なんかすみません。
今回も脱線しまくってます。
そして、なるべく(笑ってもらえるかわからない)笑いをいれました。
それでも良い方は、
どうぞ
異変終了後、各班は大天狗に報告をする。椛のいる班は、一番早く報告を終えた。そしてその後椛は、柊に会いに行った。
「柊さん……」
「椛さん……」
沈黙の後、椛さんが私に近づく。
「柊さん、ごめんなさい! 私が、私が……!」
「そんなこと言わないでくださいよ! 私だって……無力で……!」
私と椛さんは抱きながら、泣きあった。
そして椛さんは、任務の疲れと泣いた疲れで眠ってしまった。
「椛さん相当疲れてたんですね……」
私は大天狗様を探しに行った。
「大天狗様」
「ん? なんじゃ?」
「その……本当にありがとうございました。私の看病だったり、能力のことだったり……」
「いや、いいんじゃよ。わしは仲間が無事ならそれでいいからの。ところで椛はどうした?」
「私と泣いた後に眠ってしまったようで……」
「そうか。椛は頑張っておったからのぉ……起きた時にお主がいないとまた椛が慌てるかもしれんぞ……? 戻ってやったほうがいいと思うぞ。今のあやつには、お主が必要じゃからの」
「大天狗様……わかりました。では私は戻るので失礼します。本当にありがとうございました」
「うむ。一応、森にまだ下級妖怪がいるかもしれんから気をつけるんじゃぞ」
「はい。失礼します」
私は、椛さんのいる部屋に戻る。そして寝ている椛さんを抱え、椛さんの家に向かった。
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帰り道は何ごとも無く、無事に帰ってくることができた。
椛さんを布団の上に寝かせる。私にも、一応疲れはあったため、すぐに寝ようとしたが、ふと椛さんのことが気になってしまう。
私は椛さんが寝ている布団に近づき、椛さんの顔を覗き込む。
(椛さんの寝顔かわいいなぁ~……すごい肌がつやつや……)
椛さんを見た後、私の体は不思議な行動にし始めた。なんと椛さんにキスしようとしたのだ。
なんでこんな事をしてしまったのかは分からない。ただ、椛さんがかわい過ぎたため、体が勝手に動いてしまうのだった。
自分の唇を近づける。
が、
椛さんが寝返りをうった。その瞬間に私は驚いて体を反らした。そこで自分が何していたのかを知る。
「な……なんで……私……そんなこと……!」
その場で固まる。
そして私は、顔を赤らめながら布団に向かっていった。
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――翌日――
「んっ……」
窓から日が差し込んでいる。
「ふわぁぁ……」
一伸びして起き上がり、台所へ向かう。台所につくと、既に椛さんがいた。
「あっ、柊さんおはようございます」
「椛さんおはようございまふ」
眠けで口が回らなく、語尾がおかしくなって赤面した。しかし椛さんは気づいてないようだった。
「昨日はごめんなさい、柊さんに迷惑かけてしまって……」
「いえ、そんな迷惑だなんて……」
ごく普通の会話を続ける。
そして、食事をしている時にある話になった。
「そういえば柊さん、能力がわかったんですよね! 透明化の能力って!」
柊には予想もしていなかった言葉が飛んできておもわず慌ててしまい、むせてしまう。
「げほっ! ごほっごほっ! も、椛さん!? な、なんでそれを!?」
「え、なんでって言われても、新聞にのってますよ?」
「し、新聞!? ちょっと見せてもらえますか!?」
椛さんから新聞を受け取る。
その新聞には、大きな見出しで、
『新入り白狼天狗の柊、ついに能力が発覚!』
と、大きな字で書かれていた。
「な、なんですかこれはぁぁ!?」
そして素晴らしいことに、顔写真つきである。
「しかもなんで顔写真も!?」
「あれ、知らなかったんですか」
「いやいやいや、知りませんよ! てかこんなのいつ撮られたんですか!?」
「やっぱり気付かなかったんですね。まぁ盗撮のプロですから仕方ないです」
「仕方ないじゃすみませんよ! これプライバシーですよ! プライバシー!」
私が必死にプライバシーと言っても椛さんはきょとんとしている。それもそうだろう、こっちにはまだそんな言葉はないのだから。
「あぁ! もう誰なんですか! これ撮ったの!」
「誰って、あの人しかいませんよ。私の上司にあたるあの……」
そう椛さんが話をつづけようとした時だった。
「すみませ~ん! 毎度おなじみ、文々。新聞です! 白神 柊さんに取材をしに来ました!」
大きな声が玄関からしてきた。
「噂をすればなんとやら……ですね」
椛はつぶやいた。
どうも読んで下さり、ありがとうございました。
ついに十三話経て、次回あの方のご登場です。
顔写真付きの柊!どうなってしまうのでしょうか!
え?訓練はどうしたか?……はい、出来る限り早めに訓練にしたいです!
ではでは、読んで下さり、ありがとうございました!