新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結) 作:藤和木 士
早速ですが、はっちゃけます。
はいせーの、
藤和木&光樹『超次元大戦発売とうずめお誕生日おめでとー!!』
うずめ「へ?俺の誕生日?」
そうです、先週の11月27日は、うずめのモデルとなったドリームキャストの発売日なのです!
光樹「ちなみに作者はpixivでそれ関係の見て、更に超次元大戦の予約特典のうずめのシートを見て、気づきました。」
いやーなんでうずめのグッズが予約特典で出てるのかなぁと思ってたんですが、なるほど、そういうことだったんですね、コンパイルハートさん。流石です!
さて、お祝いは楽屋裏でするとして、今回のお話はゲーム出演皆勤賞?のオバサン、マジェコンヌと、もう一人…いや、もう一体の登場です。
では、本編へどうぞ!
しばらく歩いていたところで、突然、スライヌの若旦那こと、ぬらりんが立ち止まる。その視線の先を見ると、色とりどりのスライヌ達がいた。ノーマルのスライヌはもちろんのこと、俺の世界でベスと呼ばれるピンクの個体、更にはメタルや見たことのない黄色のスライヌもいた。
すると、そのスライヌ達にぬらりんが聞こえるように声を出す。
「みんな、うずめを連れて来たぬら~。」
「お前たちが見つけてくれたんだってな、ありがとな。」
うずめも礼の言葉を述べる。それを聞いて、スライヌ達が待ちわびたように口々に言う。
「あ、うずめさんぬら。」
「うずめさんがきたぬら~。」
「待ってたぬら、うずめさん。」
「うずめさんにお礼を言われたぬら。嬉しいぬら。」
「凄い数だな、スライヌの量。しかも仲がよさそうにしているし。まぁ、当然ってことでいいのか。」
光樹もその数の多さに驚きの声を出す。普段はゲーム上で敵として出てきたスライヌなので、警戒心はある。だが、こいつらがうずめ達の作戦に必要なシェアクリスタルを見つけてくれたのなら、それはありがたいことだ。
「こんな光景見ちゃうと今後、スライヌと戦いづらくなっちゃいますね。」
「俺もゲームの経験値稼ぎでスライヌ倒せなくなるかもしれない。」
ネプギアのその言葉も分かる。状況が変わると、敵であったものとでさえ協力して戦わなければならないのはよくある話だ。ガンダムでもそんなことはある。
もしかしたら、出し抜いて裏切ることもある。だが目の前のスライヌ達は嘘偽りないような目で、うずめやネプテューヌ達を見ている。
「それで、見つけたシェアクリスタルってのはどれだ?」
うずめが早速シェアクリスタルがどこかを聞く。それを聞くと、すぐにスライヌ達が道をどくように群れを分ける。その先をぬらりんが行く。その後を俺達もついて行く。
その先にあったのは、大きな桜の木であった。本当に綺麗で、落ち着いていたいくらいだ。
だが、今はそんな事をしている暇はない。光樹は頭を切り替える。
「ここぬら。ここを見て欲しいぬら。」
ぬらりんが示した場所は、その桜の木の根元の空洞だった。そこをよく見る。すると、そこには確かに虹色に光る、クリスタル状の物があった。
「おーっ!間違いねぇ、シェアクリスタルだ!」
「しかも、この大きさ…。うずめ、これはいけるぞ。」
海男の発言通り、確かに取り出されたシェアクリスタルは今までの物よりも、かなりの大きさを誇っていた。この大きさなら、内蔵されているシェアクリスタルも多いはずだ。ということは、作戦が実行できる。どうやら希望の光が見えてきたようだ。
「あぁ、感じるぜ。こいつには相当な量のシェアが凝縮されてる。ありがとうな、みんな。これでやっと、あのデカブツたちを倒すことができるぜ。」
どうやらここでの目的は果たしたようだ。後はあのダークメガミとエクストリームガンダムと戦う際にそれを持ってシェアによるフィールドを張って倒せば…。
しかし。
「…ならば、この場で潰させてもらおうではないか。」
「その希望を、絶望でな。」
そんな言葉が聞こえたかと思うと、急に大地が揺れる。
「!?」
「な、ななななななにごと!?」
全員が慌てて周りを見回す。普通なら、かなりの大きさの地震だと判断するだろう。
だが、先程の言葉が引っかかる。光樹はすぐにその声の聞こえた方を向こうとした。
しかし、それは出来なかった。後方から何か巨大なものが落ちたような音が二度響く。何が落ちたのかが気になり、振り返る。
するとそこには、うずめが言っていたデカブツたち…ダークメガミとエクストリームガンダムTYPE‐イクス・タキオンフェイズが出現していた。
『!!!!!!!』
『ゴゴゴゴゴゴ!!』
「そ、そんな!?どうしてこのタイミングで!?」
ネプギアが驚く。それはそうだ。なぜ対抗策のカギとなる物を手に入れた途端、いきなり近くに出てくるのか、普通は運が悪いと思うだろう。
しかし、他のみんなには聞こえなかっただろうが、光樹は先程の言葉を聞いていた。その言葉が本当に空耳などではないとすれば、これは人為的なもの…誰かが仕掛けたものだ。
仕掛けたとすれば、先程聞こえてきた声の主だろう。辺りを見回すが、そのような怪しい人物は見つからなかった。まだ隠れているのだろう。
そして、今このタイミングで襲ってきたということは、おそらくシェアクリスタルが狙い。もしかすると、うずめ諸共襲うつもりなのかもしれない。
「狙いは、うずめか、それともこのシェアクリスタルか。」
「それか、両方、か。」
「まさか…シェアクリスタル諸共うずめを!?」
光樹の発言に、海男が驚く。
しかし、驚いている暇があるなら、今はこいつを倒すことが先決だろう。うずめも同じ考えだったようで、発言する。
「どっちでも構わねぇよ。両方でもな。むしろこの展開、願ったりだぜ。ここでデカブツたちをぶっ倒す!ねぷっち、ぎあっち、光樹!付き合ってもらうぜ。」
「任せて!」
「はい!」
「了解!」
うずめの言葉に、三人がすばやく応答する。二人が武器を構え、光樹はシュバルトゼロを装着する。
「おい、デカブツども!テメェらとの因縁も今日で終わりだ!テメェらを倒す為に編み出したこの技、さっそくだが、試させてもらうぜ!」
うずめは手に持った大きなシェアクリスタルを見せつける。なんとか片手で持っていて、掴むのが大変そうにしながら、そう言った。
そして、その力を行使する。
「おっと、そうはいかないな。」
だが、力が発揮する前に、声が響く。
と、同時に、木の陰から、電撃のようなものが飛び、シェアクリスタルに直撃する。
「な…!?」
うずめの手に掴まれていたシェアクリスタルにヒビが入り、粉砕された。うずめも思わず驚愕する。
「そ、そんな…。こんなことって…。」
ネプギアが言葉を失う。だが、そんな過ぎたことに構っていても仕方がない。とにかく、その攻撃をしたやつを視界に捉えようとする。
先程の電撃…いや、魔法弾で敵の方向は分かっていた。その方向に存在した桜の木に向かって、背部のANヴァリアブルアームズⅡを右手に構え、ビームを放つ。木にビームが当たり、焦げ目を作る。
「…っ!」
「そこにいるのは分かってる!出て来い!シェアクリスタルを壊したやつ!」
うずめがショックを受けたのち、光樹の声が響く。それに釣られて、三人と一匹もその方向を向く。
すると、高笑いが響く。
「ハーッハッハッハッハ!いい気味だな、小娘。」
「誰だ、テメェ…!」
「そう言えば、こうして貴様と会うのは初めてか。…ならば、教えてやろう。」
うずめが怒りのこもった声を震わせる。すると、そいつは木の陰から出てくる。
死人のような白い肌に独特の服、魔女の要素が見受けられるとんがり帽子をかぶった姿…。
そして、そいつの顔に、光樹はすぐに気づく。
(こいつは…間違いない、こいつは…!)
この世界なら、ネプテューヌという世界なら、当然いる存在。幾度もネプテューヌ達と戦っているシリーズ恒例の敵キャラ。ほぼ皆勤賞を取っている、ネプテューヌシリーズのボスの一人。
そいつが名乗る。
「私の名は、マジェコンヌ。ダークメガミと共に、貴様とこの世界に終焉をもたらす者だ。」
『マジェコンヌ!?』
マジェコンヌ。やはりその名前であった。
その名前にネプテューヌ姉妹が驚く。だが、光樹も驚いていた。何故、こいつがこの世界にまでいるのだろうか。
だがそれ以上に重要なことがある。それはダークメガミがこいつと共に行動しているということだ。
それが本当なら、こいつがこの異変の元凶ともいえる。言ってはいなかったが、おそらくエクストリームもこいつが…?
しかし、ダークメガミとエクストリーム出現前に聞こえた声は、一人はマジェコンヌだろうが、もう一人、声が聞こえたような気がしたのだ。
だが、そんなことを考えている暇はない。今は目の前の敵を倒すだけだ。
「マジェコンヌ…お前は…。」
脚部に力を溜め、硬質残光を蹴りつつ、飛ぶ。
「俺が倒す!!」
危険は伴うかもしれないが、とにかく今はこいつを倒すべきだ。
だが、それ以上に、マジェコンヌ自体に私恨があった。MK-2のマジェコンヌはネプテューヌシリーズ最悪のエンディング、支配エンドに導いた。それでブランが死んだことを、光樹は許していなかった。ネプギアにもその気持ちは少しあったが、マジェコンヌには、それ以上の恨みがあった。今回は八つ当たりだが。
その突撃に、マジェコンヌも反応する。生成された魔法弾が光樹に飛んでくる。それを硬質残光で巧みに避けていく。
だが、毎回やられるボスであっても、侮れなかった。徐々にシュバルトゼロの装甲に、魔法弾がかすってくる。これがボスとしての力なのだろう。こんな序盤に居ても、毎回ボスを務めているだけはある。
(こうなったら…一気に距離を詰める!)
このまま避けていても、いつかは当たる。そう考えた光樹は、賭けに出る。硬質残光を前方に向かって飛ばす。こちらの姿が隠れるほどの量をだ。
それに対し、マジェコンヌは魔法弾を硬質残光に向かって魔法弾を飛ばす。次々と硬質残光に直撃し、消失する。そして最後の硬質残光が消え、光樹が現れる…
はずだった。
ところが、そこには光樹のシュバルトゼロガンダムの姿はなかった。
「何っ!?」
慌ててマジェコンヌは光樹の姿を探す。だが、光樹の姿は見つからない。
と、何かに気づいたように上を見上げる。
すると、そこに探していた光樹の姿があった。加えて、既にウイングスラスターからAN粒子を吹かせてマジェコンヌの方に加速している。
上手く囮に引っかかってくれたようだ。敵の不意を突くことが出来たおかげで、マジェコンヌの周りにあった魔法弾は尽きていた。
慌ててマジェコンヌは魔法弾を生成しようとする。しかし、そんな時間は無い。妨害もなく、光樹はANヴァリアブルアームズⅡ・ソードモードの距離まで詰める。
そのままANヴァリアブルアームズⅡを切り上げる。マジェコンヌの構えた杖を切断する。その間にマジェコンヌは下がろうとする。しかし、光樹も勝負どころと定めて、一気に踏み込む。そして振り下ろす。
この距離なら、確実に切れる。そう確信した。
しかし、
「やらせはせんよ。」
その間に割って入った存在が居た。そいつはシールドでこちらのANヴァリアブルアームズⅡを防いだ。
そして、お返しと言わんばかりに、背部の柄を引き抜く。そこから、光の剣が出現する。
(ビームサーベル!?)
危機感を覚えた光樹は、すぐに下がる。
敵のビームサーベルは空を切る。危なかった。判断が遅ければ、確実に切られていた。光樹は着地すると、そいつの姿を視認する。
だが、その姿に驚く。
「な…お前は…!?」
想像していなかった。その姿は、後方で見ていたネプテューヌ達も驚いていた。
なぜなら、その姿は…。
巨大なエクストリームガンダムとは違う、俺と同じサイズのエクストリームガンダムだったのだから。
TO BE CONNTINUED
いかがだったでしょうか。そろそろ巨大な敵との戦闘が近づいてきました!ただ、次の話はもう少し、戦闘はお預けとなってしまいます。自分の悪い癖が出ましたよ。すみません。
では次回の投稿は、水曜日がまた用があるので、火曜日になります。
次回も御楽しみに!
光樹「おーい、作者。準備出来たぞー。」
おうすまん。では改めて…
ネプテューヌ&ネプギア&海男&光樹&藤和木『お誕生日、おめでとう!!』
うずめ「ありがとね、みんな…!」