SAOにプレイヤーチャットが搭載された件【連載するよ!】   作:秋ピザ

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随分と前からちょくちょく出てるヘルプミーくんをいじめてみた。
なんと製作時間30分。ただの悪ノリである。
評価0が付く事すら承知の諸刃の剣、受けてみな!


【七夕外伝】星に願いをコイツに罰を

【永久に結ばれし者達】

 

七夕の今日、アインクラッドにこんなクエストが現れた。

恐らくアレだろう、彦星と織姫がーってヤツ。それになぞらえたんだな。死ねかやひこ。

あと常々ヤンデレアルビノ病弱()幼馴染みが居るからって俺を憎く思ってる作者、アンタもな!

って痛いっ!痛いぞ!酔った親父にすら物を投げられた事だけは無いのに!

ってあれ?これ矢文……なになに?

『お題:七夕って事で死ぬほどリア充しろ。異論反論は認めるが逆らうことは許さない。尚これを実行しなければお前のストレージから脱出用の結晶を全て没収し施錠可能な部屋に幼馴染みと共に閉じ込める』

 

脅迫じゃないですかやだー!

なんでだよ、なんで俺がアイツとリア充()しなきゃいけないんだよマジファッキン。

いや……こうなればもう吹っ切ってしまえ。逆に考えるんだよ。こっちから寄って行ったら離れるんじゃね?と。

クフフ……そう思うとやる気が多少は出てきたな。

よし行くか。

『追伸:七夕クエスト受けろ馬鹿』

 

そんなメールと共にハンマーが飛んできた。痛いよ。てかメールだけで良いよ。

まぁ……クエスト受けるだけなら良いか。

俺はクエストを受注した。これが俺の人生オワタの始まりになることを知らずに……

 

 

 

「と、言う訳でデート(クエスト消化)しようぜw」

 

「デート(普通の的な意味の)?うんいいよ!」

 

そんなこんなで幼馴染み(年上だがどう考えても年上には見えない不思議)をデートに誘ってみた。

リア充しろってんだからこれで良いよな。アハハ……あれ?嫌な予感しかしないや。

とりあえず装備でも整えよう。

幸いにして俺の装備は普段着と変わらんから上手いことコイツをどこかに……ハッ、まさか七夕クエストをやれとでも言うのか?

だが七夕クエストと言うからには……中々に気が利くじゃないの。これで免罪符は揃った!

「それにしても、デートに誘ってくれるなんて珍しいね……もしかして私にプロポーズ?」

 

「違いますんなわきゃ無いでしょ」

 

それにしてもこやつ、すぐ調子に乗るんだよな。デートに一回誘ったくらいでプロポーズとかスピード婚過ぎるわ!

しかしこういうヤンデレは……そうだ、妄想型だ。やらせておくと気付いたら大変な事になっていることもあるタイプ。

幸いにして俺が根っからの性格クズという事もあってモテないから大変な事にならないが、これが黒の剣士辺りだったら……寒気が止まらんな。他人事なのに。

「それじゃ……まさか怪しげな薬でも盛って襲うとか!?それくらいなら普通に来てくれて構わないよ!ウェルカムだよ!」

 

「え?いや単に面白そうな七夕クエストってのがあったから誘っただけなんだけど」

 

「(;ω;)」

 

あ、マジ泣きはやめて。ただでさえ他人からの評価はクズって事になってるのに泣かれたら人間としてすら見てもらえなくなる。

「大丈夫大丈夫、そうなったら私が面倒を見てあげるよ。まーくんは愛と体だけ……」スパン!

 

ストレージを検索、ハリセン装備、そしてそこから攻撃するまでに掛かった時間は僅か0.2秒。

いい加減コイツにはそういうダメンズメーカーをやめてもらいたいね。

この残念ささえ無ければもう普通にモテるのに。というか普通にモテてるのに。

何故俺を……

まぁ良いか。どうせ短編だし長くやってももとい時間がもったいない。

俺は思考を切り替え、グダグダのまま目的地……【星の海】へと向かった。

ちなみにそこは30層でも人気のデートスポットかつ狩り場で、狩りをする物とデートをする者による住み分けがされた区域なのだ。

そんなところでクエストとか……うわ混んでそう。

まぁ行かないと駄目だよな。

 

 

 

「にゃっはー!」

 

てなわけでやって来ました星の海。凄く綺麗な景色だな。目の前のコイツ以外は。なんだよにゃっはーって。しかも明らかに動きがおかしいって……気にしたら負けか。なんか主人公感するし関わらんでおこう。

それよりも今は割とご機嫌なコイツと狩りをしよう。

七夕クエストの内容は、【星の夜に思い人と星の海の対岸に行くことで二人は永遠に結ばれる】という暗号めいた物だが、多分ここにある2つの微妙な丘に行けば良いのだろう。

そこに行けばイベント発生だ。レッツゴー。

「まーくん、星が綺麗だねー」

 

そーだな。とりあえず流れ星が流れたらお前が真人間になるように願っとくよ。

「まーくんは私の事が好きなんだね」

 

何故この流れでそうなるし。

あれか、まさか願い事にお前の事を出したからか。

残念、それはただお前を真人間にすれば俺が解放されるだろうからだ痛い痛い。

まったく……首は固めないでくれよ。痛いだろ。

コイツといたら俺の寿命が減る気すらしてくる首絞めだ。

クソ……こんなときは……

「知ってるか、このクエストにはクリアすると結ばれるとかいう謎の一文があるんだが」

 

「まーくん!何をしてるの!?急いで!」

 

変わり身はやっ。まぁ良いけどさ。首も解放されたし。

そんじゃ軽く丘に……ってあるぇ?なんでやたらとモンスターポップしちゃってんの?しかもなんで俺の前だけ……かやひこマジ許すまじ。

とにかくここは斬って抜けよう。

細剣スキル、リニアーを連打してりゃいつかは丘に着くさ。

その精神で群れの中を強引に進んでいき、俺はついに丘まで到達した。

いや、ただモンスター達は残ってるんだけどな。とにかく着いた訳だ。これさえクリアすればアイツも助けてくれるだろうから幾分か楽になるだろうしな。

さぁ早くクリアを……え?

ちょい待ち何が起きた?

俺、クエストに従って丘に立つ⇒突然知らない天丼とかどんな超展開だよ想像もつかねぇよあれかお前は超展開の申し子かよクソ作者め……

 

ビシュッ

 

そんなとき、再び矢文が飛んできた。

今度は腕に刺さった。痛い。

しかしどんなことが……『物理的に結ばれろリア充め(大爆笑)』

 

……!

「ねぇ…まーくん、これ何かな?飲んでみてって書いてあるけど……」

 

アカン!それ飲んだらアカンよ!

「まぁ、圏内みたいだしいっか!」ゴクゴク

 

 

 

………………………そしてこのあと、彼は外に帰ってきたとき、最初にこう言った。

『太陽が黄色いなぁ』と。




どうでも良いですが今回のはちょっとメタネタを書きたくなったのと記念日ネタがやりたくなっただけ。
え?時系列?あぁ、アイツはいいやつだったよ。

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