東方〜二人の白狼天狗〜   作:ふれんど

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今回、初めて投稿させていただきます。初めてでしたので、どんな内容かなど、悩んでしまうことが多く、なかなか進みませんでした。しかし、ある方からのアドバイスなどいただき、ようやくここまで来れました。本当に、アドバイスをしてくださった方、ありがとうございました。
東方projectの二次創作になります。文章を作るのが下手で、内容が伝わらなかったりするかもしれませんが、それでも読んでくだされば幸いです。初めてなので、どんな感じで出せばいいのかなど分かりませんでした。これから精一杯頑張って行きます。



序章〜終わりと始まり〜

「なんでこんな事になっちゃったんだろ……」

 そう呟いた白神 柊(しらかみ ひいらぎ)は、あろうことか狼と対峙していた。

 

  ――遡ること五分前――

 

 学校が終わり、帰り道を歩いていたら、狼がいきなり目の前に出てきたのであった。

「どうしよう……助けを呼ぼうにも山道だから人はいないだろうし、なぜか携帯の電波も届いてないし……」

 普通なら絶対に起こらないようなことが、次々と起こっていた。

 狼がこちらに近づくたび、こちらも少しずつ下がっていく。そんな状態が続いていた。

 しかし、その状態は長くは続かなかった。ふいに、自分の背中が何かに当たった。驚いて後ろを振り返ると、いつもはそこにあるはずのない壁があった。

「え!? なんでこんな所に壁があるの!?」

 いきなりのことに頭が混乱してしまう。しかし、狼はそんな事お構いなしにこちらに寄ってくる。

「やばい! どうしよう! 何か武器になる物は!?」

 あたりを探してみるが武器になりそうなものなんて見つからない。他に方法を考えるが、全く思いつかない。

 柊の脳内には次第に、「死」という言葉が浮かび上がってきていた。

「なんで……なんで私がこんな目にあわなくちゃいけないの……」

 迫る死に対する恐怖のせいか、目からは涙が流れていた。

 助かる方法もない絶体絶命のこの状況で、柊は生きる術と希望を失い、諦めてしまっていた。

 柊は俯いて泣いていたが、もう何をしても無駄だと思って覚悟を決め、狼の方を向く。

 狼は、向くのを待っていたのか、向いた瞬間に飛びかかって来た。

 柊は静かに目を閉じた……。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 狼が飛びかかってきてから、既に数十秒は経っているはずだが、一向に痛みはこない。

 柊は恐る恐る目を開けてみる。先程とほぼ変わらない風景が視界に入ってきた。しかし、変わっているところもあった。さっきの狼はおらず、後ろの壁がなくなっていたことだった。

 先程までのことが嘘のように思える。そんな不思議な状況を目の当たりにしていた。

「さっきのってなんだったんだろう……幻覚にしては出来すぎてる気がするし……そもそも幻覚を見るほど疲れなんて溜まってないし。逆に本物だったら、後ろの壁や狼はいるはずだし……」

 数分考えこむが、そう簡単に理解なんてできない。

 柊は諦めたのか、

「考えても仕方ないし、日も暮れてきたから早く帰らなきゃ」

と、言って帰ろうとした。

 しかし、そこで立ち上がる時、ふと腰のあたりに違和感を感じた。

「あれ……なんか腰に違和感が……何だろう」

 そう言って腰を見てみると、腰の下辺りから白いふさふさとした尻尾が生えていた。

「はぇ?」

 私の思考は完全に停止していた。

 それもそのはず。腰を見たら尻尾が生えているなど、普通じゃありえないどころか、絶対に起こらないことなのだから。

 状況が飲み込めないまま時間が過ぎていく。

 数分経って、やっと思考が動き出したが、

「は!? え、なに!? なんなの!? なにこれ!?」

と、完全にパニック状態であった。

 

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 ようやく落ち着きを取り戻し、今の現状を整理し始める。

「え~っと、まず狼と対峙したんだよね。そこの時点でもうおかしいんだけど……で、そこから、襲いかかられたと思ったけど狼はいなくなっていた。それで、帰ろうとしたら尻尾が生えていた……ということはこれってもしかしてあの狼の尻尾ってことだよね……でもなんで尻尾だけ……?」

 さっきまで慌てていたのに、今では状況を冷静に判断していた自分が不思議に思えた。

 考えがまとまり、これからどうしようか考えていると、不意に後ろから誰かに声をかけられた。

 




初めてで字数が多いのか少ないのか分かりませんが、頑張ってみたつもりです。次回からはもっと面白みが伝わるように頑張っていきたいです。読んでくださりありがとうございました。

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