新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも皆様、お元気でしょうか。
足をまたくじいてしまった、藤和木弘です。今年に入って3、4回目の足首くじきって何なんでしょうか。不幸体質ではないのですが…。

さてお待たせしました。第19話、投稿です。

タイトルから察すると思う方もいるかもしれません。
それから、R―18並みのグロ描写と思われるシーンが少しあります。ご注意ください。

では本編どうぞ。


第19話 ZEROの脅威

 

 

「ガウウッ!!」

 

犬型モンスターのメガスレイモンが炎を吐く。当たればかなりのダメージであるのは明白だ。

しかし、射程は短い。光樹とうずめはすばやく後方に引いて避ける。

攻撃を避けると、うずめがメガホンから大声を出す。その声と共に発せられた衝撃波がメガスレイモンを襲う。

ここまでの戦闘で、かなりのダメージを与えてきたが、それでも敵はなお立ち向かってくる。最初は武器の相性が悪いのかと思ったが、違う。ゼロの予測では、こちらの攻撃の狙いが悪いと出ている。そう言えば、ゲームでも正面からの攻撃より、横や後ろからの攻撃の方が高い設定がされていたのを思い出す。

 

(このブラッドゼロなら…やれるか?)

 

機動力の高いこの機体に賭けることにした。背部ウイングスラスターの出力を上昇させ、一気に間合いに入る。

その行動に対応すべく、メガスレイモンも攻撃する。メガスレイモンの右前足の爪が、光樹に向かって伸びる。しかし、その攻撃は空を切る。うまく後ろに回り込んだ光樹がその背後にANアームドアーマーZRのレールガンモードを撃つ。その攻撃はメガスレイモンの後部に突き刺さる。

 

「ガウッ…!?」

 

メガスレイモンが体勢を崩す。そこをうずめは見逃さない。すぐに接近すると、空いている左拳で殴打していく。

だが、何発か受けたところで、メガスレイモンがうずめを吹き飛ばす。

 

「うっ…まだ倒れないの!?」

 

うずめが驚愕する。そして更に驚くことが発生する。

突然、メガスレイモンが口を大きく開く。そして炎の火球が飛ばされる。

 

「!?」

 

今まで行なってこなかった攻撃に反応しきれず、うずめに当たる。幸い、けがはしていなかったが、それでもダメージが入っているような様子だ。そこにメガスレイモンが突撃する。

 

「!?やらせるか!!」

 

すぐに左手にANビームサーベルⅤを持って、敵に急接近する。メガスレイモンを追い越すと同時に、機体を敵の正面になるように向きを変え、振るおうとする爪をANアームドアーマーZRとANビームサーベルⅤで受け止めた。

自身の前に突然現れたことに驚いたうずめが思わず声を出す。

 

「光樹!!助かったよー。」

 

その返しに光樹は言う。

 

「うずめ、離れていてくれ。全力で片づける!」

 

「ふぇ!?わ、わかった。」

 

すぐにうずめは地面を滑るように滑空しながら離れる。まるで、一昔前の若者がローラースケートで移動しているみたいにだ。

それを確認すると、光樹は機体の出力を上げる。その出力でメガスレイモンを押し返す。

そして、そのまま全力の指示を出す。

 

「コードゼロ、ZEROシステム、起動!!」

 

『ZEROシステム解放。情動欠落化および戦術データの装着者への強制インストール開始。』

 

それと同時に脳内にあらゆるデータが送り込まれる。次に感情の起伏が無くなっていく。

 

 

 

 

数秒後、光樹は完全な戦闘マシーンに切り替わる。

 

「……行く…。」

 

その不気味で静かな声を出して、メガスレイモンに突撃していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

光樹が着こんでいる(うずめが見た感じで)機械が何かの機能を使った後、光樹の戦い方が変わった。先程までは冷静に攻撃をしていく感じだった。けど、その後からは、まるで静かに敵を狩っていく、いわゆるハンターのような雰囲気を出しながら、わんわんを追いつめていた。

 

(光樹…怖い…!!)

 

正直言うと、この場から逃げ出したくなる位の殺気が、光樹から流れ出ているように感じる。その容赦のない攻めは更に過激になっていく。

右手の剣がわんわんの右前足に突き刺さると同時に真ん中から割れて速い弾丸が撃ちこまれ、血が噴き出す。その痛みに、わんわんが反応する。だけど、わんわんは貫かれた右前足を庇うようにしながら、戦いを続行する。

何度も何度も剣と爪がぶつかり合う。そこで光樹が攻撃の方針を変える。お腹のビーム砲からのビームが横に薙ぎ払われる。そのビームをわんわんはジャンプして避ける。でもビームはそのまま薙ぎ払われて、こちらに向かってくる。

 

「…って、え!?」

 

その攻撃を慌ててしゃがんで回避する。どこにも当たらずに、無事だった。うずめは驚きながらも、光樹に言う。

 

「ちょっと!危ないよー。」

 

でも光樹には、何も聞こえていないかのようだった。代わりに光樹は呟く。

 

「…目標を…殲滅する…。」

 

その言葉を言いながらわんわんに向かっていく光樹に、うずめは不安を感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

ZEROシステム使用から2分、障害であるメガスレイモンは、かなりの疲労が貯まっていることが分かる。おそらく、何発かのビーム兵器が当たれば、普通のモンスターと同じように倒れるだろう。

そこで、光樹は、「仕上げ」にかかる。まずANアームドアーマーZRとANヴェスバーレールガンⅣのレールガンを撃って動きを止める。

 

「……ターゲットを固定する…。」

 

その言葉に偽りないように、次の攻撃に移った。ANビームサーベルⅤを取り出すと同時に、両前足に目がけて投擲する。ビームサーベルの光刃が、深く突き刺さる。これで準備は完了だ。

動けなくなったメガスレイモンに対し、こちらは左腕部のシールド裏に装備されたANロストカノンⅡを構える。砲身を開いたロストモードに切り替え、エネルギーをチャージする。

チャージは数秒で終わる。相手は何とかビームサーベルを抜くが、前足には相当のダメージが入ったことで動きが鈍っている。

そこに、ANロストカノンⅡ・ロストモードを撃つ。黒い光線がメガスレイモンを吹き飛ばす。吹き飛んだところで、追撃を加えようとした。

しかし、敵は立ち上がることなく、体勢が崩れ落ちる。しばらく警戒していたが、ZEROシステムの敵認識信号が消えたことで、警戒を解く。

だがそこで、ZEROが反応する。

 

「隙ありっ!!」

 

背部からその声と共に攻撃が襲う。

間一髪、ANアームドアーマーZRで受け止め、弾き飛ばす。

攻撃してきたのは紫の女神だった。少々驚いたが、それでも対応は変わらない。ZEROにも敵反応が出ている。敵反応は紫の女神の後ろに居る紫の女神の妹と、オレンジの女神がいる。

まずは確実に仕留めるべく、戦闘意志の若干低いオレンジの女神を狙う。

 

「っ!!?」

 

「………。」

 

紫の女神の妹の攻撃をいなしつつ、すぐに近接兵装の間合いに入る。オレンジの女神は何も太刀打ちする準備が整っていない。

すぐにANアームドアーマーZRを構え、振り下ろす――――――

 

 

 

 

(駄目だ!!)

 

直前、光樹自身の意識が戻る。それと同時にZEROシステムの情動欠落化が無効化される。

その無効化により、反動で光樹は膝をつく。直前にANアームドアーマーZRを杖代わりにして倒れそうになる体を支える。

危なかった。もしあそこで意識が戻らなければ、そのままうずめを斬っていた。

そう考えている所に、ネプギアが後ろから声をかけてくる。

 

「光樹さん、大丈夫ですか!?」

 

「うっ…。ネプギアか?…俺はなんてことを……。」

 

光樹は消耗した体で後悔の言葉を出す。リーンボックスで調べたときに、十分危険であることを聞いていたのに、制御できなかった。その事だけが、心の中を支配する。

そこにネプテューヌが来て、発言する。

 

「攻撃してごめんね。でもゼロシステムの兆候が見えたから…あっ!」

 

そこでネプテューヌが失言したかのように言葉を遮る。

だがその失言の意味は光樹にも分かっていた。そこで光樹はそこをついていく。

 

「…ZEROシステムの効果、知っているのか?」

 

そう言葉をかけると、ネプテューヌが目を逸らす。そこで、ネプギアが代わりに答える。

 

「……はい。実は光樹さんがリーンボックスから帰る前日の日に、お姉ちゃんと一緒にベールさんにそのことで呼ばれたんです。そこで、もし光樹さんがZEROシステムで暴走したら止めるよう言われたんです。」

 

それを聞いて理解する。おそらく、先程の攻撃は光樹の意識を戻すための物だったのだろう。

と、同時にネプテューヌ達に感謝する。もし二人の存在がなければ、ZEROシステムは解けなかった。

その事を言って、若干視線を下に落としているネプギアに言う。

 

「そんな顔しないでくれよ、ネプギア。二人が止めてくれなかったら、俺はあのままうずめを殺していたかもしれない…。本当に、助かったよ。」

 

「光樹さん…。」

 

「ちょっとー?ぎあっちと光樹。どういうことか、説明して。」

 

話の中に、うずめが入ってくる。かなり怒っているようだ。理由はおそらく、光樹がうずめに対して攻撃してきたことについてだろう。というわけで、光樹はうずめにその理由を聞くことにした。

 

「さっきはごめん、うずめ。怒っているのはやっぱり俺が攻撃してきたことか?」

 

すると、うずめは更に怒りを加えながら言う。

 

「攻撃してきたのもびっくりだったけど、でもこっちも巻き込んで攻撃してくるなんて、考えらんないよ!!」

 

「…え?巻き込んで攻撃?したの?俺が?」

 

「そうだよ。まさか、覚えてないなんて言うんじゃ…。」

 

まさかうずめを巻き込んで攻撃していたとは…。おそらくビーム兵器を薙ぎ払って攻撃したのだろう。当たっていなくても、罵倒されるのは確実だ。

 

「すみませんうずめさん。言い訳していいか?」

 

光樹はうずめに、言い訳を語り始める。こんなのでうずめが納得して許してくれるとは思わない。だが、一応謝りも兼ねて自分の現状を言うことは必要だと考えたから、こうしているのだ。

しばらく話した後、うずめは、

 

「…じゃあなんでそのゼロシステムっていうの使ったの?」

 

そう聞いてくる。そこで光樹は困る。どう言葉を返せばいいか、分からないからだ。あの時発動した理由としては、うずめ=オレンジ髪の少女ということを考え、うずめを救うために、うずめをやらせないためだった。だが、それらをまとめて言えば、確実に全員から質問攻めに遭うのは分かっていた。

そこで光樹は都合のいいように、言葉を変えて答えることにした。

 

「うずめに傷ついてほしくなかったから、なんだけど…。」

 

「ほにゃっ!?」

 

と言った瞬間、うずめが謎の言葉を発しながら顔を逸らす。…どこに顔を逸らす要素があったのか、いまいち理解できない。

だがその様子を見ていたネプテューヌが不敵な笑み(というより人をいじりそうな笑み)を浮かべながら、こちらに言ってくる。

 

「おー、主人公らしいセリフ、いただきました!」

 

「主人公らしいって…。」

 

ネプテューヌの言葉に対しそう答える。主人公と言えば、色々特権を持っているのが普通だが、あまり自分に特権なんかは無いと思う。自分の世界では個人所有の機動兵器は珍しくなくなっている。

だが、よく考えると、主人公要素が無いわけではない。いきなり別世界へ飛ばされ、落ちてきたのに命が助かることや、急に謎の声が頭に響いてきて、変身したり。

と、そこで目を逸らしていたうずめがこちらを向く。どうやら考えが決まったようだ。果たして、どのような返しが来るか…。

 

「とりあえず、ようやくわんわんに勝てたから、よかったよぉー…!」

 

うずめは笑顔で答える。意外な反応だった。おそらく、今までダークメガミとの戦闘で邪魔されていたのと合わせて、勝てたのがうれしかったのだろう。

だがモンスターを「わんわん」と称するのは…。

 

「わ、わんわん…。」

 

ネプギアもそれに対し、どう反応していいか困る。

しかし、戦闘中はあまり気にしていなかったが、女神化するとうずめはかなり女の子っぽい感じになると感じる。自分の事をうずめと名前で言ったり、ほにゃという独特の言葉だったりと、女神化前の性格が嘘みたいだ。

そう考えている内にも、うずめは感謝の言葉を述べる。

 

「でもねぷっちたちのおかげでやっと倒すことができたよ。感謝感謝―♪」

 

そう言ってくれると光樹もうれしかった。うずめの笑顔を見て、光樹も笑みが出る。

その言葉にネプテューヌが返す。

 

「お礼には及ばないよ!だってわたしたち友達だもん!助け合うのはトーゼンだよ。」

 

実にネプテューヌらしい返しだった。

そこでネプギアがそれに共感しつつ、重要なことをうずめに聞く。

 

「そうですよ。えっと…女神のうずめさん、お名前は?」

 

そう、名前だ。ネプテューヌやネプギアも女神化後の名前があるのだから、当然うずめにも女神化後の名前があるはずだ。まあ、髪の色から、予想はしているが。おそらく、名前は―――――。

そして、うずめがその質問に答える。

 

「オレンジハートだよ♪」

 

うずめ改め、オレンジハートがそう答える。こちらの予想通り、名前はオレンジハートで合っていた。おそらく、光樹の「夢(光樹仮称)」に出てきた少女も、このオレンジハートだろう。

すると、うずめに対し、ネプテューヌが言う。

 

「それにしてもさ、うずめの女神化にはビックリしちゃったよ。女神化してもっと強気になると思ったら、まさかの真逆なんだもん。これにはさ、さすがのわたしも驚きを隠せないね!」

 

ネプテューヌの言うことは共感できる。女神化前の性格的にそうなる可能性は高かった。

だがネプテューヌや神次元の女神、プルルートのように性格が全く異なるという女神もいるのを光樹は知っている。そのため、光樹はそれ程驚かなかった。

むしろ、驚いたのはうずめの女神化後の姿が「夢」の中で見た少女と同じだったことぐらいだ。

そこでネプテューヌの言葉を聞いたうずめが、疑問を投げかける。

 

「…あれ?ねぷっち、どうして女神のことを知ってるの?」

 

その疑問は当然だった。なぜ自分のような存在を知っているのか、それは知りたいはずだ。

そんな疑問に、ネプテューヌが答える。

 

「そうそう。さっきはいろいろあって言いそびれてたけど、わたしたちも、うずめと同じ女神なんだよ!」

 

その事実を明かされると、うずめは驚く。

 

「ホントなの!?ウソじゃないよね?」

 

「ホントホント!泣く子も黙るプラネテューヌの女神、パープルハートとはわたしのことだよ!と言っても、ここじゃシェアがないから女神化して見せることは出来ないんだけどね。」

 

うずめの問い掛けに、ネプテューヌが自信満々に答える。

聞いていて思ったが、ネプテューヌ、それは敵側が言うセリフのような気がする。

だがうずめはそんなことは気にせず、更に質問してくる。

 

「…てことは、ぎあっちも女神なの?光樹は…女神じゃないよね?」

 

明らかに光樹に対してはおかしな内容の質問だったが、それにネプギアと光樹が答える。

 

「はい、そうです。…ただ、私の場合はまだ女神候補生なんですが。」

 

「当然俺は女神なんかじゃない。ただの人間だ。」

 

「へぇー、奇遇だねー。まさか、こんな所でうずめ以外の女神に出会うなんて超ビックリだよー。」

 

それを聞いたうずめは、更に嬉しそうにする。自分以外の女神に会うのが、余程うれしいのだろう。一人で戦ってきた中で、仲間が増え、更にその内二人が自分と同じ女神であったなら、喜ぶのも当たり前だろう。

 

「それは、わたしたちもだよ。けど、これも何かの縁だし、仲良くしようね!」

 

「そうだね。」

 

ネプテューヌとうずめの二人が仲良く話し合う。その様子を、光樹は見守っていた。

 

(さて、そろそろ二人に元々の目的を思い出させるとするか。)

 

でも、いつまでもこんな所で時間を食っているわけにもいかない。まだ元凶であるダークメガミと、エクストリームガンダム・タキオンフェイズと戦ってもいないのだから。本来なら、それらも相手にして、時間を稼ぐつもりなのだから。

その事を伝えようと、二人の方に近づく。

 

 

 

 

瞬間―――――

 

 

 

 

「っーーー!?」

 

頭にヴィジョンが突然流れ込む。突然の事だったので膝をつく。

その内容は、女神化が解けているうずめが先程の犬型モンスター、メガスレイモンに襲われている光景だ。だがうずめの右腕は肩口から先が無くなっている。そしてその右腕はメガスレイモンの口に咥えられていた。血の吹き出す肩口を抑え、泣き叫ぶうずめ、その様子にショックを受け、固まっているネプテューヌとネプギア、そして茫然とその光景を見ているだけの光樹。

そんな光景が、一瞬の間に頭の中に流れ込んできたのだ。思わず吐きそうになるのを堪える。

そこで心配してきたネプギアがこちらに声をかける。

 

「光樹さん!?大丈夫ですか?まさかZEROシステムが…。」

 

そのネプギアの考えはおそらく当たっている。ZEROシステムが強制的に介入してきたのだ。強制的に介入とは、たちが悪い。だがZEROシステムがそこまでしてこんな光景を見せてきたのには、意味があるはずだ。

そこで光樹はすぐにそのヴィジョンに映っていたメガスレイモンの位置を目視で確認しようとする。

隠れているのかと思っていたが、メガスレイモンはすぐに見つかった。ただし、倒れておらず、うずめの数メートル後ろを気配を消しながら歩いて、だ。

もう飛び掛かれる距離まで来ていた。そして、光樹に自身の気配を悟られたメガスレイモンは、一気に距離を詰めようと突撃を開始する。

 

(不味い!!このままだと、あのヴィジョンの通りに…。)

 

しかし、光樹もモンスターが突撃のために地面を蹴る直前から動いていた。三倍になる機能の名を叫びながら。

 

「トランザムッ!!」

 

だがそれでも間に合うか不安だった。だからこそ、こちらも少し前からスラスターのエネルギー供給用コンデンサーにチャージしていた粒子をトランザムと同時に解放、瞬発的な速さでこちらのディスアドバンテージを打ち消す。

互いの速度は同じ、距離も大体同じ。だがメガスレイモンが攻撃態勢にかかる。

そして―――――

 

 

 

 

ザクッ!!

 

 

 

 

メガスレイモンの牙が……ブラッドゼロのシールドに突き刺さる。

 

「…ほにゃ?」

 

その一瞬の行動に、うずめ達がようやく気づく。と、同時にうずめが光に包まれ、女神化が解ける。

だがそちらに目を向けている暇はない。シールドで相手の動きを止めたまま背部ウイングスラスターと脚部バーニアを全開にして、勢いを付けて敵の下顎の部分を蹴り上げる。

 

バキッ!!

 

「ギャウン!?」

 

牙の折れる音と共にメガスレイモンが吹き飛ぶ。吹き飛んでいく間に、光樹はうずめを守るようにシールドを構えながら素早く着地した。また突撃することを警戒してのことだった。

しかし、メガスレイモンは着地すると同時に逃げていった。

光樹は周りに敵がいないのを確認した後、ゼロに話しかける。

 

「助かったよ、ゼロ。うずめの危機を知らせてくれたんだろ?」

 

先程のヴィジョンを見せたのはおそらくゼロが判断しての事だろう。そう思って言った。

だが、ゼロは答える。

 

『いえ、先程のヴィジョンはあなた自身の無意識がゼロに働きかけたから。私は関係ない。』

 

驚きだった。ゼロはてっきり自身の判断であると答えると思っていたのだが。

とはいえ、何とか出来たのだから、よかった。

そう思いつつ、光樹はネプテューヌらに合流するのであった。

 

 

 

 

TO BE CONNTINUED

 




いかがだったでしょうか。
ZEROの脅威と言う割には、ディスアドバンテージの描写が少なかったかな、と反省しています。

では、次の投稿は…

「おい、藤和木。」

何でしょうか、光樹さん。

「お前確か今日からシルバーウィークに入ったんだよな?」

は、はい。で、何?

「他の方の小説読んでいると、シルバーウィークにまとめて話を出す人が多いそうだ。」

あー、俺もそんなの聞いたことあるな。…で?

「俺たちも、今回はシルバーウィーク中にまとめて出すぞ!」

止めてください!!言うと思ったよ!だけどさ、俺がわざわざストック作って書いているのは、ヒカル君のチェックまでの時間の余裕を持たせるのと、今年受験だから、少しでも長く小説書くのを続けられるようにだね…。

「そんなことはどうでもいい、重要なことじゃない!今は多く話を出すことが大切だ!決定したからな!」

そんな…。

「というわけで、次回は火曜日に投稿です!お楽しみに!」

貴重な休みが…。(´・ω・`)仕方ねえ、書くスピード上げるか。エナジードリンク接続!トランザム!!

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