で、前回の話に付け足しですが、椛が蜘蛛嫌いなのは、私の勝手な想像です。そんなだったら可愛いかなと、考えてみました。
このように、私の勝手な想像も入りますので、ここまで来て言うのもあれですが、
苦手なかたはブラウザバックを
そして今回、柊が容赦なくいためつけられます。なので、注意にもありますが、残酷な描写も含まれます。それも苦手な方も、ブラウザバックを
それでもよろしいかたは、どうぞ読んでいって下さいませ、
ではでは、始まります
時が経つのがはやく、特訓から早二週間が過ぎていた。
私は時間があれば、特訓をしていた。そのおかげで、私は能力を使いこなせるようになっていた。
「柊さん、だいぶ能力使えるようになってきましたね」
椛さんは私を見て言う。
「操れるようにはなりましたけど、でも実際、能力と妖力だけですし、戦闘なんてまだまだ先だと思います……」
椛が一瞬その言葉に反応する。すると椛さんは、
「柊さん、ちょっと外に来てもらえますか?」
と言い始めた。
しかし私には何のことかわからない。
「え? どうしたんですか?」
私は言われるままに、椛さんについていく。
椛さんは外にでるなり、
「柊さん、これを持って下さい」
と、木刀を渡してきた。
「椛さん……? な、何をするんですか?」
しかし椛さんは、私のいうことを無視して、
「私がやめと言うまで、戦って下さい」
「へ? な、なんでですか! 私が戦えるわけないじゃないでs……」
「なんでそう否定するんですか……」
椛はそう呟いた。
しかし、私にはよく聞こえなかった。
「え? 何ですか?」
「なんでもないです。行きますよ」
椛さんはそう言うのと同時にこっちに向かって飛んでくる。
私は、弾幕をバラまく。
しかしそれを全て回避され、右側から木刀で叩かれる。
「……いッ!!」
飛ばされながら、体制を立て直す。
椛さんの一撃が重い。今の一撃でも相当なダメージだ。
(このままじゃもたない……せいぜいよくても、二分かそこらしか持たない……はやく能力を使って隠れないと……でも、椛さんが見ていては、能力が……!)
柊の能力は、透明化できる程度の能力である。
概要を説明すれば、柊自身も消えることができ、柊がものに触れ、妖力を少しでも送らせれば、その触れたものも透明にすることができる。
しかし、どんな能力にもデメリットがある。そして、柊が使うこの能力は、二つのデメリットがあった。
一つは、柊以外の人、妖怪などが触れると、透明化の能力が無効化されること。そしてもう一つは、柊が他人に見られている間は、能力が発動できないということである。
透明にするところを見られてしまうと、能力が発動しないのだ。
そして今は、二つ目に言った、見られているという条件があるため、能力が発動できないのであった。
椛さんの木刀を弾き返す。そして隙があれば、すぐに弾幕をはる。
(だめだ、この繰り返しじゃいつまでたっても終わらない!)
私は、空中へと逃げる。すぐ後ろを向き、スペルカードを唱えようとする。
しかし、椛さんはそんなに甘くはなかった。
私にあけられた差を、一瞬でつめていた。
「は、はや……」
椛さんの肘が私の鳩尾にはいった。
「ガッ……! かはっ……」
そこに追い打ちをかけるように、叩き落とす。私は木にぶつかりながら落下していく。
「かッ……! は……ァ! ぁあ……うぅ……」
うまく息を吸うことができない。意識は朦朧とし、視界が歪んでいて、おまけに頭には激痛がはしる。立ち上がろうにも、体が動かない。そこへ正面から、歩み寄る人影があった。
椛さんだった
なんとか呼吸を整え、息ができるようになったが、喋ることができない。
椛さんが近づいてくる。
私は何もできずにいた。そんな私を椛さんは一瞬見る。そして、何の前触れもなく、私の脇腹におもいっきり蹴りをいれた。
「グハッ……!」
私は吹き飛ばされ、木にぶつかる。
「柊さん、はやく立ち上がって下さい」
その言葉を言った椛さんの目は、一瞬悲しんでいるように見えた。
しかしそれを遮るように、椛さんが私の背中に木刀を叩き込む。
(なんで……なんで……)
椛の攻撃を喰らう。
(なんで……)
椛さんはやめない。
―――――――――――――
何かを感じ取った椛の動きが止まった。
その何かは、今まで感じたことのない、妖気……いや、邪気とも言えるほどの気だった。
椛は気のせいかと思い、そのまま柊に攻撃を加えようとした。
その時、柊の体が消えた。
なんでこうなったのかは、次回にでも入れたいと思います。
では、読んでくださり、ありがとうございました