新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結) 作:藤和木 士
そんな話は置いておいて、第39話、投稿です。
え、以前受験が始まったら更新停止するって言ってなかった?って?
…あ、あははー、ちゃんと勉強やってますよー。サボってないですよー。ただ、息抜きに書いているだけで…。
光樹「作者、息抜きが長かったら駄目だぞ?」
…ごめんなさい。
では本編へどうぞ!
「ぐだぁー…。」
「ぐだぁー…。」
ねぷっちと俺は思わずそう呟く。そこに海男が諭す。
「こら、二人共。いつまでだらけているんだ?少しは若者らしくシャキッとしないか。」
なんか親っぽいことを言うなぁ、と思う。だが、一度眠っただけでは、どうにもこの疲れは取れなかった。それをねぷっちが言う。
「だって、デッカイのと戦った時の疲れが取れないんだもん…。」
「俺も、なんだか気合いがはいんなくてよぉ…。」
うずめはけだるそうな声でそう語る。いつもなら、こんなことはなく、むしろ元気になるはずなのだが、これがライバルなんかを超えたときに感じる、虚しさなんだろうか。
「だるぅー…。」
「ぐだぁー…。」
「はぁ…。まったく、今までの威勢はいったいどこに行ったのやら。」
その力のない声に、海男も呆れてしまう。更にぎあっちが謝罪をする。
「ごめんなさい、なんだかお姉ちゃんまで迷惑をかけちゃって…。」
「気にすることはない。こんな風に燃え尽きるほど二人共、気を張っていたんだろう。…そう言えば、光樹の方はどうなんだい?」
その言葉に反応する。そう言えば、今日は光樹をまだ見ていない。昨日新しいガンダムを出した光樹だけど、どうしたんだろうか。
そんな事を考えている内に、その人物は部屋のドアから入ってきた。光樹はまったく正常と言っていいほどの表情で、入ってきた。
「よう、みんな。元気…じゃないのが二人いるな。どうした?」
「あぁ、光樹。大丈夫かい?疲れの方は。」
海男が光樹に聞く。すると、光樹は元気そうな声で答える。
「むしろ元気なくらいだ。不思議と疲れが取れたっていうか…痛みはまだあるけどな。」
それを聞いて、思わず疑う。あれだけの戦闘をこなしたのに、動けるようになっているとは…。
そこで、先程の質問に海男が答える。
「それはよかった。それで、ねぷっちたちは、どうやらダークメガミたちを倒したことで疲れがどっと来たみたいだ。」
「そっか。まぁ、二人とも頑張ったしな。別にいいと思うぞ。」
その言葉に、少しうれしくなる。あのデカブツたちを倒せたということは、何度考えても気持ちがいい。でもそれは、光樹たちのおかげだ。三人がいなかったら、倒せていなかっただろう。
と、その言葉を受けたねぷっちがとあることを述べる。
「いやーありがとう!やっぱり頑張ったでしょ。でもさー、わたし的には、元の世界に戻れば、また仕事漬けの日々が待ってるんだし、少しくらいここでのんびりしてたってバチは当たらないよー。」
その言葉は明らかに失言だった。俺にも分かる。他の三人ががっかりしたような表情を見せる。ぎあっちが、苦笑いしながら言う。
「お、お姉ちゃん…。」
「ネプテューヌ、お前…そんなことしてると悪いことが起きるぞ?」
光樹もそんな言葉を出す。だけど、今くらいだらけていても、別にいいんじゃないだろうか。昨日、ねぷっちと話していた時は、ねぷっちが怠けている間に、立派な国を作ると言ったが、今だけは気合いを入れたくない。
と、そこで何かを思いついた海男が、ぎあっちに提案を持ちかける。
「ならば、ぎあっち、今日はオレに付き合ってくれないか?」
「私ですか?別に構いませんけど…どこに行くんですか?」
それに呼応して、俺は好奇心を抱く。海男がぎあっちと二人でどこかに行くということは…これはまさかデートなんじゃないか?
海男はあまりそんなタイプだとは思わなかったが、案外海男も可愛いやつには目が無いってことだろうか。
その疑問を解決すべく、俺は聞く。
「なんだなんだ、もしかして、それってデートの誘いか!?」
そこにねぷっちが食い入るように話に入ってくる。
「ま、まさかここにきてネプギアにモテ期到来!?これは、姉として二人が健全なお付き合いするかどうかチェックしなきゃ!」
「よし、ねぷっち。そうと決まれば尾行だ!」
うずめもその考えに乗るように言う。海男がぎあっちをどう付き合うのか、楽しみになったのだ。
それを聞いて、ぎあっちは慌てた様子を見せる。
「…へ?そ、そうなんですか!?」
どうやらぎあっちは、自分が海男とデートするとは思ってなかったようだ。だけど、この状況は、誰がどう見てもデートだろう。それに気づかないとは、ぎあっちも案外鈍いんだなぁと考える。
だが、海男がそれを聞いて笑い、それを否定する。
「ははっ、照れるぎあっちは可愛いな。けど、残念ながらそんな洒落たものじゃないんだ。」
それを聞いて、少し残念に思う。少し気落ちしてしまう。だが、それには気にせず、海男は話を続ける。
「昨夜、散歩していた時に興味深い施設を見つけてね。そこにぎあっちが求めるデータがあるかもと思って、誘わせてもらったのさ。」
「な、なんだ、ちょっとビックリしちゃいましたよ…。」
ぎあっちがそれに安心する。だが、興味深い施設か。確か前にぎあっちがこの世界のことについて調べていることは知っていた。それによって、この世界の滅びた原因が分かるなら、それは嬉しいことだ。
だが海男はデートの話について、ぎあっちを少しいじる。
「もしかして、ぎあっちはそっちの方がよかったのかな。」
「もう、からかわないでください!」
「おいおい海男。そんなにネプギアをいじめてないでおけよ。意外とネプギア、他の人から見たら本気でそういうのに見えるんだぞ?」
「ははっ、すまない。」
頬を膨らませたぎあっちに、光樹が助け舟を出す。それに海男が謝る。こうして見ていると、確かにぎあっちは真面目な分、いじりがいがあるというか、信じ込みやすい所がある気がする。
と、そこで海男がこっちに向かって聞いてくる。
「さて、そういうわけだが、うずめとねぷっちと光樹はどうする?オレとしては三人が来ても構わないけど。」
それを聞いて、少し考え込む。やはり俺としてもこの世界の崩壊の原因は知りたい。知らなければならない、どうしてこうなってしまったのか。そう思うと、自然と体に力が入るようになってくる。いわゆるやる気のスイッチが入ったようなもんだ。
それに少し退屈していたところだ。やはり、体を動かしたいというのもあった。
考えは決まった。だから海男に賛成の旨を伝える。
「んー。ここにいても、特にすることないし、俺も付いて行くかな。ねぷっちと光樹はどうする?」
ねぷっちと光樹にもどうするか聞いてみる。すると、答えはすぐに返ってきた。
「うずめが行くならわたしも行こうかな?光樹は?」
「俺も付いて行くよ。一人で留守番するのも悪くはないと思うけど、退屈だろうし。」
「なら、みんなで行こうか。」
海男が言った後、俺たちはその場所へ向かった。
♦
海男に案内されてやって来たのは、内部に巨大な装置の置かれた施設の一室だった。部屋の大きさはかなりの広さで、それらを考慮してここは重要な場所であったのだろう。埃はかなりかぶっていて、咳き込みそうになるが、まだ機械は動きそうなくらい目立った破損なんかはない。
部屋に入ったうずめが、内部を見て言う。
「へぇ、この街にもこんな場所があったのか。にしても、なんだこの装置?動くのか?」
やはりうずめも、あの巨大な装置に目がいった。後ろに居るネプテューヌも、驚いて様子を見せていた。
先程の質問に、海男は答えた。
「オレも見つけた時は驚いたよ。まさか、ここまで綺麗な状態で残っている物があると思わなかったからね。」
どうやら海男も、ここまで無傷で残っているものがあるとは思わなかったようだ。これだけの大きさの装置なら、分かる物も多いはずだ。
だが、呼ばれた当の本人のネプギアは、俺達とは違った意味で興味津々していた。ネプギアは嬉しそうな声で海男に調べていいかの許可を聞く。
「あの、海男さん!ここ、調べちゃってもいいんですよね!」
その目は明らかにキラキラと輝いていた。これはもう、確実に好物を見た顔だ。俺でもこれは分かる。
ネプギアの言葉に、海男もOKを出す。
「何の施設かはわからないが、調べたところで困る人はもういないだろう。」
それを聞くと、ネプギアはすぐに装置へと駆けていく。
「やったー!じゃあ、さっそくここのメインコンピューターやサーバーを調べさせてもらいますね。まずは、Nギアを有線で繋いで…、っと♪」
そして、ネプギアによる、データのハッキン…じゃない、サルベージと装置の解体ショーが始まる。
それを見ているだけにしておこうかと思ったのだが、そこで脳裏にゼロの声が響く。
『光樹。私も調べる。紫の女神の妹の所に。』
「お前がか。調べたいことがあるのか?」
そんな言葉が出てくるとは思わなかった。意外とこいつも、この世界の事を案じているのだろうか。そう思った。
だが、それとは違うことが、語られる。
『この装置なら、この世界のネットワークに全てハッキング出来る可能性がある。もしかすると、何か使えそうな兵装もあるかもしれない。』
相変わらずこいつは戦いの事ばっかりだな、と思う。これが戦闘馬鹿というやつなんだろうか。
だが俺のガンダムを強化できるかもしれないなら、調べてもらった方がいいだろう。なので、光樹はネプギアの所に行く。
「なあ、ネプギア。こいつも一緒に調べたいって言ってるから、こいつも装置に繋げてくれるか?」
「光樹さん。これですね、分かりました。でも、どうやって?」
そう言えばそうだ。どうやって装置に接続するのか分からない。困っているところに、ゼロが再び発言する。
『装置に接していれば、問題ない。』
そうなのか、と納得する。それだけで調べられるなら、実に簡単だ。すぐに光樹はシューティングスターBを装置の上に置く。すると、シューティングスターBが光り輝く。どうやら調べ始めたようだ。
「とりあえず、これで大丈夫みたいだから、ネプギアはこれを調べてくれ。」
「はい。それじゃあ調べますね。」
そして、ネプギアは装置のメンテナンス用のハッチを開け、調査にはいった。
数十分後、ネプテューヌが進度について聞く。
「どう、ネプギア。なんか面白いのあった?」
「………。」
しかし、ネプギアは一言も話すことなく、黙々と作業をしていた。
「おーい、ネプギアー。」
ネプテューヌは声をかけるが、それでもなお、ネプギアは装置を調べている。かなり集中していることが、よく分かる。こういう時に、ネプギアはとても役に立つ。
「………。」
「ガーン!まさか、わたしがネプギアに無視された!?」
「まぁ、すごく集中しているから、気にするなよ。懸命に調べてくれているんだから。」
そのネプギアの反応にショックを受けたネプテューヌに、光樹はそう言ってやる。光樹も邪魔してやりたくはなかったからだ。海男も同じように言う。
「そうだね。今、ぎあっちはとても集中しているようだから、あまり邪魔はしない方がいいと思うな。」
「…あれ、まさかここって。」
それからしばらくして、ネプギアが何かに気づいたような声を出す。すぐに俺はネプギアに聞く。
「どうしたネプギア。何か分かったのか?」
すると、ネプギアは分かったことを述べる。
「はい。てっきり、ここは通信系の施設かと思ってたんですが、転送施設だったみたいなんです。」
「転送施設?」
転送施設、と聞くと、思い浮かぶのは世界間を行き来する、すごい装置とかだった。もし、それが本当だったら、元の世界に帰れるんじゃないだろうか。そう思った。
「あ、けど、ここにあるのは、あくまで近隣の街同士を行き来する程度の装置。…そして、あくまでも私の予想ですけどこの装置を見る限り、この世界の科学レベルじゃ次元を超える装置はなさそうです。」
「そうか…。仕方ないな。」
光樹は溜息をつく。流石にそんなうまい話はないか。そう気落ちする反面、不思議とうずめと居られる時間が増えたという気持ちがあった。今帰ったとしても、まだうずめは完全にこの世界を滅亡まで追いやっている元凶であろうマジェコンヌを倒したわけではない。もし、返り討ちにあってうずめがやられたなんてことを、知りたくはなかった。だから、マジェコンヌ…そして、エクスを倒すまでは、帰るわけにはいかないと思っていた。
だが、元の世界に帰らないといけない理由もあった。それは、うずめに似た、あのオレンジの女神の言っていた、三つの世界のことだった。一つ目はこの世界だろうが、二つ目の世界は元の世界、超次元なのではないだろうかと考えていた。そして、三つ目の世界も巡らなければ、女神を救うことは出来ないのだろう。
その二つの理由の中で、光樹は迷っていた。もしこれで帰れるなら帰るべきだが、どうも俺にはこれでこの世界でやる事が終わったとは思えない。なんとか、この世界の元凶を倒してからでなければ帰れなかった。
少し考え込んでいたのが、がっかりしていることに見えたのか、ネプギアに心配される。
「ごめんなさい、期待させちゃって。」
「っ!…いや、それならそれで仕方ない。それなら別の方法を見つければいいだけだ。」
そうして謝った所で、突然着信音のようなものが響く。
「ん?この音はなんだ?」
うずめが疑問を口にする。音のする方を向くと、そこには装置に接続していた、ネプギアのNギアがあった。画面が点滅している。
「これ、私のNギアの着信音です。けど、電波がないのにどうして…。」
電波がないのに着信とは、それは確かにおかしい。普通、通信端末なんかは電波がなければ繋がらないはずだ。現に俺の機体も、電波を掴むことは出来ずにいる。それなのに、どうしてネプギアのNギアだけ…。
「通信?誰から?」
ネプテューヌがそう聞くと、ネプギアはすぐにNギアを手に取り、確認する。すると、その連絡主はまさかの人物からだった。
「えと…。あっ!いーすんさんです!お姉ちゃん、光樹さん、いーすんさんから通信が来てる!」
「本当か!ネプギア!?」
「まさかいーすんに、次元を超えて通信できる機能があったなんて、ラッキーだよ!」
その通信主は、イストワールからであった。まさかイストワールから通信が来るとは、これはなんとラッキーなことだろうか。ネプテューヌの言ったとおり、次元を超えて通信できる機能があったのだろうか。確か、神次元ゲイムでは、シェアを消費して、人が通れるゲートを制作したことがあるから、おそらくイストワールの機能ではないだろうか。この際その話はどうでもいい、今は通信に出る方が先だ。ネプテューヌもそれを促進する。
「ああ見えていーすんは、気が短い所があるから、早く出なよ、ネプギア。」
それを聞いて、すぐにネプギアが通信に出る。
「はい、私です。」
そして、待望の声が聞こえた。
『あ、ネプギアさんですか!』
TO BE CONNTINUED
いかがだったでしょうか。最後の方で久しぶりにプラネテューヌの教祖様ご登場です(通信を介してですが)。これがどう影響してくるのか、次回以降にご期待を。
そういえば、もう1章に入って黒の館含めると30話になるんですね。ここまで展開の遅い小説があっただろうか、いやないでしょう(反語)。
でも、そろそろ1章は終わらせたいです。
そういえば、今日またバトスピの大会に、ヒカル君も連れて行ってきたんですよ。
うずめ「なんでまた、ひかるっちと?」
ひかるっちは言わないであげて。で、簡単に言うと、本当はバトスピの大会行く前に家に寄って、誕生日プレゼントあげようと思ったんですよ。でもちょっと進路関係で用が出来て、それで遅れそうになったから、ヒカル君に大会の場所に来てもらって、そこで誕生日プレゼント渡したんですよ。
うずめ「へぇ。いいとこあるじゃないか。で、プレゼントの内容は?」
バトスピのトリックスター(歌姫バージョン)のスリーブ。
うずめ「ちょっと待て。確かひかるっちはもうバトスピをやってないんじゃ…。」
でもトリックスターまだ好きかもってことだから、渡したんですよ。ヒカル君には、気持ちを受け取っておくと言われたけど。
うずめ「まぁ、よかったじゃないか。で、大会は?」
負けたよ…。新作の毒刃デッキで行ったんだけど…アルティメット・リーフ・シードラ二体実質破棄できたのに、場に出たアルティメット・リーフ・シードラ処理できなかった…。
うずめ「それは残念…ってことでいいのか?」
というわけで現在対アルティメット・リーフ・シードラ対策にアルティメット・アーサーと対バースト破棄に暗極天イブリース購入を検討中です。でもアーサーはともかく、イブリースが難しいです。
光樹「とりあえず、話長いから閉めろ。」
そうですね。
では次回の投稿は土曜日にしたいと思います。では次回もお楽しみに!