新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結) 作:藤和木 士
ジャンヌ「そんな回りくどい言い方しないできちんとアンジュ・ヴィエルジュ始めたって言ってください。」
いやー、その方がみんな気になるでしょう?
ジャンヌ「はぁ…もういいです。…どうも、皆様。作者がアンジュ・ヴィエルジュという携帯ゲームを始めて、その様子を見る度に心がもやもやします、ジャンヌ・ドラニエスです。」
レイ「ジャンヌちゃんのそれって、光樹にやきもちやいてるんじゃない?っていう私は私はレイ・オーバだよっ。」
ジャンヌ「…ふぇ!?レ、レイさんっ!?何を言っているんですか!?わたくしがやきもちなんて…。」
レイ「でもジャンヌちゃんが作者のアンジュをプレイしている様子を見てる時、顔怖いよ?」
ジャンヌ「そ、そんなことは…」
あー、そういえば私もたまにプレイ途中にジャンヌさんの視線が気になるからチラ見すると、なんか凄い目つきでこちらを睨み付けてますね。
ジャンヌ「嘘…わたくし、そんなに怖い顔を?…。」
あー、もう。ジャンヌさん、あとで買い物行きますか?一緒に。
ジャンヌ「は、はいっ!レイさんとも一緒に行きたいですっ!」
レイ「あ、元に戻ったねー。私もちょうど行きたいって思ってたんだよねー。」
さて、それは後にして、今は第62話の投稿です。
ジャンヌ「そうですね…!今回は、女神のネプテューヌ様との通信から始まります。」
レイ「それにしても、タイトルの後半の意味深なの何?」
ははは、文字通りですよ。さて、光樹君は打ち勝てるのか?では本編へ。
『おおーっ!マザコングとエックスを倒しちゃうなんて、さすがネプギアとうずめと光樹だよー。』
「まぁ、エクスは逃げちゃったけどな。」
『いや、それでも新しいガンダムで逃げるまで追い込んだんだから、すごいと思うなー。』
ネプテューヌは賞賛の声を上げる。でも、それから最も気になったことについて話に触れる。
『けど、それ以上にビックリなのは別次元のわたしと出会ったってことかな。それなら、わたしも帰らずにもう少しそっちにいたかったなー。』
もう一人の自分に会った、という話は、やっぱりお姉ちゃんとしても気になるようだ。それでも、自分も帰らなかった方がよかったという発言は、むしろ倒れてしまったいーすんさんを助けることが遅くなってしまうため、あまり言わない方がいいと思うんだけど…。
するとそこで、ネプテューヌはもう一人の大人のネプテューヌが何処にいるのかについて聞いた。
『ところで、そのもう一人のわたしは今いないの?』
「散歩してくるって出かけたきりで、まだ帰ってないな。」
うずめさんはその質問にそう答えた。ネプテューヌさんは、朝ごはんの後で気分を直すのも兼ねて、珍しい生き物を探しに森の方へと出かけて行ったのだ。
それと同じ時に、光樹さんも出て行ったのだが、光樹さんはたった今帰ってきていた。けれど、ネプテューヌさんはまだ帰ってきてない。まだ珍しい生き物を探しているのだろうか。少し心配になる。
その事を聞いたネプテューヌはがっかりした表情をする。
『なーんだ、残念。けど、次、連絡するときにいたら紹介してね。』
けれど、すぐに調子を戻して、次に通信した時に会わせるように約束してくる。
ネプギアとしても、大人のネプテューヌはネプテューヌ本人に会わせてみたいと思っていたので、その約束は守りたいと思った。
しばらくの間、ネプテューヌからの話が続いていたが、ネプギアからの話が、ここから始まる。
「それで、お姉ちゃん。そっちの世界に戻る方法なんだけど、実はこっちでも一つだけ方法が見つかったんだ。」
『本当!?』
すぐにネプテューヌが反応する。
やっぱり、お姉ちゃんとしても、私たちが自力で帰る方法を見つけたことには驚くよね。すぐに私はクロちゃんのことについて話す。
「うん。大きいお姉ちゃんと一緒にこの世界に来た、『クロちゃん』っていう人が、次元を超える力を持っているんだって。…ただ、今はお互いにバラバラになっちゃって、探しているところなんだけどね。」
『おおーっ!それは良かったじゃん!じゃあ、その人さえ見つかれば、こっちに戻ってこれるんだね!』
それを聞いたネプテューヌは、喜びの声を上げる。何とかこのことは伝えることは出来た。一人元の世界へ戻ってしまったネプテューヌにとって、零次元に残ってしまったネプギア達を思って、きっとイストワールをアップデートしている間にも、こっちのことについて心配してくれていたであろう。イストワールが動けない中で、この報告はネプテューヌにとっても嬉しいはずだった。
けれども、それを伝えるのが少し遅れてしまったことについて、ネプギアは謝る。
「ごめんね、本当はもっと早く知らせたかったんだけど…。」
『良いって良いって。どっちにしろ、いーすんを直さなきゃいけないしさ。』
その事を聞いたネプテューヌはネプギアに落ち込むことはないと声をかける。今そんな事を言っても、仕方ない。どちらにせよ、伝えることは出来たのだから、それでいいはずだ。
そこに、光樹も気にすることではないことを伝えてくる。
「少し遅れたぐらいじゃネプテューヌは責めないさ。むしろこうして無事なことを喜ぶのがお前のお姉ちゃんだろ?」
『そーそー。だから、気にすることないって!』
二人の言葉に、ネプギアも少し心を持たせる。そして、顔に少しだけ笑みを浮かべる。まだ不安そうだったが、それでも笑っていた。その顔に、ネプテューヌと光樹も安心したように見せる。
と、そこでお姉ちゃんが唐突にあることを言い出した。
『そうだ!光樹、実はこの前、光樹のことを知ってる人がいたんだよ!』
「何だって!?それは本当か、ネプテューヌ。」
光樹さんが思わず取り乱す。けど、その気持ちは分かる。だって、記憶喪失になった自分を知っている人を見つけたというのだから。
そのままお姉ちゃんは語る。
『うん。それも、どうやら光樹の住んでた世界の人なんだって。光樹がいる秘密組織の部隊の人の。』
「秘密組織……それってもしかして、「GKSWAXP」とかいう組織か?」
『そうそう!そんな感じの。』
段々と、お姉ちゃんの話は光樹さんの核心へとつながることを話す。それも、上手くいけば光樹さんが元の世界へ帰れるかもしれない方へと。
だがしかし、それは光樹との別れを意味していた。ネプギアとしても、それは少し悲しかった。けれど、光樹にとっては、元の世界へ帰ることは大事なことだ。自分が超次元へ戻ることと同じように。
そう思うと、早くここから帰らなければ。そう思った所で、光樹がその人物について聞く。
「それで、そいつの名前は?」
けど、そこで流れが変わってしまった。
『えーと…、あれ?……ごめん。名前忘れちゃった、テヘッ!』
「おいぃぃぃぃぃぃ!?!?」
お姉ちゃんのドジに、光樹さんが今まで見せたことの無いようなツッコミを見せた。その姿に、うずめさんも思わず大笑いだ。
「ぷははははは!!まさか、重要な所で、忘れちゃうなんて……ねぷっちはやっぱちげぇな。」
「全く……予想外過ぎて思わずツッコんじまった。」
『ごめん。あ、でも一応どの世界にいるのかは教えたから、たぶんあの子のガンダムなら、そっちに来るかも。』
「あぁ、了解だ。」
お姉ちゃんは落ち込む光樹さんを励ます。……あれ?今、お姉ちゃん、「ガンダム」って言わなかった?
ガンダムといえば、光樹の装着する機動兵器の名称だ。それを他の人物が装着している旨の言葉をネプテューヌが言ったことを、ネプギアは聞き逃さなかった。気になったネプギアは、すぐにネプテューヌに聞く。
「お姉ちゃん。今ガンダムって言わなかった?」
『あ、うん。実はさ、光樹を探しに来た子も、ガンダムを装着したんだ。』
「本当に!?」
『うん。いーすんのアップデートパッチをゲットできたのも、その子のおかげなんだ。』
「そうなんだ……。」
ネプギアは驚く。一応、光樹からはガンダムという機動兵器はひとつじゃないってことを聞いていたから、それは当然ではあったけれど、まさか同じ名前の機体が現れるだなんて。もしかすると、それも光樹が言っていた、「NP」と呼ばれるタイプのガンダムなのかと考える。
それはどんな機体だったのか。ネプギアは更に聞こうとしたが、そこで回線が騒がしくなる。
『ネプ子ー。どこにいるのー?』
『…っと、あいちゃんが呼んでるみたい。また何かあったら連絡ちょうだい。こっちはこっちでなんとかなるように動いてみるからさ。それじゃあねー。』
「…切れちゃった。」
それで通信が切れてしまった。おそらく、アイエフさんから呼ばれたからだろう。でも、わざわざ切らなくてもよかったんじゃ…?
そのようにネプギアは思った。一方、うずめはネプテューヌの様子を見て言った。
「相変わらず、ねぷっちはねぷっちだったな。」
うずめの言葉は、間違ってはいなかった。相変わらずの様子に、ネプギアもなんだか笑ってしまう。だが、そうとなれば、こちらも色々と行動しなければ。光樹もそれについて述べる。
「とりあえず、さっきのネプテューヌの言葉にも期待しつつ、俺達はクロちゃんってやつを見つけよう。」
「そうですね。……そういえば、光樹さん。大きいお姉ちゃんが言ってたこと、お姉ちゃんに聞かなくてよかったんですか?」
「いや、言おうと思ったんだが、その前に回線が切れたからな。」
「あ……そうだったんですね。」
光樹が姉に神次元の戦いの時のこと聞けなかったことに対し、ネプギアはそう呟いたのであった。
♦
「ねぇねぇ、うずめ。今日のお昼ごはんはなーにー?」
大人ネプテューヌが、うずめに昼ご飯のことについて聞く。先程歩き回ったいたから、もう腹が減ったのだろうか。
まさか、もう早くも昼ごはんのことについて話すなんて、と光樹は驚く。うずめも笑って答える。
「朝飯食ったばかりなのに気の早いやつだな。」
「だって、気になるんだもん。」
「ははは。確かに俺も気になるな。うずめ、メニューは何になるんだ?」
ネプテューヌにつられて気になった光樹がうずめに聞く。すると、うずめは少し考えてから、話し始める。
「そうだな…。ぎあっちが採ってきた野菜や果物がまだ残ってるから、それを食いきらないとな。」
なるほど。しばらくは今日の朝と同じように野菜と果物がメインになるのか。光樹はふーん、と納得する。と、そこにネプギアが申し訳ないように話に入ってくる。
「ごめんなさい、まさかこんなところに食材があると思わなくてつい…。」
だが、こんな状況で同じようなものにならないわけはない。むしろ、食べ物があるだけましだと光樹は考えた。しかし、それは同時に、また自分の苦手な食べ物が続くという意味だった。あまり光樹としても、野菜は体にいいとはいえ、苦手なため食べたくはなかった。
うずめの言葉には、大人ネプテューヌもやはり反応する。
「てことは、お昼もナスなの!?」
大人ネプテューヌは嫌がる様子を見せる。それを見た海男が、大人ネプテューヌに言い聞かせる。
「ねぷっちはこの機に好き嫌いを直したらどうだい?焼きナスが口に合わなくても、他の料理方法なら案外食えるかもしれないよ。」
海男としては、大人ネプテューヌの好き嫌いを改善させたいと思っての発言だろう。
好き嫌いを直すことは別に悪いことじゃない。だが、どうしても、ネプテューヌというキャラクターの、ナス嫌いを克服するというのは、どうも無理な気がする。女神として見た目よりも長い時代生きてきた存在が、長年嫌っている物を食べられるようになるのは無理だろう。そして、それはおそらく同じ存在である大人ネプテューヌも同じはずだ。昔何かの作品で見た、姿かたちの似た同一存在は、似た性質を持つというものに合致するだろう。
そして、大人ネプテューヌは予想通りの言葉を連発する。
「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理。」
完全に拒否する反応を見せて、大人ネプテューヌは逃げた。その様子に、海男が呆れる様子を見せる。
「全く……あんなに嫌がることはないだろうに。」
「…お姉ちゃん、やっぱり心底嫌そう。」
ネプギアも苦笑いする。まぁ、仕方がないだろう。もしネプテューヌがナスを食べられるようになったなら、光樹も驚いていただろう。だが、それは同時にネプテューヌというキャラクターを壊してしまう気がする。
そういう意味で言うなら、これはある意味正解の対応なのだろうか。
そんな感じで、大人ネプテューヌはテントの方へと逃げ、光樹達は各々のすべきことをするために解散したのであった。
「しかし……また野菜と魚かぁ……あんまり食べたくない。」
やはり、光樹もまた野菜と魚を食べるのには問題はあった。何せ、自分の苦手な食べ物を二回連続で食べさせられるのは、嫌だった。まぁ、野菜はそこそこだが。人間誰だって、嫌いなものを好き好むということは不可能である。
どうにかして魚と野菜の焼き物セットは回避したかった。だがしかし、この食べ物も手に入りづらい世界で、食べ物を食べずに捨てるというのはダメだろう。それに、せっかくうずめやネプギアが作ってくれるというのに、それを邪魔するようなことをするのは気が引ける。二人もちゃんとみんなに食べてもらいたいはずだ。
そう考えると、ますますどうすればいいかについて考え込む。誰か、うずめとネプギア、それに海男以外でそれらを食べてくれる人物はいないだろうか?
すると、突然、声が響く。
『……きこえますか…きこえますか…。』
「!!っつ、誰だ?」
いきなり脳内に響いた声に、光樹はびっくりして体を震わせる。他の人から見れば、それは奇行とも思える反応だった。
そんな反応を見せた光樹は、辺りを見回す。しかし、周りには何も見えない。脳内から響いたということで、どこか遠い所にいるのだろうということは、分かるかもしれない。だが、誰かいるのかもしれないということで周りを確認したのだ。
そう驚いて見渡していると、また声が響く。
『天の声です…今…あなたの…心に…直接…呼びかけています…嫌いな物を…無理して…食べる必要は…ありません…。』
そんな途切れ途切れの言葉が何処からともなく、脳内に響く。その話の内容は、光樹も願っていたことだった。
ただ、それならどうすればいいのか?俺はそう思う。そう思っていると、それを察したように先程の天の声とやらがこちらに語り掛けてくる。
『あなたが…することは…嫌いなものを処分すること…ですが、食べ物を粗末にすることは…いけないことです…。』
「なら教えてくれ。どうすればいいんだ?」
光樹は質問する。すると、天の声は答える。
『マジェコンヌです…マジェコンヌに…嫌いな食べ物を食べさせて処分しましょう…。そうすれば…食材を捨てることには…なりません…。』
「なるほど!確かにそれなら俺も苦しい思いはしないし、マジェコンヌなら、何を文句に言っても、誰にも疑われないかもしれない。」
それは、非常にいい考えだった。苦手な物を食べさせて処分させる。これなら、誰も損しないし、徳になる。
早速行動に移そうとするが、そこで気づく。
(あれ?これマジェコンヌも徳にならないか?)
そんな事を考える。確かマジェコンヌは、今ものすごく腹が減っているような発言をしていた。食べさせれば、お腹がいっぱいになる。
そこで問題となるのは、それで魔力などのエネルギーが回復し、反撃の力にならないのだろうか。もし、それで力をつければ、マジェコンヌはおそらくあの封印状態から逃げ出すだろう。
それに加えて、この声も、どこかで聞いたことがある気がする。それも敵対したことがあるような…ゲームで聞いたことがあるような…。
疑念を持った光樹は、その天の声に聞く。
「……なぁ、天の声。お前何者だ?どうもマジェコンヌを助けようとしている気がするんだが。」
『…え?そ、そんなことはないですよー。』
それを指摘された天の声は棒読みになる。怪しい。とても怪しい感じがする。光樹はさらに追及した。
「おい、ひょっとしてお前……マジェコンヌじゃ?」
しかし、空に向かって放った声に、答えは帰って来ない。
……おそらく、逃げられたのだろうか。まぁ、悪い方向へと事が進まないのなら、天の声が言った行動はしない方がいいだろう。
おとなしく、うずめ達が作る料理を食べることにした光樹は、その場を後にした。
しかし、これは光樹だけに起こったことではなかった。そして、天の声は暗躍する。魔女を復活させるために。
TO BE CONNTINUED
今回もお読みいただきありがとうございます。
ジャンヌ「これまでの情報共有で、光樹さんも自らを探す存在に気づけましたね。」
レイ「でもそこで鈴ちゃんの名前忘れるなんて、なんていうか流石ネプテューヌちゃんだね…。」
無印の時はきっとこんなミスはしないんですけどね。でもMK‐2以降はそんなことが出てきているから仕方ないですね。
レイ「でも、光樹君よく罠かもって気づいたね。これがニュータイプってやつなの?」
そんなんだったらコ○ン君もニュータイプですよ…(笑)。これは光樹君が記憶を失いつつも、思い出すたびに研ぎ澄まされている推理力と言った所ですよ。
ジャンヌ「ですが、記憶を思い出すたびに推理力が強化されるということは、光樹さんのIQって幾つなんでしょうか。気になるところですね。」
まぁ、光樹君の本来の力は明らかにするつもりなので楽しみに待っててください。では、今回はここまでってことで。
レイ「次回は木曜日辺りになるって!」
ジャンヌ「それでは次回も皆様お楽しみにっ!」