SAOにプレイヤーチャットが搭載された件【連載するよ!】 作:秋ピザ
とりあえずここからは少し飛ばし気味になると思います……うん、まぁなんというか少々ネタ切れというか。
とりあえずネタが尽きたら突然シリアス入れて空気をブチ壊す可能性もあるので半ニートの暴走に注意……
とっくに暴走しているのは忘れましょう。
隊長さん、前回までの3つの出来事!
1.変態を隠し玉一個消費して退治したぞ!
2.さらにもう一人の変態を社会的に退治したぞ!
3.今、目の前に因縁ある青髪コンビがいるぞ!
……仮面ライダーオーズ風にあらすじを語ってみましたがなにか。
ところであらすじってなんだ?
まぁ別にいいか。
それより今は目の前のコイツらをぶっ飛ばして、死なない程度にぶっ殺すのが先決だ。
具体的には青髪ロリは子供だし女だから手加減に手加減を重ねて、攻撃ステ1で精神的苦痛を伴う攻撃だけに止めてやるとして……
青髪騎士もどき、テメーは地獄を見せてやんよ。
「やっふぃー、さっきぶりで復活した隊長さんだぜ☆」
「男が語尾に星付けるなよ気持ち悪い」
「そうか☆それなら☆星大増量キャンペーン実施しちゃうぜ☆」
「ちょっとは読者の読みやすさとか考慮しろよ!?」
「ハーッハッハッハ☆俺は俺の道を行く☆強引グマイウェイだからな☆……てかメタいことを言うなよ、萎えるだろJK」
「隊長さんに常識を説かれた件」
失敬な。俺はいつだって常識(の)敵だぞ?
だからいつだってお前らに(異)常識を教えてあげるのさ。
「それじゃあ今からお前らに、特別に俺が常識を教えてあげるぜ☆」
「すげぇアテにならねえ!?」
俺は、何を言っているかまったく理解できないが、とりあえず騎士もどきに一瞬で詰め寄り、さっきから持っていたオーガストランサーを鎧の隙間に上手いこと突き刺した。
「常識その1ィ!戦闘中にツッコミ入れてると気付いたときすでに殺られてるぜ!」
「カハッ……リ、リィエr……」
「常識その2ィ!」
騎士もどきの口を塞ぐように拳を顔面に叩き込みつつ、俺はメニューを開いて偶然持っていたあるアイテムを取り出す。
「ワイロと裏取引は戦場の基本だ……知ってるな?」
それは紅に輝く真っ赤なお菓子。
黄金色のお菓子と違って貨幣的な価値はないものの、この青髪ロリを止めるには十分な効果を発揮できると考えられる。
その名も……
「これやるからコイツ倒すまで待っててくれないか?」
「うん」
紳士的かつ常識的で優しい上に子供にダダ甘な俺が、エフ子のおやつとして買っておいた超激レアスイーツ【来るべきイチゴタルト】。
入手の為には10以上もの行程を含む面倒くさいクエストをこなした挙げ句にそこで手に入る【超越的なイチゴタルト】を一層ではスイーツを要求するのに、どんなスイーツを与えても『ワシの求めているものではない!』と顔面に叩き付けることで知られていた偏屈老人シェフに渡すことで発生する最終クエスト【超越を乗り越え、極限を求め、来るべき世界へ】……流石にかなり苦戦した……をクリアすることでようやく手に入る、来るべきイチゴタルトなのだ。
ちなみに俺はクエストの初代GEのコンゴウ×4やモンハンで言うガノス超次元タックル級の理不尽な難易度が好きでよくやっていたから倉庫に預けてあるものを含めれば50以上ストックを持っている……が、聞いた話ではクエストの縛りがマゾ過ぎて俺以外に誰もクリア出来ていないらしい。
つまり。
「リィィィエルゥゥゥ!?なに買収されちゃってんのぉぉぉ!?」
「いや、だってこれ凄く美味しそう……」
「そういう場合じゃないから!……もし隊長に勝ったらいくらでもイチゴタルトを買ってやる!だからヘルプ!」
こんな風に必死の形相で青髪ロリの説得を試みる騎士もどきの努力を一瞬で無駄にできるのだ。
「説明してなかったが、そいつは【来るべきイチゴタルト】。俺以外はあのKOBですら攻略できなかったクエストの報酬だから今を逃せば……」
「ごめん、ディアベル!」
……このように。
かぁんたんにぃ!買収出来ちゃうのですよぉ!(タ○タ社長風)
流石は来るべきシリーズ。
今までに俺が発見したのはイチゴタルトともう1つだけで、残りはKOBが発見した来るべきオードブル(正式名称不明)、ろーくんがイベントNPCが幼女だったお陰で見付けた瞬間迷いなく受注してあっさり手に入れた来るべき刺身盛り合わせ、黒の剣士が手に入れた来るべきマンガ肉等いくつかが見付かっているが……どれもこれも途方もない難関クエストの報酬だったらしい。
それを考えれば買収されちゃうのも頷けるよな。
「諦めろディアベル。来るべきシリーズには誰も逆らえないんだ」
「チクショウ!こうなったら数の暴力で……」
「あ、もう一個あげるからさっきのマジカルくん……黒い髪のヒョロ男をこの戦いに入れないようにしてくれるか?」
「……前払いなら」
俺は来るべきイチゴタルトをもう1つ取り出すと、迷いなく渡して青髪ロリを見送った。
一方ディアベルはそんな青髪ロリを見ながら……
「なんだよ……なんで皆俺から離れるんだよドチクショウ……こんなことならもう全部ぶっ殺……壊……滅ぼしてしまおうか……」
「言い直せてないぞ」
なんか暗黒面の才能を花開かせてました。
お前はどこのルークだ。
俺は、ひとまず暗黒面への覚醒が終わるより先にとっとと倒してしまおうとメニューからラウズ・オブ・ダディを装備し、反対側の手の指に4本の投げナイフを挟んだ。
そしてさりげなく眼帯を再装備して邪気眼解放……よし、やろう。
ラウズ・オブ・ダディの能力が1つ、【投擲武器近接戦闘ブースト】。
それはソードスキルが使用できない代わり、ラウズ・オブ・ダディを持っていない方の手に持った投擲武器の数×(ラウズ・オブ・ダディの攻撃力+投擲武器の攻撃力)が自分の攻撃力に代入されるとかいうとんでもないスキル。
が、しかし。
正直言ってソードスキルを普通の武器で使った方が強いのであまり使われないが、俺の場合は事情が違う。
「必殺……狼牙風々剣!」
極限超越でスピードに偏らせたステータスならばソードスキルを撃つよりもこれで殴った方が強いのだ。
俺はかませの殿堂の得意技を名前だけパクった技でディアベルを細切れにする……やったか?(露骨な死亡フラグ)
「……ス……ロス……」
「えぇ?なんですってぇ?」
「殺ス殺スコロスコロスコロスコロスゥ!」
「闇深っ!?」
いきなりzeroセイバーがzeroキャスターになった気分なんですけど。
なんですか本日は暴走日和なんですかそうですか。
あるいはかませの殿堂と同じ技を使ったのが悪かったのか……
結構強いんだけどなぁ。
まぁいい、こうなったら普通にディアベルを殴って停止させちゃいましょうかね……
「ガァァアァァアアアアア!」
「おっと危ない」
俺はディアベルが突然野獣のような叫び声を上げながら投げつけてきた剣を余裕たっぷりに、それこそ遠坂の魔法中年ばりに余裕たっぷりに回避し、とりあえずこの隙にステゴロの間合いまで持ち込んでもう一度狼牙風々剣を叩き込んでやろうかと画策する。
だがその瞬間……現場を猛烈なプレッシャーが包み込んだ!
なんだ……この……ウチの母さんと同じレベルの……強烈で凶悪、その上純粋な……殺意は……
「……ディアベル」
「グルル……」
「……タルトの恨みは親の仇より千倍重い」
少しばかりビビりながら振り向くと、殺気の主は青髪ロリだったことを理解した。
その足元に落ちているのは……来るべきイチゴタルト。
……飯の恨みって怖いなー。
俺は、コイツとはあとでまた来るべきイチゴタルトを献上して怨念を鎮めてから戦いを挑むことにしようと心に強く刻んで、その場をあとにした。
ごめんなさい、アレは流石に勝てないです。というかマイマザーと同じ領域の殺気を放てる相手とかマジで勘弁だってばよ……
来るべきイチゴタルトの元ネタ⇒ケロロ軍曹で西澤財閥が造り上げた『来るべきお菓子(一粒5000円)』
今回の退場キャラクター⇒リィエル(食べ物の恨みでやる気をなくしたため)。
ディアベルはんはまだ出番があります。
ある……はず。