新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

68 / 170
はい、どーも皆様。進みが良かったので、投稿しました、藤和木弘です。

ジャンヌ「と言っても、バトスピのデッキ調整もあって、先週と同じくらいのペースなんですけどね。どうも、皆様。ジャンヌ・ドラニエスです。」

レイ「今日は雨だけど、バトルスピリッツの大会景品の特別イラストのストームアタック手に入れたいね!レイ・オーバだよっ!」

さて、第60話、投稿です。

レイ「今回は願望が混じったタイトルが付いてるね。」

ジャンヌ「それにしても、悪魔の食べ物とは一体…?」

それは本編で明らかになります。
それでは本編へ!


第60話 お姉ちゃんと呼んで、改修と悪魔の食べ物共

 

 

「ちょっと良いですか?」

 

そんな言葉が、急にわたしに向けられて発せられる。周りのたくさんの自然と風景に夢中だった所に、そんな言葉がかけられて、すぐに後ろを振り向く。

すると、そこにいたのはネプギアだった。いきなりのことだったから、何だろうと思い、聞いてみる。

 

「ん?なーにー?」

 

「私の勝手で申し訳ないんですけど、お姉ちゃんって呼ばせてもらってもいいですか?」

 

何か真剣なことなのかなー、と思っていたところに、そんな質問が飛んできた。真面目系のネプギアだから、重要な話だと思った。そしていざ聞いてみたら、そんな質問だったので、大人ネプテューヌは笑いながらその質問に答えた。

 

「なんだ、そんなことかー。いいよ、お姉ちゃんって呼んでも。」

 

「ありがとう、お姉ちゃん。」

 

許可をもらうと、早速ネプギアは、大人ネプテューヌのことを、お姉ちゃん、と呼んでくる。

その言葉を聞いていると、なんだか本当にお姉ちゃんみたいに思えてきてしまう。自分そっくりなネプギアだからなんだろうけど、わたしとしては、それでも嬉しい。それは、言葉にも表れる。

 

「あぁ…新鮮な響き…。」

 

今までに感じたことのない、自分についてきてくれるマスコットに声をかけられるような感覚に、大人ネプテューヌは包まれる(といっても、クロちゃんもある意味マスコットなんだけど)。

気に入ったネプテューヌは、ネプギアにもう一度呼んでくれるように頼む。

 

「ねね、もう一回、呼んでくれる?」

 

「はい、お姉ちゃん。」

 

「くぅー…!いいね、お姉ちゃん!」

 

だんだんと気分が乗ってくる。すごく心にずしっと来る嬉しい気持ちが感じられる。これが歓喜するってことなんだね!

更に興に乗った大人ネプテューヌは、再びネプギアに「お姉ちゃん」と呼ぶように頼み込む。

 

「お願い、もう一回!もう一回だけ!」

 

「お姉ちゃん。」

 

先程よりも、自分に甘えてくる言葉遣いのネプギアの「お姉ちゃん」という言葉に、わたしの心は更に強く打たれる。

 

「もう一回!」

 

「お姉ちゃん。」

 

そんな返しが何度も続く。この時ネプギアは、この流れはいつ終わるのかな、と大人ネプテューヌが要求するのが終わらないだろうかと待ちわびていた。

と、そこで、唐突に光樹の声が響いた。

 

「……何してるんだ?」

 

「あっ、光樹さんお帰りなさい。」

 

「おっ、丁度いい所に!ねぇ、もう一度お姉ちゃんって呼んで!ネプギア。」

 

光樹にも、わたしの今の気持ちを理解してもらいたくて、再びネプギアに呼んでもらうように言う。けれども、そこで光樹に注意される。

 

「いや、ネプギアも収拾つかなくて困ってるっぽいから、止めてやれ。」

 

「うーん。そこまで言うなら…。けど、呼びたいときは呼んでね!」

 

「はい、お姉ちゃん。」

 

ネプギアの再び聞こえたお姉ちゃんコールに、心の中でまた喜ぶのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

うずめのテントの中で、ネプギアは壊れたかもしれなかったNギアを解体していた。原因を調査するために、うずめからこの場所を借りたのであった。そうしてしばらくの間、カバーを開いて部品をばらしていいた。

調べていくうちに、私は溜め息をついた。

 

「…やっぱり、電源系統が壊れちゃってる。これじゃあ、使えないよ。」

 

その溜息の原因は、Nギアが壊れてしまったことにあった。動かなかったときには、まだ直せると思っていたのだが、それ以上に悪い状況であった。

 

「どうだ、ぎあっち、直りそうか?」

 

うずめがネプギアにそう聞いてくる。その質問に、はっきりと現在の状況を教える。

 

「電源系統が完全に壊れちゃって、修理は無理みたい。」

 

「繋いでた時に無理やり外しただけなのに、それだけで電源系統が壊れるのか?」

 

うずめの後に続いてやって来た光樹も、ネプギアに聞く。とりあえず、状況を説明する。

 

「はい。特に今回は世界間通信と、転送装置の制御っていう、難しい作業を同時に行っていました。そんな中で急に機械との接続を断ち切ってしまったので、それがここまで深刻になった原因だと思います。」

 

「なるほどな。重要な部分で抜いちゃったから、回線がいかれてしまったってわけか。」

 

その説明を聞いて、光樹さんは納得する。本当に緊急事態だったとはいえ、ちゃんと抜く作業さえしていれば、問題はなかったはずなんだけど。失敗してこうなっちゃうなんて、と後悔する。

 

「そっか…。代わりの部品があればいいんだけどなぁ。」

 

うずめさんがこちらを心配して声をかけてくる。そのうずめさんの言葉通り、修理に使えるパーツがあったらいいんだけど。

ところが、先程ネプギアがうずめの拠点で集めていた使えそうな機材を見たが、まだ解体していないため、使えるパーツがあるかどうかは分からない。無理に解体して見つからなかった時、また元に戻すのには骨が折れる。

けれど、そのうずめさんの言葉であることを思いつく。私たちは持っているではないか、同じような通信端末を。

早速、ネプギアはうずめにとあることを頼む。

 

「あ!それですよ、その方法がありました。うずめさん、ヴィジュアルラジオを貸してくれませんか。」

 

そう、うずめのヴィジュアルラジオだ。多少互換性があるから、今自分自身が考えている方法ができるかもしれない。

それを聞いたうずめは、嫌な方向へと想像したことを口にする。

 

「ま、まさか俺のから部品をとるなんて考えてないよな…?」

 

うずめさんは心配そうにしながら、私にそう聞いてくる。それだけ聞いていれば、普通うずめさんのヴィジュアルラジオの方からパーツを取って、直そうと思うかもしれない。それを見ていた光樹さんも、苦笑いを見せている。

けれど、私の考えていることは、違った。むしろ、その逆の発想だ。

ネプギアはうずめの心配する気持ちを失くすため、自身の考えている解決策を二人に話す。

 

「まさか。その逆ですよ、逆。Nギアの部品をうずめさんのに移植するんです。改造して欲しいって言ってましたし、ちょうどいいかも。」

 

そう、Nギアの方から、うずめさんのヴィジュアルラジオにパーツを移す。これなら、うずめさんのヴィジュアルラジオは改造出来て、こちらの通信も、データを送るため問題はない。これが、今一番の最善の策なのだ。

うずめも、そのネプギアの発想に驚く。

 

「けど、いいのか?大切なものなんだろ?」

 

「元の世界に帰ればいくつもありますから、大丈夫です。」

 

うずめの心配は、ちゃんと取り除く。実際、Nギアは元の世界には何個もある。その内の一つくらい、ここで失っても、なんら問題はない。それどころか、Nギア並みの機能を持つ端末がなければ、これから先、何かあった時に使えなければ困る。

その話を聞いていた光樹も、ネプギアの考えに納得する。

 

「そういえば、結構持ってたっけな、Nギア。それにむしろNギアから移植させた方が、機能的な不足はなさそうだな。」

 

「はい。じゃあ、早速改造始めますね。」

 

そう言ってうずめさんからヴィジュアルラジオを借りる。そして早速、それぞれの作業に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

カバーを閉め、ネジで止める。後は起動するかどうかだった。ヴィジュアルラジオの電源を入れると、画面が付く。どうやら、上手くいったみたいだ。

そこで、うずめさんと光樹さんに、改造が完了したことを伝える。

 

「できました!」

 

早速うずめにヴィジュアルラジオを返す。ヴィジュアルラジオ受け取ったうずめは、どうなったかを確認し始める。

 

「見た感じなんにも変わってないぞ?」

 

「というか、外装には手を付けなかったのか。」

 

「そうです。腕に付けるのが大きすぎても邪魔になるだけなので、なるべく中に詰め込んでるんです。Nギアの機能を100%とはいきませんでしたが、ほとんどが使えますし、基本性能だって上がってるんですよ。」

 

ネプギアは光樹のその指摘にそう答える。外装を変えて一新するという考えもあったのだが、それだと材料もいる上に時間が掛かってしまうため、それはなしということにしていた。それに、うずめさんがいきなり外装が変われば、どう操作すればいいか困ってしまうのではないか、と考えたからだ。

けれど、外装が変わらなかったことに、うずめは気にする素振りは見せなかった。それよりも、更に性能が上がったことに、感激する様子を見せていた。

 

「ホントか!?すげぇな~、ぎあっち!」

 

その目はキラキラと輝いていて、嬉しさが見て取れた。嬉しいと思ってくれたのなら、ネプギアも嬉しい気持ちになる。

 

「大切に使って下さいね。」

 

「あぁ、一生大切に使わせてもらうぜ。」

 

互いに言葉を交わして、嬉しさを分かち合うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

バンバンッ!

 

そんな音が、どこかから響く。何か、本が開かれようとして重みで閉じられるかのような音だ。

が、その音にテントの近くで眠っていた光樹達は気づくことなく、眠り続ける。

 

「おい!貴様ら起きろ!」

 

そんな誰かの声が響く。高い声ではあったが、声は小さい。必死に出しているような声だった。しかしながら、それらの音を近くで聞いたためか、大人ネプテューヌが文句をぶつける。

 

「もう、朝からうるさいよ、昆布出汁―…。」

 

「誰が昆布出汁だ!」

 

そんな言い争い(片方は寝ぼけた状態)に気づいた光樹も起き始めてくる。

 

「うっ…うるせぇ……まだ起きるには早くないか?」

 

「うるさい!…いや、今は飯だ!飯!腹が減ってたまらん。飯をよこせ。」

 

本がしゃべるように話すマジェコンヌから二人に対してそう命令してくる。本のシールみたいな状態になっているくせに、偉そうな口だった。

一応、光樹には料理の知識はあった。家でも簡易チャーハンを作ったり、ラーメンを作ったりすることもあった。だが、それくらいが作れるくらいで、なんでもは作れない。ましてや、こんなサバイバル状態なのだ。調味料なんかも少ないだろう。

その要求には、大人ネプテューヌも困った様子を見せる。

 

「え…。めんどくさいなぁ。あ、この雑草食べられそうかも。」

 

何を考えたのか、唐突にマジェコンヌに見えない位置に合った雑草のようなものを引っこ抜く。まったくのノールックだったので、何をする気か光樹にも分からなかった。

すると、大人ネプテューヌが唐突に笑顔になってマジェコンヌにその雑草を差し出す。

 

「はい、栄養たっぷりの山菜だよ。」

 

「いや、流石にそれは無理があるだろ。」

 

「貴様、いま雑草って言ったよな!?なめてんのかコラァ!?」

 

その大人ネプテューヌのあまりに無茶苦茶なごまかしに、光樹もマジェコンヌと同時にツッコむ。明らかにマジェコンヌにも聞こえるような発言をそのまま見過ごすわけにはいかなかった。むしろ、ネプテューヌのキャラ的には、ツッコんだ方が良い気がして、結果的にツッコミを入れた。しかしながら、マジェコンヌと同じことを思うことについて、嫌な気持ちはあった。なぜ、同じようにツッコミを入れてしまったのだろう。

その様子に、大人ネプテューヌが笑う。

 

「もう、光樹もそういうこと言わないでよ。そしたらマザコングに雑草食べさせれたのに。」

 

「いや、雑草を食わせるとか拷問以外何物でもないだろ…。」

 

光樹は大人ネプテューヌに対して呆れた声を出す。相変わらず、敵に対しても容赦がないのか、遊んでいるのか、よく分からない性格だ。

光樹が大人ネプテューヌに対してそう思っていたところで、突然周りに「キュゥー」という音が響く。音の発信源は、どうやら大人ネプテューヌからのようだ。

大人ネプテューヌは恥ずかしそうにしながらも、困ったような顔に再び戻す。そして呟く。

 

「うぅ…。マザコングが食べ物の話をするからお腹減ってきちゃったよ。そういえば、朝ごはんてあるのかな?」

 

どうやら、大人ネプテューヌはお腹が減っているようだ。そういえば、自分も腹が減ってきているように思える。何か食べたいとは思っていた。

 

「一応出るはずだけど。でも、ネプギア達いないな。」

 

光樹はそう発言する。光樹が起きた時には、ネプギア達はいなくなっていた。何をしにいったのだろうか、疑問に思う。

 

「それなら、朝食にしましょうか。」

 

そんな声が響く。声の主はネプギアであった。そのネプギアの発言に、大人ネプテューヌが反応した。

 

「朝ごはんあるの!?」

 

大人ネプテューヌは大きな声を上げる。余程、朝ごはんが出ることに嬉しかったのだろう。光樹としても、それはありがたかった。無理矢理起こされたので、少し腹が減っているのも気になっていた。

 

「へぇ。食材はあるのか?」

 

「はい、散歩がてらに食べられそうな山菜や野菜を採ってきたので、今うずめさんが料理してくれているところです。」

 

それを聞いて、この近くには野菜が実っていることを知る。昨日シュバルトゼロガンダム・クロスの武装をテストしていた時には気づかなかったが、意外とあの近くにも食べられる食材があったのか、と気づかされる。朝食を取ってから、少しこの辺りを詳しく見てみると面白いかもしれない。

 

「わーい、やったー!」

 

大人ネプテューヌの喜びの声がこだまする。早速三人は、朝食会場となるテントへと向かった。

 

 

 

 

「ほらよ、俺流野菜と魚の丸焼きだ。ここには食材が沢山あるからな、遠慮なく食え。」

 

うずめが持ってきた皿の上には、沢山の野菜と魚の丸焼きが載せられてきた。それらが載せられた皿が置かれる。

野菜と魚が山盛りに載せられた様子を見て、ネプギアが楽しそうに言う。

 

「わぁ、美味しそう。私、こうやって魚の丸焼き食べるの夢だったんです。はむっ。はむはむはむ…美味しい!ちょうどいい塩加減でとっても美味しいです。」

 

ネプギアが嬉しそうでよかった。一方光樹は微妙な反応をする。

 

「魚は苦手だし、野菜もそれほど好きじゃないな…。」

 

「なんだ、光樹。まさか俺の料理が食べれねぇって、言うんじゃないよな?」

 

その様子を見て、うずめがこちらに圧力をかけてくる。流石にうずめを怒らせるわけにもいかず、光樹は慌てて言い直す。

 

「い、いや。その分野菜食べるよ。魚も少しくらいなら食べるからさ。」

 

「少しでも食っとけよ?でないといざって時に力が出ないからな。」

 

「は、はい。」

 

うずめの反応を窺いつつ、魚の方を食べ進める。光樹自身が魚が苦手である理由の一つである、骨を誤って食べないように気を付けながら、魚にかぶりつき、口にする。

美味しい。確かにネプギアの言う通り、塩が程よく聞いていて、次々と口にする。それを見ていたうずめも、その食いっぷりに驚く。

 

「おおっ。よく食うじゃないか!」

 

「腹が減っているのか分からないけど、何度でもかぶりつきたくなるんだよ。それに美味しいし。」

 

「気に入ってくれてよかったぜ。ほら、もっとあるから好きなだけ食え。」

 

その言葉通り、光樹は魚と野菜を食べ進める。

一方、同じく魚に食いついていた大人ネプテューヌがある物に気づく。

 

「…ねぇ、うずめ。この串に刺さってる紫色の萎びたのってなに?」

 

うずめに自分が取ったものを聞く。それを見て、光樹は驚く。なぜなら、それは「ナス」だったからだ。

なぜナスをネプテューヌが取ったぐらいで、と思うかもしれないが、それには当然理由がある。それも、ネプテューヌファンにとっては、当たり前ともいえる理由が。

ナスといえば、ネプテューヌが最も苦手とする食べ物だ。ひとたびそれがゲームで出ると、必ずと言っていいほど嫌がる様子を見せていた。Vでは、マジェコンヌがナスの大襲撃をしたこともある程、ネプテューヌというキャラクターはナスが嫌いなのだ。

それなのに、このネプテューヌは、ナスを嫌っていない。それどころか、ナスという野菜の存在すらも知らないのだ。他のネプテューヌファンが見たなら、おそらく誰もが驚くのではないだろうか。

不思議そうにナスを見る大人ネプテューヌに、うずめが答える。

 

「ナスだ。なんだ、でっかいねぷっちはナスを食べたことがないのか?」

 

「ちょうど、新鮮で美味しそうなナスを見つけたんです。」

 

ネプギアがナスを採った時のことを話す。しかし、ネプギアは何とも思わないのだろうか?ネプギアも自分の姉がナスが嫌いなのは知っていたはずだ。それなのに、ためらいなくナスを勧めている。ひょっとすると、大人ネプテューヌがナスを知らないことから、きっとこのネプテューヌなら、ナスを食べられるのではと逆転の発想をしたのか?光樹は考え込む。

しかし、その光樹の深い考えに気に留めず、大人ネプテューヌが行動に移す。

 

「へぇ。この変なの、ナスっていうんだ。いっただっきまーす。ぱくっ!」

 

「ナ、ナスを食べ…」

 

「…あ。」

 

光樹が言葉に詰まった。そこでようやく気づいたのか、ネプギアも思わず声を発した。そして、流れは予想していた方向へ。

 

「どうだ?」

 

うずめが大人ネプテューヌに食べてみた感想を聞く。しかし、ナスを食べた大人ネプテューヌの表情は苦悶の表情へと変わる。

 

 

 

 

「おえー」

 

 

 

 

そんな悲鳴にも似た言葉と共に、ナスがネプテューヌの口から吐かれた。いきなりのことで、味を聞いたうずめの顔が驚きの表情になる。

そして、ナスを食べた大人ネプテューヌの第一声が…。

 

「な、何この食べ物!?まずいってレベルじゃないよー!?むしろ、生命の危機を感じる味と食感!?」

 

と、完全にナス嫌いになったことを言った。一応予想はしていたが、ここまではっきり嫌いとなるのは、ある意味笑えてくる。

 

「そうか?普通にうまいと思うけどな。」

 

うずめは涼しい顔でそう言った。しかし、大人ネプテューヌは否定する。

 

「いやいやいやいや!こんな黒紫の変な物体を食べるくらいなら、海男を食べたほうがマシだよ!?」

 

「海男を食べた方がマシ!?それの方が嫌だろ!」

 

大人ネプテューヌの発想に、光樹は反対する。ナスをあまり好かない光樹としても、やはり海男を食べるより、ナスを食べた方がまだマシだ。

その発言を聞いた海男も、気まずい顔をしながらそうしなくてもと言う。

 

「いや、そこでオレを食べようとしなくても…。」

 

しかし、そこからの海男は冷静だった。海男は大人ネプテューヌに大人の発言をする。

 

「いいかい、ねぷっち。君もいい年なんだから、好き嫌いせずに何でも食べなきゃダメだよ?」

 

「えー…だって、これ美味しくないんだもん。食感もグニョグニョだしゲロゲロだしぃ……。」

 

そんな海男の親っぽい発言だったが、大人ネプテューヌ本人は文句を垂れ流す。確かにナスってどう焼いてもその食感は大して変わらない。光樹もその点が気に入らず、あまり積極的に食べようとは思わなかったのだ。

 

「うぅ…。海男が口うるさいお父さんみたい。こんなの人の食べ物じゃないよぉ…。はぁ…どうしよう…。」

 

大人ネプテューヌはその悪魔の食べ物をどうしようかと考えこむ。その一方、光樹の方に、うずめからナスが手渡されていた。

 

「ほら、光樹も食えよ。」

 

「え…。いや、あの、俺もナスそんな好きじゃ……。」

 

その言葉に、うずめと海男が口をそろえて言う。

 

「何だよ。男なら食えよ。」

 

「光樹。君も男の子なんだから、ちゃんと食べなきゃだめだよ?」

 

二人の圧力が多大にかかる。逃げたかったが、逃げられるわけもない。

光樹はためらいながらも、その紫の悪魔を口にするのであった。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただきありがとうございます。悪魔の食べ物は大人ネプテューヌと光樹君にとってのものでした。

ジャンヌ「光樹さんもかなり嫌いな食べ物あるんですね…。わたくしはあまり嫌いなものはありませんが。」

レイ「私もないよ。けど、藤和木は結構あるよね?」

ははっ。私もナスと魚は好きじゃないぜ。骨がある魚とかトラウマでしかないです。

レイ「あれ?でも川魚とかは骨とかあんまりきにならないよね。今回の話で出てきた魚って川魚だよね。」

魚を見たら、刺身にでもしなければ私の目には同じにしか見えない!

ジャンヌ「好き嫌い無くしましょうよ…。そろそろ、終わりにしますか?」

そうですね。次回の投稿は、実は日曜日が学校の検定試験の後、急いでバトスピ大会に行くので日曜投稿は体力的に無理です!なので土曜日辺りに投稿するかと思います。

レイ「じゃあ、また土曜日にっ。」

ジャンヌ「次回もよろしくお願いいたします。」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。