新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも、皆様、お元気でしょうか?台風また発生したそうですよ?良かったね、学生の皆様!藤和木弘です。

ジャンヌ「とかいう藤和木も、学生ですよね…。どうも、皆様。ジャンヌ・ドラニエスです。」

レイ「うーん、やっぱり雨ばっかりは嫌だなぁ。早く晴れて欲しいよっ!どうも、みんな!レイ・オーバだよっ。」

うーん、私は夜に雨が降ってくれると、心が安らぎますね。なんか静かな中、雨の音きくと面白いっていうか。

ジャンヌ「あら、藤和木はそういった物にも興味があるんですね。なんだか物静かな感じですね。」

元々私、学校ではこれほどしゃべりませんけどね。そっちの方が本来の性格に近いというか…。

レイ「雨の音かぁ。私は雨そんなに好きじゃないから、そういうの聴く暇がないなぁ。」

聴いてみると面白いですよ。二人もそういうの意識してみると天気も面白いですし。
さて、それでは今回もお話展開です!今回は第74話をお送りします。

ジャンヌ「ネプギア様とうずめ様の決意の裏で、光樹さんも何かが起こりそうですね、このタイトルは。」

レイ「最近起こってなかったあの思い出しかな?」

さぁ、それは本編を確認して見て下さいませ。


第74話 決戦前夜のフラッシュバック、作戦開始

 

 

ネプギア達が風呂に入っている間、光樹はゼロと共に、武装の最終チェックを行っていた。ゴッドクロスを装着し、ANロング・メガ・マグナムの動作確認や、ウイングユニットの稼働状態、そしてAN高純化射撃兵装「オーディン」の出力確認など、それらをゼロの指示通りに確かめていく。

 

「『オーディン』、動作確認、どうだ?」

 

『問題なし。射撃シークエンスも正常に稼働確認。全機能問題なし。次、腕部のANノイズドエナジーヴァリアブルリアクタービームシールドの展開、およびリアクターシステムの動作確認だ。』

 

「分かった。…にしても、これ多いな。チェック項目。」

 

光樹は思わずそう呟く。先程から、他の武装もチェックしているが、武装の数が多いため、疲れが溜まってきていた。先程、ネプギアが風呂に入るのを目撃していたので、後で自分も入ろうかと思っていた。

そんな光樹の呟きに対し、ゼロが無理もないということを言う。

 

『機体が強力な分、こうしたチェック項目も多くなる。特に明日の戦闘は過度な物となる。激戦を戦い抜くためにも、今の状況では我ら自身がこうした武装チェックをする必要がある。』

 

ゼロの言い分も分かる。ここ一番とも言える戦いで、動作不良が起きたりすれば、逆転の一手を与えてしまうことは間違いなかった。

だからこそ、今を手抜きでやるわけにはいかない。光樹もそのことについて言及する。

 

「だな。一番大事な所で失敗して、他のみんなに迷惑をかけたくないしな。…よし、動作確認終了!次は?」

 

『これでゴッドクロスの武装の整備は終了した。後は、メガミブレイカーの整備だけだ。』

 

その報告を聞いて、ようやく終わりが見えてきたことを知る。これが終われば、明日に備えて寝支度を整えるだけだ。光樹も早速メガミブレイカーの動作確認に入る。

しばらく砲撃体勢に入ったり、砲身の稼働アームの動作を調べていた所で、ゼロが光樹にとある話をする。

 

『…光樹、次の作戦だが、最悪、現状のゴッドクロスでは撃破出来ない可能性…いや、未来がZEROシステムによって明らかになっている。』

 

「マジかよ…それじゃあ、どうするんだよ?」

 

まさかの敗北宣言に、光樹も動揺する。しかし、それに対して、ゼロはそうならないための策があることを告げた。

 

『だが、最後の切り札が、その機体にはある。変形機構を流用した、最後のモードが、その機体には。』

 

「最後の切り札…。」

 

その言葉の響きに、光樹も思わず食い入る。

最後の切り札なんて、ガンダム世界ではあまり聞こえがいいものじゃないが、それでも今はありがたいことだ。それさえあれば、この戦いでも勝てることだろう。

そう意気込む光樹であったが、それには隠れた意味がもう一つあった。「最後の」と名前が付くということは、追い込まれた末の、一か八かの一手ということ、それしか手が無いという状況でのみ使用する機能ということだった。

そのためゼロも光樹に進言する。

 

『ただし、その機能は「その時」が来た時に、こちらが指示する。今は考えなくていい。』

 

「おいおい…その機能はチェックしなくていいのか?」

 

『問題ない。こちらがリザーブ内で調整する。もう遅い。光樹、貴君も休息を取れ。』

 

光樹の問い掛けに素っ気なく返すと、ゴッドクロスが装着解除される。地面に着地すると、光樹の肌が外気に触れる。

まったく、ゼロも気になることを残してくれる。俺はそう思う。けど、ゼロの言う通りだ。最後の切り札は、最後まで取っておくもの。使わないに越したことはないんだからな。

そう思っておくことにした光樹は寝室に使っているテントに戻り、休息を取った。

 

 

 

 

その時だった。

 

 

『俺は、人を越えてみせる!このシステムでっ!』

 

 

 

 

「!?」

 

一瞬、脳裏にその言葉と同時に、光り輝く機体の姿を見る。慌てて起き上がるが、その時には既にそんな機体の姿は一つもなく、テントの内部が目に見えるだけだった。

…気のせいか。そう思った俺は、再び眠りにつく。

しかし、これは起きることだった。それも近い内に。その機動兵器の姿を、力を、それをまだ、光樹は知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

決戦の朝は来た。

朝、といっても、この世界に太陽がはっきりと昇ることはない。時計だけがその時間を知らせるだけだった。

しかし、ここに集ったマジェコンヌとエクスの討伐メンバーたちの目は、はっきりと中心にいるうずめに対し開いていた。全員が、ラスボスを倒すことに対し、やる気を見せていた。

そんな様子を見て、俺も倒れるわけにはいかないと思った。正直言って、今もまだ頭がくらくらしたり、怪我の痛みが残っていたりした。もっとも、前半の方は大きいねぷっちに頼んだ「荒療治」の影響もあるだろうが。

そのように限界をとっくに超えていたうずめだったが、それでもこうして前に立つ。そして、決戦前の確認を行っていく。

 

「さて、勝負の時間だ。」

 

うずめはいつもの調子でそう告げる。しかし、心配に思ったネプギアが、体調について聞く。

 

「うずめさん、体は大丈夫なんですか?」

 

治療をしたぎあっちとしては、ちゃんと薬が効いているのかどうかが気になったんだろう。けれど、ちゃんとぎあっちの薬は効いてる。だから俺は、大丈夫だってことを伝える。

 

「あぁ、ぎあっちのおかげで、すこぶるたぎってるぜ。それに、でっかいねぷっちにスペシャルネプビタンVⅡを大量に貰って浴びるように飲んだからすこぶるたぎってるぜ。」

 

「はい!?」

 

「浴びるようにって…どんだけ飲んだんだよ…。」

 

その発言に、ネプギアも光樹も驚きを見せる。というよりは、その発言に引いていた。流石に浴びるように飲むというのは、言い過ぎのような気もする。

しかし、うずめの発言は事実であった。その時の様子を、うずめは語る。

 

「ドラム缶一杯分くらいだな。途中、鼻血が出たけど、かっこ良く飲み干してやったぜ。」

 

「あ、だからドラム缶が薬臭かったんですね…。」

 

その説明でネプギアも思わず納得してしまう。実際、昨日の風呂の時にも、お湯を沸かす前に薬のような臭いを感じていた。あの時はなぜだろうとネプギアは思っていたのだが、その時は気のせいだと思い、気にすることはなかった。

しかしながら、その話に対する声は、まだ続く。

 

「って、ドラム缶!?あれはそんなに大量に飲むような物じゃありませんよ!?」

 

「…ドラム缶をコップ代わりにって、どんなんだよ…。というか、よく飲めたなって俺は思うんだけど。」

 

ネプギアが再び驚き、光樹が茫然とする。二人もその惨状とも言える状況に頭を抱えていた。

返って心配される声が聞こえるが、それでも、今はこうするしかない。無理にでも決戦の場に立つためには、こうしなきゃダメだ。でっかいねぷっちには無理を言ったから、それにはとても感謝してる。

一方、ネプギアがその薬であるネプビタンVⅡを作った本人である大きなネプテューヌに対し困惑の声を上げる。

 

「てか、お姉ちゃんもお姉ちゃんだよ!うずめさんに何飲ませてるの!」

 

それは、あまりに無茶な行動にむしろ背中を押す形となった大きなネプテューヌへの叱りだった。しかし、それに対して大きなネプテューヌは軽く言う。

 

「いやぁ、だってうずめが飲みたいって言うからさ、つい張り切って作っちゃったよ。テヘペロ☆」

 

「て、テヘペロって…。」

 

「やりすぎちゃったテヘペロとは、正にこのことだな。まぁ、それで大丈夫なら問題ないってことだ。むしろ無理してでも元気になってくれたのは、喜ぶべきことだって。そう思っておこうぜ、ネプギア。」

 

「光樹さん、諦めたんですね…。」

 

それに対し、光樹も呆れてそれに乗る形となった。その様子にネプギアも少し悩む。そこでうずめはネプギアを納得させようと、大きなネプテューヌに責任転嫁しないようにすべく話す。

 

「俺が無茶を頼んだんだ、あまりでっかいねぷっちを責めないでくれ。ぎあっちは絶対止めただろうからな。けど、一晩で治すにはあれくらい無理はしょうがないさ。光樹の言う通り、こうして元気になったことを喜んでほしいぜ。」

 

うずめの言葉に、ネプギアも、そして光樹も理解を示したように頷く。さらに追加で、うずめは言った。

 

「それに、今度こそ最後の戦いなんだ、やれることはやっておきたかったんだ。」

 

そう、この戦いでこの悪夢を終わらせる。そのつもりでうずめはいた。

これで俺たちの戦いが終わる。それなら、なおさら俺が出ないわけにもいかない。そして、勝つために、最後に笑顔で終われるように、俺自身の手で終わらせられるようにここまで無茶をしたんだ。勝つ。勝ってぎあっちと光樹を元の世界にも戻さなくちゃいけない。

そう思う中、うずめは海男のことについて聞く。

 

「…で、だ。海男はどこにいるんだ?こんな大事な時にいないなんて珍しいな。」

 

そう、海男がいないのだ。いつもなら、これほど大事な戦いで、うずめに細かく指示を出す参謀のような海男がいないのは、珍しいを越えて滅多にない状態だった。その点にクロワールも付け足しで言う。

 

「そういや、モンスター共も見かけねぇな。…まさか、逃げたんじゃないだろうな。」

 

更にその発言に、光樹が海男のことについて言ってくる。

 

「そういえばさ、昨日海男と話していたんだが、突然「後は頼む」って感じでどっか行ったのを見たぞ。」

 

「本当か?いったい海男はどこに…。」

 

昨日の時点ではいたようだ。しかし、海男は一体どこに…。

考えるうずめだったが、考えるのはやめることにした。ただでさえ体は倒れそうになっている中、海男を探す暇も体力もない。それに使うのなら、倒す方に力を向けた方がいいと思っていたのだ。それに、海男ならきっと戦闘の前にひょっこりと戻ってくると信じていた。

そしてうずめは、クロワールの発言から海男を擁護しつつ、海男のことは今は放っておくことを表す。

 

「海男はそんなやつじゃねぇよ。…まぁ、海男は海男なりに何かあんだろ、きっと。俺らは俺らの仕事をするだけだ。」

 

その意見でまとまった所で、うずめはネプギアに現状と作戦の説明を要求する。

 

「ぎあっち、状況の説明と作戦を頼む。」

 

その声に、ネプギアは待っていたかのように返事をする。そしてうずめから借り受けたヴィジュアルラジオ改を操作する。するとうずめたちの目の前に大きなマップが表示される。

 

「はい。現在、ダークメガミとエクストリィムは大量のモンスターを引き連れてゆっくりと進軍中です。そして、私たちですが、シェアリングフィールドを展開する為、うずめさんをダークメガミの正面まで連れて行く必要があります。」

 

ネプギアの操作により、マップにダークメガミの進撃予測方向が表示される。このコースは、こちらの本拠点へと向かう方面だ。進撃先にも、本拠点が設定されている。

その進撃を食い止めるには、俺のシェアリングフィールドしかない。だが、ぎあっちがそのことを議題に挙げたように、それは簡単なことじゃない。そこにいくためには障害がいくつもあった。

ぎあっちが出したマップには、小さな点がマジェコンヌを囲うように表示されていた。これらは全て、マジェコンヌとエクスと共に進撃するモンスターだった。おっきなねぷっちからも、それは言われていた。

どうにかしてその厚い防衛陣を突破しなければ、マジェコンヌ、そしてエクスが融合したダークメガミとエクストリィムの前に出ることは難しい。そこで、ネプギアがそれらの問題に触れつつ、それを打開する策を提示する。

 

「ですが、正面から挑んでは迎撃されるので、この先の廃墟でダークメガミたちを待ち伏せて、通りかかったところで奇襲を仕掛け、ダークメガミとエクストリィムだけをシェアリングフィールドに隔離して、雑魚との戦闘を極力最低限に抑えます。」

 

「いい作戦だ。その方法なら、確実にデカブツに近づける。」

 

うずめはその策に賛成する。他の二人もその策に頷いて賛成を示す。

そこで必要とされるのが、うずめがシェアリングフィールドを展開するまでの間にも近づいて来るモンスターに対しての迎撃だ。しかしながら、それに対する対応は既に考えられていた。ネプギアがその迎撃について言及する。

 

「そして、廃墟でのモンスターの露払いや囮は私とお姉ちゃん、それから光樹さんが担当します。うずめさんはなるべく体力を温存しながら、とにかく気づかれないように身を隠して下さい。」

 

それはうずめを除いた三人が、陽動として敵の目を引き付けるということだった。未だ怪我が完治していないうずめに、なるべく戦闘を行わせないようにするための策だった。いつもならそれには反対のうずめも、今回は自身の状況を理解しているためか、いつものように文句は言わない。それが最善の策であったからだ。

そのためうずめはネプギアに頷く。

 

「あぁ、分かった。」

 

「頑張ろうね、三人共!」

 

「みんな、無理はしないように。」

 

「よし、どうやら俺の役割はないな。なら、高みの見物とさせてもらうぜ。」

 

大きなネプテューヌと光樹の声が響く。一方、突然聞こえたクロワールの逃げる発言に、大きなネプテューヌから逃がさないことを告げた。

 

それはダメ。クロちゃんは、わたしと一緒に最前線で、しっかりとこの世界の歴史を記録してもらうんだから。」

 

「おいおい、マジかよ…。」

 

その宣告に、クロワールは嫌そうな声を出す。クロワールは、自身が戦いに巻き込まれるとは思っていなかったようだ。

そんなクロワールに対し、俺もクロワールに来ることを強制する発言をする。

 

「どうせ、失敗すればこの世界ごと消滅するんだ。どこにいても変わりはしねぇよ。」

 

更に光樹もまたクロワールを逃さないように笑みを浮かべて言う。

 

「残念だったな。お前は俺達についてなきゃ、元の姿に戻るのも、生き残ることも出来ないってことだ。諦めとけよ。」

 

その光樹の言葉が引き金となったのか、クロワールは自暴自棄となり、やけくそに命令する。

 

「あーっ、もう!わーったよ!いいか、やるからには絶対勝つんだぞ!そして俺を優先して守ること、いいな?」

 

「まったく、クロちゃんたら素直じゃないんだから。」

 

それには流石の大きなネプテューヌもやれやれと思いつつも、守ることを約束した。

最悪、おっきなねぷっち、ぎあっち、光樹を元の世界に逃がしてもらうために、次元の移動ができるクロワールにはいてもらいたいところだ。

そんなこともあったが、うずめたちは接敵地点へと向け、走り出す。そして、ネプギアの声が響く。

 

 

 

「それでは、行きましょうか。」

 

それにうずめも答える。

 

「あぁ、俺たちの最後の戦いのはじまりだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……きたか。」

 

うずめがそう言った。その発言は、ダークメガミとエクストリィムが来たことを意味していた。いや、この場合はマジェコンヌとエクスと言った方が、今の敵の状態的にもいいだろう。

近づいて来る地面の揺れも、それを知らせる。今、ネプギアたちはビルの一角にて待機していた。しかし、そこに既に大きなネプテューヌの姿はない。大きなネプテューヌはもう作戦開始の定位置についていたのだ。

そして、光樹もまた、大きなネプテューヌと同じように外でガンダムを装着して待機していた。しかしながら、今はネプギアの目には見えていない。実はこの時、光樹はゼロからの指示を受け、敵に気取られないようにビルの上で体勢を屈めて敵の様子を探っていた。

他の二人が持ち場に着く中、うずめに付き添っていたネプギアは、作戦の内容を伝える。

 

「うずめさん、チャンスは一度だけです。慌てず、ギリギリまで引き付けて下さい。」

 

「あ、あぁ、わかってるさ。」

 

ネプギアの言葉に、うずめが詰まりつつも応える。その声は、怪我の影響もあるせいか、今までの覇気があまり感じられなかった。しかしながら、今のうずめは冷静に状況を見ていた。それを考えると、今の状態は助かる。

だけど、それも当然だよね。私はそう思う。だって、今のうずめさんは十分に戦える状態じゃない。それでも戦う以上、慎重に行動しなくちゃいけない。その分、今のうずめさんは、こういうことを言っちゃいけないけど、扱いやすくて助かる。

ネプギアがそのように思っていると、突如、大きな爆発音が響き渡る。

 

「っ!」

 

その爆発は、戦闘開始の合図だった。どっちから戦いの火蓋を切ったのかは知らなかったが、作戦を実行に移すしかない。すぐにうずめにネプギアは合図を送る。

 

「うずめさん!」

 

「あぁ、任せろ!」

 

うずめもまた作戦準備を整える。靴が脱げないかどうかを確認すると、うずめは立ち上がる。そして二人は爆発の余波で崩れ始めるビルから飛び出した。

 

 

 

 

「!?」

 

ビルから出た後、左手側にダークメガミの姿が見える。確認と同時に、他のところでも爆発が起こる。おそらく、光樹がエクストリィムの相手をしている音だろう。ネプギアはそう考えた。

しかし、ダークメガミたちの取り巻きであるモンスターたちに気づかれる。

 

「!?」

 

それにより、ダークメガミもまたこちらに気づいた様子を見せる。そこでネプギアはダークメガミの方面に向かって走る。うずめはまだ隠れていたため、モンスターたちはまだうずめに気づいていないように、こちらを追いかけてくる。

偶然とはいえ、これは願っていた展開でした。うずめさんが通るルートは前もって決めていたから、あとはこちらが派手に陽動をしてうずめさんを近づけさせられれば大丈夫だと思う。

ネプギアも含めた三人は、うずめのシェアリングフィールド発生時にはすぐにうずめの周りに集まる必要があったため、敵を引き付けつつ、モンスターとの戦いを切り上げる手はずになっていた。実際三人もバラバラに戦闘を行いつつ、ダークメガミの周りに集まっていく。ただし、光樹だけは、エクストリィムの誘導も目的に追加されていたが。

しかしながら、全員戦闘を行いつつも、それぞれの目的通り、ダークメガミへの集合と、エクストリィムの誘導を誘っていく。

そしてついに、作戦の始まりが、うずめの言葉により告げられる。モンスターの目をかいくぐって、ダークメガミと光樹によってダークメガミの近くまで移動してきたエクストリィムの前に現れたのだ。現れたうずめは、ダークメガミとエクストリィムに対し、大声で叫ぶ。

 

「よう、デカブツ!待ってたぜェ!この瞬間をよォ!」

 

その声と同時に、不意打ちの如く、素早く女神化する。その様子を見ていたネプギアは、確信した。これなら成功する、と。このタイミングで、あそこまで近づけたなら、きっとシェアリングフィールドの中に閉じ込められるはずだ。

そして―――――

 

 

 

 

「シェアリングフィールド、展開!」

 

 

 

 

その声によって、シェアのエネルギーが集まるのを感じ取る。それに呼応するかのように、大きいお姉ちゃんや光樹さんも私の周りに集まってきた。

しかし、ここからが戦いの本番である。三人もそのことを分かって表情に緊張が露わになる。

 

 

 

 

だが。

 

 

 

 

パリィィィィィィン!!!

 

 

その音と共に、形成され始めていたフィールドは、砕け散ってしまった。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。

ジャンヌ「作戦開始、まさに後半はそれでしたね。ですが…」

レイ「うずめちゃんのシェアリングフィールド、どうしちゃったの!?砕け散ったって最後の方に書いてあったけど、まさか、展開できなかったってこと?」

まぁ、そうですね。唯一敵に有効打を与えられる切り札を使えないネプギア達、さぁ、勝てるのか?というのが、次回のお楽しみですね。

ジャンヌ「ですね。…そうだ、藤和木、あとがきの後で少しお話いいですか?」

うん?まぁ、いいけど?

ジャンヌ「はい。少し時間をいただければいいので。」

レイ「ジャンヌちゃん、どうしたの?」

ジャンヌ「ちょっと藤和木に、決断してもらいたくって…!」

レイ「?」

まぁ、それは後で…さて今回はここまで!

ジャンヌ「次回の投稿は月曜日になりそうです。」

レイ「じゃあみんな!まったねー!」





(ここから先はバトスピ関連の話です。)






…で、ジャンヌさん、話って?

ジャンヌ「はい。…それは、藤和木のバトスピのデッキのことで…。」

え?なんでそれをここで…

ジャンヌ「お願いです、藤和木には勝ってほしい。でもわたくしの我儘で作るきっかけとなったジャッジメント・ドラゴニスに固執しないで…藤和木の考えた構築で戦ってくださいっ!ジャッジメント・ドラゴニスが邪魔なんでしょう?」

ジャンヌさん…でも、それじゃあ…。

ジャンヌ「意味がなくてもいい。わたくしは、藤和木の思うがままに戦って、勝ってほしいんです。リボル・ティーガとエグゼシード。二体の十二神皇を軸に、店舗決勝を勝ってくださいっ!」

…次回までに考えさせてください。

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