新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも皆様方、お元気でしょうか。台風が接近してこっちは大雨です。藤和木弘です。あれ、なんか先週も同じこと言ったような…。

ジャンヌ「藤和木、先週もちょうど台風が接近している時の投稿でしたよ。どうも、皆様。ジャンヌ・ドラニエスです。」

レイ「先週も雨だし、なんか気持ち落ち込んじゃうなー。どうも、みんな!レイ・オーバだよっ!」

そうか、先週は研修旅行前で、雨よ!早く温帯低気圧に!とか言ってたんでしたっけ…。

レイ「そうそう。それで藤和木が雨の音は夜聴くといいって言ってたよね。確かにいいかも!」

おお、そう思っていただけるとは…あれ?先週…何か言われたような…。

ジャンヌ「えぇ、藤和木には、わたくしリスペクトのジャッジメントの投入について、次回答えると言ってましたよ?」

\(^o^)/やっべぇ、そんなことあったな。まぁ、とりあえず今のところの決断を言っておこう。

ジャンヌ「さぁ、答えは…!」

結論、回してみないと分からん!( ー`дー´)キリッ

レイ「ええー!?」

ジャンヌ「ちょっと!それ答えになってませんよ!?」

というか今そんな話している場合じゃねぇ!今回は第75話、投稿ですっ!

レイ「あ、流した。」

ジャンヌ「もうっ…!後で聞きますからね。と、今回はシェアリングフィールドを打ち消された場面ですね。」

そうそう、原作ではここは序盤の見せ場なんだけど、ちょっと…話の展開を変えてあります。

レイ「どんなところを?」

それは最後まで見れば、原作知っている人なら分かりますよ。まぁ、それ見て、あれ、全然違くね?と思われるかもしれませんが。

ジャンヌ「それは、見ないと分かりませんね。」

レイ「じゃあ、早速本編に行こう!」


第75話 絶体絶命!次元を超えて届く思い(シェア)

 

 

「…なんで…どうして…」

 

オレンジハートへ変身したうずめは絶句する。

うずめは、シェアリングフィールドを形成し、そこで一気に攻めるというつもりだった。ネプギアに指示された作戦だった。この前は成功した、だから今回も問題ないはずと思っていた。

だが、現状は違った。展開されるはずのシェアリングフィールドは、展開される途中で砕け散ってしまったのだ。

展開できないことに困惑するうずめに対し、危機が迫ったような声でネプギアが叫ぶ。

 

「うずめさん!」

 

「うっ…。」

 

分かってる。ぎあっちが聞きたいことは。うずめだって、こんなのわけが分からない。でも、何でかシェアリングフィールドが展開しない。

状況を理解しきれていなかったネプギアが、うずめにしっかりするようにと声をかける。

 

「うずめさん、しっかりしてください!敵は目の前なんですよ!!」

 

ネプギアの言葉に対しうずめは疲れ切ったような様子息を乱す。フィールドを再展開するように力を込める。しかし、フィールドはいつまでたっても展開されない。

うずめも焦っていた。なぜ、シェアリングフィールドが展開できないのか。ネプギアの言う通り、しっかりしないといけないのと、早く展開しないと敵にやられるという、二つの焦りが、うずめにかかる。

早く展開しないと…うずめがこの作戦の要なのに!シェアリングフィールドを展開させようと腕のシールドパーツを何度も起動させる。でも、すぐに機能が止まっちゃう。まるで、何かに止められているみたいな…。

 

「はぁ…はぁ…。」

 

それを繰り返していく内に、うずめも体力を消費していく。怪我を負った状態で、負担が大きい行動を何度も繰り返すことは、けが人にとってはそれだけで多くの負担がかかっていく。

大きなネプテューヌと光樹も何が起きているのかをそれぞれの相方たちに聞く。

 

「クロちゃん、何がどうなってるの?途中までは成功してたよね!?」

 

「ゼロ、これはどういうことだ?何でシェアリングフィールドが展開しない!?」

 

二人からの問いに、クロワールとゼロ、人工生命体と機体OSが状況を分析、その見解を述べる。

 

「…あの野郎、まさか打ち消しやがったのか。」

 

「打ち消す?打ち消すって、どういうことなの!?」

 

『まだ仮説だが、おそらくは、あの二体からシェアリングフィールドの形成成分であるシェアエナジーの反質成分を展開すると同時に放出。エネルギー結界を打ち消していると想定する。』

 

「まさか…そんなことが…いや、アニメでもアンチシェアクリスタルがシェアの力を打ち消していた。ありえない話じゃないな…。」

 

予想外の対策に、絶句する。本当にそんなことをしているのかという疑いもうずめたちは思っていた。するとそれの真相が思わないところから出てくる。ダークメガミとエクストリィムが高笑いをし始めたのだ。

 

「ハーッハッハッハッハッハ!」

 

「哀レ哀レ!クハハハハハハ!!」

 

「その声は、マジェコンヌに…エクス!?」

 

ネプギアがその声の本当の主の名を上げる。うずめにも分かる。今までの唸り声と違って、その笑い声には聞き覚えがあったからだ。

ダークメガミとなったマジェコンヌとエクストリィムとなったエクスが嘲笑いながらシェアリングフィールドが展開できない理由を明らかにさせる。

 

「久シイナ、小娘共ヨ。マサカ、コノ私タチガソノ対策ヲシテイナイトデモ思ッテイタノカ?」

 

「対策って……。シェアを打ち消すことなんて、そんなことできるわけが…。」

 

「デキルサ、紫ノ女神ノ妹ヨ。我々ト、クロワールカラ奪ッタ、異次元ノ原初タル女神ノ力ガアレバナァ!」

 

原理はどうであれ、はっきりとしているのは、今うずめたちが非常にピンチな状況ということだった。ダークメガミたちと互角以上に戦える切り札であるシェアリングフィールドを展開しても、その度に敵が考え出した「対策」がある限り、うずめたちに勝ち目はなかった。

絶望にくれるうずめとネプギア、大人ネプテューヌらに対し、マジェコンヌは高笑いをする。

 

「運命ハ既ニ決マッテイル。貴様ラノ抵抗ハ無意味ナノダ!ハーッハッハッハッハッハ!」

 

それだけでも、うずめたちは圧倒される。だが、それだけでは終わらない。

そこにエクスまでもが敗北を受け入れるように言ってくる。

 

「貴様ラニ勝チ目ハナイ。諦メロ!そして終焉ヲ受ケ入レヨ!!」

 

その言葉と共に、背部の高出力ビームソードを抜き放ち。うずめたちに切っ先を向ける。もはや万事休すだった。

最悪の状況に、うずめは絶望に陥ってしまう。

もうダメだ。これじゃあ、勝てないよぉ…。うずめは、自分が無力であることを悔いる。

 

 

 

 

「…もう、ダメなの…?やっぱり、うずめは、ダメな女神なの…。何も、守れないの…。」

 

 

 

 

涙ながらに、うずめは呟く。もはや再び立ち上がる気力もあるようには見えなかった。もはやこれまで…。

だがそこに、叱咤の声が響く。耳元で響く。

 

『まだ諦めるのは早いよ、うずめ。』

 

「………ほにゃ?」

 

その声は、先程までうずめたちとはいなかった、ある人物の声だった。そして、待ちに待った人物の声でもあった。

その声は、まさか…。うずめはその声の主の名を聞く。

 

「…その声…海男なの?」

 

この懐かしさを感じる声、そして、この言葉遣い。うん、間違いない、海男が来たんだ!

すぐにうずめはその声のしたシールドユニットの通信機能を起動させる。すると、やはりその、うずめの待っていた存在、海男の姿が映った。

どこにいたのかという疑問と、やっと来てくれたことに喜びがうずめに同時にやってくる。海男が来てくれたというだけで、今のうずめに、嬉しいことはなかった。

しかし、今ようやく海男が来たのはなぜなのか、という疑問も、うずめの脳裏に過ぎる。しかし、それは海男が説明に入る。

 

『待たせてすまない。少々準備に手間取ってしまった。』

 

「それって、どういう…。」

 

うずめはそう聞く。うずめには、海男の言っている「準備」が、一体何なのかを理解できていなかったからだ。

うずめはしばらく茫然としていたが、周りに起こった変化により、徐々に状況を理解していくこととなる。

まず、周りに光の粒子が浮遊し始める。まるで地面から浮かび上がる雪のような光。しかし、それに力を感じる。それを見ていたネプギアが、まず気づく。

 

「この光…そして、この力…。これって……!」

 

「シェアエネルギーだ!けど、なんで!?何でこんなにシェアがあるの!?」

 

うずめもその正体に気づく。そう、その光は、まぎれもないシェアエネルギーだった。これほど視覚化するのは、とてつもないまでのシェアエネルギーが一点に集中しているが故の現象であった。いわゆる、シェアエネルギーのオーバーフローとも言うべき状況だった。

しかしながら、先程うずめが言った通り、なぜこの場にシェアエネルギーがあるのかという疑問が残っていた。

シェアは普通、人、この世界ではモンスターたちのいる所から発生するはず。だけど、こんなところに、モンスターたちがいるわけが…いたとしても、敵のモンスターだけのはずなのに…。

だがしかし、それはうずめたちの目の前に現れた海男の発言により明らかになる。

 

「もしもの為、保険をかけておいて正解だったよ。」

 

「海男!?どうしてここにいるの!?」

 

「ここにいるのはオレだけじゃないよ。君を慕う全てのモンスターが、ここにいるのさ。―――――それも、みんながシェアクリスタルを持ってね。」

 

本拠点から消えていたモンスターたちが、うずめたちの戦う場所に集まってくるなんて…。みんな、木津付いたりするかもしれないのに…。

 

「みんな…。避難したんじゃ、なかったんだ…。」

 

うずめはそう呟いた。その行動に、光樹も海男の行動を理解したように頷く。

 

「そうか…うずめの持っていたシェアクリスタルはネプテューヌを転移させたときにかなり使っていた。それに、本拠点にいたモンスターたち全員に持たせるためにはシェアエネルギーを生み出す媒体であるシェアクリスタルを多く手に入れる必要がある。…海男、もしかして、昨日の…」

 

光樹の思いついた予想は、海男の口から語られる。

 

「そう。光樹の言う通りだよ。黙っていてすまなかった。少々シェアクリスタルの探索に手間取ってしまったのだ。」

 

海男は怪我をしたうずめでも、マジェコンヌと戦えるように、これほどまでの対抗策を取っていたのだ。その手際の良さは、流石海男だとうずめは感動する。

けれど、海男だけじゃない。これだけのシェアエナジーを生み出しているモンスターたちみんなにも感謝だよ!

盛り上がっているうずめとは対照的に、大きなネプテューヌは話に付いていきにくいこともあってか、光が見えるほどのエネルギー量と比例するモンスターの量に一人驚く。

 

「けど、この光の数だけひよこ虫やスライヌがいるって思うと、それはそれでちょっと気持ち悪いかも…。」

 

大きなネプテューヌの言う通り、この光の量だけ、味方のモンスターたちはここを包囲するように包囲・展開していた。その量はかなりの数だったが、この作戦に参加したメンバーは、その準備のために、海男に率いられてダンジョンや廃墟を巡って、シェアクリスタルを全員分集めていた。

それにより、これだけのシェアが発生するまでに至っていた。これほどシェアが集まったのをうずめは見たことがなかった。

うずめたちが救援に盛り上がっている一方で、その状況を見ていたマジェコンヌたちは対照的に苛立ちを口にする。

 

「忌々シイシェアノ光メ!」

 

「コレデ、勝ッタ気ニナルナ、小魚ドモォ!」

 

「シェアクリスタルだけではない。オレたちのうずめへの想いを打ち消せるものなら打ち消してみるがいい。」

 

しかし、ラスボスである二体に対し、海男は自信満々に答える。その言葉の通り、更にシェアの力が強くなっていく。そのシェアに込められた思いに、ぎあっちも頷く。

 

「なんて暖かいシェア…。」

 

とても暖かい、みんなからの期待と応援が、うずめの中に流れ込んでくる。

 

『うずめさん、諦めちゃだめなのです。』

 

『僕たちのシェア、使って下さい!』

 

『いつも僕たちの代わりに痛い思いをさせてごめんなさい。』

 

『一緒に戦えなくても、シェアを送るくらい僕にだって…!』

 

『うずめさん、負けないで!』

 

「なに、これ…?エビフライたちの声が、頭に…ううん。うずめの心に響いてくる。」

 

「きっと、うずめさんの仲間たちの想いがシェアエネルギーに乗って流れ込んできているんです。」

 

うずめは、その思いに感動していた。今まで守ってきたモンスターたちが、今度はうずめたちを助けてくれている。直接戦う力はなくても、思いの力が、うずめたちを手助けしてくれてる。ぎあっちの言う、シェアエネルギーとして。どうしよう、涙が出てきちゃうよ。

 

「みんな…。」

 

「うずめ。いつも君にばかり戦わせてすまない。だが、今は、オレたちも一緒だ!」

 

「海男…。―――――うん!」

 

海男のその言葉に、涙をこらえるうずめだったが、いつまでも感激に浸っているわけにもいかない。力をくれているということは、マジェコンヌたちに攻撃されることを意味している。早くフィールドを展開しなければ、エビフライたちモンスターたちにも被害が及ぶ。

モンスターたちの声援を受けて、失意の中から復活したうずめが、再びシェアリングフィールド形成の声を響かせる。

 

「シェアリングフィールド、展開ッ!」

 

その声と共に、再び盾のパーツに光が灯る。展開を開始し、エネルギーが放出される。

だが、それをやすやすと許すマジェコンヌたちではなかった。それを見て、マジェコンヌとエクスが動く。

 

「無駄ダ!シェアナド、何度デモ打チ消シテヤルワ!」

 

「全テ受ケ入レヨ!絶望ヲナ!」

 

「くっ…!」

 

その声と共に、黒いオーラのようなものがマジェコンヌたちを覆う。そして、そのオーラを衝撃波として飛ばしてくる。

衝撃波はそのまま三次元的に放たれ、シェアリングフィールドとぶつかり合う。しばらくの間ぶつかり合っていたが、二つが弾け合うとどちらも消滅した。しかし、それは同時に、こちらのシェアリングフィールドも消滅してしまったということだ。

そんな…これでも駄目なの?うずめの今できる最大限のシェアリングフィールドを張ろうとしたのに…。

 

「そ、そんな…!?うずめたちのシェアを全部使っても、まだ足りないっての!?」

 

うずめたちの全力をかけた展開を、マジェコンヌたちはそれすらも打ち消してしまったのだ。もはやうずめたちに逆転の目はないのか…。そう思われたその時。

懐かしの声が、耳に響く。

 

『でしたら、こちらのシェアを使って下さい。』

 

「いーすんさん!?」

 

その声にネプギアが一番に気づく。そう、その声の主は、ネプギアたちの保護者とも言える、プラネテューヌの教祖、イストワールだった。

だがしかし、それだけではなかった。

 

『おまたせ、ネプギア、光樹。いーすん、完全復活だよ!』

 

「ネプテューヌ!間に合ったのか!?」

 

そう、それは小さなネプテューヌの声であった。久々の登場が、うずめの盾のパーツに変化しているヴィジュアルラジオを通してのものだったが、それでもこのタイミングで電話がかかってくるということは、悪い流れではないとうずめたちを奮起させる。

小さなネプテューヌも、待たせたことについて詫びる。

 

『当然!逃げも隠れもするけど、嘘は言わないのがわたしだもんね!』

 

ねぷっちの言う通りだ。世界を隔ててても、ちっちゃいねぷっちは、うずめたちの味方なんだ…!けれど、通信が繋がっただけじゃ、何も力にはならない。いや、声が聞けただけでも、嬉しいし、まだ諦めないという気持ちは浮き上がる。

すると、ネプテューヌと共に話していたイストワールがこの状況の打開策を伝える。

 

『うずめさんの端末を通して、こちらの世界のシェアエネルギーをネプギアさんに送ります。きっと、ネプギアさんなら、うまくシェアを使いこなせるはずです。』

 

それは、ネプギアたちの世界にて得られたシェアを、こちらの世界で使うというものだった。別の次元のシェアも使ってなら、単純なエネルギー量でなら、シェアリングフィールドを解除させるほどの黒い波動を打ち消せるかもしれない。

その可能性に、かける他何もなかった。だから、うずめはぎあっちに頷く。それに対し、ぎあっちも理解したみたいで、頷きを返すと先程の言葉に返事をする。

 

「はい、分かりました!」

 

その言葉と同時に、イストワールはエネルギーの転送を開始する。

 

『ネプギアさん。あなたに力を―――』

 

ヴィジュアルラジオ改を通して、ネプギアにシェアエネルギーが送り込まれる。シェアを受け取ったネプギアは、胸の前にシェアクリスタルを出現させて、女神化する。

女神化したネプギアは、そのシェアの力に安心した様子を見せる。

 

「この懐かしさと温かさ…うん、これこそ私の世界のシェアエネルギーです!これをうずめさんのシェアエネルギーに共鳴させれば!」

 

シェアを受け取ったぎあっちは、うずめの方にシェアの共鳴を行う。シェアとシェアが混ざり合う感じを、うずめも感じる。

うずめの世界のシェアとは、少し違う…けれど、本質的には同じような力を感じる…。これが、ぎあっちと小さいねぷっちの世界のシェア!

その輝く思いを受けて、二人はまたマジェコンヌたちに顔を向ける。その二人に対し、大小のネプテューヌの応援の声が重なる。

 

『二人共、いっけええぇぇぇーーー!!』

 

『はああああああああああああ!!!!!』

 

二人の力のこもる声が響く。

シェアの光が、加速度的に瞬く。これならいける。誰もがそう思った。

 

 

 

 

しかし。

 

 

 

 

「我ガ居ル限リ、モウ貴様ラノ思イ通リニハサセン!!タキオン・スライサー、ダークネスドライブ!!」

 

エクスが振ったビームソードが、その輝きを断ち切る。断ち切れた光が霧散していく。

 

「そんな…。」

 

「嘘…でしょ…?」

 

ネプギアとうずめが絶句する。三度目のフィールド展開を阻止されてしまった。

ネプギアに溜められていたシェアも、先程の展開で霧散した。もう、うずめたちに、残された手はなくなった。

ゆっくりと、だが壮大に足音を立てて、敵はこちらに迫る。しかし、うずめに、もう立ち上がる気力はなく、へたり込んでしまった。

もう、本当にダメだ。結局、世界を救えないまま、ここで…。うずめは完全に諦めていた。うずめだけじゃない。ぎあっちも、おっきなねぷっちも、海男も、ちっちゃいねぷっちも、、光樹も、誰もが言葉を失うように黙っていた。

全てを受け入れるかのような姿に、マジェコンヌは高笑いを見せる。

 

「ハーッハッハッハッハッハ!コレデモウ終ワリダナ。ココデ果テルガイイ、女神ノ小娘!」

 

 

 

 

その時だった。

 

「…きらめるな…」

 

そんな小さな声が響く。誰が発したのか、分からなかった上、聞き取れなかったので、何を言っているのかも分からなかった。

涙で目の前が良く見えないでいると、後ろの方から風が通る。それと同時に、涙で見えない視界の中で、黒い物体がうずめの目の前にいることを感じ取る。

 

(…この姿…は?)

 

黒い姿ということは、この場に二人しかいない事を指す。一人はパーカーが黒い少女、そして、もう一人は黒い鋼鉄を纏った少年。しかし、先程聞こえた声は、間違いなく、少年のものだった。それが意味するのはただ一人の存在だ。

涙をぬぐったうずめの目に見えたのは…。

 

 

 

 

「まだ、諦めるなよ!」

 

ゴッドクロスを身に纏った、光樹の姿であった。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。さぁ、原作と違う所はどこかな?

レイ「…どこ?」

ジャンヌ「…すみません。なんで三度目のシェアリングフィールド発生が出来なかったんですか!?」

レイ「え!?本当なら三回目で張れるの!?」

ジャンヌ「はいっ!藤和木の編集中に見ていた場面では、確かに三度目の正直と言わんばかりにシェアリングフィールドを張ることが出来たのに…。エクスのせいですよね?」

ジャンヌさんご名答。ぶっちゃけエクスがいるなら、こういうこともあり得るんじゃないかってことで変えさせていただきました!いや、だって原作ではマジェコンヌ単独だったし、仲間いるならこうなるんじゃないかなと。

ジャンヌ「まぁ、確かに…。」

レイ「でも、そこで光樹君が前に出たね!さぁ、光樹君がこの流れを変えてくれるのかなっ?」

それは次回で明らかになりますよ。さて、今回はここまで!

レイ「次回は日曜日辺りだって。」

ジャンヌ「ちなみに藤和木はその日、またバトスピの大会だそうです。それも新作の赤緑を崩して作る赤白混色だそうです。」

今度こそ!優勝をもぎ取ってみせる!では次回もお楽しみに!







ジャンヌ「さて、藤和木。分からないと答えた理由を…」

いや、だってさ、私ジャッジメントの追加ターンで何度かピンチを切り抜けているからさ。

レイ「でも赤白でジャッジメントって出せるの?」

一応、コアブーストをできるようにメインド・ウルフを入れてるし、何より今回の弾で出たレーシングペンタンを入れてる相手に、このままだと決めきれない可能性があるからな。

ジャンヌ「でも…。」

でも、結局決めるのはカードが売られるようになってからだな。まだ売られてないから、実際にデッキを作れないし。まぁ、10月1日、2日の店舗決勝までには決めますよ。だから対戦相手、二人共お願いしますよ?

レイ「うん、りょーかい!」

ジャンヌ「…はいっ!」

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