新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも、皆様お元気でしょうか。バトルスピリッツで狙ったカードがパックから全く出ない、藤和木弘です。何で望むカードが出ないんでしょうかね(泣)。

第26話、更新です。
以前の話で登場したメガスレイモンがパワーアップして、光樹達と激突します。

では、本編をどうぞ。


第26話 意外な姿と強敵再会

 

 

人生の中では、たまに驚愕すべき事実を知る場面に遭遇することがあるだろう。例えば友人に想い人が出来ていたり、コンサートの限定品がもう中古ショップに売られていたり、更には自分が実は今の親の子供じゃなかったり…。

この世界には様々な「可能性」が眠っている。人生はまさに波乱万丈なのだ。

だが、今俺の目の前で起きている状況は、それらの予想を斜め上くらいを上回っていた。前述したもののそれらなんかとは比べられないものだ。流石にこの世界がやり直された世界だとかいう某スーパーロボット作品の物よりは驚かないだろうが、それでも驚くはずだ。

だって、助けたのが…。

 

 

 

 

宙を浮く、人面魚だったのだから。

 

 

 

 

魚は元来、海に生息するものだ。当然、陸には上がらない。ガンダムの作品では羽クジラってストーリーに全く絡まない、陸にいたとかいう何それ生き物がいたが(クジラという時点で哺乳類のため、関係ないのだが)、それを除いても、現実で魚が魚の状態で陸で生活することは無い。進化の発展途上なら考えられるが、目の前の人面魚は陸に上がるということをすっ飛ばして、人間すら到達していない領域である、生身で空を浮くことを実現している。

加えて、顔は魚面ではなく、人の顔、しかも真顔だ。こちらに真顔を向けている。

…何を言っているのか、分からないだろうが、俺も何を言っているのか分からない。突然変異だとか、メ○シ○カだとかそんなチャチなもんじゃない。もっととんでもない片鱗を味わった。

などと考えている光樹をよそ眼に、ネプテューヌとネプギアが海男の姿を前に、声が重なる。

 

『え、ええええええーーーーーっ!?』

 

二人が驚くのも無理はない。俺だって、どんな言葉を出せばいいか、困っているのだから。

魚に対してなんていえばよいだろう?とりあえず、挨拶は必要だろう。

だがネプテューヌはそんな気を遣うわけもなく、思ったことを言った。

 

「人面魚!?しかも真顔!?」

 

まぁ、そう言うのが普通なんだろう。そう思う。続いてネプギアがもっともな事実を言う。

 

「こ、声と見た目のギャップが凄いかも…。」

 

「奇遇だな、ネプギア。俺も思ってた。」

 

「あ、光樹さんも思っていたんですね。」

 

「そりゃあ、あの見た目なら、な。」

 

ネプギアの言葉に、光樹も乗る。実際、ニムバスのような人間を少しだが想像していた自分からしてみれば、かなりの肩透かしだ。だが自分としては、ニムバスのような奴が来なくて、どこかほっとしている。いや、あの人味方だったら頼もしいですし、その方がよかった?戦力的に。

そんな事を考えている間に、その真顔人面魚、海男が話し始める。

 

「うずめの紹介したい人というのは君たちか。」

 

海男はこちらに少しお辞儀をして、礼を述べる。

 

「まずは、助けてくれたことに礼を言わせてくれ。ありがとう、感謝するよ。」

 

「いや、こちらも助けるのが遅くなって、すみません。」

 

光樹はすぐにその礼に対して、そう返す。一応遅くなってしまったことに対しての反省も込めて言ったのだが、それに対して海男は少し笑みを含んだ真顔のまま、言葉を返す。

 

「いや、十分間に合ったさ。助けてくれて、ありがとう。それにしても、機械を纏った少年…ということでいいのかな?」

 

「まぁ、今はそんな感じの認識でいいと思います。」

 

そんな感じに話していたのだが、そこにネプテューヌがその話している様子を見て言った。

 

「この見た目なのに、セリフが渋くてかっこ良すぎだよ!?」

 

ネプテューヌはどうやら海男の声にとても興味を惹かれたようだ。確かにニムバスの声の方が担当している他のキャラクターもなかなか渋くていい声の人が多かったなと思い出す。

そう考えている所にうずめが話に入ってくる。

 

「どうだ、可愛いだろ?」

 

「…か、かわいい?」

 

うずめのその台詞に、思わずネプギアが動揺する。あれ、これついこの間、あったような…?

 

「そうそう、なんかゆるーいマスコットキャラみたいでチョーかわいいと思わない?ケータイのストラップとかにすれば、うずめ、ぜったい流行ると思うんだ。」

 

「あ…これまさか?」

 

当たりだ。うずめが妄想の世界に入ってしまった。これはまた早めにうずめを妄想から覚まさないと、怒ったりしそうだ。だがこの様子をまだ見ていたいという気持ちになってしまう。いたずら好きな部類ではないのだが…。

と、そこでネプテューヌとネプギアがうずめの意見に対して率直な感想を話し合いだした。

 

「…ネプギア、可愛いと思う?」

 

「ううん。ぜんぜん。」

 

二人共、テンションを下げて言葉を出す。普通の女子なら、その発想が正しいのだろう。うん、俺もあれは欲しくない。というか、あんまり可愛いものは持ちたくない。あれ可愛くないけど。

それでもなおテンションが妄想状態のうずめに、海男が制止に入った。

 

「うずめ、口調口調。」

 

「っ!?」

 

そこでうずめは気づき、咳ばらいをすると、また何事もなかったかのように言い直し始める。

 

「ごほんっ。まぁ、なんだ。つまり、そういうことだ。」

 

(いや、どういうことだってばよ。)

 

心の中で思わず某忍者漫画の主人公のセリフを引用しながら思った。それじゃあ、海男のストラップが可愛いってこと否定してないぞ。いや、否定はしていないのか?

光樹が考えている間に、海男はとあることを語り始める。

 

「…しかし、うずめ以外の人は初めてだな。てっきり全滅したと思っていたよ。」

 

「初めて…?全滅って…どういうことです?」

 

海男のその言葉に、光樹は疑問を投げかける。違和感を感じた理由はただ一つ、「初めて」と「全滅」という、相反している言葉が出てきたからだ。

すると、それを察したのか、海男がその疑問に返す。

 

「…ふむ。どうやら、君とそちらのお嬢様方はまだここの状況を飲み込めていないようだ。やつが戻ってくる前に、どこか安全な場所に避難しよう。話はそこでだ。」

 

「…やつ?やつって誰だ?」

 

海男のその話の後半の内容に、うずめが聞き返す。

と、その時、

 

『センサーに感有り。正面方向を基準に、8時の方向。』

 

「………どうやら、感づかれて戻ってきたようだ。」

 

ゼロと海男が同時に敵の存在に気づく。どうやら敵のようだ。

光樹達はすぐにその方向を見る。

 

「ぐるるるる…。」

 

そこにいたのは、見覚えのある、四足歩行の犬型のモンスターだった。

その姿を見て、うずめも気づく。

 

「こいつは…!?あの時仕留めそこなったやつじゃないか!どうしてここに…。」

 

「多分だが、俺達から逃げて、この街に来たんじゃないか?傷も治っているから、何かの回復能力も持ってるみたいだな。」

 

俺はそう推測する。この街の位置と、あの犬型モンスターのメガスレイモンの逃げていった方向を、ゼロに照らし合わせてみた所、やはりこの街に繋がった。どうやら間違いないようだ。

だがそれよりも問題なのが、傷が治っていることと、以前の戦闘データの物よりも、隊長が50センチほど、高くなっていることだった。

以前ビームサーベルを突き刺した前足はもちろんのこと、叩き折った牙すらも、既に一日経っただけで生え変わっていたのだ。驚くべき回復能力と言うべきだ。しかしまだ若干よろよろしていることから、完全に戦闘のダメージからは回復していないようだった。

そして、明らかにおかしいのが、体長が50センチも大きくなっていることだ。たかが50センチなのだが、それでもただでさえ大きいのに、さらに大きくなっていて体力も多くなっていそうだった。

しかし、大抵のモンスターは、体が大きくなるほど、動きも遅くなる。避けるのは楽かもと考える。

それにこちらは既に戦闘態勢だ。不意打ちさえなければ怖くはない。うずめもやる気満々になって先程の言葉に返しつつ言う。

 

「なるほどな。テメェの詰めの甘さで海男に迷惑をかけるなんざなさけねぇ話だ。」

 

そんなうずめに勢いを付けさせるように、海男が聞く。

 

「うずめ、相手は手負いだ。やれるな?」

 

「とうぜんだ!」

 

うずめはそう言い切ると、すぐにスカートのポケットからシェアクリスタルを取り出し、変身する。

光が晴れると、そこに女神化したうずめことオレンジハートが姿を現す。

 

「そして、ここで因縁を終わらせちゃうんだから!見ててよね、海男。今度こそうずめ、あいつを倒しちゃうんだから。」

 

そのほわわんとした口調で、そんなことを言いながら戦闘状態に入る。ネプテューヌ達も、各々の武器を出現させた。

それを見つつ、光樹もまた両手にANビームライフルⅤを構える。

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

ダッ!!

 

 

 

 

その音と共に、敵が強襲する。

一瞬の事で判断が遅れる。ビームライフルのトリガーを引ききれない。

 

(こいつ…以前よりも速い!!)

 

瞬間的に迎撃できないと判断した光樹は回避行動を取る。他の三人は既にその強襲を予測していたらしく、その場から離れていた。最後に残っていた光樹も、なんとかその強靭な爪の攻撃を避ける。

だがそれを見て、敵、メガスレイモン改めギガスレイモンは狙いをこちらに定めたようだ。更にこちらに攻撃を仕掛けてくる。

それに対し、すぐにANビームライフルⅤを構えて、撃つ。一直線に放たれたビームはギガスレイモンの体に直撃する―――――――

 

 

 

 

はずだった。

 

 

 

 

ピシューンという音と共に、ビームは敵の体を滑り、後方へと飛んで行った。

一瞬何が起こったのか分からなかった。何かの間違いだと頭を切り替え、ビームライフルを連射する。

しかし、そのビーム弾全てが、ギガスレイモンに着弾する直前で表面を滑り、当たらない。そこで光樹は気づく。

 

(アンチビームコーティングだと!?)

 

敵が特別、回避行動もしないのにビームが表面を滑って回避する。そうとしか思えなかった。そこでゼロがあることを告げる。

 

『敵の体表色が以前と相違点あり。ビームコーティング剤を付けていると推定。』

 

まさか体表の色まで違うとは思わなかった。それが分かっていれば、まだ状況は有利だったであろう。

ところがこちらは、攻撃を受け付けない敵を前に動揺していた。それにより照準もずれる。それをみすみす見逃す敵ではなかった。顔の横にある角のようなものを振ってくる。

それが左手のビームライフルを弾き飛ばす。

 

「くそっ!!」

 

すぐに右手のビームライフルを構えようとした。しかし、敵の爪を持った剛腕から放たれた斬撃が、右手のビームライフルを切り裂いた。爆風が起こった。

そこで、それを見ていたうずめ達が援護に加わる。うずめの腕のシールドが展開し、フィールドを発生させて、敵の攻撃から光樹を守る。

 

「大丈夫?光樹。」

 

「ごめん、助かった。うずめ。」

 

すぐに礼を返す。見るとネプテューヌとネプギアが横から攻撃を加えていた。

だがネプテューヌの実体剣攻撃すらも効いていないようで、ギガスレイモンは横方向に攻撃を行う。

しかしながら、ネプテューヌも負けてはいない。攻撃を回避すると、すぐに急接近し、コンボ攻撃を加える。その攻撃にギガスレイモンが怯む。更にそこに「クロスコンビネーション」を放つ。

 

「どっせーい!!」

 

必殺技を放ち、すぐにネプテューヌはうずめのフィールドの後ろに回る。ネプギアも既に後ろの方にいた。全員を確認すると、うずめはフィールドを解いた。

そして敵の方に目を向けながら、話し合いを行う。

 

「どういうことでしょう。私のビームソードに、光樹さんの機体のビームライフルも効かないなんて…。何かコーティングを施しているんでしょうか?」

 

「ゼロの解析から、多分そうだ。」

 

「じゃあどうすんの?二人の攻撃が効かないなんて。」

 

ネプテューヌの言うことはもっともだ。攻撃が効かない俺とネプギアのメインウエポンはビーム兵器だ。アンチビームコーティングを相手にまともに戦う方法は少ない。

だが、無いわけではない。幸いにもネプギアには回復魔法があるため、回復役という役目がある。

更にブラッドゼロはANヴェスバーレールガンⅣ・レールガンモード、ANアームドアーマーZR、そして呼び出しで使用可能なANブラッドゼロアームズⅡ・ソードモードがある。一応、メガミブレイカーも実弾兵器であったが、あの破壊力をこんな狭い場所で使うわけにもいかない。

方針を決めたところで、光樹はその考えを伝える。

 

「とりあえず、今回ネプギアは回復役に専念だな。俺は実体兵器があるから問題ない。」

 

「分かりました。…でもやっぱり、光樹さんの機体って便利ですね。状況に応じて、いろんな武器が使えますし。」

 

「でもまあ、状況に応じて適切に武器を扱う判断力が必要だけどな。よし、三人共、準備はいいよな?」

 

そう聞くと、すぐに三人は答える。

 

「問題なし!いつでもオッケー!」

 

「任せて下さい。」

 

「よーしっ、すぐに終わらせて、海男と一緒に帰ろう!!」

 

それと同時に、その場にいた全員が一斉に動く。

突撃してくるギガスレイモンの前に光樹が立ちはだかる。それを見て、ギガスレイモンは強靭な爪を振るってくる。しかし、今度は冷静にANアームドアーマーZRで受け止める。

鍔迫り合いが起き、火花が散る。ギガスレイモンはそのまま押し切ろうとするが、そこに邪魔が入る。

 

「隙あり!!てーい!!」

 

「いっくよー!!」

 

ネプテューヌとうずめが横から挟んで、攻撃を仕掛ける。いきなりの攻撃に、ギガスレイモンは受けきれずに怯む。

そこに、光樹も攻撃を仕掛ける。腰のANヴェスバーレールガンⅣを展開し、レールガンモードの実体弾を敵の首元辺りにぶっ放す。攻撃の当たった衝撃で、ギガスレイモンが仰け反る。

 

「光樹、ナイス!一気に決めるよー。えいえいえい!!」

 

うずめがすぐに正面に回り、拳による乱打を浴びせていく。そこにネプテューヌも入って連続で斬撃を加えてゆく。いい感じだ。どんどん押していっている。これなら勝てる。そう確信した。

しかし、現実は甘くはなかった。

 

「ぐるるるる!!ぅわう!!」

 

その唸り声と同時に吠える。それと同時に、衝撃波が広がる。

 

「いきなり全体攻撃!?」

 

「ウソ!?きゃぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

二人が吹き飛ばされていく。ネプテューヌはそのまま正面から攻撃を受けたため、光樹の後方に向かって吹き飛ばされていく。多分ネプギアが介抱するだろうから、問題ない。

だが問題はうずめの方だ。うずめは普通の攻撃が来ると思い、モンスターの後ろに回り込んで回避していた。その結果、うずめはモンスターの後方にふっとばされた。

 

「きゃうっ!……。」

 

そのまま壁に激突し地面に倒れこむ。見ただけでも、あれはかなりのダメージが入ったように思える。実際、うずめは起き上がれていなかった。あの状況では、モンスターの攻撃なんか、受け止められないのは分かる。今できるのは、うずめが起き上がるまで、ギガスレイモンの気を引くだけだ。

だがギガスレイモンも、馬鹿ではない。こちらには目もくれず、振り返ってうずめの元に走っていく。

 

「うずめはやらせない!!」

 

そう叫ぶと、光樹はウイングスラスターの出力を全開にして、飛ぶ。うずめの間に入って攻撃を受け止めるためだ。

だが、その考えは甘かった。ギガスレイモンは振り返り、そのまま尻尾のフルスイングをこちらに振ってくる。

それがこちらに直撃する。

 

「ぐはっ!!」

 

衝撃は凄まじかった。受け止めきれずに、横方向に吹き飛ばされる。そのまま壁に激突する。機体の装甲のおかげでなんとか立ち上がれるまで体力は残っていた。

しかし、敵は未だにうずめの方に向かっている。

 

「やらせ…ない!!」

 

なんとかそう言ったのち、回り込むように最大出力で飛翔する。少しでも間に合えばいい。うずめに攻撃が入らなければ…。

無我夢中にそう思いながら、うずめとギガスレイモンの間に機体をすべり込ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「う……げほっげほっ!痛いよぉ…。」

 

うずめは何とか攻撃を耐えきって、体を起こそうとしていた。けど体が上手く動かない。思いっ切り背中からぶつかったから、その衝撃のダメージで動かないと思う。

だけど、まさか全体攻撃をしてくるなんて…。いつもだったら、すぐに振り返って攻撃を出っ張ってるほおで受け止めるか、尻尾で返り討ちにするだけだったのに。ねぷっちたちがいるから、油断しちゃったかな、と思う。

だが、目を開けたうずめの前に、状況が映る。

 

「…え?」

 

そこには、既にあと少しという距離にいるわんわんだった。

ヤバイ、超ヤバイ。すぐにそう判断したうずめは何とかして体を起こす。だがそれが精一杯で、避けようとするが、足が動かず、倒れる。

それを見て、好機だって判断したんだと思う。わんわんが一気に距離を詰めてくる。

 

「うずめ、逃げるんだ!」

 

海男の声が響く。うずめだって逃げたかった。でも体は動いてくれない。いつもなら、こんなにダメージも負わないし、攻撃もちゃんと避けていた。油断したんだ。数が多いからって。

それでも反撃しようと考えた。だけど、こんなけがで攻撃しても、代わりに噛みつかれるのが見えてる。

そしてわんわんの口が開く。

 

「あっ…。」

 

その大きな口を見て、終わったと思った。だけどうずめはあきらめずに、咄嗟にメガホンから衝撃波を放つ。

わんわんは止まらない。

 

(死ぬ…っ!!)

 

そう思い、思わず目を閉じる。

そして―――――

 

 

 

 

ガギャン!!

 

 

 

 

そんな大きな音が響く。

なんで、と疑問が渦巻く。ゆっくりと目を開けると、その疑問は晴れた。

 

「こ、光樹!?」

 

わんわんのその巨大な牙は、光樹の左肩に突き刺さっていた。庇ったのだ。うずめを。

だけど、わんわんが頭を振ると、簡単に光樹の体と左腕が簡単に外れて、光樹は床に投げ出される。

 

「光樹ッ!!…うっ。」

 

すぐに助けに行こうとした。けど、わんわんがそれを遮ってくる。

だけど邪魔をしてくるならただ一つ。正面からぶつかって倒しちゃえばいい。光樹の犠牲を無駄になんかしない!

 

「ええーい!!」

 

すぐにうずめはわんわんの胸部辺りにドロップキックをぶち込む。その攻撃が不意を突いたのか、わんわんが大きく仰け反る。その隙に、うずめは飛び上がってメガホンから大声を出す。

攻撃を受けて、わんわんが怯む。怯んでいる間に、うずめは光樹の方に駆け寄る。

 

「光樹!!大丈夫!?」

 

すぐに光樹の体を起こし、声をかける。しかし、声は返ってこない。

死んでしまった?とも考えたが、まだ息の音がする。まだ生きているみたいだ。うずめは安堵する。

だが、目を離すと、既にわんわんがこちらに向けて走り出すのが見えた。

このままではやられる。すぐにうずめは光樹を抱えて飛ぼうとした。

だけど、

 

 

 

 

ズキッ!

 

 

 

 

「ひゃう!!い、痛い…。」

 

右肩に痛みが走る。その痛みから、肩をけがしていたことに気づく。

その痛みに耐えて、光樹を抱えようとするが、痛みに負けて、光樹の体を抱きかかえられない。

そんな事をしている内に、わんわんが距離を詰める。その牙を持った口を大きく開けながら。

 

(うずめに出来ることは…!)

 

すぐに盾からフィールドを発生させる。だけど、十分なエネルギーを確保できず、破られる。

口が開き、そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

血が飛び散る。

 

TO BE CONNTINUED

 




いかがだったでしょうか。

光樹「なんかうずめの弱気な部分が多かった気がするんだが…。」

うおっ!ビックリした。いきなり話に入ってこないでください。…で、うずめが弱気になりすぎって言うけど、ネタバレ少しするけど、うずめって弱ってると素の性格になりやすいらしいよ。

光樹「それどこの情報?」

超次元大戦のキャラクター紹介文から。

光樹「(確認中…)…本当だな、ごめん。」

いや、俺もどう表現すればいいか、試行錯誤中だからね。なんか違うとか意見があったら気軽にコメントかメッセージ、Twitterの方にどうぞ。

光樹「そう言えば、冒頭にバトスピの狙ったカードが当たらないって言ってたけど、何が目当てなんだ?」

リューマン・ザ・フォーミュラー。

光樹「あれ、作者って星竜デッキだったよな。なんで系統・竜人のカードを?」

クロスアルティメットトリガーの効果が強いから。

光樹「あ…そうですか。(こいつ、また強いカードだけ入れたネタデッキにするつもりか。)…で、当たったカードは?」

機界蛇竜ヨルムンガンド。

光樹「Xレア(現在二番目、以前は一番高いレアリティのカード)は当てるんですね、分かります。(;^ω^)」

まあ、今度一緒にバトルスピリッツの大会に参加している御方から、龍輝神シャイニング・ドラゴン・オーバーレイを他の店から買ってもらうので、それが入ると思います。

光樹「それ本来なら系統・剣使のデッキ用であって星竜デッキじゃないからな。入れる理由絶対星竜だからだろ!」

うん、一応そうなんだけど、実際は現在抜いた光龍騎神サジット・アポロ・ドラゴンのダブルブレイヴ枠として入れる感じ。後々話すビックバンエナジーも使えるからね。

光樹「勝てるのかよ。\(^o^)/」

一応現状は勝ったり負けたりだね。
さて、そろそろ次回の投稿についてお知らせです。

光樹「次回は木曜日の投稿です。それから、その次はまた黒の館になります。つまりはそういうことです。」

では次回もお楽しみに!

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