新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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ジャンヌ「どうも、皆様。お元気でしょうか。わたくし、藤和木弘のアシスタントのジャンヌ・ドラニエスです。」

レイ「やっほー!みんな、元気にしてた?聖剣使いこと、シャイニーハーツと新チーム、「セイクリッドソーズ」メンバーのレイ・オーバだよっ!」

ジャンヌ「今回は第85話をお送り…したいんですが…その…当の本人である藤和木が…。」

レイ「あー、ネットのバトスピWikiで、今度のカードゲーマー31号の特別パックの情報が来たんだよね。なんだけど…」

あー!!?なんでだ!何でジャンヌさんの情報だけまだなんじゃァァァァ!!?早く!レイさんとか出たんだから、ジャンヌさんのカードの詳細を早く出してくれ!バトスピWikiィィィィィ!!

ジャンヌ「…と、言った具合です。」

光樹「あいつ仕事しろよ…。どうも、皆様。ここではお久しぶりです。SSRと言う名のG主人公の和藤光樹です。肝心の藤和木が使い物にならないため、今回は俺も参加します。今回の85話では、黄金の頂に君臨せし者たち、ゴールドサァドと女神達との戦いです。」

ジャンヌ「光樹さん、今回はお話の紹介、ありがとうございますっ。」

光樹「あぁ、気にしないでジャンヌさん。藤和木も、アイツなりに来月までの間に二人のことを心配してるが故に…」

おっしゃ、キタ━(゚∀゚)━!ジャンヌさんのカードテキスト来たー!!!

光樹「テメェ!俺の気遣いを無下にするか!?ディメンションブレイカー!!」

ちょっと黙っとれい!!と同時にディメンションブレイカー!!(バチィン!!)さぁ、ジャンヌさんがまた病んでくれましたぜ!しかも、他のメンバーを排除する域にまで突入しましてさぁ大変!しかも召喚時効果条件がまたもぶっ飛んでます。もうレイさんとジャンヌさんだけのデッキを作れということですか、バン○イさん!?

光樹「そりゃないだろ!?というか同じ技でぶつけ合うとか…まぁいい。こっちはこっちで紹介し終えたからな?」

おお、それはどうも。さて、ようやく情報も届いたことですし、そろそろ本編へ!

レイ「強引すぎー!」

ジャンヌ「…あぁ、帰った時が楽しみです…♡」


第85話 黄金の頂の者たちの圧倒的な力

 

 

「ゴールドサァドですって!?三だか四だかしらないけど、せっかくの決勝戦に水をささないでくれるかしら!」

 

いきなりの乱入者に、初めに言い返したのは女神化したノワール、ブラックハートだった。ブラックハートに限ったことではないが、ノワールもまた、せっかくの対戦が邪魔されることには驚きと怒りを隠せなかったのだ。

そんなブラックハートに対し、ロボットに乗っていた小さな少女が反論を行なってくる。

 

「失礼ね!せっかく盛り上げてあげてるんじゃない!本当なら、課金どころじゃ済まない額を請求してるところなのよ!」

 

盛り上げて「あげてる」ですって!?女神である自分たちに対するその上から目線の言葉に、私は苛立ちを覚える。いきなり登場しておいて、しかもお金を取るような発言をするだなんて、何なの!?

それはブラックハートだけでなく、他の女神たちも思っていたことであった。いきなり女神である自分たちにいきなりそんなことを言うなんて、一体何を考えているのか、と。

しかし、こうも考えていた。そういったことを言うのは、彼女だけではないか。全体を見てみると、一番幼いのは先程の黄色いコスチュームが目を引く小さな少女。幼いのなら、そういうことを言っても、調子に乗っているだけだろう。すぐに他の3人が言葉を訂正するはずと考えた。

そこで、敵の狙いを見るためにも、先程の小さな少女の言った言葉についてグリーンハートが聞く。

 

「…お金が狙いですの?ですが、それを抜いたとしても、ゲイムギョウ界の覇権は譲りませんわよ。」

 

が、その質問をカジュアルな剣士風の服に銀髪の女性がバッサリと切り捨てる。

 

「ゲイムギョウ界の覇権?…興味ないね。」

 

お金が目的ではない。その言葉に疑問を持つ。なら、なぜ先程のようなことを言ったのか。

金銭目的ではないのなら、これまでの状況からして目的は女神との戦いを望んでいるということになる。ゲイムギョウ界の覇権すらも興味がないと言い切るのなら、それくらいしか目的は見当たらなかった。

 

「じゃあ、何か?わたしたちと戦うためだけに来たってことか?」

 

そこでホワイトハートが、それを口にする。目的が何なのかを知らなければ、今自分たちがどういう状況なのかも分からないからだ。

その問い掛けに、ファイター風の青色がメインカラーの女性が答える。

 

「その通り。以前から、一度女神様と手合わせしたいと思っていたんだ。」

 

その口調は、今までの者たちとは違い、比較的穏やかなものだった。一番話を理解していなさそうなイメージとは裏腹に、リーダー格を務めているように感じさせた。

しかし、その彼女からの話で本当に彼女たち「ゴールドサァド」たちは、自分たち女神らと戦おうとしているのだ。そんな自信満々に倒そうと思っている者たちに、パープルハートも余裕そうに言葉を発する。

 

「へぇ…。あなたたち、わたしたちに勝てるとでも思っているの?」

 

普段のネプテューヌが望んでいるような、主人公ぽさとは違った、悪役のような発言に対し、銃を持った赤色が基調の服を纏う少女が言い返す。

 

「出来るか出来ないかの問題じゃない。ただやるだけ。」

 

「いい覚悟ね。いいわ、わたしたちが相手してあげるわ。」

 

「パ、パープルハート、大丈夫なのか…?相手はいきなり乱入してくるほどの奴らだぞ?」

 

「問題ないわ。それに、ここで引き下がるようじゃ、女神の名前が傷つくわ。」

 

「………。」

 

少女の言葉は、正に彼らが、自分たちを悪に見立てて討伐しようとする正義の味方…「主人公」であるかのような雰囲気を出す。少女の言葉に返した女神化したネプテューヌの言葉も、返ってそれを助長しているようにも思えた。

それを心配するように、光樹が声をかけるが、そこはネプテューヌの発言で理解したようにそれ以上は何も言わず、スタジアムから下がる。

ネプテューヌの言う通りよ。私たちがここで引き下がるようなら、逆にシェアが下がる事態になる。ならなおの事。けれど、光樹の言うように、油断はし切らないわ。

その考え通り、女神化中のノワールたちも全力で戦う。ここで勝てば、女神の力をより一層示し、信仰も増えるはずだ。それに何より、勝負の邪魔をされた以上、ただで帰すわけにはいかないという気持ちがあった。女神に対し、ここまでされては怒りも我慢ができなかったからだ。

先程のパープルハートの言葉に従って、お互いに武器を構え、戦闘準備に入る。この状況は4対4。ならばここは1対1に持ち込むのがセオリーだとブラックハートは考えた。敵がどのような力を持っているか分からない状態での単体行動は危険かもしれないが、まずは小手調べということではそちらの方がいい。それに、ノワールとしてはこの4人の中で、誰が一番先に倒せるかという勝負もしていいと感じていた。いつものノワールとは違い、好戦的なブラックハートらしい考えである。

そこで女神化しているノワールは、他の女神たちにそのことを打診する。

 

「ねぇ、ここはいっそのこと、誰が一番先に倒すか勝負、っていうのはどうかしら?」

 

「あら、ノワールにしてはそういうのに興味あるのね?」

 

「おもしれぇじゃねぇか。」

 

「わたくしもそれには賛成ですわ。」

 

ノワールの考えに他の女神たちも賛成する。全員の意見が一致したところで、ブラックハートは再び相手の方を向き、叫ぶ。

 

 

 

 

「それじゃあ、行くわよッ!!」

 

 

 

 

黒の女神が狙いをつけたのは、銃を持った赤色の服を纏う少女だった。銃ということなら、接近戦には弱く、距離を詰め続ければ勝てるという考えからであった。ちなみにこの時、ネプテューヌは黄色のワンピースを着た幼女と、ブランは格闘家のような女性と、そしてベールは、興味がない、とゲイムギョウ界の覇権を一蹴した女性との戦いに入っていた。

まずは先制してブラックハートの大剣が振り下ろされる。

 

「まずは一撃で退かせて…」

 

しかし、その一撃を少女は背部に背負った、プロセッサユニットのような装備から粒子を吹かせて攻撃を回避する。

避けられたことに驚いたノワールに対し、その隙を突くように少女は背部のユニットを展開する。展開したコンテナ状のユニットから見えたのは丸型の姿。それがこちらに向かって一斉に放たれる。

それはミサイルであった。コンテナの中に入っていたため、攻撃が放たれてようやくそれに気づいたブラックハートは、すぐに後退してミサイルを回避する。ブラックハートの回避行動で、ミサイルは追いつけない…ことはなく、すぐ傍まで迫ってきていた。

速い!?いったいどこのメーカーのミサイルを…?今まで普通の人間が作り出した兵器としての誘導弾で、私を捕えたものは存在しない。それなのにここまで追いかけてくるだなんて…。

振り切ろうとしたブラックハートだったが、振り切る前にミサイルが爆発を起こした。既にミサイルの爆破圏内だったため、信管が起動し、爆発したのだ。爆発の衝撃で、ブラックハートはバランスを崩す。

 

「くぅ…避けきれないだなんて…!!」

 

何とかバランスを保とうとするブラックハートの目に、少女の姿が映り、驚く。なぜなら少女はこちらに銃を向けて全速力で駆け抜けて来ていたからだ。

少女は足を止めた後、射撃姿勢になる。両手の拳銃を好戦的な黒の女神に向け、連射する。目にも止まらぬスピードで撃たれた弾丸の雨を、ノワールは満足に回避行動を取ることなく攻撃を受けることとなった。

 

「ぐうっ!?けれど…まだ…!」

 

攻撃を受け、怯むブラックハート。しかし、このダメージは、まだブラックハートにとってはこの程度と思わせていた。伊達に何年も女神をやってはいない。そのプライドにより、すぐにノワールは態勢を立て直す。そして、敵を視界に捉え…ようとしたが、黒の女神の視界には目標の少女の姿がなかった。

それが一瞬の隙となる。上方から小さな炸裂音が響く。その方向を見ると、そこには空中に飛びあがった少女と少所の背負う黄金色の背部兵装コンテナから放たれたミサイルがいくつも確認できた。

しまった!さっきの攻撃はこの流れに繋ぐための…!ようやくそのことに気づいた私は、なんとかその射線上から退避しようとウイングユニットを噴射し、回避行動を取った。けれども、その攻撃は、先程も私を捉えたことのある攻撃。スピードも速く、すぐに迫ってきていた。

ここで避けきれないと判断したブラックハートはミサイルの迎撃に入る。自身の武器である大剣を構え、目の前のミサイルを一閃する。一閃されたミサイルは勢いを失くし、切った本人の斜め後ろで爆発を起こす。何とか目の前の危機を逃れたノワール。しかし…。

 

「それだけで終わりでは…ない。」

 

少女の冷徹な声が響くと同時に、地面に着地していた赤服の少女が背部の武装を動かす。今度はミサイルのコンテナとは逆の方にあった二門の砲身を構える。構えると同時に、一瞬でエネルギーを溜める。その動作で危険と察したブラックハートはそれを避けようとするが、その前に少女の攻撃が放たれる。

 

「レールガン、ホーミングレーザー、展開ッ!ファイヤ!!」

 

少女の叫び声と共に放たれた一撃は、ブラックハートの体に当たり、爆発を起こす。ビームの直撃で、黒の女神は黒煙と共に吹き飛ばされていく。

 

「きゃぁぁぁぁ!?」

 

攻撃をもろに喰らったブラックハートは、受け身を取れず、そのままスタジアムに体を打ち付けられる。まだ意識は保っており、なんとか起き上がろうとするが、起き上がるのと同時に、ノワールは危機を感じていた。

 

(不味いわね。こいつら、かなり強い。女神に勝負を挑んできたことだけはある。他の三人は…)

 

自分は押されつつあったが、他の女神たちとなら。少し卑怯な考えではあったが、他の女神が勝てればその女神と共に2対1になり、相手を押すことができると考えたのだ。

しかし、現実はそう上手くはいかない。ブラックハートの見る先から、三人の人影がこちらに向かって吹き飛ばされてきた。その三人は、もちろん、女神化したネプテューヌ、ブラン、ベールの三人だった。ノワールと同じく、彼女らもまたゴールドサァドたちにやられてしまったのだ。

この状況、誰がどう見ても、女神の敗北は明らかだった。もっと言うなら、これは完全敗北でもあった。ダメージを誰も与えられず、こちらは敵の攻撃を受けていた。いいようにやられてしまったのだ。

その敗北という事実に、ブラックハートは絶望を呟く。

 

「そんな…私たちが、負けるの…!?」

 

「…ありえないわ。」

 

ノワールの言葉に、女神化していたネプテューヌもそれに連なって呟く。その言葉は、女神の誰もが思っていたことだった。自分たちは女神で、この世界で一番強いはずなのに。この世界の平和を守る守護者なのに、いきなり出てきた存在に負けてしまったのだ。

その結果に、観客席からも、歓声が消え、動揺のざわめきが聞こえてくる。それに対し、女神たちを下したゴールドサァドたちはその結果に驚いていた。

 

「まさか、勝てるとは。」

 

「けど、勝って当然だよね!だって、私たち強いもん!」

 

青い服の女性の言葉に対し、黄色の服の少女は自信満々に言う。おそらく、最初は勝てるとは思っていなかったようだ。そんな者たちに負けてしまったのかと、ブラックハートは思った。

徐々にスタジアムに活気の落ちた声が充満していく。その光景に、グリーンハートとホワイトハートが負けを後悔する。

 

「せっかく、盛り上げたっていうのに…。」

 

「最後の最後にこれじゃあ…、しゃれになんねぇだろうが…!」

 

女神たちに、もはやこの状況をひっくり返す手はなかった。誰もが女神を諦め、突如現れた者たちに目を向けていく。負けたものには興味がないとでも言うように。

ただ女神は、この状況を静観するしかない…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思われた、その時だった。

 

 

 

 

「残念だけど、まだ戦いも、あんた達の目的も、終わっていないよ?」

 

「何?」

 

「!光樹!?」

 

ゆっくりとスタジアムに上がりつつ、そう声を発したのは、1人の少年だった。その少年は黒を基調としたジャケットを着て、青系統のズボンを穿いている。

この戦いの結末に、待ったをかけたその人物は、他ならぬ少年、和藤光樹であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

光樹が現れたその時、とある少女がその様子を見ていた。

少女は紺色の髪を編み込んでツインテールにしており、服装はスーツのような黒い服に、サスペンダーをつけてスカートのようなズボンを穿くスタイルとなっている。

他の人が見れば、こんなところにそんな服は恥ずかしい、と思うかもしれないが何故か少女の姿は他の者たちから認識されていなかったのだ。まるでそこに誰もいないかのように、一人も気にする素振りをすることなく。

そんな状態で、女神と突如現れたゴールドサァドと言う名の者たちの戦いを見ていたのだが、決着と同時に、彼女はとある準備にかかっていた。自身の計画を成功させるための足掛かりを、だ。だが、それを邪魔するかのように、黒い服を着た少年がゴールドサァドたちの前に立ちふさがったのだ。

少女は思ってなかったアクシデントに驚きつつも、この戦いを見ることにした。何せ、自身が「創り出し」た魔女と魔神、そして、彼女の相棒ともいえる者の創造した機動戦士と機械魔神を討ち果たしたのだから。「本来」なら、こういうことにはならなかったと聞いていたが、彼女はむしろ逆にいい感じだと思っていた。

 

(面白いじゃないか。記憶を失って半人前の黒の烏と、黄金の戦士たちの戦いは。)

 

少女はこの唐突の戦闘に興味を持った。そこで、その準備を少し遅らせ、少年とゴールドサァドたち、そして、「もう一つの黄金の戦士たち」をこの目で改めて見ようと考えたのだ。

これまでにない混沌。それが何を成すのか。それが彼女を期待させる。

 

「…さぁ、見せてもらおうじゃないか。「アイツ」に負け続け、悲しみの連鎖に引き込まれ続ける者の、足掻く姿を、ね?」

 

少女は口角を上げ、不気味に笑みを浮かべつつ、そう呟いた。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。さて、前書きは何か変なノリでしたけど、いよいよバトスピは詩姫の時期になります。

ジャンヌ「詩姫の聖夜祭に始まり、カードゲーマーの記念パックの「セイクリッドソーズ」の通販販売、そして、ディーバブースター「詩姫学園」…」

レイ「私達だって、駿太君達の十二神皇に負けないんだから!!」

マジでお願いします、バン○イさん。今度こそ詩姫達が活躍できる優しい世界を…

光樹「残念。バースト封印起動。アバランシュ・バイソン召喚(笑)!『要塞』発揮!」

やめろ!それシャレにならんから!!

ジャンヌ「って、藤和木!今回の話の方にも目を向けてくださいっ!!」

おおっと、そうだった。さて、最後の方に光樹君がまたも女神の危機に立ち上がる!

レイ「光樹君、女神様達を、女神の地位を守って!!」

光樹「あぁ、もちろんだ。女神を倒したかったら、俺を倒してみろ、チートゴールドサァド!俺のゴッドクロスが倒してやる!!」

…これでフラグ何本立ったかな?

鈴「一、ニ、三…四本くらいかしら?」

光樹「ちょっと!?なんで鈴まで…っていうか、俺はフラグ立ててないって!」

さぁ、フラグをはたき折れるか?さて、今回はここまでとしましょうか。

レイ「りょーかい!次回は水曜日辺り!」

ジャンヌ「わたくしたちの…グラン・ロロへ一度帰還する前の、最後の日です…。」

いやー!私を置いてかないで―!!

光樹「いや、別に今生の別れでもないだろうに…。」

鈴「次回もよろしく、と言っておくわ。次も見なさい。」

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