新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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はい、どうも皆様、お久しぶりです。
昨日までの三日間、ちょっと学校のオリエンテーション合宿へと行っていたため、更新が遅れました、藤和木弘です。昨日は投稿できず、遅れましたこと、改めてお詫び申し上げます。

ジャンヌ「どうも皆さん、藤和木の合宿に付いて行きました、ジャンヌ・ドラニエスです。ちょっと危ない場面もありましたが。」

レイ「どうも。家でお留守番してた、レイ・オーバだよ!お土産もらったから、付いて行けなくても良かったって思ってるよ。でもゲームは見たかったかな。」

では、第52話、投稿です。今回でネプテューヌ視点は終了です。

ジャンヌ「同時に、鈴さんの出番もいったん終わりなんですよね?」

そうそう。鈴はまた零次元編終了後からまた出てくると思うので、それまではまたうずめ達を中心に話が進んでいきます。

レイ「それじゃあ、本編へいっくよー!」


第52話 いーすん再起動開始、光樹捜索再開へ

 

モンスターを倒し、しばらく決めポーズのようなものを取っていたパープルハートと、共に戦った通りすがりの戦場歌姫の少女だったが、本当に倒せたかどうか確かめるため、後ろを向いて確かめる。

パープルハートの目には、確かに、あのエンシェントドラゴンの姿は跡形もなく消え去っているのが見えた。とりあえず、これで大丈夫だろう。パープルハートは少し苦戦したことについて口にする。

 

「…ふぅ。だいぶシェアが落ちてるみたいね。けど、あなたがいてくれたおかげで助かったわ。ありがとう。」

 

偶然エンシェントドラゴンの攻撃を回避している途中で出会ったとはいえ、まさか人と会うとは思わなかった。けど、幸い戦闘を行える実力があったのは好都合だった。その戦場歌姫の子に感謝の言葉を送る。すると、その少女はその言葉に答える。

 

「こっちもよ。あたし一人だったら、結構苦戦してたと思うわ。それより、少しあなたに聞きたいんだけど…。」

 

こちらに何か聞きたいことがあるということを聞いて、何かしらと思ったが、ここでシェアの不足を感じる。やはり戦闘を行って、シェアが少なくなったのだろう。

その少女には悪いが、こちらのシェアがこれ以上減る前に、変身を解除する。

 

 

 

光の柱が晴れ、ネプテューヌの姿に戻ると、すぐにその機械を纏った女の子にその質問のことについて聞く。

 

「ごめんねー。わたしの方もシェアがヤバくってさー。で、聞きたいことって?」

 

「え、えぇ。実は、この男を探しているんだけど…。」

 

そう言って戦場歌姫ちゃんは写真を見せてくる。

 

「うーんと。どれどれ…。」

 

見せてきた写真には、一人の男の子が映っていた。メガネをかけ、こちらに不愛想な顔を向けていた。その写真の撮り方から、みんなでわいわいと撮るものじゃなくって、きっちりとした場面で撮る写真だと気づく。でも、その男の子はどこか、不満そうにしているようにも見える。

けど、そこで気づく。この男の子が光樹であることに。ネプテューヌはそれについて呟く。

 

「ってこれって、光樹じゃん!」

 

「!!この馬鹿を知ってるの!?」

 

その言葉を聞いた戦場歌姫ちゃんは思わず聞き返してきた。わたしの見た限りでは、確かにこれは光樹だ。ネプテューヌは答える。

 

「うん。今教会で預かってる子なんだよね。」

 

「それはほんと?」

 

「そうだよ。けど、今すぐは会えないんだよね。」

 

「それって、どういう…。」

 

戦場歌姫ちゃんは疑問を投げかけてくる。どうして探しているのかは分からないけど、とりあえず、悪い人ではなさそうだし、事情を話した方がいいかなと考える。

と、そこで、本来の目的を思い出す。

 

「って、わたしも今急いでるんだ!ちょっと手伝ってくれる?光樹にも関係することなんだけど…。」

 

「馬鹿光樹に?」

 

戦場歌姫ちゃんもどういうことなのか首を傾げている。けど、まずはいーすんを復活させないと、光樹を助けることもできない。きっと、光樹の仲間だろうから、いーすんを復活させて光樹をこっちに戻せば、この子の問題も解決するだろう。ネプテューヌは戦場歌姫に協力を要請する。

 

「とりあえず、一緒に来て。途中で話すからさ。」

 

「わ、分かったわ。」

 

戦場歌姫は機械の装着を解くと、ネプテューヌと共に奥地へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ってことなんだ。」

 

「…なるほどね。ちょっと厄介ね。」

 

ネプテューヌからの話を聞いて、納得する。どうやら、光樹はネプテューヌの話に出てきた「零次元」と呼ばれるゲイムギョウ界にいるらしい。まさか、更に別次元へと移動しているとは思わなかった。

だが、それ以上に問題があった。それは、馬鹿光樹が記憶喪失にあるということだ。ただでさえ色々と問題のある馬鹿なのに、それ以上に馬鹿をやらかしているようだ。しかし、幸いにも、NPの装着や戦闘法を思い出しているとのことで、まだましであることを知り、少し安心する。

と、ここでネプテューヌが先程の変身…R-EXE・グレイガのことについて聞いてくる。

 

「そういえばさ、鈴が纏ってたあれも、ガンダムなの?」

 

「一応あれもガンダムよ。」

 

「へー。なんか犬みたいだけど…。」

 

「狼モチーフらしいんだけどね…。」

 

そんな話を聞かせる。実際、あの機体を設計したのは、あの馬鹿光樹なのだが、本人も「あれ、犬モチーフだったっけ?」といじってくる時がある(もちろん、その時はシバくが)。

そんな話をしている内に、行き止まりの空間までたどり着く。どうやらここが、ネプテューヌの言っていた初代プラネテューヌの女神の聖地の中心部らしい。

 

「えーっと、サンシローの入魂パッチは何処かなー、っと。」

 

ネプテューヌがあちこちを見て回る。こちらも、先程の情報のお返しにそのサンシローの入魂パッチを探す。なんでも、それを見つければ、イストワールが復活し、馬鹿光樹とネプギアをこちらの世界に戻せるとのことだ。。

だが、そうしても、いつイストワールが復活するかは分からないらしい。それでは遅すぎるので、この後、一旦この世界にいる捜索隊メンバー全員であたし達自身の世界に戻り、その零次元へ行き、光樹を直接連れ戻すことを決める。ネプテューヌにもそのことを少し話したところ、「光樹が元の世界に戻れるなら、それでいいよー。」と言っていたので、これで話は成立した。

しばらく、辺りに何か目立つものがないかどうか見回していた。だが、そんな目印になるようなものは見当たらない。が、そこで反対側を探していたネプテューヌが何かを見つけたように声を出す。

 

「あれ?地面に穴があいてる。こんな所に穴なんてあったっけ?」

 

「何?何か見つけたの?」

 

「この穴なんだけど…。」

 

ネプテューヌの指さす先を見ると、そこには何か穴が開いていた。しかし、その穴は人為的でも、機械的でもない、少し不思議な穴だった。しかし、その穴には何もなかった。だが、ここだけ穴が開いているというのもおかしい。

とはいえ、これくらいしか手掛かりはなかった。ネプテューヌはその穴をどこからか取り出したスコップを持ち出す。

 

「まぁ、いいよね。ここ掘ってみよ?」

 

「そうね。グレイガ、スコップ転送。」

 

『俺は雑用係かよ…。』

 

「何?あなたが実体化して穴掘ってくれてもいいのよ?」

 

『スコップ転送、十秒で終わる!』

 

文句を言っていたグレイガが、すぐにスコップの転送を開始する。きっちり十秒後、手元にスコップが転送されてくる。

スコップを手に持つと、二人は早速、その穴を掘り返し始めた。どのくらいかかるのかと少し時間を心配していたが、その心配は杞憂に終わった。掘り始めて約二分、穴の中から鉄の箱のようなものが出てきた。

 

「あ、なんか出てきたかも。」

 

「これは…鉄の箱、ね。もしかしてこれ?」

 

「どうだろ。とにかく開けてみよ。」

 

ネプテューヌの言う通り、穴から出た後、その箱を開けてみることにする。特に鍵のようなものはなく、簡単に箱は開いた。

 

「開いた開いた。さーって、中身は何かなーっと。」

 

早速ネプテューヌは中身を見る。すると、中には見覚えのあるようなものが入っていた。

ゲームソフトだ。それも、今の時代のゲームであるニンテンドーDSのカードタイプではなく、昔にあった、ファミリーコンピューターのゲームソフトであるカセットタイプのものだ。それが箱の中に入っていた。これには流石のネプテューヌも驚いていた。

 

「…って、カセットタイプのゲームソフトだ。ってうわ!?懐かしいのばっかりだよ!」

 

「そんなに珍しいものなの?」

 

「うん!ユニゴ13のゲームにワンダフルボーイ、オウガスにロオドランナーまであるよ!」

 

「へ、へぇ…。」

 

ネプテューヌの興奮に、鈴は少し圧倒される。鈴はあまりゲームについては詳しくはなかった。ゲームはやるが、知っているのはWiiのカラオケに、馬鹿光樹が定期的に大会開いて強制的に参加させてくるEXVSFBくらいだ。

しかし、鈴の反応にも気にせず、ネプテューヌは一人感動していた。

 

「まさかこんな考古学的レトロなゲームソフトが埋まってるだなんて…。もしかして、これが初代女神の遺品なのかな?」

 

ネプテューヌの最後の方の言葉には少しは同意する。一見何の関係も無い様なものが入っている物は、意外に重要な物が入っていることが多いのを、鈴は経験したことがある。これも馬鹿光樹のおかげだ。

そう思いながら、鈴はその中に目的のものが無いかを聞く。

 

「遺品だったら、その中に入魂パッチが入ってるんじゃない?」

 

「そうかも!どれどれ…。」

 

ネプテューヌは箱の中をごそごそと探す。そして、発見する。

 

「あった!なんか手書きで【入魂】って書かれてるけど、きっとこのカセットだよね!」

 

ネプテューヌの手には、確かに【入魂】と筆で書かれたカセットのようなものが握られていた。きっとそうに違いない。これで手伝いも終わったことなので、帰れるだろう。鈴はネプテューヌに別れを告げる。

 

「それじゃあ、あたしもそろそろ行くわ。馬鹿光樹の場所を教えてくれてありがとう。それじゃ。」

 

「うん、わたしも目的の物も手に入れたから帰るね。鈴も光樹を連れて帰ってね!」

 

鈴は一足先に初代女神の聖地を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョンを出たところで、鈴はエグゼスキャナーを首元に当て、再びR-EXE・グレイガを纏う、そして背中よりノイズドエナジーウイングを発生させ、飛翔する。

飛行体制を取った所で、鈴はすぐに情報を整理する。馬鹿光樹は現在零次元にいる。そして記憶喪失だ。しかしガンダムはある程度呼べることから、記憶は少しずつだが戻っているとのことだ。これなら、SSRシリーズのプラットフォームであるノイズ衛星「メテオ・G」から光樹のガンダムが多々消えていたことも納得できる。

情報がまとまった所で、鈴は通信回線を開く。話し相手は、この世界で他の三ヶ国を調査している三人にだ。

すぐに回線は繋がる。画面には男女三人の顔が映った。一人はツインテールの少女、一人はスポーツ刈りの青年、最後の一人は髪を後ろの方で束ねて下している少女だ。三人は光樹と同じ、SSRシリーズの現ガンダムマイスター、つまり装着者達だ。

早速、スポーツ刈りの青年が口を開いた。

 

『よう、鈴。どうしたんだ。もしかして、光樹が見つかったのか?』

 

「察しがいいわね、敦也。半分正解ってところだけど。」

 

そう答えると、ツインテールの少女…佐川京香が反応する

 

『本当なの!?流石鈴ちゃん。』

 

「いろいろあってね。とりあえず、これで全員一旦帰還しましょ。どうやら今別次元に居るらしいから。」

 

『別次元…?』

 

京香は疑問を浮かべたような表情をする。と、そこでもう一人の髪を束ねて下した少女が話に入ってくる。

 

『ひょっとして、更に光樹は更に世界を超えたってことですか?』

 

「そういうことよ、呑み込みがいいわね、理恵。」

 

『恐縮です。』

 

遠慮しがちな少女の名は「岡島 理恵(おかじま りえ)」、SSRシリーズの一機、鈴がかつて装着していたガンダム・レッドジョーカー系列のNPの現装着者である。ちなみに、京香はガンダム・アズールセブン系列のNPの装着者、そして、スポーツ刈りの青年は「鈴宮 敦也(すずみや あつや)」で、ガンダムはガンダム・ホワイトジャック系列の装着者だ。

と、そこで敦也がこれからについて話す。

 

『光樹が見つかったけど、てことはまた本部に戻って次元の座標を検索するってことやな?』

 

「そうよ。」

 

『分かった。すぐに調査切り上げて帰るよ。』

 

『こちらもすぐに戻ります。それでは…。』

 

次の行動が決まったことで、全員は通信を順次切っていく。

少し時間が掛かってしまったが、今は一時帰投し、本部との連携を取るべきだ。また鈴は通信回線を開く。通信相手は絵里奈だ。すぐに絵里奈の顔が映る。

 

『あ、鈴ちゃん。重要人物の人から話は聞けたのー?』

 

そんな力が抜けそうな声に、鈴はしっかりとした声で、はっきりと答える。

 

「えぇ。ネプテューヌからの話だったんだけど、どうやら馬鹿光樹は更に別の世界に転移したみたいよ。」

 

『ふわぁ、光樹君、元の世界に戻ろうと頑張ってるのかな?』

 

絵里奈はそんな事を口にする。だが、実際は違う。言いにくいが、伝えておかなければ。鈴は言いにくそうにしながらも、そのことを言う。

 

「それがね、光樹が意図して移動してるわけじゃないのよ。」

 

『え?偶然ってこと?』

 

「加えて……記憶がないらしいの。」

 

『…え?………。』

 

流石に絵里奈も驚きを隠せないようだ。光樹のことをおそらく一番気にしている絵里奈には、少し酷かもしれない。しばらく黙っていた絵里奈だったが、こちらが心配しようとしたところで返事をする。

 

『そ、そうなんだ。うん、分かったー。それじゃあ、早く戻ってきてね、鈴ちゃん。』

 

少し言葉に詰まったような反応だったが、そう言って絵里奈は通信を切った。通信が切れた回線を、鈴はゆっくりと閉じる。

 

(やっぱり絵里奈、無理してるわね。流石に今のはきつかったか。)

 

鈴は反省する。慕っている人物がどこかに行ってしまった上、記憶喪失なんて事実、誰も動揺しないはずはない。あの馬鹿でも、こんなに気にしてくれている人物がいることと、それを本人が知らないことに苛立ちを覚える。

しかし、今はそんなことを怒るような状況ではない。とっととGKSWAXPの本部に戻り、次の行動に映らなければならない。鈴は機体の特殊回線からプログラムを起動させる。そうして前方に次元の歪を出現させると、そこを通って次元を移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま、あいちゃん、こんぱ。いーすんの様子はどう?」

 

プラネタワーのイストワールの部屋のドアが開いた後、部屋に入ったネプテューヌは第一声にそのことをイストワールの状態を聞いた。その声に気づいたコンパが、ネプテューヌに返事をする。

 

「おかえりです、ねぷねぷ。いーすんさんは相変わらず、気を失っているです。」

 

イストワールの状態が良くなっていることに少し期待していたネプテューヌだったが、そんなうまい話はなかった。けど、こっちはそれを解決するアイテムをちゃんと持って来ていた。

そこでアイエフがこちらの成果について尋ねてくる。

 

「ネプ子の方はどうなの?例のアイテムは見つかったの?」

 

その言葉を待っていました!と心の中で思いつつも、自慢げに報告する。

 

「じゃじゃーん!ちゃんと見つけてきたもんねー!」

 

「わぁ!すごいです、ねぷねぷ!やればできる子です。」

 

そんな答えを聞いて、こんぱはわたしを褒めてくる。いやー、ほんとそんなに喜んでくれると、こっちも苦労したかいがあったってもんだよ。それに追い風のようにあいちゃんもコメントを送ってくる。

 

「なら、あとでちゃんと他の女神たちにお礼は言うのよ?みんな、大変な時期なのに手伝ってくれたんだから。」

 

もー、あいちゃんは面倒をみる親みたいだなぁ、と思いつつ、ネプテューヌは素直にその意見に賛成する。

 

「そうだね。後でみんなに時間ができたらお礼に何かをご馳走でもするよ。」

 

後でそのお礼はするということを伝えたところで、アイエフがネプテューヌにそれを渡すように言う。

 

「それじゃあ、持ってきたアイテムを貸してちょうだい。早くイストワール様にインストールしましょ。」

 

そこでネプテューヌはあることに気づく。それは、どうやってイストワールにこの入魂パッチをインストールするかだった。こんな大きなものをどうやっていーすんに読み込ませるのか、わたしはあいちゃんに聞く。

 

「けど、こんなカセットタイプのアイテム、どうやって、いーすんに差し込むの?」

 

「背中に差口はないんですか?」

 

こんぱはそのように言った。しかし、背中にはどう見てもそんな差込口みたいなものはなかった。服の下にも、そんなものは見当たらない。

これにはアイエフも困った様子を見せる。

 

「体中見てみたけど、そんな場所はないわね。ネプ子、そのアイテムには取扱説明書はなかったの?」

 

「なかったよ。」

 

その質問に、ネプテューヌはすぐに答える。一応、あの鉄の箱は持って来ていて、その中を詳しく探してみたけど、中にはそんなものは見当たらなかった。

 

「それは困ったわね…。せっかく直せる方法があるのに、それが実行できないなんて…。」

 

アイエフもどうすればいいか、何か方法はないのかと考えていた。と、そこでネプテューヌはとある方法を思いついた。考えたネプテューヌ自身も、本当に上手くいくかどうか分からなかったが、とにかく言ってみようと思い、その案を出す。

 

「そうだ!だったら、このカセットをいーすんの口にセットするのはどうかな?」

 

「はぁ!?」

 

「ねぷねぷ、さすがにそれは無理があると思うです。別な方法を探すです。」

 

その発案に、アイエフは声を高くして驚きの声を上げる。あまりにぶっ飛んだ発案には、コンパもそれはないと別の方法を見つけることを勧める。

だが、ネプテューヌとしては、やってみる価値はあると思った。二人の制止を無視して早速イストワールの口にカセットをセットさせる準備をする。

 

「大丈夫大丈夫!いーすんならこのくらい平気平気。よいしょっと、これで準備はオッケーだよね。」

 

ものの数秒でイストワールにカセットをセットさせることは終了する。イストワールは大きく口を開け、カセットをその口で加えるような様子を見せていた。

その姿を見たアイエフは嘆くように呟く。

 

「この顔、絶対誰にも見せられないわね…。」

 

確かにアイエフの言う通り、この姿は誰かに決して見せられるものではなかった。ましてやあの真面目なイストワールがこの姿なのだ。知っている人が見れば、誰もがひっくり返ってしまうだろう。

そんな所で、イストワールが動きを見せた。

 

「自動プログラム起動。アップデートパッチを確認。インストールを開始します。」

 

本当にアップデート出来ちゃった!ネプテューヌも驚いてしまう。もちろん、驚いたのはネプテューヌだけではない。アイエフも茫然としている。

 

「まさか、こんな方法でインストールできるなんて…。」

 

同じように、コンパも苦笑いしながらとある冗談ともいえる考えを口にする。

 

「案外、昔の女神さんもねぷねぷみたいな性格だったのかもしれませんね。」

 

それはもしかすると、そうかもしれない。こんな考え方、わたし以外で考え付く人なんてそうはいない。こんぱの考えは、実は当たってたりして。

そう思いつつも、このパッチのインストールの時間についてコンパに聞いてみた。

 

「ところで、パッチのインストールってどのくらいかかるのかな?」

 

「わからないです。けど、今はいーすんさんを信じて待つです。」

 

やっぱり、そんなことは誰にも分からないことを、コンパは言う。今はイストワールが復活するのを信じて待つしか他はなかった。ネプテューヌは相槌を打って言葉を返す。

 

「そうだね。今はいーすんを信じて待つしかないんだよね。」

 

そう言って、イストワールが復活するのを待つのであった。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。

ジャンヌ「あの…作者。イストワール様が口を大きく開けてカセットを咥えるってシーンは実際にあるのですか?どうもわたくしには信じられないのですが…。」

うん?間違いないと思うけど?

レイ「プラネテューヌの初代女神って、私たちとは随分違う感性を持ってるんだね…。」

私的には「その発想はあった」って思ったけどね。だって下の方の…

ジャンヌ「その変態的発想は!」

レイ「やめなよ!!」

どっかーん!!

うおっ、危ね!ちょっと、いきなりバスターハンマー唱えるのやめてくださいよ!私ネクサスじゃありませんよ!

ジャンヌ「作者がふざけた考えしているからです。合宿の二日目の夜だって…。」

あれは寝ぼけてたからすまない。
さて、今回はここまでです。

レイ「次回は黒の館だから、投稿は火曜日だよっ!」

ジャンヌ「それでは次回もお楽しみに。」

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