新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも皆様、お元気でしょうか。小学生、中学生、高校生は夏休みに入ったみたいですね。私はまだですが。そんな藤和木弘です。

ジャンヌ「あともうひと頑張りですよ、藤和木。どうも皆様。藤和木の夏季休暇では家の中でゆったりと過ごしたいと思っています、ジャンヌ・ドラニエスです。」

レイ「家でのんびりするのもいいけど、やっぱり外に出てプールに入りたいなっ!どうも、みんな!レイ・オーバだよっ。」

ジャンヌ「!そうですね。プールもいいかも…(プール…レイさんの水着姿…うふふ!)」

プールかぁ、何年も行ってないですね。(ジャンヌさんの水着姿見てみたいな…決して変態発言ではないが…)さて今回は第68話、投稿です。

レイ「前のお話ではゴッドクロスがエクスを倒したところだね。」

ジャンヌ「さて、これで終わりなのでしょうか。」

それは本編でですね。ではそろそろ本編へ。




第68話 撃破と復活

 

 

光樹の戦闘が終わったのを見て、ネプギア達は光樹に声をかける。

 

「光樹さん!戦闘は終わったみたいですね。」

 

「あぁ、なんとか…って言っても、かなり圧倒してたけどな。」

 

「ホント、そうだよねー!光樹のガンダムが敵に手も足も出させないような戦闘だったみたいだしね。」

 

「特にドームを駆け巡るくらいの攻防がまたカッコイイね!」

 

ネプギアと同じように、オレンジハートと大きなネプテューヌもまた、光樹の戦果を褒めたたえる。

本当に、今回光樹さんが変身したガンダムは、すごいと思ってました。マジェコンヌを倒した後、ふと光樹さんが何処にいるのか確認したら、その時には既に大破寸前だったエクスに巨大な剣を振りかざして攻撃しているところだった。そこからの攻撃も見ていたけど、圧倒的なまでの性能でエクスを追いつめて、光樹さんのガンダムは目立つ損傷もなく一方的に攻撃していたのは、お姉ちゃんだったらたぶんチートとか言うんじゃないかと思うくらいの威力の攻撃だった。

味方の勝利に喜んでいたネプギア達に対して、敵であるマジェコンヌはこの惨状を信じられずにいた。

 

「…何故だ、何故この姿でも勝てんのだ!それにエクスも…エクス!貴様、何をやっていた!?」

 

「黙れ、マジェコンヌ…。こちらも予定外だ。黒の少年が、記憶を失っているはずなのにここまでとは…くそっ!」

 

舌打ちのようにエクスが怒りを見せる。相当負けたのが信じられなかったみたいだ。私たちとしても、光樹さんが勝ってくれるはずだと思っていたけど、まさかここまで圧倒的だなんて、エクスの言いたいこともなんとなく分かる。

が、ネプギア達はこの戦いに勝ったのだ。罠にかかったにも関わらず、真正面から戦ったのだ。圧倒したり、数で攻めても何の問題もない。

言葉を失っているようにも見えるマジェコンヌたちに、私たちはそれぞれの変身を解除していく。けれど、そこにどっと疲れが来る。やっぱり数押しで勝てたとはいえ、体力的にはきつかった。

 

「…へっ、どうやら……勝負、あった…みたい、だな…。」

 

うずめが今までの戦いで見せたことがないくらいの疲れのこもった声を出す。そんな様子を見るのは、ネプギアは初めてだった。でもうずめの疲れも、ネプギアには分かった。一度自分も戦ったことがあるからこそ、マジェコンヌの強さは並みの物じゃない。流石に犯罪神程の強さではなかったけども、ネプギアもこの戦いは疲れてしまった。またネプギア以外の二人は目立つ怪我も少ししていた。

けれども、今はそれよりも、ネプギアの頭の中では、マジェコンヌに勝てた、という理由で頭がいっぱいだった。

 

「本当に、勝っちゃった…。」

 

ネプギアは信じられないという表情をして驚く。勝ったのは事実で、喜べばいいのだが実感が感じられなかったのだ。

その一方で、大きなネプテューヌはうずめと同じように勝てたことに喜びながらも、疲労の声を出す。

 

「けど、かなり厳しかったかも…。マザコング、前回と強さが違い過ぎだよぅ…。」

 

お姉ちゃんも疲れるくらいとは。三人共かなり疲労していて、もう一回戦うというのは無理だと思う。けれど、そんな三人とは違って、光樹さんは余裕の表情を見せる…と思っていたんだけど。

 

「こっちも機動性の負荷とかでかなりつらいな…。げほっ!い、息が辛い。」

 

光樹さんもかなり疲労していただなんて。確かに、光樹さんの新しいガンダムはかなりの高性能で、傷ひとつなかったのは分かっていた。でも、それは同時に、光樹さんの体にも負担が相当掛かっていたということになる。光樹さんも光樹さんで、かなりギリギリの戦いだったようだ。

そんな様子で、全員が疲れ切ってしまっているため、代わりに海男が四人に代わってクロワールにこちらに来るように話す。

 

「さぁ、クロワール。マジェコンヌとエクスが敗れた今、この世界が崩壊する歴史はなくなった。こちらに来てもらおうか。」

 

「おいおい、マジかよ。せっかく、世界の終りが記録できると思ったのによぉ。」

 

クロワールは残念そうにする。しかし、海男の言う通り、これで世界の崩壊などの脅威は去ったはずだ。

そう安心していたネプギアたち、だが、そこで予想外の展開へと変わる。突然、マジェコンヌが声を出す。

 

「まだだ…まだ、私は終わってなどいない!」

 

マジェコンヌは、杖を突きつつもそう叫んだ。立ち上がってきたことに、ネプギアたちは警戒する。

そんな…さっきかなりのダメージを与えたはずなのに、まだ立ち上がるというの?明らかに執念とも言える様子に、私は驚く。けれど、それはマジェコンヌに限った話ではなかった。

 

「ここで……くたばるわけにいかんのだ!!」

 

エクスもまたスパークをあちこちから散らせながらも立ち上がる。そこまでして、光樹を倒そうとする姿に、光樹もネプギアと同じように動揺する。

 

「な…!まだ戦えるのかよ!?」

 

「貴様を倒すまでは、我は折れぬ!!」

 

エクスの執念のこもった声が返ってくる。ここまで体力や装甲が消費しているのに、この二人を行動させる執念は、凄まじいものだった。

だが、一体何をする気なのかと、ネプギアは思った。ここまで被害が出ていて、まだ戦おうというのか?エクスは両腕を失っているというのに。

しかし、その危機的な状況は、二人の言い放った言葉で、危険なものへと変わっていくこととなった。

 

 

 

「クロワールよ、あの力を貸すのだ!」

 

「貴様の持つ、異世界の女神…滅びの女神の力を、我にも貸せ!!」

 

 

 

うずめと大きなネプテューヌは何が起こるのか身構える。だが、その言葉を聞いてそれが何なのかを、ネプギアは理解した。その力が、神次元での戦いで元凶となった力であると。

 

「あ?何でお前らがそのことを知ってんだ?それにテメェは機械だろ。女神の力が手にできるわけ…」

 

「貴様が以前話していただろう?それに、我ならば、女神の力くらい、動力炉に取り込めるわ!」

 

クロワールの質問に対し、エクスが答える。まさか、機械の動力に女神の力を取り込むなんて…。

だが、それが不可能というわけではなかった。現在四国家が合同で開発し、光樹が戦ったシェアプロテクターも、動力源に小型の充電式シェアエネルギーコンバーター(もしくはタンク)でシェアエネルギーを動力として併用している。おそらく、エクスにシェアエネルギーを溜められるような機能があれば使えるはずだろう。

もしそんなことになったら、一体どうなるの?さっきのでもきつかったのに、これでまた体力を回復されたり、修復なんかされたら、勝てないよ。

そして、事態は悪い方へと行く。クロワールがその要求に応じたためだった。

 

「あー…そう言えば、そんなこと話したような…。まぁ、いいや。面白そうだから、この力、貸してやるよ。」

 

クロワールの乗っていた本から、黒い炎のようなもやが現れる。現れたもやは、二つに分かれると、それぞれマジェコンヌとエクスに向かって移動していく。

 

「それって、まさかタリの女神の!?」

 

「へぇ、扱いが悪かったくせに、よく覚えてんな。」

 

ネプギアもそのもやを見て、確信する。タリの女神の力。それはかつて、超次元と神次元、両方の次元を争いへと導いた力。破壊へと導く、間違った女神の力だ。それを取り込んでしまえば、また破壊が生まれてしまうようなものだ。

 

「おい、ぎあっち。なんなんだ、あのドス黒い塊は。」

 

うずめがネプギアにあれの正体を求める。答えないわけにもいかないので、ネプギアは手短に言う。

 

「以前、私やお姉ちゃんが神次元という世界で戦った最古の女神の力です。」

 

「まさか、そいつをマジェコンヌとエクスに使うってのか!?」

 

「そのとおり!さぁ、どうなるかは見てのお楽しみだぜ!」

 

うずめさんも、どうやらその危険性には気づいたようだ。マジェコンヌを紫ババアと呼ばないことが、何より危険性を理解している証拠だ。

そんな私たちを笑うようにクロワールがマジェコンヌとエクスの方にタリの女神の力を向ける。

ネプギアとうずめの二人と同じように危険だと思った光樹も、焦りを見せる。

 

「くそっ、まずい。早く止めるぞ!」

 

「はい!」

 

「マザコングとエクスを止めればいいんだね!行くよ、うずめ!」

 

「あぁ!」

 

光樹さんの声に従って、私たちは止めようとする。大きいお姉ちゃんとうずめさんが止めようと走り出す。その後をネプギア、そして再び変身しようとする光樹が追いかける。

だがしかし。

 

「無駄だ。」

 

「ファンネルよ、時間を稼げ。」

 

二人がそう呟くと、うずめさんたちとマジェコンヌたちの間に魔力とビームによる二重障壁が展開されてしまう。

うずめが障壁に当たり、舌打ちをする。

 

「っく!」

 

「うぅ…これじゃあ近づけないよ…。」

 

大きなネプテューヌもこれにはお手上げだった。二人が立ち止まってしまうが、それでもマジェコンヌたちが止まることはない。すると、それを間に合わせるために、再装着した光樹が前に出る。

 

「このくらいの防御壁で!」

 

『これなら破壊できる。ANデストロイイーターⅡ、イーターモードⅡ起動。』

 

光樹さんの新たに装着したガンダムが構えた大剣が、変形し、大出力のビーム刃を形成する。その一撃が、マジェコンヌの展開した魔力障壁を突破する

次に立ちふさがるのは、エクスの遠隔操作端末による、ビームのカーテンだ。けれど、それに対しては、光樹さんのガンダムの頭部のビーム砲による攻撃で破壊される。

圧倒的なまでの威力で破壊したことで、すぐにマジェコンヌたちに近づけた。それでも、既に時遅しであった。既に二人の中へと、力が入り始める。そして、とうとう力が完全に入る。それと同時に、二人の体から黒いオーラが発生し始める。それと共に、マジェコンヌたちの様子が一変する。

 

「ハーッハッハッハッハ!力が…力が満ち溢れてくるぞ!」

 

「この力…これが絶望に等しい、破壊神となった女神の力か!悪くはないな、この暗き漆黒の力。」

 

二人は未だダメージを受けていたはずなのに、何故か二人とも、変に高揚した様子を見せていた。その原因はなんとなくだが分かっている。これはタリの女神の力によるものだろう。実際、タリの女神の力を手に入れたレイさんは、今の変化とはだいぶ違ったけど、かなり気分がハイテンションになっていた。

エクスの方は、損傷した部分こそ復活はしていなかったけど、腕部の切り口から黒いオーラが次々と溢れ出てくる。でも、それだけでこちらに嫌な感じを送ってくる。恐怖を感じるような気にあてられる。

しかし、それだけにとどまらない。二人は更にテンションを上げて、ネプギアたちに向けられて言い放たれる。

 

「さぁ、小娘共、そして小僧よ。この絶望、止められるものなら止めてみよ!」

 

その声と同時に、マジェコンヌのオーラが空中に解き放たれる。解き放たれたオーラは、形を作るように固まっていく。形あるものへと、急速に姿を変えていく。

初めこそ、何が出来上がるのかは分からなかった。私の予想だと、最初は何か武器を作る気なのかと思った。けど、それにしては大きすぎる。次に考えたのは、モンスターだ。モンスターなら、このくらいの大きさである可能性も存在するから、妥当な考えだった。

けど、それすらも違うのではと思わせた。モンスターにしては大きすぎる。何か、もっと巨大な何かであるような…。

そうしている内に、黒いオーラがある形となって実体化した。実体化した「それ」は、屋根を突き破ってこちらを見下ろす。その姿は、以前倒したはずの、人型の巨人「ダークメガミ」だった。

 

「ーーーーーーー!」

 

「…うそ。なんで…。」

 

「おいおい、マジかよ…。」

 

その姿を見て、ネプギアとうずめの二人は絶句する。倒したはずの強敵が再び現れてしまったのだから。その巨体は、再びネプギアたちの前に姿を現したのだ。

そして、恐怖はそれだけに留まりはしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「マジェコンヌだけに驚くのでは面白くはないなぁ。黒の少年よ、目を離すな。漆黒の光よりやつが来る!!」

 

エクスはこちらにそう言い放ちながら、先程のマジェコンヌと同じように、闇のオーラを体より放出してくる。先程のマジェコンヌの行動通りなら、おそらく来るのは…!

それが現実にならないように、光樹はゴッドクロスを突っ込ませる。エクスを自身の距離に捉えた所で、ANデストロイイーターⅡのイーターモードⅡで切り倒そうとする。

しかし、その攻撃は闇のオーラに止められる。闇のオーラに触れると、その刃の攻撃は止まってしまう。高出力のビーム刃を、闇のオーラが侵食していたのだ。押し込んでも全くびくともしない。

このままでもおそらくどうにもならない。そう感じた光樹ではあったが、止めないわけにもいかない。何もしなければ、エクスの思う通りにさせることになる。

しかし、今なお攻撃していても、闇のオーラは出ることをやめず、姿を形作る。光樹もエクスに攻撃しようとウイングスラスターも吹かせて押し切ろうとするが、届かない。先程まで圧倒していたはずなのに、何故かこのオーラだけは断ち切れなかった。それもそのはず、この闇のオーラは女神の力によるもの。単なる攻撃では断ち切ることは不可能だった。

それに気づいた時には、もう遅かった。エクスの発した闇のオーラが人型となり、具現化する。

 

「フンスッ!!」

 

具現化した闇の鉄機人、エクストリームガンダム タキオンフェイズ、いや、エクストリィムガンダム タキオンフェイズがその場に現れる。

やはりそうだったか。光樹の予想は当たる。先程マジェコンヌが、倒したはずのダークメガミ(あの戦いの後、ゼロと共に「ダークパープル」仮称した個体)を出現させた辺りで予想はしていたが、こっちもまさか、エクストリィムが復活するなんて。

流石に今の光樹も、立ち向かうほどの力、というよりは余裕はなかった。先程エクスという強敵と、本気の戦いをした後でエクストリィムを相手にするのはやりたくはない。そうとなればここでやることは、このままエクスを攻撃することだった。

ようやく光樹も普通の攻撃は効かないと判断した。そのためディバイダー・ゼロ・システムⅤを起動させる。そしてそのエネルギーをANデストロイイーターⅡ・イーターモードⅡに乗せて切り裂く。バリアごと斬り去ると同時に、ANデストロイイーターⅡのビーム刃を突き出す。突き出された刃に、エクスの体が貫かれる。しかしながら、エクスも回避行動を取っていたので、貫いたのは敵機体左胸部近くの装甲を溶解させただけに止まった。

これ以上の損傷を避けたエクスが後方に飛び去る。更に追撃を仕掛けようとしたところで、エクストリィムが動く。

 

「浅ハカナ!」

 

「っ!!危ね。」

 

剣を突き立ててエクスへの追撃を妨げる。流石に今のゴッドクロスであのビームソードは斬れない。エクストリィムの行動を見るため、光樹はネプギア達の元に合流する。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。さて、まさかのあちらも復活だぁ!(笑)

ジャンヌ「まさか、マジェコンヌ達の操るダークメガミ達も復活するだなんて…でも、光樹さんも強くなっているんですから、大丈夫ですよね?」

さて、どうなるかな。というかこれ書いてる時にメガミブレイカーの存在を思い出したんですけど…。

レイ「え!?忘れてたの!?」

あんまりにも出番のない兵装だったので…。でも話には問題ないですよ。そして、光樹君のこれからの戦いに注目です!さて、今回は最後に連絡事項です。以前言っていた、SSRと言う名のGの外伝、藤和木弘の極めて中二的な裏話の投稿が、7月30日くらいになることが決まりました!

ジャンヌ「あぁ、いよいよわたくしとレイさん、そして藤和木との出会いが描かれるのですね。」

レイ「楽しみだけど、話の方の進み具合はどうなってるの?」

ははは、まだ三話目に入るところだ。

ジャンヌ「ま、間に合うんですか?夏休みの終わりまでに。」

間に合わせるしかないね。そのため今はSSRと言う名のG進めてないからな。と、連絡事項はここまで。

レイ「じゃあ、今度の投稿は土曜日だよっ。」

ジャンヌ「では次回もお楽しみに。」

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