仮面ライダー鎧武 新章 〜幻獣の樹海〜   作:ダイタイ丸(改)

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どうも、ダイタイ丸(改)です。
今回は他のメンバー(ザックとか凰蓮さんとか)と紘太が再会する回です。
それではどうぞ!


第3話 公爵<デューク>の名を継ぐ者

前回までのあらすじ

 

対ニヴルヘイム組織『ヨルムンガルド』の本部にやってきた十馬はそこで科学者、水池葵から世界に迫る新たな脅威について聞かされ、『ヨルムンガルド』に入って『ニヴルヘイムの樹海』と戦うことを決意する。

 

一方地球に帰ってきた紘太と舞は謎の少年が放ったシュテンインベスによって追いつめられてしまう。ところがそこにクラックの出現を察知した十馬が乱入し、彼を助けるため鎧武に変身するも力を思うように出せず、シュテンインベスの猛攻に変身解除してしまう。しかしそこに光実からゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを託された十馬が現れ、かつて戦極凌馬の変身したアーマードライダーに変身した。

そして言う。

 

 

「今、名付けよう。俺はアーマードライダーデュークⅡだ!」

 

ーーーーー

 

 

「デュークⅡだって!?」

と青年・・・紘太が言う。

「おお!力がみなぎって来る!これなら!」

と俺・・・十馬が言うと同時

「グオォォーン!」

と先ほど蹴り飛ばしたインベスが拳を放って来る。

「よっ!」

と俺が片手で受け止める。

「グゥ!?ググォォーン!」

奴は引きはがそうとするも俺の握力は強く、抜け出せない。

「とりゃっ!」

とお返しに拳を連続して叩き込む。

「グギャァッ!」

とインベスが後方に吹き飛ばされる。

「ハァッ!!」

と俺はすかさず持っていた武器、ソニックアローを構え光の矢を放ち追撃する。

「ググゥ・・・!」

と奴が苦しみながらも立ち上がる。

「へぇ!以外としぶてぇな。」

「なら一気に決めるぜ!」

とベルトのレバーを二回、押し込む。

『レモンエナジースパーキング!』

「ハッ!」

と奴の周り三カ所に矢を打ち込む。

するとその矢から光の結界のようなものが放たれ奴を押さえつける!

「グゥ!?」

「せいやぁ!」

と俺がその結界の真ん中にいる奴に向かって回し蹴り『エクスペリメントエンド』をくらわせる。

するとその三つの結界が一つに合わさりレモンの断面のようになる。

「グギャァァァ!!」

それと同時に奴が断末魔の叫びを上げ爆発する。

 

 

「す、すげぇ・・・」

と見ていた紘太さんが息をのむ。

「確かにスゲぇな・・・この力があれば・・・。」

と俺は呟いて変身を解いた。

「何故君がそのベルトを?もしかして君、貴虎の知り合いか!?」

「ああ、俺は龍崎十馬っていうんだ。このベルトと錠前は光実が・・・」

「ミッチとも知り合いなのか!?君は一体・・・?」

と紘太さんが言う。

「っていうか俺まだ貴方の下の名前くらいしか知らないんすけど・・・。」

と俺。

「ああ、すまない。自己紹介がまだだったな。俺は葛葉紘太。アーマードライダー鎧武に変身できて、今は宇宙の神様みたいなもんだ。まぁ力は大半取られたけどな・・・。」

「えぇ!神様だったの!?と、とりあえず拝めばいいのか?南無阿弥陀仏?それともアーメン?」

と俺たちが話していると、

 

「紘太さん!」

とインベスを倒したらしい光実がさっきの少女・・・舞を連れて倉庫に入って来る。

「っ!ミッチ!」

「一年ぶりですね、紘太さん。」

と光実が今まで見せた事の無い嬉しそうな笑みを浮かべる。

「ああ。ってそういや貴虎は!?っていうかなんで彼に戦極のベルトを!?」

「それは後で話します。それより今は僕らの組織の本部に行きましょう。舞さんが怪我してるので。」

「普通の病院だと舞さんが人間じゃないと分かると色々面倒ですし。」

「お前達の組織?それってなんだ!?俺がいなくなって一年の間にいったい何があったんだよ!?」

と紘太が質問攻めにする。

「いいから・・・落ち着け!」

「いってぇ!」

とそれを見かねた俺の放ったモンゴリアンチョップにより、ひとまず紘太さんが質問攻めをやめる。

「わ、わりぃ。ちょっと混乱してた。」

「落ち着きましたか?それじゃ行きましょう。」

と皆で倉庫を後にする。

 

 

ーーーーー

 

 

そんな彼らを物陰から見ている者がいた。

「ほぉ〜。まさか始まりの男じゃなくただの人間に俺のお手製インベスがやられるとは。」

「始まりの男も気になるけどアイツも興味あるなぁ。」

「なんかこう、匂いが違うというか・・・混ざってるっつーか。」

「ま、面白くなってきたからいいけどね。」

とその人物は姿を消した。

 

 

ーーーーー

 

 

一方、十馬たちは医務室に舞を運んだあと本部にやってきていた。

 

「っ!光実!龍崎!それに・・・葛葉!?一体何があった!?」

と貴虎が驚いて言う。

「貴虎!実はな・・・」

と俺がことの顛末を話す。

 

「そうか・・・君をあまり巻き込みたくはなかったが。」

「いいって。あのとき光実の行動がなかったら俺も紘太さんもやられてたぜ?」

「それでも私には責任がある。約束しよう。君とその仲間は私達が守る。」

「ああ。ありがとう。あと俺からも約束を一つする。」

「何だ?」

「俺は必ずお前等の役に立ってみせる。だからお前等も安心して俺に背中を預けてくれ。」

「ああ、分かった。これからも頼むぞ、龍崎。」

と貴虎が手を差し出してくる。

「ああ。こっちこそ。それと俺の呼び方は十馬でいいぜ。光実もな。」

と笑いながら貴虎と握手する。

「はい!十馬君。」

と光実が嬉しそうに笑う。

「フッ。分かったよ、十馬。」

と貴虎も笑みを返す。

「よし。それでは次はお前の話を聞こう。何故戻ってきたんだ葛葉。」

 

「ああ。聞いてくれ。貴虎、ミッチ、十馬・・・」

と紘太さんが自分の惑星に突如現れた謎の植物とオーバーロード、シュバリヤに力の大半を奪われた事、奴の隙をつき地球に逃げてきたことなどを詳細に話す。

 

ちなみにここにくる途中に紘太さんにはヨルムンガルドのことや謎の植物がニヴルヘイムの樹海という場所からやってきていること、既にこちらの世界にも侵攻しつつあることを俺から説明してある。

 

「ふむ。つまり今回のニヴルヘイムによる一連の出来事は全てそのシュバリヤというオーバーロードの仕業か。」

と貴虎が言う。

「自らを龍の王と名乗ったということは、ニヴルヘイムのオーバーロード達のリーダーなのかもしれませんね。」

と光実も言う。

「詳しいことはわかんねぇけど、そいつが親玉で紘太さんの力を奪ったってことか。」

と俺も俺で考えてみる。

「とにかく今言えるのは、葛葉は力の大半を取られ以前のように自由に戦えない。そしてこれからの我々の敵はそのオーバーロード達の王だということだ。」

と貴虎がわかりやすくまとめる。

 

「ならこれからもっとクラックの出現頻度が高まるかもしれないな。もう少し人数がいればどうにかなりそうだけど・・・。」

と俺が言う。

「それならいい考えがありますよ。」

と光実。

 

「いい考え?何だそれ?」

「集めるんです。三年前のアーマードライダー達を。もう一度!」

「え?でもドライバーとロックシードは?」

と紘太が言う。

「ドライバーに関しては用意してある。十馬が拾った量産型を含めて三つ。ロックシードについてはこいつが起きないことには何ともな。」

と貴虎が珍しく苦い顔をして奥に転がっている毛布の固まりを指差す。

 

「な、何だあれ?」

「うちの誇る天才科学者、水池葵だ。とはいえあのように一度寝るとなかなか面倒な奴でな。」

「え?あれ寝てんの?」

「てっきり備蓄用の寝袋かなんかだと思ってたぜ。」

と俺と紘太さんが口々に突っ込む。

「まぁ用は起こせばいいんだろ。ちょっとどいてな。」

と俺。

そして葵に聞こえるように言う。

「あー!よかった!葵が寝てて!戦極って奴が付けてたベルトで変身できたからてっきりまーた面倒な質問攻めにあうかと・・・」

「何だって!!」

と葵が飛び起きる。

「何っ!目覚まし時計百個同時攻撃でも起きなかったあの葵が!?こんな簡単に!?」

と貴虎が目を剥いて驚く。

「戦極凌馬のベルトで変身!?やはり君にあったアンダースーツが着装されたのかい!?それともまさか本来のスーツを!?だとすれば君の能力はドライバーにも作用するということかい!?ああ!実に興味深い!やはり君を選んだのは正解だったよ!!」

と葵が襟首をつかんで揺さぶって来る。

「わわわわ分かったから!おおお落ち着け!ののの脳が揺れる!」

とたまらず悲鳴をあげる俺。

「これが落ち着いてられるかい?いやできない!反語!」

とやめる気配の無い葵。

「いいから落ち着け!」

と再び俺の頭がフルフルシェイカー状態になったところで貴虎が葵に組み付きやめさせる。

「はぁはぁ、死ぬかと思った・・・。」

と俺。

「もー!話の途中だったのに!何をしてく・・・って葛葉紘太!?何で!?地球に!?ただの旅行って訳じゃないよね?」

と今度は紘太に興味が向いたようだ。

「あ、ああ実は・・・」

とさきほど俺たちにしたのと同じ説明を葵にする。

「へぇ!オーバーロードの王!ニヴルヘイムがヘルヘイムと似たようなものだからもしかしてとは思ったけど・・・というか始まりの男である君を力を奪ったとはいえ倒すとは。かなり強いね。」

と葵。

「ああ、だから今後に備えて元アーマードライダーの皆に声をかけようと話していたんだ。」

と貴虎。

「ああ!だから僕を起こしたのか!よし!分かった!ちょっとまってて!」

と葵が横の貯蔵庫のようなものから何かを取り出す。

それはガラスケースに入ったニヴルヘイムの果実だった。

「うお!ちょっ!お前!そんなの持ち込んでいいのかよ!?」

と俺が問う。

「ああ。この容器の中の液体で少なくとも表面的な活動は抑えてあるから大丈夫だよ。」

と葵。

「これをこうして・・・よし!あとは待つだけ!」

と横にある大きな機械にケースごと果実をセットする。

「この機械は?」

と俺。

「これは通称クリエイター。ニヴルヘイムの果実をロックシードにするための機械だよ。ニヴルヘイムの果実はヘルヘイムのものより毒素がとても強くて、ドライバーで変換するだけじゃ危険なんだ。だからこの機械で毒素を取ってロックシードにするんだ。」

と葵が説明してくれる。

と、その間に作業が終わったのかその機械・・・クリエイターからロックシードが出てくる。

「今回できたのは・・・ナンバー12、ドリアンロックシードだね。前につくったクルミとドングリもあるからこれでいいだろ?」

と大きめのアタッシュケースにベルトとロックシードをしまいながら葵が言う。

「ああ。それでは早速行こうか。」

と貴虎が言う。

 

そのとき!

 

ブザーが鳴り響き、ディスプレイに座標が映される。

「クラックか!?」

「ああ、場所は・・・シャルモン二号店だ!」

「今は午後で客も多いはずだ!急ぐぞ!」

と皆で向かう。

「ああ!そうだ!こいつも!」

とデスクの上にあった三つのドライバーとロックシードが入ったアタッシュを持って俺もあとに続く。

 

 

ーーーーー

 

 

地下にある本部から地上・・・旧ユグドラシルタワーの前に出ると目の前に見覚えのあるバイクが停まっていた。

「あっ!これさっきの!何でここに・・・」

「何だこれは?お前のバイクなのか?」

「ああ・・・ってお前等がくれたんじゃないのか!?」

「いや、こんなバイクを送った覚えはない。横に何か書いてあるぞ。」

「えーっとなになに『ANV-FENRIR』?フェンラーってなんだ?」

「それ、フェンリルって読むんですよ。大地を揺らす者って意味で北欧神話にでてくる大狼の名前です。」

「ほぇー!カッケぇな!よし!いくぜ!」

とバイク・・・フェンリルにまたがりシャルモン二号店へと向かう。

「私達も行くぞ!」

と思い思いのロックビークルを取り出し、十馬に続く。

 

 

ーーーーー

 

 

その数分前、シャルモン二号店では・・・

 

「いやー!今日も大盛況だぜ!」

と眼鏡をかけた若者、城乃内秀保が椅子にふんぞりかえっていた。

すると

「バッカモォン!!」

「ヒィ!」

「あなたね、お客様が立って並んでらっしゃるというのに自分だけ座っているなんて何様のつもり!お客様は神様よ!しっかりそれを理解しなさい!」

とガッシリとした体躯とそれに似合わぬオネエ口調の男性、凰蓮・ピエール・アルフォンゾ(本名凰蓮厳之介)が城乃内の首根っこを掴み無理矢理立たせる。

「す、すいません!」

「フン!やっぱりまだまだ坊やね。今度もう一度鍛え直してあげるわ!」

「えぇ!?もうインベスもヘルヘイムも無いのに!?」

と二人が話していたその時!

 

床に次元の裂け目、クラックが現れ、中から大量の初級インベスと両腕に刃のついたカマイタチインベスが現れる!

「な!なんでインベスが!?」

「分からないわ!とにかく今はお客様の安全が第一よ!」

と凰蓮と城乃内の二人はインベスの群れに向かって走る。

「うわぁ!?」

「クッ!意外とやるわね!」

とすぐに弾き飛ばされてしまう。

「城乃内!オッサン!」

と横から現れたツートンカラーの服を纏った若者、ザックが凰蓮たちに駆け寄って来る。

「ノワの坊や!気をつけなさい!こいつ等結構強いわ!」

「ああ!とりあえず貴虎かミッチに連絡を・・・うわぁ!」

と連絡しようとするもカマイタチインベスに吹き飛ばされてしまう。

「くっ!このままじゃ!」

そのとき!

どこからともなくバイクの音が聞こえた。

「くらえ!」

と横からきた二台のバイクがインベスの群れに突っ込みそのまま奴らを弾き飛ばす!

「な!お前等は!?」

「よぉ!ザック!それに城乃内にオッサン!」

「こ、紘太!?」

「水瓶座の坊や!どうして帰ってきたの!?」

「ああ、それは後で説明する!今は俺と一緒に戦ってくれ!」

「でも戦おうにもドライバーもロックシードも無いし・・・」

「ほい!それならあるぜ!」

ともう一台のバイクに乗っていた少年が大きなアタッシュケースを投げてくる。

それを開けると中には三つのドライバーとロックシードが入っていた。

「これなら!いくぜ!オッサン!城乃内!」

「お、おう!」

「いくわよぉ〜!」

と三人がそれぞれドライバーを巻く。

すると凰蓮と城乃内のベルトにフェイスプレートが認証される。

どうやらザックが手にしたベルトが十馬の拾った量産型だったようだ。

「「「変身!」」」

『クルミ!』『ドリアン!』『ドングリ!』

『『『ROCK ON!』』』

『クルミアームズ!ミスターナックルマン!』

『ドリアンアームズ!ミスターデンジャラス!』

『ドングリアームズ!ネバーギブアップ!』

次の瞬間、アーマーを装着した三人はそれぞれアーマードライダーナックル、ブラーボ、グリドンに変わっていた。

「あの人たちもライダーだったのか!?そういや三年前も見た気が!」

と少年が驚いたように言う。

「よし!いくぜ!二人とも!」

「おう!」

「さぁて!久しぶりに暴れるわよぉ〜!」

と三人がインベスの群れと戦い始める。

と、危険を感じたのか群れのリーダーと思われるカマイタチインベスが逃げていく。

「あっ!待て!ってうぉっ!」

三人が取りこぼしたらしいインベスがこちらに向かって来る。

だが直前で飛んできた矢と銃弾により弾き飛ばされる。

「ここは私達にまかせろ!お前達はあのインベスを追え!」

と貴虎が変身した斬月・真と光実の変身した龍玄がインベスを足止めする。

「わかった!行こう!十馬!」

「ああ!了解だ!紘太さん!」

と俺たちはカマイタチインベスを追う。

「さて、さっさと片付けるぞ!」

「はい!兄さん!皆さんも行きますよ!」

「おう!やってやるぜ!」

「もちろんよ!メロンの君がやるのなら!」

「お、俺も!」

と再びアーマードライダー達とインベス達の戦いが始まる。

 

ーーーーー

 

 

「あっ!いた!」

俺たちは広場のようなところにカマイタチインベスを追ってきた。

「シャァァ・・・」

観念したのかカマイタチインベスが臨戦態勢になる。

「よし!いくぜ!」

「ああ!」

 

「「変身!」」

 

『オレンジ!』

『レモンエナジー!』

 

『『ROCK ON!』』

 

『オレンジアームズ!花道、オンステージ!』

『レモンエナジーアームズ!ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!』

 

次の瞬間、そこには二人のアーマードライダー、鎧武とデュークⅡが並び立っていた。

 

「「ここからは俺たちのステージだぁ!」」

と俺と紘太さんが叫ぶ。

 

「シャアァ!!」

と奴が襲いかかって来る!

 

「俺が矢で援護するんで紘太さんは奴を!」

「ああ!頼む!」

と俺と紘太さんはコンビで奴を追いつめる。

紘太さんも倉庫のときよりは力が回復しているらしく見事な太刀捌きで奴にダメージを与えていく。

「そろそろ決めるぜ!」

「はい!」

と二人でベルトを操作する。

『オレンジスカッシュ!』

『レモンエナジースパーキング!』

「ハッ!」

と俺が矢で結界を作り奴の動きを止める。

そしてそこに紘太さんと俺、二人のキックが炸裂する!

「せいはぁ−!」

「せいやぁー!」

 

「シャァァ!!」

奴は俺たちの合体技、『無頼エンド』をくらい爆発四散した。

 

「よし!こんなもんだろ!」

「ああ!やったな!十馬!」

 

「紘太さん!十馬くん!」

とインベスを倒したらしい光実や貴虎と先ほどの三人もやってくる。

「皆!」

と紘太さんが嬉しそうに言う。

 

「うぉっ!戦極凌馬!?いや、もしかしてさっきの!?」

「ああ、そうだけど・・・ってビートライダーズのリーダーのザックじゃん!?それにシャルモンの凰蓮何とかに眼鏡!?」

「ちょっと!?何とかって何よ!」

「眼鏡!?俺それだけ!?」

と皆でさっきの戦いが嘘のように再会を、あるいは新しい仲間の登場を喜ぶ。

 

そのとき

 

「あ〜あ!アーマードライダー増えるとか聞いてないんですけど!」

「まぁいいや。いたぶる鼠は多いほうが楽しいもんな!」

といつの間に広場の真ん中にいた謎の少年が声を上げる。

 

「な、なんだ?あいつ、いつの間に!?」

「お前何者だ!」

と俺と紘太さんが言う。

 

「俺?俺の名前は冥也。オーバーロードとしての名はダハーカ!そして・・・」

とその少年・・・ダハーカが取り出す。

戦極ドライバーとロックシードを。

「な!なぜお前がそれを!?しかもそのロックシードは!」

と貴虎が叫ぶ。

だがダハーカは意に介さず続ける。

「お前達を・・・地獄に送る者だ!」

 

「変・身。」

 

『ヨモツヘグリ!』

『ROCK ON!』

『ヨモツヘグリアームズ!冥・界、黄泉・黄泉・黄泉!』

 

次の瞬間、奴の姿はアーマードライダーに変わっていた。

 

「俺はアーマードライダーアメミト!さぁ!裁きの時だ!」

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 




第3話いかがでしたか?
必殺技の回し蹴りについてはガタックやアクセルみたいなイメージです。
ちなみに十馬のバイク、フェンリルのANVとはアンチ・ニヴルヘイム・ヴイークルの略です。

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