東方〜二人の白狼天狗〜   作:ふれんど

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この話、本編始まってはや20話ですね。

本題に入りましょう。
今回は、ひどい状態で柊が見つかります。
そんなの嫌だというかた、苦手だという方、ブラウザバックを推奨です。
最近こんなの多くてすみません。

そして、そろそろ主人公や、双葉の絵でも描ければ(願望)と思っています。


で最後に、小説についての要望、感想などがありましたらTwitterでよろしくお願いします。



弐拾巻~変化~

   ――夕刻―

 

「ただいま帰りました~」

 椛が帰ってきた。

 しかし家の中から返事はない。

「柊さ~ん、双葉さ~ん」

 台所に向かうと双葉がいた。

「双葉さん」

 呼びかけてみても、返事がない。

 椛は双葉の顔を覗きこむようにして見る。

 

 双葉は寝ていた。

 

 椛はしばらく迷ったが、申し訳ないと思いながらも双葉を起こす。

「双葉さん」

「んっ……ん……? あ、椛さん、おかえりなさい」

 双葉が目をこすりながら体を起こす。

「ただいま。双葉さん、柊さんは?」

「あれ、柊ちゃんなら、人里に行ったはずけど……」

「いつからですか?」

「昼過ぎくらいだったかな……今って何時です?」

「だいたい申の刻ぐらいですかね」

「申の刻……人里にそんな長くいるかな……さすがに遅すぎるか……?」

「確かに遅いかもですね……何かあったんでしょうか……」

「……ちょっと私探してきます」

「だったら私も……」

「いえ、椛さんは退院したばかりなので、待っていてください」

「いや……そうですね……分かりました。では、お任せします」

「はい。あと……」

「ん? 何ですか?」

「椛ちゃんって呼んでもいい?」

「いいですよ」

 椛はニコッと笑った。

「じゃあ行ってくるね」

「はい、気をつけてくださいね」

 椛が言い終えると、双葉は柊を探しに行った。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「柊ちゃんどうしたんだろう」

 そう言いながら人里へ向かっている時に、前に見慣れた姿を見つけた。

「あれって、柊ちゃんかな」

 確認のため、近づいてみる。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「やっぱり壊れた姿を見るのは楽しいなぁ……何しても抵抗しないし」

 柊の体にはアザができ、服はところどころ破け、擦り傷や切ったような傷がたくさんあった。

「まだまだいじめていたいなぁ……」

 そう呟いたら、声が聞こえてきた。

「……どうしちゃったんだろ……」

「あ~あ、誰か来ちゃったか……しょうがない、ここまでか……次の獲物でも捕まえようかな……」

 そういうと幻は去っていった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 前にいたのは、やはり柊だった。

「柊ちゃ~ん!」

 柊に近づく。

 しかし、柊は傷だらけだった。

「柊ちゃん!? どうしたの?」

 呼んでみるが、反応がない。肩を叩いてみる。

「ねぇねぇ、柊ちゃん?」

 やはり反応はない。

「ねぇ! 柊ちゃん!」

 顔をこっちに向けさせる。

「ッ!」

 その時、双葉は気づいた。柊の目は、双葉を捉えていない。目に光がないということを。

(こんなの、柊ちゃんじゃない……何かあったんだ……とりあえず連れて帰らなきゃ……!)

 双葉は柊を連れて帰った。

 




前書きのほうもよんで頂いてありがとうございます。


で、その話は終わりにして、今回は幻が狂ってるということがわかりましたね。
で、ようやく椛が退院して、三人そろったと思ったのも束の間、柊が壊れているということで、なかなかつらいですね。

次回もどうぞよろしくお願いします!
では、読んでいただき、ありがとうございました!

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