SAOにプレイヤーチャットが搭載された件【連載するよ!】 作：秋ピザ
ちなみに無駄に大切な事がしれっと判明する回。
「ｳﾞｪｱ………(意訳:疲れた…だりぃ…)」
「あのおじさん見付からないですね………」
商人探して数時間。
結論、見付からん。あれか、アイツもしかして俺達が困ってるの見て嘲笑ってんのか。
んにゃろー。見付けた暁には最近『やっぱ必殺技は欲しいよね』と意味もなく身に付けたあの技を喰らわせてやるぅ………
てかそれよりも疲れた…さっさと指貫グローブとメリケンサック回収してぇ………
そんな時。
なんと突然近くの宿屋から悲鳴が聞こえてきた。
「きゃーたすけてー、おーかーさーれーるー(迫真)」
………あー大変だーあんなところに変態がー。
あーっと。なんかうっかり手を振っちゃってメニューからピッケルくん一号(なんとピッケルなのに攻撃力が中々で、その上破壊不能オブジェクトに若干ながら食い込めちゃうスグレモノ。ただし耐久度がそれほど高くない)を装備しちゃったぜー。(棒読み)
しかもうっかりエフ子を抱えて壁を走って窓からダイナミック不法侵入しちゃったぜー(棒読み)
「まぁ、うっかりなら仕方ないよな」
「あ、うっかりなら仕方ないですね」
エフ子………そんな目をしながら全てを理解してそうな目で俺を見るな………HPが減っていってしまう………
こうなったらとりあえず誰かに八つ当たりだ。
「「「………」」」
お、俺を見て唖然としてる集団発見。
よしここはフレンドリーに挨拶をしようじゃないか。ホラ、誰かも言ってたろ？挨拶は大事だって。
「にゃんぱすー(挨拶)」
ただしお前らの知ってる挨拶とは違うだろうがな。
ほら、どこぞの小学生でも知ってる挨拶だぜ？
あ、ちなみに俺はそれのアニメを見ていない。マンガの方で読んでた方だ。
それを見る時間を俺から剥奪した現代社会に爆焔を喰らわせてやりたいね。
「にゃんぱすって何？」
おっと、この挨拶を知らない奴が居たようだ。
ところで何であいつ警官のコスプレしてんの？まぁいいや。
「それはだな………」
俺はそう言いながら、メニューからいくつかの防具を装備する。
白衣と、ホワイトボード&マーカー(店で売ってるやつ)と………
「こういう事さ(ｷﾘｯ」
馬のマスク。
なんとなく白衣を着た馬とか面白いんじゃ無いかと思ったがこのマスクに強力な速度アップとヘイト上昇量増加があったので使えなかった。
別にモンスター程度振り切れるけどめんどいんだもの。
それはともかくとして、俺が説明のため書いたものも一応言っておこう。
れん○ょんである。れ○ちょん。
マジでこの世界で絵を書くときイメージをすれば高速でイメージ通り書けるのは素晴らしいよ。
絵心無い俺にも無駄に精密な絵が書ける。
「？」
「あ、なるほど…説明あざっす」
だが分かった奴と分かってない奴が居るようだな。
じゃあ、不正解者には退場してもらおうかな(唐突で理不尽なクイズ番組ノリ)。
「警官くん、不正解だ…不正解者には退場をプレゼントするぜ☆」
「えっちょ理不尽………」
理不尽？あぁ、人生の事ね。
うん、仕事のスケジュールとかマジ理不尽だよな。
仕事柄イベントとかの日休み無しだぜ？てかマジで休みねーぞ？理不尽だよな。な。
だからさ、警官くん。
君は退場だっ!(理不尽の極み)
俺は警官を開いていたドアから投げ飛ばした。
投擲スキルの裏技、俺命名で『巻き添え投げ』である。
これはアイテムであれば装備中であろうと投げられる事を利用した裏技で、相手の武器に使えば武器を奪えるし、服とかズボンに使うと着用者も巻き添えで投げ飛ばせる。
あと実はもう１つあるんだが………それは置いておこう。
「てな訳で、おひさっ、商人くん。俺隊長」
「………例のブツは？」
俺はそう求められると、とりあえず先にメリケンサックを渡せと言った。持ち逃げは許さん。
すると、意外とあっさり応じたので例のスクショを見せる。
「グフッ………こりゃ破壊力えげつないぞ………階層ボスでも沈むんじゃないか………？」
「ほいじゃ約束通り。あと他にもエフ子のめちゃくちゃほっこりするスクショとかあるけどいる？」
指貫グローブを受け取った。
そして今日撮ったばかりのほっこりするスクショを見せてやる。
別に目的の奴はもらったからこれは売れなくても良い………だが売れたら売れたで良いかなって。
「………よし、そんじゃ俺が持ってる中で一番おかしい片手剣と交換だ…今なら短剣、バックラーも付くぜ」
おっしゃー。釣れたー。
こいつ、何故だか知らんが無駄に俺好みな装備持ってるからなー。
グフフ、今度はどんな装備やら。
俺は例のスクショを商人に送り、装備３つを得た。
あとで見た目を確認しよう。
「そういやさー、何故に俺の趣味ぴったりな装備を沢山持ってるんだい？」
満足した俺は、ついでにこいつがメリケンサックや指貫グローブと言った俺好みの装備を多く持ってる理由を聞いてみることにした。
まぁ、どうせ偶然だろうなーとは思うが。
「ん？いや、簡単な事さ、働いてる所の店長がSAOに居るらしくてね、会ったら自慢してやろうと思って揃えてたんだが………いやー、まさか店長と同じ趣味のヤツが居るたぁおでれーた」
ｳｪｲ？(意訳:マジで？)うぉいうぉい。もしかしてその店長………霧野って名字じゃない？
唐突に思ったので聞いてみた。
「いや、まぁそーだけど………何故に分かったし」
うん、俺もそうだわー。
だってそれ、俺の名字だもん。
んじゃ、その店長もしかして和正って名前だったり………
「うぇ？マジで？まさかあんた店長？」
思い出した。そういや働いてた所で確かこんなやつが居た気がする。
名前は………忘れた。通称ろーくん。またの名をロリコンのろーくん。
おひさー。まさか同じ店で二人もSAOプレイヤーが居るたーねー。おでれーたぜー。
だけどさ、１つだけ君に言わなきゃいけない事があるんだ………
「残念、店長じゃないぜ………隊長だっ!」
これ、重要な？
そうそう、あまりに下らないことを語ろうじゃないか………
実はこの作品、UAが20000の大台に差し掛かろうかとしてるんだぜ？
大体平均すると一話辺り1000くらいとなるUA。
しかもお気に入り三桁だぜ？
まぁ、てな訳で近々再び番外的なネタを投下する可能性があると言う話。