でも、天狗の日常と、柊が変わっていくのを書きたいからいいよねって聞いて、誰かしらにいいよと言われたいです。
なかなか打ち込む時間が取れず、長文がかけずにいます。
それは、今後検討していきたいですね。
たまに、活動報告を書いていますので、そちらのほうに小説についての情報が流れます。
(投稿が遅れてしまうとか、修正しましたなど)
そちらも気にかけていただければと思います。
長々と独り言に付き合っていただきすみません。
それでは本編を、どうぞ
――大天狗の部屋――
「失礼します。哨戒班の犬走 椛です。少し気になることがありましたので、ご報告に参りました」
「うむ、入れ」
襖を開けて中に入る。
「で、気になることとはなんじゃ」
「実は柊さんのことでして」
大天狗が一瞬驚きの表情を見せる。
「柊がどうかしたのか?」
「はい、実は本日、柊さんが人里に行ったようなのです。それで、なかなか帰りが遅いので、探しに向かったのですが……」
「もしや、見つかっていないのか?」
「いえ、いたのですが、その見つけた場所が人里へ向かう道の途中だったのです」
「それは、帰り途中だったからなのではないのか?」
「いえ、人里には行っていない様子でした」
「そうか……気になることはそれだけか?」
「いえ、まだあります。柊さんを探し、その時の見つけた状態が明らかにおかしいのです」
「どういうことじゃ?」
「見つけたときの状態が、体中が傷だらけで、呼びかけても返事がない状態でして、まるで魂が……」
その時、襖が強く叩かれ、一人の天狗が入ってくる。
「大天狗様! 大変です!」
とても焦っているようで、部屋は緊迫した空気に包まれる。
「つい先程から各班より、奇妙な出来事が起こっているとの報告が入りました!」
「そうか、ご苦労。で、その奇妙な出来事とはどんなものじゃ」
天狗が悦明を始める。その内容は、つい先程椛が大天狗に伝えたものとほとんど一緒だった。
この話を聞いた大天狗は少し考える。
「これは……一度集めたほうがいいか……」
「各班に一度総会場に集まるよう連絡せい!」
「はっ!!」
天狗は足早に去っていった。
「椛、おぬしは家に戻ったりする用事はないか?」
「ありません」
「そうか。では、このまま総会場に向かいなさい」
「はい、分かりました」
椛は早々と総会場に移動した。
...................................
つい数分前に連絡がまわったばかりだというのに、総会場には既に大半の天狗が集まっていた。足りない分は、恐らく柊と同じ目に合っている人たちだろう。
大天狗が話し始める。
「さて、集まってもらったのは他でもない。今この山で起こっていることについてだ」
会場内がざわつく。
「まぁ、知らぬ者もいるだろうから説明はしておく」
大天狗が説明を始めた。
要点をかいつまんで話しているので分かりやすく、短時間で全員が理解をしているようだった。
「今回の件は、誰かが意図的にやっていると考えておる。だからわしらが今やることは、今この奇妙なことを起こしている元凶を見つけ、それを食い止めることじゃ。これ以上犠牲者を増やさないためにも、今この出来事の被害者を元に戻すためにも、絶対に犯人を見つけ出すのことがわしらのやるべきことじゃ。わかったら山中を探して、見つけだせい!」
「「はっ!」」
一斉に、天狗が班ごとに集まり、探しに向かう。
椛も自分の班のところへと向かう。
「椛、無事だったか。お前がいないとこれは辛いからな」
「えぇ、私の能力で犯人を絶対に見つけますよ」
班長である、鴉丸と一言交わす。
「班員はこれで全員だったかな……あれ、そういえば白神は?」
「……柊さんは被害者になりました……」
椛のこの言葉には怒りがこもっていた。
「そうか……だったら許せねぇな」
鴉丸が口を開く。
「うちの仲間に手を出すったぁ放っておけねぇ、絶対に見つけ出すぞ」
椛の哨戒班も移動を始めた。
いかがでしたでしょうか。
この挨拶がお決まりになってきていますね。
久しぶりの椛が一話丸々登場しました。活躍が楽しみですね。
読んでくださってる方がいらっしゃるのなら、その人が満足するよう、次回が楽しみになるようにこれからも書いていきたいと思います。
では、長文および、今回も読んでくださり、ありがとうございました。