新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも、皆様、お元気でしょうか。艦これ?ははっ。小説の遅れを取り戻すためにむしろやってないことがあります。藤和木弘です。

ジャンヌ「それ、露骨すぎると思うのですが…。どうも、皆様。ジャンヌ・ドラニエスです。」

レイ「でも、いい娘は来てるんでしょ?どうも、みんな!レイ・オーバだよっ!」

いやまぁ、確かに流れはよさそうだけどさ。っと、小説小説。今回は第71話、投稿です。

ジャンヌ「今回はうずめ様の薬の材料を探しに行くところですね。」

レイ「光樹君達、ちゃんと材料を見つけるといいねっ。」

さて、それでは本編へ。


第71話 薬の材料調達へ

 

 

今、光樹達はうずめの本拠点から少し歩いたところにいた。ここにいる理由はもちろん、うずめの怪我を治すための傷薬を作るため、その材料を探しにだ。

早く帰って、うずめの怪我を治さなければ…、と光樹は心の中でそう思う。その考えは光樹だけではなく、ネプギアや大人ネプテューヌも思っていた。一刻も早く、うずめを助けたいと。

そのため、三人も自然と足を速くしていた。もしかすると、走るかもしれないだろう。と、そこで大人ネプテューヌが突発的なことを聞いた。

 

「勢い良く出てきたのはいいけど、薬に必要な材料ってなんなの?」

 

光樹もそれには気づかされる。よくよく思い出すと、先程までクロワールがノートから出られると思い、急かすように言ってきていたのも合わさって、そのことを聞いていなかった。

何も聞かずに探そうとしても、それでは何から手に入るのかが分からないはずなのに、なぜそのことが頭に入らなかったのだろうか。これでは聞き流しているようなものではないか。

光樹も忘れていたことについて言及する。

 

「あ、完全に忘れてたな。一体何がいるんだ、ネプギア?」

 

大人ネプテューヌと光樹の疑問に、ネプギアは快く答える。

 

「はい、確か、ジングウザクラの花びらとオラトリオのタングラムというアイテムです。」

 

その答えを聞いて、早速解放されたいという願いを思っていたクロワールがノートからそれの情報について教えた。

 

「あぁ、それならお安いご用だ。どっちもモンスターからドロップするはずだ。」

 

「モンスターからドロップ…?少なくともジングウザクラの方は花びらだろ?だったら咲いていた桜から花びらを頂戴すればいいだけじゃ…。」

 

光樹はそんな疑問を思う。光樹の言う通り、ジングウザクラといえば、以前光樹達がダークメガミやエクストリィムと戦った場所、「ジングウサクラ公園」と同じ名前だ。おそらく、そこで咲いていた桜こそ、その「ジングウサクラ」なはずだ。それならば、モンスターからドロップする必要はない。ただちぎってくればそれでいいのだから。

しかし、そこでそれ程単純な話ではなかったことを聞かされることとなる。

 

「いえ、確かに同じジングウザクラの花びらなんですが、今回薬に使用する桜の花びらは、モンスターの影響を受けて生命エネルギーの貯まった花びらを使用する必要があります。」

 

「そうなのか?」

 

「そうそう!ただの桜で傷薬なんて作れるかよ。とんだ馬鹿にでもなっちまったか?」

 

「………。」

 

二人の指摘を受けて、光樹は理解する。光樹としては、おそらく桜の化学成分が何らかの形で作用し、傷薬の成分になるのだろう、と思っていたため、その答えは納得するしかなかった。しかしながら、クロワールからの馬鹿にしたような反応に対しては、光樹も黙りつつも気にしていた。

まったく、こっちとしては記憶がまだ思い出すのが戦闘のやり方くらいしか思い出せていないのだ。クロワールと戦った時の俺自身の考え方なんて知るわけがない。だが、それも受けて早く記憶を取り戻さないと。

光樹の疑問を口にしたのとは別に、大人ネプテューヌはクロワールにそこまで知っていたことに対して褒めた。

 

「おおーっ!クロちゃん物知りー。」

 

「クロワールさんのこと、ちょっと見直したかも。」

 

クロワールの情報提供に、ネプギアも笑顔を浮かべつつ賞賛する。それを見ていて、光樹の気持ちは複雑となっていく。クロワールは知っているのに、自分がこの世界のことについて知らないということに、当然ではあるはずなのに、何故か気になってしまうのだ。

一方、クロワールはそのことに嬉しそうにしつつも、さっさと行くことを提案する。

 

「伊達に世界の歴史を記録しちゃいないぜ。ほら、ごちゃごちゃ喋ってないで、さっさと行くぞ。」

 

その言葉に従うように、ネプギア達は先へ行こうとする。

しかし、そこで光樹は思った。探すべきものは二つ。場所もおそらく違うはずだろう。少なくともジングウサクラ公園はここからだと山道を避けて通っていくと、時間も体力もかかってしまう。それだけではなく、ジングウザクラ公園方面に行くということは、先程までいたドームの方へと向かうこと。つまり、ダークメガミとエクストリィムと再び遭遇する可能性もある。今のダークメガミ達は意志を持っているような動き方をしていた。もしかすると、ダークメガミにマジェコンヌが憑依したり、エクスがエクストリィムに搭乗していたりするのかもしれない。どちらにせよ、厄介なことになるのは明らかだった。

そうなると、より遠くに行かなければいけない方は、早めに帰って来ないといけない。だとすると、ここは自分が行った方がいいのでは?と考える。光樹ならば、ガンダムのスピードで速く戻ってこられる。それは本拠点に戻る際にも確認できたので、問題はない。

早速、光樹はそのことについてどうだろうかと打診する。

 

「なぁ、クロワール。花びらとオラトリオ、どっちのドロップアイテムを持つモンスターが棲むところはどっちが距離が遠い?」

 

「あぁ?どっちかって言うと、ジングウザクラの方だな。オラトリオの方は、もう少し手前の街に棲んでるモンスターのドロップだからな。そんなこと聞いてどうするんだ?」

 

「あぁ。うずめを早く助けるためにも、ここは別れて目的地に行った方がいいんじゃないかって、思うんだが、どうかな?」

 

「それは…確かにそうですけど。でも、上手くいくんでしょうか?」

 

ネプギアが不安そうに聞いてくる。しかしながら、それくらいなら一人でも問題ないと思うのが、今の光樹であった。慢心は禁物とも言うが、あの戦いで圧倒できた光樹は、むしろあのガンダムの限界を試したいと思っていたのだ。言うなれば、戦いに血が飢えている、だろうか。

だが、ネプギアの気持ちは他にもあった。それは、もし自分達が倒れてしまい、怪我を負ってしまったら、と。これ以上状況を悪くしたくない故の発言だったのだ。

それに少し遅れてから気づく。

 

(…もしかして、俺達が怪我をしてダークメガミ達との決戦で足手まといになることを恐れているのか?)

 

光樹は少しネプギアと大人ネプテューヌの方に目を向ける。どうするか考えこむネプギアと、早く動きたい故に待ちわびている大人ネプテューヌの姿。

そんな二人の為に、光樹はネプギアに肩を掴んで言い聞かせる。

 

「ネプギア。俺を信じてくれないか?それに、俺だって二人が失敗しないって信じてるし、もし何かがあったら、すぐに向かう。だからさ、早く行こうぜ?」

 

光樹のその眼差しに、ネプギアは顔を伏せる。流石にきつく言い過ぎただろうか?と思ったが、その心配は無用だった。

 

「…そうですね。今は、早くうずめさんを助けないと!」

 

「ネプギア…!」

 

ネプギアのその答えに、笑みをこぼす。

そうなれば、距離の遠い方には俺が行った方がいいだろう。ゴッドクロスなら一気に行けるはずだ。機体の限界性能を出すにはうってつけだ。

早速、その考えを伝える。

 

「じゃあ、二人はオラトリオの方に行ってくれるか?俺は花びらの方…ジングウサクラ公園の方に行く。」

 

「はい。分かりました。」

 

「オッケー!二手に分かれて、さっさと薬を作ろ!」

 

その言葉により、賛成は決まった。後は、薬の材料を落とすモンスターの情報だ。おそらくクロワールなら知っているだろう。あまりあてにはしていなかったが、今は別だ。光樹はクロワールにモンスターの情報を聞いた。

 

「クロワール。「ジングウサクラの花びら」をドロップするモンスターはどんなのだ?」

 

「あぁ?教えるにしても、どうやって教えんだよ。言って分かるか?」

 

クロワールは困った様子を見せる。クロワールのいうことも確かだ。口で言っても、どうやって見分けるのか。何か目立った特徴が分かればいいのだが。

すると、この場面では久々の、ゼロが音声を発した。

 

『クロワール。貴様にはデータ通信用のセンサーシステムはないか?』

 

「おおっ!?機体の方から声が?にしては前のやつより荒っぽいぞ。」

 

クロワールはゼロの声に驚く。その事に光樹は少しながら疑問を持つ。確か、記憶を失う前の自分はクロワールと出会っていたという話のはずだ。その事はクロワールの過去の発言からも分かっていた。しかし、今のクロワールが言ったのは、前よりも荒っぽいとのことだ。もしかすると、クロワールと出会う前のゼロはもう少し話し方が違ったのだろうか。

しかし、そのことに触れることなく、ゼロは話を進める。

 

『それはどうでもいい。それがあるなら、データを送ってくれるなら、それでモンスターを判別できる。』

 

「あぁ、そういうことか。待ってな。すぐそっちに送ってやるよ。」

 

「なるほど。イストワールの影みたいなクロワールも、人工生命体で、データの扱いは出来るからか。」

 

光樹もその会話で納得した。イストワールはかつて大昔のプラネテューヌの女神によって作られた人工生命体だ。こ世界に来るまでの間に、イストワールの仕事を見せてもらっていたこともあったが、その時も何か自身に蓄えられたデータが必要となったような時に、機械端末にデータを送っているような様子はあった。ならば、そのイストワールの影ともいえるクロワールにもそれは可能だろう。

しばらくクロワールが何やら呟いている内に、首に掛けていたシューティングスターBから画面が目の前に表示され、ウィンドウが次々と表示されていく。おそらく、データを受信しているのだろう。しばらくの間、それが続いた後、完了の合図が知らされる。

 

「よし、終わったぜ。後はとっとと素材を探しに行けよ。」

 

「ふっ。言われるまでもないさ。それじゃあネプギア、大人ネプテューヌ、そっちは任せたぞ。」

 

「はい!」

 

「そっちも気を付けてねー!」

 

二人と言葉を交わしたのち、すぐにゴッドクロスを身に纏う。そして、目的地に向け機体を飛ばす。その機体の重さが少し体に掛かる。しかし、スピードはそれに比例するように早くなっていた。これならすぐにつくだろう。慣熟も兼ねて、光樹は機体のスピードを上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

光樹と別れてから1時間ほど経った頃、ネプギアたちはオラトリオのタングラムを落とすモンスターがいるらしい「名も無き廃墟」に来ていた。ここは、かつてネプギアたちとうずめが初めてであった街でもあった。

今思うと、あの時から今に至るまで長かったなぁ。光樹さんも今は少し違うけど、前は私たち女神にもかなり注意を払いながら話しかけていたっけ。それにうずめさんともまだ警戒心を持たれていたりしたっけ。

そんな思いでに浸るが、今はそれどころではないことを思い出す。今そのうずめはけがで苦しんでいるのだ。こっちも早く目的を終わらせなければいけない。ネプギアたちは奥へと足を進めていく。

 

 

 

 

それからほどなく、目的のモンスターが見つかった。

 

「見つけた。アイツが例のモンスターだ!」

 

クロワールがそのことを報告してくる。声の先には、以前戦ったことのある、ユンゲルトスに似た馬型モンスターがそこにいた。

その報告を聞いて、大きなネプテューヌが早速戦闘に入ろうとする。

 

「行くよ、ネプギア」

 

「はい!」

 

その返事と共に、ネプギアと大きなネプテューヌは、「レ・イグニス」との戦闘に突入した。

 

 

最初に攻めに入ったのは、ネプギアだった。ビームソードをレ・イグニスに向かって振る。以前ユンゲルトスと戦った時とは違い、攻撃はレ・イグニスにダメージを与える。斬撃を受け、敵モンスターが後方に下がる。

 

「攻撃が効いてる。わたしも続くよ!」

 

その言葉どおりに、大きなネプテューヌが横方向から攻撃を仕掛ける。二刀による斬撃で、レ・イグニスにダメージを与えていく。

だがレ・イグニスは攻撃を受け止めきる。そこからレ・イグニスは大きく前足を上げ、攻撃態勢を見せる。それに対し、ネプギアはビームソードを構え、防御態勢を取る。それに構わず、レ・イグニスは持ち上げた前足をネプギアに向かって下す、踏みつけ攻撃を行う。攻撃は一度は受けきるも、防御されて仰け反ったのを逆手に取り、更に攻撃が襲ってくる。二度蹴りを受けて、ネプギアは後ろに引かされることになる。

 

「攻撃が重い…でも、マジェコンヌと比べたら…!」

 

しかしながら、攻撃を受けたネプギアは、それに苦を見せることなく、立ち向かう。その通り、今のネプギアにとっては、先程の攻撃はマジェコンヌと比べればまだマシな方だった。そして、それと同時に、ネプギアに早くこのモンスターを倒さなければ、という気持ちを抱かせることになる、

自信を持ったネプギアは、すぐにまた切り込んでいく。

 

「連続攻撃、「ミラージュダンス」!」

 

「おおっ、じゃあこっちも行くよ!「レイジングラッシュ」!」

 

ネプギアのスキル技「ミラージュダンス」と、大きなネプテューヌのスキル技「レイジングラッシュ」が同時にレ・イグニスを襲う。間髪入れずに襲い掛かる斬撃に、レ・イグニスも姿勢を低くして防御態勢で凌ごうとする。しかし、それもあまり効果は見せることなく、ダメージが、傷がレ・イグニスの体に刻まれていく。

攻撃が終わると、逆にレ・イグニスが反撃を仕掛けてくる。突進攻撃でこちらに向かってきた。ところが、それはネプギアが回避したことで攻撃は当たることはなかった。攻撃が外れたのを知って、レ・イグニスがブレーキをかけて、反転してくる。再び攻撃を仕掛けてくるレ・イグニスだったが、突進攻撃ではなく、代わりに口から光を放つ。それは、レーザーだった。

いきなりそんな攻撃をしてくるのは予想できませんでした。私は慌ててビームソードを構えて攻撃を辛くも防ぐ。あそこで気づかなかったら、当たり所次第では大けがをしていただろう。

もしそうなっていたなら、うずめの治療に取りかかれなくなっていたかもしれない。それによって気を引き締めたネプギアは、戦闘に集中する。しかし、それでもうずめを一刻も早く命の危機から救うため、すぐに倒そうと動く。先程のレーザーを警戒して、「スラッシュウェーブ」を敵に向けて放った。地面を走っていく衝撃波に向かって、敵も口からレーザーを放って相殺する。

だが、それによってレ・イグニスの動きが止まる隙を見せた所で、大きなネプテューヌは攻撃を仕掛ける。

 

「よーし、「レイジングラッシュ」、いっくよー!」

 

大きいお姉ちゃんがまたスキル技を放っていく。攻撃を放った直後だったから、ダイレクトに攻撃を受けたのが見えた。けれど、まだ倒れはしない。逆に攻撃の終わり際に、目の前のモンスターは二度ふみ攻撃を仕掛けていく。

 

「いったぁ!」

 

攻撃を直接喰らった大きなネプテューヌが悲鳴にも似た声でそう叫ぶ。かなりダメージは入ってしまったようだ。しかし、そこでネプギアが手助けをする。

 

「ヒール!」

 

大きなネプテューヌに対し、回復魔法を放つ。それにより、大きなネプテューヌの感じていた痛みが取れていく。

 

「ありがとう、ネプギア!」

 

「お姉ちゃん!今だよ!そのまま攻撃して!」

 

回復を受けて礼を言ったお姉ちゃんに向かって、私は指示した。今攻撃を集中させれば、きっと倒せるかもしれない。そう思ったからだ。

その言葉を聞いて、大人ネプテューヌは再び攻撃を仕掛けていく。

 

「分かった。もう一回!「レイジングラッシュ」!」

 

三度目の攻撃をレ・イグニスに向かって放つ。流石にその連続攻撃にレ・イグニスも追従できず、前足が膝をついた。そこで、ネプギアが前に出て、トドメの一撃を放つ。

 

 

 

 

「これで………とどめっ!!」

 

 

 

 

ビームの刃による一閃。それにより、レ・イグニスは地に倒れ、消滅していく。振り返ってみると、その消えた後に、何かが落ちているのが見えた。それを拾い上げると、それは探していたオラトリオのタングラムだった。

 

「やったよ、お姉ちゃん!オラトリオのタングラム、ゲットしました!!」

 

「やったね、ネプギア!これで後は光樹の「ジングウザクラの花びら」だけだね。戻ろっか?」

 

「うん。」

 

見つかったことに歓喜する。後は光樹さんの探す「ジングウザクラの花びら」を持つモンスターだけ。光樹さんなら、きっと無事に戻ってきて、ちゃんと持ってくるはずだ。

早く戻ってきてくれることを祈りつつ、ネプギアたちは一足先に本拠点へと戻るのであった。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。あぁーバトスピのデッキ構築が…。

ジャンヌ「…いきなり小説に関係ない話しないでください…。」

うん、ごめんなさい。さて、ネプギア達は薬の材料を手に入れることが出来ましたね。

レイ「後は光樹君の桜の花びらだけ!すぐに手に入れられるといいね!」

ジャンヌ「そうですね。うずめさんが離脱してしまうような最悪の結末だけにはならないで欲しいです。」

さて、今回はここまで。次回は久々に6日投稿、つまり金曜日辺りに投稿します。

レイ「それじゃあ次回もよろしくねっ!」

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