか。じゃあ、見つけたら何か合図を送ってもらえると嬉しいな」

「わかりました。それでは見つけ次第、お互いに合図を送るということで」

 二人はそこで別れた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 椛は、柊を総会場の医務室まで運んでいった。

 医務室には既に、柊と同じ状態の天狗が少数だがいた。

「それでは、柊さんをよろしくお願いします」

「あぁ、任せてくれ。お前も頑張れよ」

「はい」

 医療担当の天狗に柊を預け、椛は幻というやつを探し始める。

「どんなやつか分からないけどどうやって探せば……」

 そんなことで迷っていると、下の方で会話が聞こえてきた。

「僕の名前は夢宮 幻って言うんだ! やっぱりさ、天……」

 幻! 椛はその言葉に反応して、急降下をし、近くの木に身を潜めた。

 物陰から、会話をしている人物と幻というやつがいることを確認する。

 

 あいつが幻……。

 しかし、確認してからまもなく、幻は飛んでいってしまった。

「なっ……! どこに行くつもりなの……?」

 何をしたかったのかは分からないが、顔が確認できたことは、椛にとって大きかった。

 合図を送ろうか迷ったが、もう少し情報を得るために合図は送らない。

「あとは、どんな能力を使うかさえわかれば……」

 椛は、幻の後をつけて行った。




本当にお久しぶりです。そしてすみませんでした。



あと、小説情報にも追加させていただいたのですが、今まで感想には、全て返信をさせていただきました。ですが、これからは、返信はしないことに致します。
何卒ご了承ください。


それでも感想、おまちしております……

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