SAOにプレイヤーチャットが搭載された件【連載するよ!】   作:秋ピザ

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割となにもない幕間の話みたいな。
とりあえずずっと使ってなかった設定を今更使ってみようかと思って書いてみますた。
うん………まぁ、そのなんというか出来れば使わない方が良かったのかもしれないけれど。

そんじゃ、本編どぞー。


【SAO・超越編】ウチのエルフが最強だった件

あれから数時間後、ようやくゴタゴタを終わらせた2人が戻って来た時………俺たちは地獄を作り出していた。

俺の大人げない技術(イカサマ)の数々の連打と、エフ子の異常なまでの才能(リアルラックチート)による頭のおかしい手による麻雀終末戦争である。

俺だって最初は普通にプレイスキルだけで純粋に勝とうとしたよ。だから最初負けてもまだイカサマはしなかった。

2回目で違和感を感じ始め、3回目にエフ子は地和(チーホー)であがってきたときに確信した。

エフ子の運はこのゲームにおいて最強だったことに。

だから俺も容赦なくイカサマを行った。

幸いにして親は俺がやっているので最強のイカサマ技術を使えば勝利は出来る。

天和(テンホー)、つまりは配った時すでにあがれる時に使える、親限定の上がり手。これなら確実に勝てる。

そう思って続けていたのだが………

「あ、国士無双です」

 

………どういう訳か、天和をやろうとしても時々不条理なまでにイカサマが成功せず、2巡目辺りで国士無双やら大四喜(ダイスーシー)やらの役満を喰らってあえなく撃沈する。

もうこれ勝てる奴居るのか?

さっきからずっと役満しかしてない幸運の怪物エフ子に麻雀で勝てる奴とか居るの?

つーか国士無双し過ぎだそれじゃもう酷使無想だよ国士無双さんが無我の境地に入っちゃうよ!

「何してんのさ2人とも………」

 

「ちょうど良いところに来たなふぃーちゃん、もう一回やろうと思うからエフ子の手牌を俺に教えてくれ。手旗信号で」

 

「そんなん出来るわけないじゃん!」

 

「「俺は出来るぞ?」」

 

「変態2人は黙っててよ!」

 

俺があまりの理不尽さを嘆いてふぃーちゃんにイカサマの手伝いをさせようとしたところ、変態呼ばわりされた。

酷いな、俺はただちょっと変態的なだけで変態ではないぞ。ろーくんはまぁ、自他ともに認める変態ではあるが。

「それにしても店長がこんなに負けるなんて珍しいな。俺も混ぜてくれよ」

 

「………おk了解。ついでにふぃーちゃんも入れよ。ろーくん、2の2天和だ、いいな?

 

了解。ところでこの麻雀脱衣麻雀に変えられない?」

 

「下心しか見えねぇよ………」

 

「脱衣麻雀ってなんですか?」

 

「エフ子ちゃんは知らないでいいものd」「脱衣麻雀、それはちょっと危ない大人のアソビだッ!」「うるさい!」

 

………ほら、案の定いきなり脱衣麻雀とか提案してきたよ。

まぁろーくんの場合近所の麻雀教室で脱衣麻雀やろうぜ!とか言い出した挙句ノリノリで参加したJS(俺からしても将来有望な天才雀士だった)をボロボロに打ち負かしてほぼ全裸にまでひん剥いたくらいには強いから、その自信も分からないではないけど。

ちなみに余談だが、2の2天和というのは麻雀放浪記という小説が元ネタのコンビネーションイカサマである。詳しくはそっちを読んでみて欲しい。

今はとりあえずチートとかそういうレベルじゃない確定勝利のイカサマだってことだけ理解してくれ。

「それじゃあ今度は4人で………」「ちょぉぉぉっと待ったぁ!」

 

「「………チッ」」

 

「えっちょなにその舌打ち」

 

いよいよこれから仁義なき、そして大人げなき麻雀が始まろうとしていたその時、そんな雰囲気を完全にぶち壊す能天気な、しかし純然たるツッコミの意思が込められた声がその場に響き、少し離れたところから謎の人物がやってくる。

そいつは紫色の髪と装備を持ち、やたらと露出が激しく胸部戦闘力が一目で分かるほど異常に高い………何者だ?

すくなくともふぃーちゃんでは相手にもされないような胸部戦闘力を持つ突然あらわれた女に俺たちは警戒感をあらわにしながら、各々の武器を構える。

エフ子だけは状況が理解できないのか、それともその胸部戦闘力に恐れをなしたのかポカンとしているが、まぁいい。

とにかく今はコイツを無効化しよう。そう考えて行動に移す。

「一歩必殺、二歩滅殺、三歩でジ・エンド!」

 

「無明三段突きのつもりだろうけど明らかに違うよね!?」

 

「違うな、これは無明三段突き(月牙天衝)じゃない、ただのカッコいい突き(剣圧)だ」

 

「今度は別の方向に逸れたぁ!?せめてジャンルを絞ってよ!ツッコミが追い付かない!」

 

知るかボケェ、俺は今無性にお前を斬りたいんだ。解体解体ィ!

と、奇声を挙げながら手に持った獲物………前と変わらずレーザー竹刀………をこれ見よがしに見せつけながら、こっそりとメニューを操作して本命の武器を用意する。

今回はそこそこネタに振った装備ばかり持ってきているからこういう微妙な状況は実にありがたい。

「仕方ない、それじゃあツッコミどころを絞ってあげよう。万象一s」「巨乳はくたばれぇぇぇぇ!」「おい俺の台詞に被せんな!」

 

「モルスァ!」

 

そうして俺が装備を取り出す直前で、ふぃーちゃんが怨念の籠った表情で投げナイフを女の胸に投げたため、不幸なことに俺の攻撃は開始以前に終了してしまった。

なんてことをしてくれやがるんだか。たしかにそれを見たら怨念を爆発させずにいられない気持ちは理解してあげられなくもないけど。

でも君はそんなキャラじゃなかっただろう。ふぃーちゃん。

「巨乳と言う敵を前にして初めて人類は結束できるんだよ………この格差、是正しない訳にはいかない!」

 

「「バカだなお前」」

 

「へぇ、それじゃマスターは電車の中で痴漢されて悲鳴を上げてもショートカットで胸が小さいってだけで信じてもらえなかった私の気持ちが分かるって言うの!?あとろーくん………は、巨乳のやつがロリに抱き付いた時のロリへのダメージを見過ごしていいの!?」

 

「すまん店長俺はあっち側に寝返らせてもらう」

 

しかし、俺の珍しく冷ややかなツッコミは意味をなさず、フィーちゃんの珍しく冴えた反論によってろーくんが寝返る結果に終わった。

まったく、巨乳と言うだけで罪はないだろうに。

………いや待て、よく考えると俺がこれまでの人生において本気でふざけんなクソアマァ!と思った女の巨乳率は100%だ。

つまり俺にとっての敵も巨乳という事だろうか。

「………」

 

ひとまず倒れ伏した女から距離をとり、いつ復活してきても大丈夫なように武器を出現させて………おこうとして、そのデメリット効果を思い出してやめた。

下手するとSAOでも有数の酷いデメリットを持った武器を戦わない時に装備しておく理由は無いのだ。

しかしそれでも意識は女に向けて、いつ立ち上がっても即座に首を飛ばせるよう準備だけはしておく。

「ハッ、これで3………いや4対1だよ、おとなしく観念して降伏するんだな!」

 

「………」

 

「おじけづいちゃった?ねぇおじけづいちゃった?ねぇねぇねぇねぇ!」

 

「………」

 

「所詮巨乳なんてそんなものさ!」

 

「………からのどどん〇ァ!」

 

「ひでぶっ」

 

「それに対する反撃の居合斬りィ!」

 

そして、ふぃーちゃんが有利な状況で調子に乗って不意打ちを喰らい、さっきとは逆に自分が倒れているのを横目で見てざまぁと思いながら俺は例の武器を取り出し、装備と同時に強烈な踏み込み切りを叩き込んだ。

………やったか?

武器の特性上、どうしても発生してしまうデメリットエフェクトの白い煙によって視界が塞がれる中、俺は女がどうなったかを確認しようとした。

「酷いなぁもう。いくら私が優しくて美人で器が大きくて完璧な美女だからって、これは流石に怒っちゃうよ?」

 

「………あっはいどうぞ」

 

「止めるどころかむしろ怒れと!?」

 

「その方が気兼ねなく顔までボッコボコにできるだろう?」

 

「チクショウコイツ外道だ!真の畜生だ!」

 

「それがこの店長だからな、仕方ない諦めろ………そして俺からの扱いが悪いのも諦めろ。10年おせぇ」

 

「何がっ!?」

 

しかし、女は俺の攻撃で傷を負う事は無く、いまだピンピンした状態で存在していた。

………へぇ。俺の攻撃を受けながらもツッコミを入れられる奴なんてふぃーちゃんくらいだと思っていたんだけどねぇ?

コイツ、案外ふぃーちゃんとも気が合うかもしれない。

俺は先程の流れからありえないと考えつつも、意外な友情があり得るかもしれないと考えるのだった。

 




ずっと使ってなかった設定1:エフ子の異常な幸運。
ずっと使ってなかった設定2:ふぃーちゃんはひんぬー。
ずっと使ってなかった設定3:(なぜか所々消えていて読めない。だからあれほど大事な書類にフリク〇ョンは使うなと言ったんだ)

あと何話したら戦闘に入れるのかは分かりません。しかしもうそろそろ隊長さんは本気を出すでしょう。
一体隊長はあと何段階の本気を残しているんだろうか………それは決まっていない!(ダメな作者の典型)

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