新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結) 作:藤和木 士
風邪をひいてダウン中の、藤和木弘です。皆様も風邪には注意してください。
第34話、投稿です。今回の話では、ネプテューヌ達原作キャラクターに、この小説内でのオリジナル技を登場させます。
光樹「いや、なんで登場させたんだ?基本原作沿いだろ、この小説。」
まぁ、そうなんだけど、光樹君もたまにあるだろ?同じ技ばかりだと飽きることって。
光樹「飽き防止ということか。ならいいんじゃないか?」
なるべくキャラにあった技にしてあると思います。
では、本編どうぞ!
「二人共、行くわよ!」
「うん!」
「いっくよー!」
二人が応答すると、私もすぐに敵に切り込んでいく。この空間はちゃんとした地面はないものの、足場なら空中に浮かんでいるため、それを次々に渡っていく。そして、敵に切り込む。
だけど、攻撃が当たった手ごたえはあるものの、全くダメージが入っていないように見えた。
(やっぱり、大きいから普通の攻撃じゃダメージが通りずらいみたいね…。なら…!)
そう考えた私は、攻撃の方法を切り替える。
「クロスコンビネーション!」
今までもたくさんのモンスターを倒してきたスキル技を目の前の敵に向けて放つ。何度も切りつけた後、本来なら打ち上げるのだが、流石にこんなに大きなのを打ち上げる自信はない。切り上げに変更して最後の一撃を振り下ろす。
流石に倒すまでには至らない。これほどの敵だから、当然ではあった。それでも、先程の攻撃よりも効いているように見えた。
「あ、そうだ。こいつは普通の攻撃じゃ全然ダメージ与えられないよ。シェアエネルギーのたくさんこもった必殺技をメインにして戦ってね!」
うずめもそう語りつつ、必殺技のスキル攻撃を放つ。やっぱり、そのようね。
それを聞いてネプギアもM.P.B.Lから高出力ビームを放つ。与えているダメージは小さいみたいだけれど、やっぱりダメージは効いているようだった。敵が仰け反っている
ネプテューヌも相手が仰け反っている内に、更にスキル技の連撃を放っていく。更にダメージを蓄積していく。
だけれども、敵も黙っていなかった。腕を振って攻撃を払うと、こちらに狙いを定めてその巨大な腕を振り下してきた。
「終焉ヲ受ケ入レロ!!」
そのような言葉を吐き捨てながら、足場にぶつけられた腕を横薙ぎに払う。私と、私と同じ足場にいたネプギアは咄嗟に防御態勢を取って避けたが、こちらに向かって払われた腕に思い切り当たる。
「くぅぅ!!」
凄まじい勢いだった。何とか直撃を防ぎ、足場に足を着けて減速する。目立つダメージはなかったが、少しよろけてしまう。
なんとかそれを耐えきる。どうやら、ボスの立場は伊達ではないようね。攻撃を防いでもダメージが来るなんて。
私が少し離脱した隙を補うように、ネプギアとうずめが攻撃を続けているのが見えた。かなり激しく攻撃を行っている。普段ならあれだけの攻撃を繰り返していたら、かなり体力を消耗しているはずだ。だけどそれでもあのでっかいのは疲れた様子も見せていない。
このままでは、いずれこっちが持たない。そう思っていた。けれど、今戦っている二人は、全くと言ってもいいほど、根を上げていなかった。普通ここまでシェアエネルギーのこもったスキル技を使えば、精神力が持たない。なのに、二人は未だに戦闘を続けていた。
その理由は、私も直感的にだけど分かった。おそらく、この空間がその理由なのだろう。私も攻撃を食らう直前に必殺技のスキルであるクロスコンビネーションを何発も使っていたけれど、精神力が足りないどころか、むしろ溢れてくるように感じる。この空間に入った直後にも、この感覚を感じていたけど、シェアをかなり使った後でこんな状態になるなんて…この空間はかなりすごい。
いくらシェアエネルギーを使っても補充されるのなら、休んでいる暇はない。私はすぐに足場を渡っていって戦闘に戻り、攻撃を放っていく。
「せいっ!はぁっ!」
シェアエネルギーの込められた刃を何度も敵のあらゆる個所に当てていく。腕に肩、腹部に斬撃を食らわせていく。
敵の攻撃もこちらに向かって飛んでくる。一旦空中に飛び上がると、急降下してくる。空間の端に着地したことで、衝撃波が襲う。
なんとか耐える。でも、それを好機と見たでっかいのはすぐにネプギアに向け、両手を振るってくる。
攻撃をもろに受けたネプギアは、足場から吹っ飛ばされる。
「きゃぁぁぁ!!」
「ネプギア!」
ネプテューヌは悲鳴にも似た声をあげる。すぐに足場を次々と蹴っていく。そして空中に放り出されたネプギアをキャッチする。そしてその勢いのまま、別の足場に着地する。
着地すると、ネプギアに様子を聞く。
「大丈夫?ネプギア。」
「ご、ごめんなさい。お姉ちゃん。」
「心配いらないわ、ネプギア。すぐに戦闘に戻りましょう。」
「そうだね。うずめさんに迷惑をかけるわけにはいかないよね。」
そう言葉を交わすと、また戦線に戻る。
見るとうずめが注意を自分の方に向けていた。どうやら、囮をやっていてくれたようだ。おかげで敵の背中がこちらに向けられている。
「背中が丸見えよ!」
そう叫ぶと、一気に距離を詰め、剣を振り下ろす。うずめに夢中だったでっかいのは、その攻撃に対応できず、大きく前のめりになる。
「ナイス!ねぷっち!えーい!!」
うずめがその隙に顔面部に向かってドロップキックを放つ。そしてそのまま空中に飛び、メガホンを構え、叫ぶ。
「いっけぇー!咆哮夢叫!!」
メガホンから放たれた音波が、敵を押しつぶす。その攻撃により、敵は態勢を崩しかける。こけそうになるのを、なんとか耐えていた。そこにネプギアが高出力ビームを撃つ。その後を、私が続いて急接近する。攻撃を受けて怯んだ所に、更なる一撃を浴びせる。
「クリティカルエッジ!!」
クロスコンビネーションよりも一撃の強さを重視した技が敵の頭部を直撃する。
これだけの攻撃を受けていても、まだ敵は立っていた。だけど、その様子には明らかに疲れが見て取れた。あれだけ攻撃を食らっていたのに、まだ疲れを見せた程度ならとんでもないが、それでも勝機は見えた。
決めるなら今しかない。そう全員が思ったのか、ネプテューヌ自身を含めた三人は一つの足場に集まる。
「ねぷっち、ぎあっち。決めるなら今だよ!」
「やっぱりそうよね。ネプギア、合図で一気に分かれて、全力で攻撃、いいわね。」
「うん!M.P.B.L、リミッター解除!」
三人が一斉に飛ぼうとした、その時。
でっかいの…ダークメガミが動いた。
『!!!!!!!!』
咆哮が響くと同時に、ダークメガミが突然、飛翔する。空間の一番上に陣取ると、ダークメガミはエネルギーを溜めるような仕草を見せた。
すると、すぐにその両手の間にダークメガミと大きさの変わらない光球が出現する。それをダークメガミは掲げるようにした後、こちらに向かって投げつけてきた。
凄まじいスピードで、投げつけられたエネルギーの塊が、先程までダークメガミがいた場所に到達すると同時に、大爆発を起こす。
『きゃぁぁぁぁぁ!!?』
私たち三人は、もろに攻撃を受けて、地面に叩き付けられた。
♦
「ううっ…。」
うずめは何とか立ち上がろうとする。だけど、思うように足が動かない。さっきの攻撃でダメージを受け過ぎたんだろう。
それはねぷっちたちも同じだった。二人とも、自分の武器を地面に刺して、なんとか立っている状態だった。
「うずめ…大丈夫?」
「う、うん。なんとか…ねぷっちとぎあっちは?」
その問いにねぷっちたちは苦しそうにしながらも答える。
「大丈夫。まだ…いけるわ。」
「私もやれます…!」
二人もまだ戦えるなら、うずめも戦わなければならない。そう自分に自己暗示をかける。
だけど、そこにダークメガミの追撃が飛んでくる。
『マダ抗ウカ!』
その叫びと共に、デカブツは急降下してくる。そして着地するように止まると、一気にその腕を振ってくる。
それにうずめたちは動こうとした。けど、動きが鈍り、攻撃が直撃する。
「ひゃう!」
「ぐううっ!」
「痛っ…!」
また地面に伏せるように吹っ飛ばされる。
すぐに立ち上がろうとした。けれど、痛みのせいで態勢を崩す。
「ううっ!!」
「うずめ!…っつ!」
「う…動けま……せん。」
全員、ダメージを受け過ぎていた。誰も立ち上がれなかった。
そうしている内にも、ダークメガミが、ゆっくりと、攻撃しようとしていた。
(勝てないの…?これでも……シェアリングフィールドを使っても?)
そんな弱音めいた事を考える。海男と考えた作戦が成功したのに、このままやられたら、この空間も消える。そうなってしまえば、外にいるぬらりんたちも、危ない。
そして、それ以上に、今外でぬらりんたちを守りながら戦っているかもしれない光樹を、すぐに助けに行きたい。
それが引き金になったのか、どうかは分からなかった。突然、体の中にエネルギーが流れ込むような感覚が強くなる。シェアエネルギーが流れ込んできたんだ。
「まだ…終われないよ。」
うずめはそう呟く。そして、立ち上がる。
「夢をかなえるためなら、何度だって立ち上がるんだから!」
「そうね…私も、まだ戦えるわ!」
「シェアエネルギーが…誰かの想いの力が、私たちの力です!」
ねぷっちたちも同じく立ち上がってくる。二人も、強く流れ込んできたシェアエネルギーを感じたみたいだ。
となれば、やる事はただ一つ。デカブツを倒すだけ!
「ねぷっち、ぎあっち!」
「えぇ、うずめ。」
「はい!」
「逆転勝利の開始だよ!」
三人は一斉に飛翔する。デカブツはそれを目で追う。狙いをうずめに絞ったようで、こちらに向かってその剛腕を振ってくる。
だけど、それを見て何もしないうずめじゃない。一旦足場に着地すると、ギリギリまでその腕を引き付ける。そして、最大まで引き付けたのち、頭上に向かって飛ぶ。敵の攻撃は足場を擦りながら、空ぶった。
すぐにデカブツはこちらに再び攻撃を仕掛けようとする。でも、そこに後ろに回ったねぷっちが邪魔をする。
「クロスコンビネーション!」
連続して繰り出された攻撃が、デカブツの体に刻み込まれていく。連続攻撃が終わると、デカブツは大きく前のめりになった。今までの攻撃が通じてきている証拠だ。
だからこそ、敵も必死になって攻撃を放ってこようとする。しかし、そこにぎあっちの攻撃が入る。
「マテリアルボンバー、シュート!」
ぎあっちほどの大きさのある光の弾が、デカブツに向かって飛ぶ。光の弾はデカブツに直撃する。と、同時に大きな、光の弾と同じ色の爆発が起こる。
デカブツは攻撃を喰らって、態勢を崩す。何とか空中の浮島に手を付けて踏みとどまる。そしてまた攻撃してくる。拳のストレートが飛んでくる。
『刹那ニ散レ!』
だけど、うずめたちはそれを避ける。そして、その隙に急接近する。
懐に飛び込んだねぷっちが、先に攻撃を仕掛ける。
「行くわよ!桜花一閃!!」
ねぷっちがデカブツを一閃する。切り裂いた後から、火花が花のように散る。
デカブツが膝をつく。遂にあのデカブツが片膝をついた。決めるなら今だ。うずめは、最大の一撃をデカブツに放つ。
「いっけー!夢創衝破拳!!」
両拳を同時にデカブツにぶつける。すると、衝撃波で一気に押し倒す。デカブツが大きな隙を見せる。
それを見て、三人は互いに頷き合うと、デカブツを囲むように分かれる。そして、全員が手をデカブツに対してかざす。最大級の攻撃を放つのだ。
そして、その技の名を声高々に張り上げる。
『トライバースト!!』
放たれた魔力の雷撃がデカブツを貫く。
『!!!!!!!!』
デカブツは断末魔のような声をあげる。そして、天に手を伸ばすようにしながら、地に伏せる。だが、その最後の抵抗も虚しく、消滅していった。
遂に、勝った。勝ったんだ!
「やったー!!勝った、勝ったんだよ、ねぷっち、ぎあっち!」
うずめは思わずそう叫び、二人に抱きつく。
「そうね、本当に勝てるだなんて…。」
「う、うずめさん…。喜ぶのは早いですよ、まだ光樹さんだって戦って…。」
「そうだった!早く光樹を助けに行かないと!」
遂に敵の一体を倒したから、気が抜けていた。まだ光樹が外で戦っているんだ。
幸い、あのおばちゃんはまだ力が抜けているみたいだ。この空間を解除しても、邪魔はされないはずだ。
そこに、海男が出てくる。無事だったみたいだ。
「うずめ。早くシェアリングフィールドの解除を。」
「うん!…シェアリングフィールド、解除!」
その声と共に、シェアリングフィールドは解除される。辺りがシェアリングフィールドに入る前の所にゆっくりと着地した。だけど、ちょっと地形が変わっている気がする。
「光樹は一体どこに?」
ねぷっちが光樹の居場所について呟く。すぐにうずめも、光樹を探す。と、すぐに光樹を見つけた。
けど、その様子を見て、唖然とする。
「………え?」
うずめの目に映ったのは、左腕を失い、いたる所に傷が出来て、地面に倒れた光樹のガンダムの姿だった。
TO BE CONNTINUED
いかがだったでしょうか。
ネプテューヌのオリジナル技は、自分的に、ネプテューヌのネクストフォーム専用の技とある程度リンクするようなものにしたいと思い、こうなりました。自分的にネクストフォームのあの技に繋がるようにしたかったんですよね。あとは冒頭にも話していた通り、飽き防止の新技ということです。
そして、最後の光樹君のまさかの敗北。こうなった過程は次回のお話で明らかになります。
では、次回もお楽しみに!
あー、頭が痛いよー。
光樹「風邪をネットで介して読者にうつすなよ。」
何その感染力。