本題に入りましょう。
今回は、ひどい状態で柊が見つかります。
そんなの嫌だというかた、苦手だという方、ブラウザバックを推奨です。
最近こんなの多くてすみません。
そして、そろそろ主人公や、双葉の絵でも描ければ(願望)と思っています。
で最後に、小説についての要望、感想などがありましたらTwitterでよろしくお願いします。
――夕刻―
「ただいま帰りました~」
椛が帰ってきた。
しかし家の中から返事はない。
「柊さ~ん、双葉さ~ん」
台所に向かうと双葉がいた。
「双葉さん」
呼びかけてみても、返事がない。
椛は双葉の顔を覗きこむようにして見る。
双葉は寝ていた。
椛はしばらく迷ったが、申し訳ないと思いながらも双葉を起こす。
「双葉さん」
「んっ……ん……? あ、椛さん、おかえりなさい」
双葉が目をこすりながら体を起こす。
「ただいま。双葉さん、柊さんは?」
「あれ、柊ちゃんなら、人里に行ったはずけど……」
「いつからですか?」
「昼過ぎくらいだったかな……今って何時です?」
「だいたい申の刻ぐらいですかね」
「申の刻……人里にそんな長くいるかな……さすがに遅すぎるか……?」
「確かに遅いかもですね……何かあったんでしょうか……」
「……ちょっと私探してきます」
「だったら私も……」
「いえ、椛さんは退院したばかりなので、待っていてください」
「いや……そうですね……分かりました。では、お任せします」
「はい。あと……」
「ん? 何ですか?」
「椛ちゃんって呼んでもいい?」
「いいですよ」
椛はニコッと笑った。
「じゃあ行ってくるね」
「はい、気をつけてくださいね」
椛が言い終えると、双葉は柊を探しに行った。
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「柊ちゃんどうしたんだろう」
そう言いながら人里へ向かっている時に、前に見慣れた姿を見つけた。
「あれって、柊ちゃんかな」
確認のため、近づいてみる。
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「やっぱり壊れた姿を見るのは楽しいなぁ……何しても抵抗しないし」
柊の体にはアザができ、服はところどころ破け、擦り傷や切ったような傷がたくさんあった。
「まだまだいじめていたいなぁ……」
そう呟いたら、声が聞こえてきた。
「……どうしちゃったんだろ……」
「あ~あ、誰か来ちゃったか……しょうがない、ここまでか……次の獲物でも捕まえようかな……」
そういうと幻は去っていった。
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前にいたのは、やはり柊だった。
「柊ちゃ~ん!」
柊に近づく。
しかし、柊は傷だらけだった。
「柊ちゃん!? どうしたの?」
呼んでみるが、反応がない。肩を叩いてみる。
「ねぇねぇ、柊ちゃん?」
やはり反応はない。
「ねぇ! 柊ちゃん!」
顔をこっちに向けさせる。
「ッ!」
その時、双葉は気づいた。柊の目は、双葉を捉えていない。目に光がないということを。
(こんなの、柊ちゃんじゃない……何かあったんだ……とりあえず連れて帰らなきゃ……!)
双葉は柊を連れて帰った。
前書きのほうもよんで頂いてありがとうございます。
で、その話は終わりにして、今回は幻が狂ってるということがわかりましたね。
で、ようやく椛が退院して、三人そろったと思ったのも束の間、柊が壊れているということで、なかなかつらいですね。
次回もどうぞよろしくお願いします!
では、読んでいただき、ありがとうございました!