東方〜二人の白狼天狗〜   作:ふれんど

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前書きが思いつかない今日この頃、本編のほうも段々と書くのが難しくなってまいりました。
でも、天狗の日常と、柊が変わっていくのを書きたいからいいよねって聞いて、誰かしらにいいよと言われたいです。

なかなか打ち込む時間が取れず、長文がかけずにいます。
それは、今後検討していきたいですね。

たまに、活動報告を書いていますので、そちらのほうに小説についての情報が流れます。
(投稿が遅れてしまうとか、修正しましたなど)
そちらも気にかけていただければと思います。


長々と独り言に付き合っていただきすみません。
それでは本編を、どうぞ


弐拾弐巻~奇妙な出来事~

――大天狗の部屋――

 

「失礼します。哨戒班の犬走 椛です。少し気になることがありましたので、ご報告に参りました」

「うむ、入れ」

 襖を開けて中に入る。

「で、気になることとはなんじゃ」

「実は柊さんのことでして」

 大天狗が一瞬驚きの表情を見せる。

「柊がどうかしたのか?」

「はい、実は本日、柊さんが人里に行ったようなのです。それで、なかなか帰りが遅いので、探しに向かったのですが……」

「もしや、見つかっていないのか?」

「いえ、いたのですが、その見つけた場所が人里へ向かう道の途中だったのです」

「それは、帰り途中だったからなのではないのか?」

「いえ、人里には行っていない様子でした」

「そうか……気になることはそれだけか?」

「いえ、まだあります。柊さんを探し、その時の見つけた状態が明らかにおかしいのです」

「どういうことじゃ?」

「見つけたときの状態が、体中が傷だらけで、呼びかけても返事がない状態でして、まるで魂が……」

 その時、襖が強く叩かれ、一人の天狗が入ってくる。

「大天狗様! 大変です!」

 とても焦っているようで、部屋は緊迫した空気に包まれる。

「つい先程から各班より、奇妙な出来事が起こっているとの報告が入りました!」

「そうか、ご苦労。で、その奇妙な出来事とはどんなものじゃ」

 天狗が悦明を始める。その内容は、つい先程椛が大天狗に伝えたものとほとんど一緒だった。

 この話を聞いた大天狗は少し考える。

「これは……一度集めたほうがいいか……」

「各班に一度総会場に集まるよう連絡せい!」

「はっ!!」

 天狗は足早に去っていった。

「椛、おぬしは家に戻ったりする用事はないか?」

「ありません」

「そうか。では、このまま総会場に向かいなさい」

「はい、分かりました」

 椛は早々と総会場に移動した。

 

...................................

 

 つい数分前に連絡がまわったばかりだというのに、総会場には既に大半の天狗が集まっていた。足りない分は、恐らく柊と同じ目に合っている人たちだろう。

 大天狗が話し始める。

「さて、集まってもらったのは他でもない。今この山で起こっていることについてだ」

 会場内がざわつく。

「まぁ、知らぬ者もいるだろうから説明はしておく」

 大天狗が説明を始めた。

 要点をかいつまんで話しているので分かりやすく、短時間で全員が理解をしているようだった。

「今回の件は、誰かが意図的にやっていると考えておる。だからわしらが今やることは、今この奇妙なことを起こしている元凶を見つけ、それを食い止めることじゃ。これ以上犠牲者を増やさないためにも、今この出来事の被害者を元に戻すためにも、絶対に犯人を見つけ出すのことがわしらのやるべきことじゃ。わかったら山中を探して、見つけだせい!」

「「はっ!」」

 一斉に、天狗が班ごとに集まり、探しに向かう。

 椛も自分の班のところへと向かう。

「椛、無事だったか。お前がいないとこれは辛いからな」

「えぇ、私の能力で犯人を絶対に見つけますよ」

 班長である、鴉丸と一言交わす。

「班員はこれで全員だったかな……あれ、そういえば白神は?」

「……柊さんは被害者になりました……」

 椛のこの言葉には怒りがこもっていた。

「そうか……だったら許せねぇな」

 鴉丸が口を開く。

「うちの仲間に手を出すったぁ放っておけねぇ、絶対に見つけ出すぞ」

 椛の哨戒班も移動を始めた。




いかがでしたでしょうか。
この挨拶がお決まりになってきていますね。

久しぶりの椛が一話丸々登場しました。活躍が楽しみですね。


読んでくださってる方がいらっしゃるのなら、その人が満足するよう、次回が楽しみになるようにこれからも書いていきたいと思います。

では、長文および、今回も読んでくださり、ありがとうございました。

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